Fate/Grand Order vs ALL RIDER ー幕間の物語ー 作:ジュンチェ
ブレイブ編、どうもオチまで持っていけず一旦停止。
時系列……セイレム後、ビルドジーニアス登場後
仮面ライダービルド編 Build on Build
人類継続保障機関フィニス・カルデア……グランドオーダー発動直前当初に比べれば人も物質も大幅に減ってしまったが、 それでもいくつかの部署は未だに機能している。それもまあ、マスターの契約したサーヴァントの助けがあってこそ……
しかし、元から一癖どころじゃ済まない連中が固まって……おまけに『科学』とか変態とか集まるのが恒例の場所なら一体、どうなるか?
…………あんまり考えたくない。
幕間の物語 仮面ライダービルド編
―Bild on Bild―
「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!吸わないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」
彼女、沖田総司は悲鳴をあげた。生前もサーヴァントになってからも今まで味わったことのない悲劇がまさに起こっていた。別に、いつものように悪友ノッブや最近なんか知らんうちに増えた沖田オルタと一緒にマスターのマイルームでぐだぐだしていただけなのに……いきなり、『赤と青の派手な仮面ライダー』が来たと思ったら……
「ちょうど良かった!君たちの成分を採取させてくれ!!」
「「「は?」」」
そこからは異を唱えさせずに小さなボトルらしきアイテムに何かこう生命力的ななにかを吸いとりはじめたのだ。最初に沖田オルタが犠牲になり、次はノッブが『是非も無いよね!?』と真っ白になった…驚きの白さ。そして、生き残った沖田さんも今まさに成分を抜き取られているのである。
「大丈夫!ちょっとで終わるから!!」
「無理無理無理無理!!あぁ!?!?なんか、ちょっと色抜けてきてるぅ…!?死ぬぅ!?死んでるのに、死んでしまうんデーース!!DETEだけに!!!」
「何をしているんですか!?」
その時、異変を察知して部屋に突入してきたマシュ。これに『あ、やべ!?』と赤青の仮面ライダーは脱兎のごとき勢いでマイルームから逃走。しかし、その前に突如としてコンティニュー土管が現れて飛び出した仮面ライダーゲンムが立ちはだかる!
「神の力をが必要なようだなァァァ……」
【ゴリラモンドッ!!】
――ドゴッ!!(神が粉砕される音)
【GAME OVER……】
「この役立たず!」
マシュの辛辣な一言はさておき、赤青の仮面ライダーはあっという間にレイシフトルームへと逃走し時空の穴へと飛び込んだ。その後、すぐに時空の穴は消失してマシュは追跡を断念せざら得なかった。
「くっ……またですか!」
★ ★ ★ ★ ★ ★
「はい、俺は無実です。」
「まだシラをきるか!!」
ダ・ヴィンチちゃんの部屋……そこに常駐している天才物理学者(自称)・桐生戦兎はG、マシュ、クロから取り調べを受けていた。ご丁寧に刑事ドラマあるあるの取り調べ室セットまで完備している。今回、特にクロに関しては怒り心頭といった勢いで戦兎に詰め寄っていた。
「あんたのせいで、最初は私に疑いがかけられたんだから!!いい加減ら私の潔白を証明するためにもさっさと吐きなさい!この際、免罪でも構わないわ。」
「いやいや、駄目でしょ。それでも俺はやってない。」
実は、沖田たちのような被害が出たのは今回がはじめてではない。当初、数名のサーヴァントたちが衰弱しているのが度々発見された……その全てがマタ・ハリやアルトリアシリーズたちや、清姫といった女性サーヴァントばかりだった。この件、何者かの襲撃者がいるのは明らかだったがその姿は掴めずにいた。だが……
―――それって、もしかしてクロじゃない?byイリヤ
…との発言により、真っ先の容疑者になったのはクロ。魔力供給という如何わしい行為(イリヤ談)は文字通り供給元の魔力を吸い上げ、結果的に相手を弱らせてしまうこともあるのはGとマシュも把握している。そして、彼女は数名の少女サーヴァントを毒牙にかけた前科がある……となれば、容疑者になるのも必然だった。
「しかし、戦兎さん……証拠の写真の仮面ライダーは間違いなくビルドです。それに、被害にあったサーヴァントたちの中にも変身するあなたを見たと証言している方もいます。」
