明久side
五時間目……僕らのクラスは異様な静寂に包まれていた……
「「『『『…………。』』』」」
僕らはその一瞬を待ちながら机の上にある二枚のトランプを見つめる。
僕のペアは一体誰になるんだ………?
どきどきしながら捲られたカードは……
「クラブのキング……僕だ!」
「ハートのエース……あ、私だ!」
「『『『ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』』』」
「いや、何ですかこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
僕と紫藤さんが立ち上がり皆が悔しがる中ラウナ君の突っ込みが炸裂した。
「え?何って……只の二人三脚のパートナー決めだけど?」
「いや、わかります。わかりますけど……何でこんなシリアスな空気に……」
ふ、愚問だね、それは……
「男子は可愛い女子と女子は意中のあんちくしょうと走りたいからに決まってるからじゃないか。」
「吉井さんが言うと説得力が有りすぎです。」
ラウナ君、何を言ってるんだい?
「僕は見ての通り不細工だよ?僕を好きになる女子なんて美波とか位だよ。」
「……その言葉で吉井さんは世の中の不細工な男性全員に謝らなきゃいけないような気がします。」
え?何で?
「はあ……もう良いです。」
ラウナ君は呆れたように席に座り直す。
むう……ちょっと不満だ……
その後…………
「……ダイヤの八……松田さんとですか……」
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
シュテルさんが嫌そうに立ち上がり松田君が狂喜する。
「あう……ハートの九です……」
「ひゃっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ユーリが怖がりながら立ち上がったのをみて元浜君も狂喜したけど……
「ああ、ラウナ。少しこいつらと
そう言って既にペア(木下君)の決まったディアーチェが松田君や元浜君と一緒に外に出て……外で聴こえる二人の悲鳴からどう考えても物理的な話であることはわかった。
「む、俺はラッセルとか。」
「お~~~~僕と坂本結城なのか~~~~!」
「俺の名前は『雄二』だ。」
坂本君はレヴィとペアになった。
「…………俺は桐生とか。」
「よろしくね……(ぼそっ)性的にも」
ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
土屋君がペアを組むことになった『桐生藍華』さんによって鼻血を吹き出したりなど色々あったけど……
「遂に後二組か……」
「しかし……アルジェントとラウナの二人が残っとるのに何やら作為を感じるんじゃが……」
因みにもう二人はクラスメイトでもそんなに付き合いが無い方だ。(因みに一誠はゼノヴィアさんとだ)
「…………ハートの三とクラブのジャック。」
て、事は………………
「ぼ、僕とアーシアさんの組み合わせですか……?」
「え、え~~~~~と……宜しくお願いします!」
どうしよう…………
「「「「「(<…………>一番ヤバイペアが出来てしまった<のじゃ>)」」」」」
僕、坂本君、一誠、土屋君、木下君の心はこの言葉で繋がった。
これ……アリアさんには絶対隠さなきゃヤバイよ……
…………………………
「ほほう?ラウナ・アスタロトが駒王学園に転校してきた上に兵藤の家に居候だと?」
はい、僕はアリアさんに正座させられて尋問されていました。
まあ、ラウナ君が来たことはどっち道すぐにばれるし黙っていたら苛烈な報復が来そうだからすぐに話そうって一誠に言われたんだけどね……
「ち、冥界まで行って兄弟揃って暗殺という策は無理か……」
…………この人は本当に大丈夫なのかな?
「ああ、ところでアザゼルからお前に生ゴミ野郎とアガレスのレーティングゲームのデータが送られてきたぞ。」
…………何ですと?
「すぐに観ましょう、相手の弱点や欠点がわかるかもしれません。」
「ちょうどお前と同じことを思っていたところだ。」
僕とアリアさんは揃って頷いた後僕の眷属達を集めて観賞会を開くことにした。
…………………………
「……何これ?」
僕は物凄くが付くほど困惑していた。何故なら……
「あ、余りにも一方的すぎます明らかに普通のレーティングゲームじゃありません。」
そう、一緒に観ることになったミーナちゃんの言う通りアガレスさん達が眷属のサポートを受けたとはいえ一方的に生ゴミ野郎一人に蹂躙されていたからだ。
「…………」
アリアさんは何やら考え事をしてるみたいだけど僕は黙ってゲームを観賞する。
そして…………
「生ゴミ野郎の圧勝……か。」
アガレスさんが一矢も報いることが出来ずに負けた。
「吉井……少し良いか?」
僕らが対策会議を始めようと言うところでアリアさんが僕を呼び出す。
「あ、はい。何ですか?」
僕がアリアさんに近付くと……アリアさんはとんでもないことを言った。
「恐らくだが生ゴミ野郎は……禍の団のリーダーである
「…………え!?」
僕が遅れて反応するとアリアさんは苦い顔で言う。
「私はとある転生者からオーフィスを奪還した……その時にオーフィスの力を借りてそいつから逃げ延びたんだ。
で、今回気付いたのはそのお陰だな。彼処までの強さは努力でもなれるがあの生ゴミ野郎が普通の努力などするはずも無い。
後はドーピングをすることだが……まさか考えうる限りで最高最悪のドーピングを敢行してくるとは思わなかった。」
アリアさんは溜め息を吐きながら頭を掻く。
「で、だ。今回はオーフィスに力……『蛇』を回収させるから力の限りで吹っ飛ばせ。」
アリアさんの言葉に僕は有無を言わさず即答する。
「当然です。序でに二度とアーシアに手を出せないようにピーを切り落とします。」
「ふ……頼んだぞ。」
「はい。」
僕らはガッチリと手を握りあうとそのまま対策会議に移った。
……その頃生ゴミ野郎が胸糞悪くなる提案を一誠達にしていたなんて思いもしなかったけど、ね。
如何でしたか?
次回もお楽しみに!