Fate/Grand Order vs ALL RIDER ー幕間の物語ー   作:ジュンチェ

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仮面ライダーブレイブ編
命の責任・生きる意味 Ⅰ


カルデア 小ミーティングルーム

 

 

「さて、諸君……君たちに重要な報告がある。私は今、壇黎斗…そして、新・壇黎斗すら超越した存在になった。」

 

謎のスポットライトを浴びる黎斗。その前ではデスクに座る白眼を剥いたGとマシュ…あと、永夢にナイチンゲールにジャック…更にサンソンという奇妙な面々が集まっていた。

それにしても、これは何の御披露目なのか……

 

「……その名も!!」

 

「「……その名も?(白眼)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……『壇黎斗神』ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいはーい、邪魔だから引っ込んでようね!」

 

コンテニューしてでもどうでも良い内容にスタンバイしてた貴利矢がバグヴァイザーオルタで自称・神を吸収・回収して退場させた。中で喚いているのが見えるがうるさいのでブチッと電源をOFF。ついでに部屋の明かりも元に戻した。

入れ替わりに白衣をなびかせてやってきたのは天才外科医と名高く、そして仮面ライダーのサーヴァントである鏡飛彩。今回、彼は普段は持たないマジックやら何やらを持っていきてる。

 

「少々邪魔が入ったが…予定通りはじめるぞ。」

 

「はーい!宜しくお願いします、飛彩先生~!!」

 

彼の講義開始の挨拶に元気よく返すジャック。ナイチンゲールやサンソンも改めて向き直り、真剣な眼差しを向ける。

 

さて、これに至るには少々事情があった……

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆ ★☆ ★☆ ★☆

 

 

 

 

 

 

「……ふむ、護身術を身につけたい…か…」

 

今から数時間前、アサシンのエミヤの元を訪れたGは唐突な願いを申し出していた。いつものように平然とした声のアサシンエミヤだが、内心は予想すらしていないことにかなり困っていた。

 

「僕以外にも適任はいると思うんだが……。正直な話、人に教えるような立場に立ったことは無くてね…マスターが望むようなことは出来ないと思う。それに、確か君はイシュタルに八極拳を教えてもらっていたはずでは?」

 

「いやぁ……女神様の受講料は割高(ぼったくり)で…」

 

実際、イシュタルから八極拳の師事を受けているGであったがその受講料であるQPは割高…もとい、ぼったくりである。女神に教えてもらってるんだからそれくらいの対価は安いものだと本人の談だが、実際は歩きまわってそこらの機械を次々と手当たり次第に破壊していくので修繕費のためにそれらを当てているのが真実。さらに、その中から自分の小遣いを1割~3割をちょろまかしていることが発覚したため杖ギルからもうコイツに教えてもらうのやめろとストップをかけられた。後、彼女は反省のためフリークエスト巡りに駆り出されている。全く、生産性があるだけ自称・神=壇黎斗のほうがマシに思える…。

 

というわけできたのがアサシンエミヤというわけだ。

 

「純粋な体術に近い技を使えて現代に近いサーヴァントってエミヤくらいしか思いつかなくて…」

 

Gの判断も単に暇そうにしていたからが理由ではない。そもそも、サーヴァントは自身の逸話が元になった戦闘技術や独自のスキルを持ってして自らの戦術を組み立てている。解りやすい例で言えば、セイバーのアルトリア……彼女はセイバーとしての剣の技術に加えて、魔力放出で自分の筋力を底上げし、更に直感スキルで素早く正確な騎士王に恥じぬ立ち回りをしてみせる。これを一流の魔術師ならそれなりに真似ることは出来るかもしれないが、残念ながらGはそんな魔力量も技術も持ち合わせていない。そのため、意外ではあるがGでもなんとか形だけでも会得が可能な八極拳をどういうわけか身につけているイシュタルが自ら手を挙げたわけだが…まあ、先の述べたような有り様である。あとはアーチャーのエミヤくらいだが、こちらは三食の準備に日々追われており手が離し辛い。

 

「お願い!このとおり…!」

 

