明久side
「..........何してるんですか姉様?」
..........え?
僕は小猫ちゃんの言葉を聴いて黒歌さんと小猫ちゃんを交互に見つめる。
......うん。
「似てなさすぎない?」
「それは言わない約束にゃ。」
だって似てなさすぎだもん。顔とか背丈とか髪の色とか胸が......へぶし!?
「..........いやらしい事を想像しないでください。」
......はい。
『すまん。妾の司る罪の影響で発情したらしい。すぐに戻るので安心するのじゃ。』
「発情って......」
「フィーア様はアスモディウス......『淫欲』を司る悪魔だから発情はしても仕方ないわね。」
「え?何でですか?」
「うん......『白音』と私は『猫又』だからね。猫と同じだから発情期もあるんだにゃ。
白音はまだ未成熟だけどね。」
???白音って誰?
「..........その名前は捨てました。姉様の尻拭いをされて、リアス先輩に拾われてリアス先輩の戦車になった時に。
今の私は『塔城小猫』です。」
そう言って小猫ちゃんはふいっと去っていった。
小猫ちゃんが去っていくと黒歌さんは僕の上から退きながら「......まだ......許してくれないんだね。」と言って寂しそうな顔で立ち去っていった。
「......リアス先輩、話してくれませんか?黒歌さんと小猫ちゃんの間に何が起こったのかを。」
「俺からもお願いします部長。」
僕と一誠は同時にリアス先輩に頭を下げた。
リアス先輩は戸惑う様な顔をしたけどすぐに決意したように笑う。
「そうね......夕食を食べたら私の部屋に来なさい。話をするわ。」
そう言ったので僕らはリアス先輩の家(城)に帰った。
..........因みに木下君が疲れていても夢心地の顔をしていて九楊さんの顔が艶々していたのは気にしない事にした。
それから坂本君はうなされていたのに何故かげっそりしていてのも気にしない事にした。
「いや、気にしろよ!」(by
...................
フィーアside
「..........」
妾......『フィーア・アスモディウス』は城の上で月を見ながら明久と赤龍帝がグレモリーから聴いた話について考えていた。
因みに明久達は風呂で話していたグレモリー達の話題を聴いて鼻血を吹き出して気絶した土屋の看病をしておる。
..........何故輸血パックを常備しているのじゃあのむっつりスケベは?
「何、悩んでんだよフィーア?」
声に振り向くとそこには妾と同じ魔王であった『シン・ベルゼブブ』がいたのじゃ。
「うむ......塔城......いや、白音が何故姉を毛嫌いするかの理由について考えていての。」
「ああ、あれか。」
妾達が話しているのは夕食の後で明久達がグレモリーから聴いた塔城がどうやってグレモリーの眷属になったかの話じゃ。
何でも塔城......白音と姉の黒歌は別の悪魔の眷属だったらしいが黒歌が仙術の使いすぎで暴走。
そのまま主を殺し逃走したためにその尻拭いとして白音は捕らえられそのまま処刑されそうになったのをグレモリーが止めて『塔城小猫』と名を改めて眷属にしたらしいんじゃが......何やら腑に落ちぬ所がある。
「俺も腑に落ちないんだよ。あんだけ『自由奔放』って言葉が似合う奴がそう簡単に仙術の副作用って言える悪意に飲み込まれて暴走させると思うかか?」
「うむ。妾もそう思うのじゃ。」
どうやらシンも同じことを考えていたらしいの。
「つまりじゃ......考えられる可能性は一つ。」
「黒歌と白音の主が実は悪い奴で白音に何かしようとしたんだけど......」
「それを知った黒歌に殺害されて真相を知らせる前に逃げるはめになったんだろうな。」
妾達は真相を(恐らく)突いているであろう仮説をたてるが結局は仮説でしかないので決め手無いのじゃ。
「直接本人に口を割らせれば良いんじゃが......」
「あの様子じゃなあ......」
妾達は溜め息を吐きながら追求をのらりくらりとかわす黒歌を想像したのじゃった。
「む......?」
「どうしたんだフィーア?」
これは......木下と九尾の狐か?ほうほう......これはこれは、夕食の時に木下と狐の様子がおかしかったわけじゃな。
「若いっていいのう......」
「うっわ、良い笑顔......」
妾はこういう男と女の激しい愛は大好物じゃ。(笑)
....................
明久side
「木下君、目の下の隈はどうしたの?」
「気にしないでほしいのじゃ。......それから明久もじゃぞ。」
僕は昨日の夜から一誠と『どうすれば小猫ちゃんと黒歌さんが仲良く出来るか』を夜遅くまで話し合っていた為にかなり疲労している。
「それにしても......リアス先輩って人気者なんですね。」
「貴方も尊敬と畏怖の眼差しで見られてたわよ明久。」
......何で?
「初代魔王を全員召喚したからだろうが。」
それもそうか。
「久し振りだな、リアス。」
通路を進んでいくとそこには筋骨粒々とした黒髪短髪の人がいた。
「サイオラーグ!」
リアス先輩がサイオラーグさんと握手をかわす。
「ええ、懐かしいわね。変わりないようで何よりよ。」
『......極端に少ないが魔力の質からして......七十二柱の悪魔の一柱目『バアル家』の者か。』
「ほう......君か初代魔王の神器を持っているのは。俺は『サイオラーグ・バアル』。
バアル家の次期当主だ。」
「彼は私の従兄弟でもあるのよ。」
あ~~~~~どうりでサーゼクスさんと似てると思った。
「所でこんな通路で何をしてたの?」
「下らないから出てきた。」
下らないって......
「......下らない?他のメンバーも来てるの?」
「ああ、ハルファス、『アガレス』、『アスタロト』兄弟は既に来ている。
あげく『ゼファードル』もだ。
だがゼファードルがアスタロトの弟の眷属に絡んで.....」
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!
轟音とともに不良チックな男が黒焦げになって壁に叩きつけられた。
「..........え?」
「ふははははは!見たか!これが我らが主『ラウナ・アスタロト』の槍にして焔!そして我らが友!」
僕が呆然としていると灰色の髪の女の子の笑い声が響く。
「人呼んで『
同時に水色の髪の女の子が恥ずかしい呼び名を言う。
そしてそこには昨日僕の胸が熱くなった女性と......
「い、幾らなんでもやり過ぎだよシュテル!」
「......申し訳ありませんでした。」
茶髪の女の子を叱る僕の生涯の
如何でしたか?
次回は明久がえらいことに......
次回もお楽しみに!