私の家族はヤバイ奴ら!!   作:彩舞 艶渚

1 / 4
カンタ君のモデルは私の父である。父の昔話を4分の1ほど混ぜた物語。勉強逃走術前編スタート。


カンタ君の勉強逃走術 前編

今回はカンタ君が試した勉強逃走術の話を致しましょう。

 

カンタ君はプロ野球選手の父、女優兼モデルの母を持つ、神奈川県で二番目にお金持ちの長男であった。いわゆるお坊ちゃん。頭が大層良く、神童と呼ばれることもあったのだそう。だがしかし、大の勉強嫌い。なので、勉強から逃げることに関してはプロフェッショナルだった。

 

その① 幼稚園

この頃すでに動物を英語で言えるようになっていたカンタ君。それを知った親はもっと知識を身につけさせたくて絵本を大量購入。でもカンタ君は勉強嫌い。逃れるためにある作戦を決行する。

 

〈絵本読む意味ないよ作戦〉

⒈ まず、絵本を取り出します。

⒉ 次に紙を全て切り取り、白紙を付けていきます。

⒊ そして紙に印刷された文字を切り取り、白紙絵本のページにまんべんなく挟みます。※表裏印刷の絵本だった場合は文字数が多い方の面を表として切り取り裏は見捨てるのがコツです。

⒋ 全部作業が済んだら、目の前に白紙絵本を開いて置きます。そして「きゃー」っとわざとらしく、大きな声で叫ぶのです。親は必ず来ます。

⒌ 「絵本が白紙になっちゃった。」こう言えばもう安心。だって読めないのですから(笑)

 

「絵本が白紙になっちゃった。」

カンタ君は演技を予定通り行う。絵本を掴み、バサバサと振ってみると文字がパラパラ落ちる。お母さんは叫び声を上げ、文字が落ちる絵本をまじまじと見ている。良しっ。きっとこれで勉強しないで済む。そう思ったのもつかの間。カンタ君は重大なミスを犯した。切り取った絵本の破片をそのままにしていたのだ。ヤバい状況に落ちいる。どうか気づきませんように。

「あっ!」

あっさり気づかれた。お母さんは破片を手に取って白紙絵本と見比べる。

「この破片から文字が逃げたのね。」

お母さんは白紙に変身した絵本を持って部屋を出ていく。お母さんが馬鹿で助かった。カンタ君はホッと胸を撫で下ろす。

 

感想

普通に読んだ方が楽だと思う。

読むだけなら三十分。

白紙絵本を作成するのにかかった時間は三時間。

 

教訓

白紙絵本ではなく今度は犬が食べたことにする方が良い。

 

 

その② 小学校(低学年)

先端恐怖症のカンタ君は予防注射が嫌で、学校からの大脱獄を企てた時代である小学校低学年。(いつか書く)

国語はすいすい解いていき、満点のテストしか持ち帰らない。そんなカンタ君は壁に衝突する。悪魔の教科、算数だ。カンタ君はどうしても問題が理解出来ない。

例えばこの問題。『子どもが2人いて、そこに6人きました。さて公園の子どもは何人になったか答えよ。』

答え 8人

大抵の人はこう答える。しかしカンタ君は違う。

答え 0〜8人

先生は何故こうなるのか気になり、カンタ君に問いつめたところ…。

「だってこの問題はたくさんの意味に取れるんですよ。」

先生は首を傾げた。

「公園が親で、コウノトリが子供を連れて来て8人に増えたとも考えられるし、一方子供が公園にいるとは一言も書いていないから0人とも考えられるでしょ。」

うーむ。そうくるか。

「6人来たって書いてあるけど、子供とは書いていない。人数は確定出来ない。だから0〜8人だと思ったんだ。」

先生は思った。《コイツ、厄介な問題児か天才になる。》

 

先生は当たっていた。カンタ君は立派な問題児に成長したのだ。算数が大の苦手なのでついに親が家庭教師をつけた。勉強から逃げるのが困難になり、カンタ君は頭を抱えることになる。だが、甘く見ることなかれ。カンタ君は追い込まれると力を発揮するタイプ。逃げるためにある作戦を考えた。

 

〈家庭教師を追い出せ作戦!〉

 

⒈ まず、おじいちゃんの家庭教師だったから高級お茶菓子をあげてみる。もちろん、無駄づかいするのでカンタ君はお小遣いを貰っていない。その為タンスに隠してある菓子折りを引っ張りだす。

