ハイスクールD×B   作:紅優也

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美波の神器が明らかになります。


第十一話

明久side

 

コカビエルから逃げたのは良いけど木場君、アリアさん、ゼノヴィアさん、島田さんとははぐれてしまった。

で、僕らは一誠の家に来た。

 

「一誠開けて!皆を連れてきた。」

「!?おう!」

一誠が窓を開けるとアーシアとリアス先輩も出てくる。

 

「......おい、アイツら同居してんのか?」

「うん......」

「............妬まいや、妬まいや、妬ましい。」

「結局妬ましいんじゃないか......もしかしてお邪魔だった?」

「んなわけねえだろ!?つうか、イリナ気絶してるけど大丈夫か?」

......あれ?

僕が下を見ると紫藤さんは顔を真っ赤にして気絶していた。

 

「......何て言うか......ごめん。」

「!?明久君!」

「うわっとお!?」

僕は姫路さんの悲鳴で降ってきた光の槍に気付きなんとか横っ飛びで避けた。

 

「は!?よ、吉井さん!?何で私はお姫様抱っこされて......」

「今は黙って!」

「はい......(こ、これじゃその、バカップルみたいじゃない......)」

紫藤さんが何か言ってるけど今はコカビエルに......

 

「隙ありぃ!」

「させるか馬鹿。」

「べうら!?」

集中していた僕に斬りかかったフリードは坂本君に蹴り飛ばされた。

 

「何しに来たのかしら?」

「何、魔王の妹に宣戦布告をしようと思ってな。」

コカビエルは僕らが驚くような事を言った。

 

「駒王学園を中心に暴れさせてもらおうと思う。膝元で暴れられればサーゼクスが出てくるだろう?」

「そうなれば堕天使と悪魔の間で戦争になるわよ?」

「願ったり叶ったりだ。エクスカリバーを盗んだのもミカエルが戦争を仕掛けると踏んだんだがな。」

「戦争狂め......!」

コカビエルはその言葉に笑う。

 

「そうだ、俺は戦争が終わってから退屈で仕方なかった。だからお前達のお膝元でエクスカリバーを巡る争いをさせてもらう。」

「待て!エクスカリバーをどうする気だ!」

「ふん、戦争をしよう!かつての魔王を宿した者と今代の魔王の妹よ!」

コカビエルはそう言って去っていった。

 

....................

美波side

 

「ウチは......どうしたら良いんだろ?」

ウチ『島田美波』は(多分)神器であろう鞘を見ながら駒王学園に向けて突っ走っていた。

 

「こんなウチが何で『これ』に選ばれたんだろ?」

ウチは端的に言わせてもらうなら『最低』。この一言だと思う。

だって一年生の頃にアキに助けてもらいながら瑞希とかウチ以外の女子と話していたくらいで関節技をかけて怪我をさせて......アキに許されたからってまた暴力を振るって......

しかも二年の時も(アキの自業自得もあったとは言え)暴力に暴力を重ねてた。ウチは......ウチは何時もアキに助けられながらその思いをふいにしてた。

 

「なら......ウチには『聖剣の鞘』を使えるはず無いのに......」

何で最低なウチにこれを授けたんだろ?

 

「......着いた。」

ウチは漸く駒王学園の裏門に着いた。

 

「速くしないと......」

ウチが学園に入ると......そこには死闘が繰り広げられていた。

 

木場とゼノヴィアが神谷から放たれる無数の刃を弾きアキがケルベロスに魔力の弾丸を叩き込みその隙にリアス先輩と朱乃先輩が渾身の一撃を叩き込む。

アリアさんの剣と九楊の尾から放たれた炎が火花を散らし兵藤と匙の拳がフリードの手にした剣とぶつかり合う。

一方バルパーは五本のエクスカリバーで何かの準備をしていた。

なら......ウチは......!今のウチに出来ることは......!

