第二十三話
明久side
「う、う~~~~~ん......?」
僕が寝苦しさを感じたので起きたら僕は見知らぬ教室で何故か卓袱台に突っ伏して寝ていた。
「漸く起きたか明久......」
そこには何時も通り......?
あれ?靄がかかってるのが一人しかいない?
残りは坂本君、木下君、土屋君、姫路さん、美波がいた。
つまりこれは僕の記憶......?
「ごめんごめん......」
「はあ......最近疲れているみたいだけど大丈夫なのか?」
「あ、それは最近バイトを始めたからかな?」
「え!?アキが!?」
「ええ!?明久君が!?」
多分行方不明(坂本君からの話)になる前の僕は不真面目だったんだろう。
「うん、何時までも水と塩と砂糖の生活は避けたいし......」
「明久......それ普通は一年生の頃に気付くものじゃないか?」
「気にしてるんだから言わないでよ○○!」
ダメだ靄がかかっている男の子の名前を思い出そうとすると頭がガンガンする......
「ところで明久......お前何処で働いてるんだ?」
「あ、それは前に雄二と行ったあの喫茶店だよ。」
「あ~~~~~結構前に開いた彼処か。広いしまだ開店したばかりだから人手が必要だったんだな?
......可愛いウェイトレスも多かったしな。」
「おい、坂本......それから姫路に島田、止まれ。」
どう考えてもわざととしか考えられない坂本君の言葉に今では考えられないくらいの速度で二人が襲い掛かろうとするのを男の子が止める。
「離しなさい○○!アキにはお仕置きの必要があるのよ!」
「そうです!明久君にはお仕置きが必要なんです!」
待って!?何でそれだけで僕の腕がネジ曲がる様に痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?
『諸君!此処は何処だ!?』
『『『『『異端者を裁く審問会だ!!!!!』』』』』
『裏切り者には?』
『『『『『死の鉄槌を!!!!!』』』』』
『男は?』
『『『『『愛を捨て哀に生きるべし!!!!!』』』』』
『宜しい!これより異端審問会を開始する!』
待って!何この儀式みたいなノリは!?
「......雄二、何故妻に黙って吉井と可愛いウェイトレスがいる所に行ったのかを教えて欲しい。」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?何故顔にアイアンクローを極める○○!大体俺とお前は結婚どころか付き合ってすらいねえだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
原因の坂本君は何処からともなく現れた女の子に理不尽なアイアンクローを極められる。
「くぅ......!このまま死んでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
僕は拘束している覆面の内一人の股間を蹴り飛ばした。
『ごきゅふ!?』
「さらばだ!」
僕はアイアンクローを極められている坂本君を見捨てて窓から脱出した。
....................
場面は変わって道路に移る。
あの後黒魔術の儀式場になった教室から逃げ出した僕は追い回されていたら授業をサボってしまった為に筋骨粒々とした先生に鉄拳付きの指導を食らい家への帰路についていた。
「あいたたたたたた......今日も散々な目にあったなあ......」
僕は痛む体を引きずりながら歩く。
「明久。」
僕が声に振り向くとそこには朱菜さんがいた。
「か、母さん!?ど、どうして此処に!?」
「何だ?私がいちゃいけなかったのか?」
朱菜さん......ううん。母さんは狼狽える僕を見て面白そうに笑いながら......寂しそうな顔になった。
「......今日でお前とも......お別れになるんだな。」
「え?どういうこと......」
「......大罪の英霊、禁手。『
禁手が発動した瞬間僕の中に何かが生まれる。
「!?か、母さん......?何......これ......?」
僕の足元が光徐々に僕の意識が途切れていく......そして......
......................
ゲシ!
「げぼぁ!?」
僕はミーナちゃんにベッドから......ベッド?僕は布団に入った筈だけど?
「あ、明久ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!大変じゃ!この家が豪邸になっておって隣も豪邸になっていてしかも表札が『兵藤』なのじゃ!」
.........僕はその言葉を聞いて確信した。
「何してくれちゃってんですかリアス先輩ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」
こうして僕は夢の内容すら忘れそうな程のショックを受けた。
....................
「冥界に......合宿ですか......」
「ええ、そうよ。オカルト研究部全体のレベルアップをするためにね。」
只今僕は豪邸になった一誠の家の最上階にある一誠の部屋にいた。
「霊の......というか風紀委員と天馬のお陰で私達は明久と一誠、美波とヴァーリ達を除いたメンバーでは強力な力を持つ転生者に勝てないことを知ったわ。
それを補う為の合宿よ。」
は~~~~~~リアス先輩は良く考えているなぁ......
因みに転生者の情報は雨崎さんと天馬君によってもたらされた情報で転生者で逆ハーレム狙いだった神尾七菜はアザゼルさんに同盟の手間賃代わりに差し出されそうになって逃走。
現在夫を寝取ろうとしようとしたことに激怒したグレイフィアさん、朱璃さんを中心に据えた堕天使、悪魔、天使の連合捜索隊に捜索されている。
「因みに俺とヴァーリ達もついて行くぜ。」
「あ、アザゼルさん達もですか......美波は?」
「ミカエルに呼ばれて天界に行くんだとよ。ゼノヴィアのデュランダルとアリアの聖剣......『アロンダイト』も持っていかせるつもりだ。」
「......美波は残念でしたね。所でゼノヴィアの剣はどうするんですか?」
「ミカエルが美波に持って帰らせるつもりらしい。」
そうなんだ。
「あ、そうそう。お兄様から重大な発表があるらしいから明久はちゃんと来なさいよ?」
「はい。」
僕はこれから始まる合宿にわくわくしながら待つことにした。
......それが僕の初恋と後の伝説を作る切っ掛けも知らずに。
如何でしたか?
次回は冥界に逝きます(字が違う!)
次回もお楽しみに!