「…」

 

ふむ。マスターの頼みを無下にするわけにはいかないだろう…それに、自分も今日は自室で重火器の手入れをするばかりの予定だったしたまには良いかもしれない。

 

「わかった…だが、その礼装では訓練にしても危険過ぎる。何か他の装備とかはないのか?」

 

「あ、それなら問題ないよ。」

 

 

 

 

 

★☆ ★☆ ★☆ ★☆

 

 

……そして、シュミレーター室

 

 

 

「変身!!」

 

【仮面ライダークロニクル!!Enter the game!!Rideing the END!!】

 

Gが取り出したガシャットで変身したのはエグゼイド系ライダーの特徴的な装飾部を全部とっ払ってシンプルにしたような茶色い仮面ライダー、ライドプレイヤー。もとい、性能がお粗末この上ない量産型ライダーであるがそれでも耐久性などは下手な魔術礼装より高い。本来ならバグスターウィルスの感染による致死性のある代物だが、マシュからの対不浄の加護によりゲーム病の発症がない。 よって純粋なパワードスーツのように運用が出来るのだ。

 

……無論、使用している仮面ライダークロニクルガシャットは自称・神からの提供である。

 

「うん、確かに大丈夫そうだな。」

 

アサシンエミヤもこれには安心した。流石に魔術礼装だけのマスターだったら軽い組み手でも殺してしまう危険性もあるため渋っていたが、これならば幾らかは安心して教練が出来るというもの。自分の宝具の弾丸を受けたらまずいかもしれないが、今はナイフだけなので大丈夫だろう。

 

「では、宜しくお願いしますエミヤ先生!」

 

「先生はよしてくれ。」

 

ライドプレイヤーがライドウェポン短剣形態を構えたのを皮切りに、修練がはじまる。まず、ひたらすらライドプレイヤーがアサシンエミヤに斬りかかるが、全てをナイフで軽くいなしていく。

 

「例え三騎士クラスでなくても、サーヴァントとの接近戦は避けるべきだな!」

 

「!」

 

やがて、隙が大きい腹部に叩きこまれる蹴り。決して筋力ステータスが高いアサシンエミヤではないが、サーヴァントの脚力となればライドプレイヤー程度なら簡単にくの字でぶっ飛んでいく。

だが、やられてばかりのライドプレイヤーではない。

 

「まだまだ!」

 

【パーフェクトパズル!!】

 

 

受け身をとりながら、隠し玉のパーフェクトパズルガシャットを起動しエナジーアイテムを創作。選んだのは『高速化』『マッスル化』…これで、先とは倍のスピードで女神直伝の八極拳を叩き込みにかかるが……

 

「甘い!」

 

「うわっ!?」

 

これすらもあしらわれてしまう。全く、相手は1割も本気を出しておらず正面きっての戦いは不向きのはずの暗殺者のはずなのにここまで歯がたたないとは流石はサーヴァントというところか。

 

「アイテムでの効果は確かに悪くないが、まだ技術が追いついていない。踏み込みが甘すぎる。」

 

「なんの!」

 

地面にまたも投げ出されたライドプレイヤーだがまだ諦めない。またパーフェクトパズルガシャットを握りしめ……

 

 

 

 

 

「……ふぅ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーギャンッ!!

 

 

 

…次の瞬間、2つのガシャットとライドウェポンが宙を舞っていた。

 

それが、自分の目の前で切っ先を喉元に突きつけるアサシンエミヤの技だとライドプレイヤーが知るのはそれから直後より僅かに間をおいた時間だった。

 

「……残念ながらここまでだ。」

 

見据える眼は…師でもなく、光を灯さない鋭く無慈悲な暗殺者の眼。あと少し前に出たら簡単に喉仏など裂くなど容易い位置にナイフが鈍く輝きを放ち、敵からあっという間にライドプレイヤーから戦意を奪う。

数秒後、ヘナヘナと尻餅をつき…変身解除されたGはため息をつく。

 

「やっぱり、こうなったか。」

 

「…」

 

