ハイスクールD×B   作:紅優也

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始まり


跳躍校門のフールズ
プロローグ


雄二side

 

「あれから一週間......か。」

俺『坂本雄二』は『ある一点』を除いて何時もの面子が集まっている教室を見渡す。

 

「............一週間の間に街中の網を見て回ったが『明久』は何処にもいなかった。」

俺の悪友である『土屋康太』が面目なさそうに首を左右に振りながら俺に報告した。

 

 

「そうか......」

「儂も時間があれば探し回ってたんじゃが......見つからんかったわ。」

康太と同じく悪友である『木下秀吉』が残念そうに溜め息を吐く。

 

「俺もだ鉄人と走り回ったんだが明久は毛髪一本も見つからなかった。」

俺もまた同じく成果のなかった探索結果を告げ男三人で揃って溜め息を吐いた。

 

「姫路と島田は......聞くまでも無いか。」

落ち込みようからみてわかる。

 

何故こんなことを話し合ってるかというと一週間前に悪友の一人である『吉井明久』が蒸発したからだ。

俺は一瞬ババアの実験の失敗かもと思ったが明久がいなくなったのは『街中』だったからだ。

目撃者の証言によると明久の足下がいきなり光り気が付いたら消えていたとの事らしい。

 

 

それから一週間俺達は駆け回ったんだが......まるで見つからん。

 

「アキ......」

「明久君......」

明久に(暴力付きの)好意を向けていた『姫路瑞希』と『島田美波』が泣きそうな顔になる。

 

たく......気付かなかったがあいつは俺達にとってムードメーカーみたいな存在だったみたいだ。

 

 

「本当に何処に行ったんだ......?」

俺がそんなことを呟いた瞬間......

 

ピンポンパンポン

『坂本雄二、土屋康太、木下秀吉、島田美波、姫路瑞希はすぐに学園長室に来るさね。』

ババアからの放送が入った。

 

「「「「「....................」」」」」

俺達は呆然としながらもババアの根城に行くことにした。

 

....................

「入るぞババア。」

「遅いよクソジャリ。」

「何故入って早々に売り言葉に買い言葉なのじゃ......?」

秀吉が何か呟いたが俺はババアに相対する。

 

「で?何のようで呼び出した?」

「ああ、吉井の居場所がわかったよ。」

っ!何だと!?

 

「あいつは今......『異世界』にいるみたいなんだよ。」

..........は?

 

「ババア、妄想も休み休み言え。」

「正気だよ。これを見な。」

ババアが取り出したパソコンに映っていたのは......

 

「明久の召喚記録だと......?」

「そうさね。吉井は文月学園にいない、なのに試験召喚システムは動いている......気になったあたしは逆探知してみたんだよ。

そしたら......」

そしたら?

 

「『駒王学園』、『レーティングフィールド』とかいう知らない場所で使われた形跡があったのさね。」

......成る程。

 

「つまり明久は俺達が全く知らない場所に入るって事だな?」

「そういう事さね。そして......吉井の召喚記録から弾き出した座標へあんた達を送ることも可能にしたよ。」

「?どうやってですか?」

「試験召喚システムの応用さね。」

......腐っても科学者と言うわけか。

 

「まあ、行かせる前に確認さね。......あんたらは吉井の為に世界を越える覚悟はあるかい?」

......愚問だぜババア。

 

「友の危機に行かぬ訳にはいくまい!」

「............俺も行くぞ。」

「アキにはたっぷり聞きたい事があるんだから!ウチも行くわ!」

「わ、私も行きます!」

「行くに決まってるだろ。」

「......そうかい。取り敢えず坂本。あんたにこれを渡すよ。」

これは......『白銀の腕輪』か?

 

「白銀の腕輪の改良品さね。文月学園の外でも使えるように改良したよ。」

そうか......

 

「あんがとな。」

「ふん、行きはあたしが送ってやるよ。」

......ん?ちょっと待て!

 

「帰りは......「逝ってくるさね。」字が違......」

俺はそこで意識が途絶えた。

あのババア.....!行き当たりばったりで計画考えやがったな......!

俺は帰ったら絶対ぶん殴ると誓った。




如何でしたか?
次回は明久が登場です!
次回もお楽しみに!
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