 

「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「な、何!?うわ!?」

ウチはバルパーに体当たりをかけ準備を無理矢理中断させる。

 

「島田!?」

「美波ちゃん!?」

「島田さん!?何時の間に!?」

アキや坂本が何か言ってるけどウチはそれらを全て無視して全力でバルパーを押さえ込む。

 

「く、くそ!小娘め!よくもエクスカリバーの合成を......!」

「ふざけないで......!合成した瞬間に何か起きるんでしょ!?例えばこの街が消し飛ぶ術式が完成するとか!」

「てめぇ......何で知ってやがる!」

神谷の一言でウチのあてずっぽうの推測が裏付けされちゃった!?

 

「......その様子だとあてずっぽうのようだな。だが......だからと言って貴様を生かす訳にはいかん。」

そう言ってコカビエルはウチに手を向けそこから光の槍が放たれて......

 

ドス!

「あ......うあ......」

ウチの胸を刺し貫いた。

 

「島田さん!!!!!」

妙にアキの声が遠く聞こえる......

「美波ちゃん!」

「近寄っちゃダメ!」

瑞希が泣きながら近寄ろうとして紫藤に止められる。

「島田ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「島田!」

「............島田!」

坂本と木下、土屋の声がもっと遠くなる。

 

ウチは......死ぬの?アキに謝ってすらいないのに?戦争がしたいなんて言う馬鹿げた理由で戦う人に?

 

「いや......」

「ふん、今更命乞いを......!?」

死ねない......死にたくない。

アキに謝らないで、この鞘に籠った願いが遂げられないなんて、もう......『葉月』に会えないのは......絶対にいや!

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「馬鹿な......!この鮮烈な輝きは一体......!?」

「『妖精郷の鞘(アヴァロン)』......禁手(バランスブレイカー)!」

ウチの手の中のアヴァロンが光輝き一本の剣になるそして......

 

「!?エクスカリバーが!」

全部のエクスカリバーがウチの回りに集まり始める。(アリアさんの祝福の聖剣は別の剣と分離して)

 

そしてウチに......ううん、皆の耳に何かが聞こえる。

 

「皆......」

木場の言葉に何時の間にかウチ達を取り囲んでいた子供達が微笑む。

確か木場とアリアさんは聖剣計画から逃げたんだから......まさかこの子達は死んじゃった木場とアリアさんの仲間!?

 

支配(ルーラー)祝福(ブレッシング)天閃(ラピッドリィ)破壊(デストラクション)擬態(ミミック)夢幻(ナイトメア)透明(トランスペアレンシー)、七つに別れし聖剣の力は妖精が授けし鞘の下に集い今一つとなりて完全な力を取り戻す!」

でもウチは今は無視して言葉を紡ぐ。

 

「僕はずっと迷ってたんだ。あの時……皆やアリアさんを見捨てておいて生きてて良いのかって。」

その言葉にアリアさんは苦笑いをしながら......

 

「馬鹿野郎。私は……お前を恨んだ事は一度もない。

ましてや……此処に居る皆もだ。」

と言った。

 

「我、騎士王の意思を継ぎ聖剣を継ぐものなり!我、妖精の鞘を担い皆を護るものなり!」

ウチの詠唱によりエクスカリバーは光輝きながら一つになり始める.....

 

『聖剣を恐れちゃダメだ。』

『僕らは聖剣を使えなかった。だけど......君なら。』

「ああ......行こう!皆!」

「此処に契約はなり至高の聖剣は今蘇らん!」

「魔剣創造......禁手!」

そして......

 

「これが妖精郷の鞘の禁手......『妖精郷の聖剣(エクスカリバー・アヴァロン)』よ!!!」

「『双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビストレイヤー)』!!!」

さあ......覚悟しなさい!

 

「......私も本気をだすか。」

アリアさんがぼそりと呟いた声は誰にも聞こえなかった。




如何でしたか?
次回はアリアの神器が明らかになります。
ヒントは......遊戯王の時戒神の元ネタです。
次回もお楽しみに!
PS
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