少しアサシンエミヤは考える。自分は元より機械のような存在であり、多分…この思考と行動にこれから移るのもそれ故なんだろうと……

彼は熱の無い口でGに告げる。

 

「マスター、やはりこの鍛練は無意味だ。君はいくら足掻いたところでサーヴァントに勝てる人間にはなれない。」

 

……悪いとは思わない…確固たる現実で夢を折ることで無謀に繋がるのを防ぐ。無謀は勇気と履き違えられ死を招く…それはあってはならないからだ。別にマスターである彼に不信があるわけではないのだが、サーヴァントである以上は無用な悲劇やリスクは避けるのは最低限の義務だろう。

 

「君の使ったアイテムは確かに運用として間違はいないだろう……だが、隙もそれなりにある。どちらかといえば後方支援向きだ。今までの戦い方に組み合わせたほうがよっぽど効率が良い。」

 

パーフェクトパズルのエナジーアイテムは開発者の改良により、仮面ライダーでもないサーヴァントでも効果を獲られるものになっている。なら、完全に後方支援に撤している今までの戦闘スタイルでも効果は十二分に発揮出来る。

 

「……うん、まあそうだよね。わかってる…」

 

 

わかってるんだけど……

 

 

割りきれない。その理由はアサシンエミヤにも察しがついた……

 

「クリム・スタインベルトか……」

 

「…うん。」

 

変身ツールというびっくりトンデモサーヴァント、ベルトさんこと『クリム・スタインベルト』。アサシンエミヤは風都でGたちと一緒に活躍したわけではないためよくは知らないが、Gを特異点風都にて仮面ライダーに変身させ…ソロモンの最終決戦でも力を貸したらしい。一時、直接契約を結んだらしいがやむを得ない事情で破棄せざら得なかったという話だ。基本、サーヴァントたちには差別なく接しているマスターだが彼には特別、マシュ並みに想い入れがあるようだった。

 

「俺は仮面ライダーなんて器じゃなかったけど、ベルトさんは俺を信じてくれた。だから、今度契約する時は胸を張って仮面ライダードライブに変身できるようになりたいんだ。だから、我が儘だけど俺はもっと強くなりたい。信じてくれたクリムに誇れる自分でありたい。」

 

「…」

 

…ふと、アサシンエミヤは擦り切れて微塵しか残っていない生前の記憶を浮かべていた。誰と何を話したかも、何を思ったのかも思い出せないが……月明かりに照らされて笑った顔があったような気がする。

 

そうだな…ここで突き放すのは簡単だ。でも、一度請け負った身として理屈をこねて投げ出すのは無責任だろう。

 

 

「…わかった。だが、やはり僕がこの役目は不向きだ。他のサーヴァントを捜してきてみるよ。少し、待っててくれマスター。」

 

 

 

 

 

 

★☆ ★☆ ★☆ ★☆

 

 

 

 

 

 

「ジャックちゃん…!!それ返してぇ!?」

 

「駄目だよ。お医者さんがゲームで遊んでちゃ。」

 

「ナイチンゲール先生に報告なのだわ!」

 

「本当にやめてぇ!?!?あとそれ、僕の宝具!!」

 

騒がしいカルデアの廊下…。ジャックとナーサリーを追いかけ回すのは今日の医療スタッフの当番である永夢。彼もサーヴァントでこそあるが、現代の医師であるということでカルデアの医療班に組み込まれた彼。しかし、タイミング悪くやってきたガキンチョサーヴァントたちにマイティアクションXのガシャットを盗られてしまったのである。変身ツールなのでサボりとかそんなわけではないのだが、あのバーサーク婦長に見つかったらどうなるか…考えただけでも恐ろしい。なんとか取り返そうとして追いかけっこして気がつけばシュミレーター室前……

 

 

 

 

 

 

ードゴオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!ヒュルルルル~ドォンドォンドォン!!!!メキッ!!ドンッ!!!デ、デーーーーーーーーーン!!!!

