ハイスクールD×B   作:紅優也

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これにて月光校庭のエクスカリバーは終結!


第十三話

明久side

 

コカビエルとの戦いから数日が経った僕は部室の扉を開けて......中に居た二人を見て転けた。

 

「む?吉井。何故転けるんだ?」

「ゼノヴィア、帰った筈の人をみたら普通は転けるわよ?」

「えへへ......秀吉さ~~~~~ん!」

「九楊は本当に可愛いのう。」

そこには教会に帰った筈のゼノヴィアさんと紫藤さんがいた。

因みに九楊さんが木下君とイチャイチャしているのは事件が終わった後木下君が九楊さんに告白して九楊さんがそれを承諾したからだ。

 

......まあ条件としてミーナちゃんの眷属(僧侶)になったんだけどね。

 

「あの......リアス先輩、ホクホク顔ですけどどうしたんですか?」

「ええ、ゼノヴィアが私のもう一人の騎士になったのよ♪」

......何ですと?

 

「ああ、私は何故か破門されてしまってね。リアス先輩に誘われたから悪魔になったんだ。」

「私は島田さんの監視をしろと言われただけで何も無かったのに......」

「それは......災難だったね。」

「いや、教会に所属してなかったら私はエクスカリバー復活の場面に立ち会えなかったろうな。

良い思い出になったよ。」

そうか、それは良かった。

 

「あ、あの......吉井君......」

紫藤さんが顔を真っ赤にしてモゴモゴと動かす。

 

「あの......私、貴方をその......」

「だ、ダメでしゅ!」

「だ、ダメですわ!」

紫藤さんの言葉をレイヴェルとミーナちゃんが遮るけど......

 

「貴方をす、す......」

「リアス先輩、アキを少し借ります!!!」

僕は入ってきた島田さんに首根っこを掴まれ引き摺られていった。

す......何だったんだろう?

 

....................

一誠side

 

「そ、そんなぁ......」

明久が島田に引き摺られていくとイリナがガクリと落ち込みレイヴェルとミーナちゃんがほっと息を吐く。

......だけど心配だ。

 

「部長......明久大丈夫なんでしょうか?」

俺の心配は島田が明久に何をするかわからないところだ。

 

「......イッセー、貴方には話しといた方が良いわね。」

そう言って部長は俺の頬に触れそうな位に唇を寄せ......

 

「島田さんはね、明久にフラれに行くのよ。」

「フラれに......?」

どういう意味だ?

 

「島田さん最初に明久に暴力を振るっていたわよね?島田さん......明久の事を好きだったみたいなの。」

「はい!?」

それが何で暴力に繋がるんだ!?

 

「うん、島田さんもその事を悔やんでるみたいなの。だから......明久に告白してフラれて......自分の思いに決着をつけるみたい。」

「そうですか......」

島田......格好いいじゃねえか。

 

「そうね......私達は彼女の思いを邪魔しないでおきましょ。」

「はい。」

俺は島田の為に何か慰めを用意しようと思った。

 

....................

美波side

 

ウチはアキの首根っこを旧校舎の屋上で放す。

 

「げほ、ごほ!?い、いったいどうしたの?」

アキは咳き込みながらウチに聞いてくる。

 

「ねえ、アキ......初めて会った時暴力を振るって......ごめんね?」

「あ、ううん。良いよ気にしてないし。」

アキはにこりと笑ってウチを見る。

そっか......ウチはこんなアキを好きになったんだよね。

 

「あのね......ウチ、文月学園に入学した頃ドイツから来たから日本語がわからなくて孤立してたんだ。」

「え?そうだったんだ。」

アキが驚いた様な顔になる。

 

「でもね、ウチに『友達になろう』って言ってくれた人がいるんだ。......何故かフランス語で。」

「ドイツから来た女の子なのにフランス語.......ん?島田さん、まさかその人って......」

「うん。ウチの目の前にいる人よ。」

アキが呆然とした表情でウチを見る。

 

「アキ......ううん。吉井明久さん。ウチ......島田美波は貴方の事が好きです。付き合って下さい。」

アキが硬直する。だけどすぐに意を決した様にこう言った。

 

「ごめんなさい。僕は貴女とは付き合えません。」

「そっか、そうだよね......」

ウチの目に涙が溜まる......

 

「でも......」

「でも......?」

「友達としてだったらずっと一緒にいるよ。」

「~~~~~~!」

ウチはアキの言葉に体中が暖かくなる。

 

「アキ......ウチの事......名前で呼んで?」

「うん......美波。」

「ウチら......ずっと友達だよね?」

「あったり前じゃないか!」

「うん......うん!!!」

こうして......ウチの初恋は終わりを告げました。

 

....................

「あ~~~~~あ、終わっちゃった。ウチの初恋......」

アキが立ち去った後でウチは旧校舎の屋上に一人でいた。

何故なら......

 

「見せたく......無いよね?今さら涙なんて......」

ウチの目に更に涙が溜まってついに......

 

ポタ......ポタポタ......

「う、ううう.......うう。」

ウチの目から涙がドンドン流れる。

流れてそのまま泣いていると思ったんだけど......

 

「島田さん......大丈夫?」

「木......場......?」

そこには木場が立っていた。

 

「ごめん、吉井君に島田さんに『一人にしてと言われた』って聞いてね。」

「もう......アキの馬鹿。」

ウチの気持ちも知らないで......

 

「行こう、イッセー君が遊びに行こうって言ってるみたいだから。」

......どう考えてもウチを慰めるためよね?

 

「バレバレよ?」

「やっぱり......」

木場が呆れている辺りバレる事前提だったみたいね。

 

「ふんだ。アイツ後で関節外してやるんだから。」

「あはは......痛そうだね......」

木場が頬を掻くけどウチは構わず歩き始める。

 

「また......新しい思いを探さないとね......」

サヨナラ......ウチの初恋。




如何でしたか?
次回は閑話を入れて第四巻に参ります。
次回もお楽しみに!
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