…が、ギルティ判定を受ける直前で上がったのが彼、桐生戦兎の目撃証言である。その後、仮面ライダーや男性サーヴァントなど無差別な通り魔的犯行が相次ぎ、基本的に女性(主に少女)しか相手にしないクロの白さは証明され逆に戦兎は真っ黒な立ち位置に堕ちてしまったのである。おまけに、仮面ライダービルドの写真が監視カメラにおさめられており動かぬ証拠となっていた。
それでも、このままではいられないと反論する戦兎。
「待った待った!俺はさっきからここにいたし、そのビルド(仮)はレイシフトして逃げたんだろ?なら、そっちのレイシフト先を追うのが賢明じゃないか?」
「それが、レイシフトの記録そのものが消えているんです。どうやら、追われることを想定して特殊なウィルスを仕込まれていたようで…。」
「なにそれ……」
「加えて、短い時間ですが観測された霊基パターンは戦兎さんとほぼ同じ。かなり証拠が揃っています……白状するなら今のうちかと…。」
「だーかーらー!俺はずっとここにいたの!!それは、ダ・ヴィンチちゃんだって証明してくれるって!」
揃った証拠…だったが、不意にふられたダ・ヴィンチちゃんは頭に『?』を浮かべこちらを見ている。あ、これ駄目なパターンですね。
「嘘でしょ、ダ・ヴィンチちゃん!?」
「話は署できこうか?」
「待って、マスター!本当に俺は無実!!ああ、もう免罪は俺のキャラじゃなくて、万丈の役でしょうが!」
「待った、待った!Gくんにマシュ、少しふざけたのが悪かったね。彼はここにいたよ、その事件の時もね。」
なんだ、白か。つまんねー…と、ふんぞり返るクロ。アリバイが成立しちゃ仕方ない……なら、一体あのビルドは何者なのだろう?話は振り出しだ、一行はうーんと考えこむ。ビルドの能力は本物らしい、となると……
「……ビルドオルタ?……ビルドリリィ?……それとも、佐藤太郎?」
「最後の何でしってんのマスター?」
考えられる可能性を順列していく。同じ宝具を有しているなら、宝具となる原典を共有していたものか、或いは『別側面』などの可能性がある。まあ、色々と考えたところで所詮は妄想なのだが……取り敢えずと何処からともなくホワイトボードを引っ張ってきて要点をまとめ始めた。
「ええ、ここでビルド(仮)について情報をまとめましょう。」
★ビルド(仮)の特徴
・出現は神出鬼没、外見はビルドと完全に一致
・遭遇したサーヴァントは『成分?』を抜き取られる
・変身する直前の素顔や声は桐生戦兎と同じと証言
・ビルドドライバーやフルボトルといった宝具は本物と思われる
・ビルドになれるのは桐生戦兎のみだが、ビルドドライバーを使いこなしている
「……やはり、戦兎さんの別側面…或いはカルデアのシステム外で召喚されたサーヴァントなのではないでしょうか?変装の類いならアサシンといった方々が気がつかないのも変ですし。」
確かにこのカルデアには半端な変装など簡単に見破れるサーヴァントは多い上に、その道で歴史に名を残してきた者たちもいる。これだけ、被害を出しておいてみすみす見逃しているのもおかしな話。それに、カルデア以外の同じ霊基のサーヴァントが騒ぎを起こした前例もある……
「ま、何にせよそろそろ対処しないといけないわけだ。ちょっと、俺につきあってくれるかいマスター?」
頭をかいて、やれやれと戦兎は事態収拾のため重い腰をあげる。自分の無実を証明しなくては『研究』に没頭するのは無理だと嫌でもわかっていたのだから。
★★ ★★ ★★ ★★
………さて、前々から気になってけど…そろそろ頃合いだな
俺(アイツ)は一体、何を企んでるんだ?
To be continued.
☆桐生戦兎(仮面ライダービルド)
自称・天才物理学者。クラスはアルターエゴ。
殆ど生前のフルボトルは使えるが、致命的なことにジーニアスフルボトルをロストしてしまっている。カルデアに来てからはビルド本編とは別に独自の研究を行っているが偽ビルド騒動で目をつけられ……
☆偽ビルド(?)
全く同じ姿どころか、戦兎とほぼ同じ霊基を持つ仮面ライダービルド(?)……いったい、何者なんだ(すっとぼけ)
☆沖田さん
…吸われた。
☆沖田オルタ
最近増えた沖田さんのオルタ……けど、吸われた。
☆神(自称)
ゴリラモンド見ると死んでしm……
ゴリラモンド『(イェーイ)』
【Game over】