ハイスクールD×B   作:紅優也

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雄二達の考察です。


第二話

雄二side

 

「さっきの島田と姫路が悪い例だ。」

「............(こく)」

「そうじゃな。」

俺達は今リアス・グレモリーという女に保護......もとい放置されていた。

因みに原因の島田と姫路は二人揃って気絶していて縄でぐるぐる巻きにされていた。

 

あの後明久が気絶しているのに気付かずなお攻撃を加えようとした二人はいつの間にか後ろにいた茶髪をツインテールにした女にスタンガンを押し付けられて気絶した後で俺達はグレモリーに連れられて駒王学園の旧校舎のオカルト研究部の部室に放り込まれそのまま放置された。

 

 

「で、だ。ムッツリーニ。明久が可笑しいってどういうことだ?」

因みにムッツリーニというのは康太の異名だ。

 

「............明久は俺達の事を覚えていないと思う。」

「......何?」

「ムッツリーニよ、どういうことじゃ?明久が儂らの事を覚えておらんとは?」

「............明久は雄二と秀吉に名前を呼ばれた時に眉を潜めていた。

それから姫路と島田に痛めつけられたときに二人の名前を呼ぼうとしなかった。」

「ああ、そう言えばあの......『一誠』とか呼ばれてた奴の事を言おうとしていたな。」

普通なら明久は姫路と島田に弁明をするはずだ。

 

「............そして一誠と呼ばれた男は俺達に何故明久の名前を知っているのかと聞こうとしていた。

明久が俺達の事を覚えているなら話しているはず。」

「......成る程な。」

俺はムッツリーニの推測に頭痛を感じた。

これは明久を連れ戻すだけじゃダメだな。

 

「つまり儂らがやるべき事は明久の記憶を取り戻しつつ文月学園に帰る方法を探す......というわけじゃな?」

「............そういう事になる。」

「たく......あの馬鹿面倒な事に巻き込まれ..........いでででででで!?」

俺が頭を掻きながら明久に突っ込みを入れたら後ろから足を噛まれた。

 

「誰だ!」

俺が後ろを振り向いたら......地獄の番犬である『ケルベロス』が燃えるような瞳で俺を見上げていた。(頭の一つは俺の脛に噛みついていた)

 

....................

明久side

 

「たく......何なんだよあいつらは......」

「そうですね......」

「あはは......ありがとう二人とも、僕を心配してくれて。」

昼休み、僕と一誠、アーシアの三人は保健室で談笑していた。

因みに何故僕らが保健室にいるかというと単純に僕が女の子達の攻撃に堪えきれず今の今まで気絶していたからだ。

 

「で、でも良かったでしゅね、折角記憶の一部が戻ったのにまた消えたら大変でしゅから。」

「お嬢様、噛みすぎです。」

「『ミーナ』ちゃん、噛みすぎ。」

そう言ったのは『ミーナ・ハルファス』さん、『ミリシャ・リディス』さん、『宮内霊』先輩の三人だ。

ハルファスさんはレイヴェルとライザーの家である『フェニックス家』の親戚で人見知りを治すために親に強制的に駒王学園に転校させられたらしい。

リディスさんはハルファスさん専属のメイド兼ハルファスさんの『女王(クイーン)』でよく噛むハルファスさんに注意している。

宮内先輩はライザーとリアス先輩の会合があったときにそれを盗聴していたのを見つかってハルファスさんの『僧侶(ビショップ)』になったんだ。

因みに宮内先輩は新聞部のエースでしかも神器持ちでそれを使って数々の記事を書いてきたのだと言うから驚きだよ......まあ、そのお陰でギャスパーは神器を使いこなせるようになってライザー戦の切り札になったんだから良しとしよう。

 

 

「ところで吉井君、君襲われる心当たりある?」

「記事にしなければ答えますけど?」

とりあえず手に持っている手帳とペンはしまってください。

 

「ち、残念だけどしょうがないか(記事にできると思ったのに)。」

「先輩、本音がだだ漏れです。」

「でだ、明久。お前本当に襲われる心当たりが無いのか?」

一誠の言葉に僕は首を左右に振る。

 

「そっか......でよ、午後の授業は出るのか?」

「うん、午前の授業は休んじゃったからね......せめて午後の授業にはでないとね。

あ、午前分の授業は今日の放課後に先生に頼んで勉強するからリアス先輩には遅れるって伝えといて。」

「わかった。......それにしてもよ明久......お前本当に真面目だよな。」

「うん......せめて勉強だけでもできないとさ、僕を此処に入れてくれた蒼那会長やリアス先輩に申し訳がたたないからね。」

あれ?何故だ?今僕らの教室で『馬鹿な!?明久が真面目に勉強しているだと!?』って馬鹿にされたような気がする。

 

「明久さん......」

「たく......それが明久の武器なんだよな。」

二人が僕の言葉に苦笑いしハルファスさん達も微笑ましそうに僕を見ている。

むう......真面目に言ったつもりなのに......!?

 

「リディスさん、ちょっとケルを止めてきてください。赤髪の男の子に噛みついています。」

僕は神器の影響で使い魔とリンク出来るようになった視界を見て緊急事態に気付き慌ててリディスさんに注文をした。

 

「わかりました。......赤髪の人の自業自得でしょうが。」

リディスさんがそんなことをボソッと言いながら保健室から出ていった。

 

「あ、そろそろ昼休みが終わりそうです。」

「マジか!?さっさと教室に帰ろうぜ。」

「うん、わかったよ。」

僕らが保健室から出ようとしたとき......

 

「あ、吉井君。ちょっと待って。」

何故か宮内先輩に呼び止められた。

 

「あ、はい。何ですか?」

「制服の胸ポッケ、盗聴器が入ってるよ。」

「え!?」

僕が慌てて胸ポッケを探るとそこには見覚えのないカードが入っていた。

 

「かなり形が弄くってあるけど盗聴器だよ。私がデータを排除するから此方に渡して。」

「あ、はい。......誰が仕掛けたんだろ?」

「どうせバ神崎でしょ。」

バ神崎って......

因みに神崎君......『神崎イルム』君は僕や一誠、『木場』君を毛嫌いしていて何かとオカルト研究部に突っ掛かってくる男の子で何でもリアス先輩達は『(おれ)(もの)だから手を出すな』とか言い触らしているらしい。

......まあ、リアス先輩達に言い寄るたびに返り討ちにあって宮内先輩の記事のネタになってるけど。

 

「取り合えず盗聴器を見付けてくれたことありがとうございます。」

「ん。それじゃ。」

「あ、はい。」

僕は宮内先輩に背を向けて保健室から出ていった。




如何でしたか?
因みに今作の明久は真面目に勉強しています。(学力は只今Dクラス中間)
因みに神崎イルムは典型的な踏み台転生者です。
次回は雄二達とオカルト研究部、生徒会、そしてオリキャラのミーナ達と邂逅します。
次回もお楽しみに!
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