秀吉side
「ふあ......」
儂『木下秀吉』は何時もの時間に起き上がったのじゃ。
「うむ......?此処は......?」
儂は見慣れぬ部屋に首を傾げ......すぐに思い出したのじゃ。
「そう言えば現在明久が住んでいる家に来たんじゃったの。」
あの後『木下君』と明久が儂を男扱いしたのに気付いた儂は明久に抱き付きそれで慌てられた後で明久とレイナーレさんが作ったご飯を食べた儂はすぐにこの部屋で寝たんじゃったな。
「むう......どうしたものかのう......」
少しばかり悩んだ後儂は何時もの様に(明久に外出することを伝えた書き置きを残して)ランニングに出掛けたのじゃ。
....................
で......
「迷ったのじゃ......」
此処は何処なのじゃ?儂は確かに明久の家の回りを回った後で少しばかり離れたが......それでも道に迷うような場所には行かんかったぞ?
「あ、あわわ......また関係ない人を迷わせちゃった......速く術を解かなきゃ......」
儂が声に振り向くとそこには狐耳に狐の尻尾を付けた女性(大体儂と同い年じゃ)が慌てていたのじゃ。
「あのう......」
「は、はわ!?す、すいませぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!術はもう解けたはずですからすぐに帰れますぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
儂が声をかけると女性は凄い勢いで逃げて行ったのじゃった。
儂は首を傾げながら振り向くと......明久の家がすぐ側にあったのじゃ。
....................
「と、言うような事があったのじゃ。」
「それは大変だったね。(レイナーレ、ちょっと変じゃない?)」
「木下さん、次からは気をつけて下さいね?(そうね......妖孤がこんな所にいて妖術を使うなんて......しかも複数にかけてた様な事を言うなんて変ね。)」
儂がランニングで起きたことを話したら明久達は苦笑いをしながらアイコンタクトをしていたのじゃ。
むう......隠し事は悲しいのじゃ。
因みにフェニックスは......
「(ぷくう)」
頬を可愛く膨らませながら明久の隣に座る銀髪の女性を..........?
「誰じゃ!?」
「む?妾の事か?妾の名は『フィーア・アスモディウス』......明久の神器に宿る初代魔王の一人じゃ。
本来は霊体じゃが妾は少しばかりなら魔術で実体化出来るのでのこれから宜しく頼むのじゃ。」
「う、うむ......」
儂は明久の神器はなんじゃろうと思いながらご飯を食べ始め......
「あ、木下君達駒王学園に通うことになったから食べたら一緒に行こうかを」
明久の言葉で転けそうになったのじゃ。
「何故それを先に言わんのじゃ!?」
「ご、ゴメン。昨日木下君が寝たときに蒼那先輩から電話が来て......明日伝えれば良いやって思っちゃって......」
「むう......それなら良いのじゃ......」
儂は溜め息を吐きながらご飯を食べるのじゃった。
....................
「はあ......明久と一緒に登校できると思いましたのに......」
「レイヴェル、落ち着いて。」
「明久......そういうところは相変わらずなんじゃな......」
儂は溜め息を吐くフェニックスに苦笑いをした明久を見て女性の好意に鈍いところは相変わらずじゃなと確認したのじゃ。
「「吉井ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」」
む!?ま、まさかFFF団かの!?
「あ、明久!逃げるのじゃ!」
「はあ......よっと。」
「「べぶし!?」」
明久が屈んだ途端に丸刈りの男子と眼鏡をかけた男子が互いにラリアットをかけあけあって吹っ飛んだのじゃ。
「おはよう、元浜君に松田君。」
「いや、いきなり襲撃をかけた相手に何故平然と挨拶をしとるのじゃ!?」
「おう、吉井......じゃない!」
「何故貴様は昨日転校してきたレイヴェル・フェニックスちゃんと仲良く登校しているんだ!
そして傍にいる翁言葉の『美少女』は誰だ!」
..........鬱じゃ。
「え~~~~~と......レイヴェルは僕の家にホームステイしていて木下君は男だよ?」
「「......へ?」」
元浜と松田と呼ばれた二人は儂の顔を見て硬直したのじゃ。(序でに周囲の登校している学生もなのじゃ。)
「「『『馬鹿な!?こんな可憐な美少女が男だと!?信じられない!』』」」
『『今流行りの男の娘ってやつよね!吉井君の受けなのかしら?』』
『『よ、世の中って理不尽よね......』』
......儂はこの世界でも女扱いされるんじゃな......それから悪寒がしてきたのじゃ。(主に尻に)
「......取り敢えず学園に行こう。」
明久は頭を押さえながら儂とフェニックスを連れて学園に向かったのじゃ。
....................
「お、おはようございます、木下君......」
「お、おはよう、木下......」
儂が職員室前に着くと姫路と島田が何故か震えていたのじゃ。
「雄二よ......二人に何があったのじゃ?」
「......姫島先輩は......『究極のS』らしいな。」
???雄二が何を言ってるのか解らんのじゃが......?
「ううう......雷が雷が雷が雷が......」
「鞭......物凄い痛かったですけどちょっと快感が......」
......本当に昨夜二人に何があったのじゃ?
「............おはよう。」
「む、ムッツリーニ!おはようなのじゃ!昨夜はどうじゃった!?」
「............宮内先輩率いる新聞部は最高だ。」
ムッツリーニが爽やかな笑顔で言った途端儂は生きて帰れるのか本気で心配になってきたのじゃった......
如何でしたか?
次回もお楽しみに!