神崎が終わります。
神崎side
「何だ......何なんだあれは!」
俺『神崎イルム』は今起きている事態が信じられなかった。
アーシアに姉がいたのは良い。俺のハーレムが増えるだけだ。
だがバカテスの暴力ヒロインである島田美波が神器に覚醒した挙げ句禁手でエクスカリバーを復活させやがった!
「くそ!くそ!くそ!此処は俺の世界なんだ!モブキャラどもに邪魔をされてたまるか!」
七巻の設定が崩れる前に島田を殺って支配の聖剣を......
「確保!」
『『『『『ストラグルバインド!!!』』』』』
「な、何!」
俺に無数の捕縛の魔法がかけられ一瞬で拘束される。
「残念だったね神崎君。君はもう主人公になれないよ。」
『やれやれだぜ......』
『やっと尻尾を見せやがって......』
「俺が主人公になれないだと!?どういう意味だ!」
「うん、だって君は強制的に記憶を無くして病院にお世話になるし。」
は......?次の瞬間俺の意識は途切れ気が付いたらベッドの上で横になっていた。
全ての記憶を失って......
....................
第三者side
「はい、皆昨日はお疲れ様。」
何処にでもいて三番目に格好良さそうな青年......『宮内天馬』が教室に集まった傍観系転生者達の集まり......通称『傍観者の会』のメンバーにそう言う。
「昨日は神崎君が油断してたから捕まえられたけど次はそうはいかないかもね......じゃあ探知係の皆宜しく。」
『はい、トンでもないチート能力を持つ『
「うん、そうだね。『
『支配の聖剣を使ってこの世界の女性全てを奴隷にしようとした神谷刃は島田美波に敗れましたが逃走......現在『
『禍の団だと!あいつ『オーフィス』を奴隷にする気かよ!?』
『まあ、投影した支配の聖剣じゃあオーフィスは奴隷に出来なかった上にオーフィス好きな転生者が禍の団にいたせいで発言力は極端に低いみたいっす。』
「それなら良かった。他の三人は?」
『逆ハーレム狙いの『神尾七菜』は今はグリゴリで機会を伺っている模様です。
禍の団による世界の崩壊を目的にしたダーク系の『神闇紫音』は英雄派と行動中、オーフィスを助け様としている自称『オーフィスの夫』である『神龍仁也』はオーフィスを奪い返す為の策を練ってる様です。』
天馬は探知系の能力を持つ転生者の話を聞いて溜め息を吐いた。
「相変わらず好き勝手やってるよなぁ......じゃあ次はオリキャラ達の事だけど......」
「あの......俺、オリキャラのミーナ・ハルファスに眷属にならないかって誘われたんですけど......」
そう言ったのは眼鏡をかけた男子『野上翔』だった。
「う~~~~~ん......駒は?」
「あ、それなら相性の良いのは兵士でした。」
「そっか......下手に断って怪しまれても何だし受けちゃおう。」
「了解。それから......転生者やオリキャラを狩ろうとしている原作派はどうします?」
「それについては襲撃されたら能力で応戦しても良いよ。オリキャラは......僕らではどうしようも無いね。
他には何か無い?」
『バカテスキャラの神器についてわかった事なんですけど島田美波の神器はどうにも『Fate』に出てくる青セイバーの宝具の『
「そうだったんだ。吉井君のは?」
『......わかりません。』
転生者の言葉に天馬は仕方ないよねと言いその日の集まりを解散にした。
....................
「これより会議を開始します。」
天馬達が話し合っていた頃風紀委員......を隠れ蓑にした原作派転生者達の会議が始まっていた。
「司会は何時も通り私で良いわね?」
クールな目付きをしている少女......表向きは風紀委員長である『雨崎奏』が部屋に集まっていたメンバーにそう告げる。
『『『『『へ~い.....』』』』』
『『『『『はい!』』』』』
「はあ......男子連中は相変わらず気の抜けた返事ね。」
奏は溜め息を吐きながら会議を開始する。
「まず三巻......『月光校庭のエクスカリバー』の進行だけどどうだった?」
『思いっきり原作とかけ離れてた。アーシアに姉がいてしかも模擬戦でイッセー達を軽く捻り潰しやがった。』
「またオリキャラ......他には?」
『異分子の島田美波がセイバーの全て遠き理想郷のパクりを神器として持っていてその禁手を使ってエクスカリバーを完全に復活させてました。』
「な......何で止めなかったの!?」
『す、すいません......傍観者達が神崎イルムを捕縛している場面に行きあっちゃって......』
そう答えた少女に奏は頭を抱える。
「何て事......これじゃ『エクスデュランダル』が作成されない......」
「だから言っただろう?先に異分子たるオリキャラやバカテスメンバーを潰すべきだって。
ハーレムだの逆ハーレムだの考えている転生者は後回しにしてさ。」
副風紀委員長である『レオン・シュツバルド』が物騒な事を言う。
「......そうですね。こと此処に至っては仕方ありません。『禍の団』にいるメンバーに連絡、連携して異分子達を排除します。」
「決行は和平交渉の時で良いね?」
「......ええ、それならどさくさに紛れて殺せますしね。」
「わかった。それでは解散、各自訓練をするように。」
レオンの言葉で去っていく風紀委員の転生者達。
そして転生者達が立ち去った部屋で奏は一冊の本......この世界には無い筈の『バカとテストと召喚獣』を取り出す。
「吉井君......私は、私は......」
誰もいない部屋で奏は声を押し殺して泣いた......
如何でしたか?
次回は『停止教室のヴァンパイア』に突入します。
次回もお楽しみに!