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

突然、とてつもない爆風やら衝撃やらでドアが吹き飛んだ。まさにいきなり戦争と嵐が一度に押し寄せたような事態に永夢はなんとかふんばるもジャックとナーサリーは軽すぎて転がっていき永夢を巻き込んで雪だるま状態に……

何事なのか…と思うや、ポイ捨てされるゴミのようにライドプレイヤーが投げ出されて変身を解いた。

 

 

【GAME OVER……】

 

 

「ぐへっ…」

 

勿論、中身はG。白眼を向いて身体のあちこちに生々しい傷とプスプスと焼け焦げた跡…仮面ライダークロニクルガシャットは過剰なダメージに耐えきれずパリンッと大破。

そして、シュミレーター室から現れたのは…

 

「どうした、まだ肩慣らし程度でこの様とは情けない。」

 

影の国の女王、クー・フーリンの師と名高いカルデアの中で屈指の強さを持つサーヴァント『スカサハ』。おまけに水着である。

事は簡単、アサシンエミヤが代わりにと頼んだのが彼女。よりによって開放的(色んな意味で)な時にそんなこと依頼したものだからこの師匠ノリノリだったのだ。アサシンエミヤも英雄を育ててきた逸話を持つ彼女なら安心だと思った。……しかし、よく考えてほしい。その逸話をマスターが知らないわけがないし、それならわざわざ真っ直ぐ彼女の元に行かないで何故、アサシンエミヤの元に行ったのか。

 

(……我ながら考えが浅はか過ぎた。)

 

彼はそう後悔した。ちょっと立ち止まっておけば解ることだった……戦闘民族ケルトの最強が普通の鍛え方をするわけがあるか……うん、あるわけ無いよね。ましてや、(頭の)リミッターも緩くなりかけている彼女の手加減なんて期待するほうがおかしい。

 

このあと、アサシンエミヤは責任感から置き手紙をGのマイルームに残して素材集めツアーに旅立った。

 

「おかあさん!!」

 

「ぐえっ!?」

 

…戻り、現在。もつれていた永夢を蹴っ飛ばしてGに駆け寄るジャック。怪我も出血も酷い…命に別状があるかは解らない彼女だが、とにかく『処置』をしなくてはと腰のポーチからメスを取り出す。

 

「酷い怪我だね、おかあさん。大丈夫だよ、すぐにちりょーしてあげるからね。」

 

「へ?」

 

 

ジャック・ザ・リッパー……スキル『外科手術E』。

取り敢えず、メスでザクザクしとけばまあなんとかなる医療スキル。勿論、この少女は医者ではない…

 

 

 

 

……言うまでもないが、麻酔も無い。

 

 

 

「いっくよ~?」

 

「まっ!?ジャック、たんm……!」

 

 

 

 

 

 

 

ザクザクザクザクブシュブシュブシュブシュ!!!!

 

 

 

 

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!?」

 

 

 

 

 

Gの受難はつづく……

 

 

 

To be continued.

 




こ ん ば ん は (挨拶)

ども、ジュンチェです。FGO夏イベントは順調ですが、艦これイベントはE3ではやくも沼り資源の危機!!全ては育成を怠った私が悪いのです……

さらっとFVA本編のネタバレっぽいのが入ってるけど気にしないでね?因みに、大我もカルデアにいて他のエグゼイドのメンバーと共にロマンの穴を埋めてます。あとBBちゃんもいるにはいますが、黒桜から逃走中。

さて、エグゼイドクライマックス間近!大我がクロノスに変身とか誰が予想したでしょう……あれ、ゲーマドライバーじゃポーズ出来なくね?ゲムデウスクロノスとかもう仮面ライダーじゃなくて怪人っぽいていうのが良い。でもあれ、CG合成でスーツは無いんだとか…最初、見た時には全く気がつかなかった。今のCGすげぇ。そして、あの眼に魔神柱を思い出したのは私だけか……

作品への多くのアイディアありがとうございます。全部ができるかわかりませんが自分には思いつかないものばかりだったので非常に参考になりました。更新は活動報告にあったように低速になりますがよろしくお願いいたします。


感想お待ちしてますぞ!



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