※お茶と一緒に渡さないと喉に詰まらせて死ぬ可能性があるので、要注意。そして、お茶の量を多めにするのが肝心。

⒉あげたら、おじいちゃんと世間話をして授業時間を上手く潰す。

⒊途中、おじいちゃん教師は時間がないことに気づいて授業を始める。だがしかし、おじいちゃんは何度もお手洗いに行くであろう。なぜなら、年老いて、トイレがちかいのにも関わらず先程大量のお茶を飲んでしまったからだ。これで大幅に授業が潰せる事請け合いだろう。だからお茶とお菓子のペアは欠かせない。

⒋おじいちゃんは用を済ますと安心し今度は瞼と瞼が仲良しに…。布団を掛けてあげ、静かに漫画を取り出す。そして勝どきの声を小さくあげた。

「完璧な作戦大成功。」

 

カンタ君の作戦勝ちで家庭教師は夢の中で勉強を教える事となった。しかし、物事そう上手くいかないもので…。

「カンタ〜勉強どう?わかった?」

扉が開き、母の顔がのぞいた瞬間、悲鳴に近い怒りの声があがった。

「1回15万円も払っているのに寝ているなんて!!早く出て行け。二度と頼まないわ!!」

おやつにと持ってきたオレンジジュースを家庭教師に勢い良くぶっかける。驚いたのは家庭教師。

「お茶菓子をくれた良い人と思っていたのに。こんなのあんまりだー。」

不思議顔の母を残し、家の外へと駆け出して行く。

「お茶菓子なんて出したかしら?」

隣にいるのは顔を青くするカンタ君。やべーばれたかな?

「きっと寝ぼけていたのね。」

つくづくカンタ君は母が馬鹿で良かったと感じた。

 

感想

おじいちゃん可哀想。

家庭教師1回15万は高すぎる。

 

教訓

次は犬を家庭教師にけしかける事にしよう。

 

小学生(高学年)

そろそろ反抗期を迎えたカンタ君。前にも増して勉強嫌いになってしまった。机すら向かわない日々ばかりがが続く。こんな感じでは親も強行手段に出るのも当然と言えるだろう。なんと現在カンタ君は部屋に閉じ込められているのだ。いや実際、鍵や鎖などという物が使われている訳ではないのだがとにかく部屋から出られない。なぜか。それはカンタ君の部屋の前にペットのハナが繋がれ始めたからだ。カンタ君の家では代々しば犬を飼っているのだが、このハナは特別な犬なのだ。ハナは女性でありながら力強い顎と鋭く光る牙を所持している。しかも悪いことに凶暴な性格をしているのだ。そのためか、努力家な彼女は毎日他の生き物をハントし、狩りの腕を鍛えている。家族の中で噛まれたことがないのはカンタ君ぐらいなものだ。予防注射を打ちに行くと獣医が返り討ちに遭い、血だらけになることは通例である。だからカンタ君はハナを愛していながらも酷く恐れている。血だらけになるのはそう遠くない未来かもしれないのだ。

そして今、カンタ君は大いに焦っていた。友達と釣りに行く約束をしているのにハナがいて外に出れないのだ。

「クッソ〜。外に出たら食いちぎられちまう。」

それはもっともであった。しかしながら、部屋から出なくては友達を裏切ることになる。別に勉強をすればハナを庭の小屋に戻してくれるのだが…。勉強嫌いなカンタ君、勉強をする発想は一ミリもない。その代わりにある作戦を思いついた。勉強しなくても外に出る方法を。

 

〈めっちゃ簡単な脱獄作戦!!〉(コレは実際にやったらしい)

⒈窓を開ける

⒉持って行く物を窓から下に落とす

⒊雨どいを伝っておりる

※揺れるし、超怖い。しかも、カンタ君は高所恐怖症だから二、三回パニックに突入する。細心の注意が必要。心してかかれ。

良い子は絶対にマネしないでね。

⒋降りる前に落としたはずの靴を探す

⒌遊びに行く

 

今日作戦大成功。ルンルン気分で帰宅するカンタ君をこの後恐怖が襲う。

「ハ、ハナ!?」

「ヴァウゥゥ。」

汗が滝のように流れ落ちる。

「どうして部屋の中にいるんだよ!!」

なぜかハナはカンタ君の部屋の前で繋がれていたはずなのに今はカンタ君の机の上に乗っていた。カンタ君は壁にへばりつき攻撃されないよう努める。するとハナの足元にある、彼女がハントしたであろうネズミとその血に染まっている紙を見つけた。

『勉強しろ。』

「怖っ!」

赤く染まった紙に書いてあるこの言葉はカンタ君の人生で一番嫌いなものに変わった瞬間である。(これまでは、毛虫のシチューという言葉が一番嫌だった。)

カンタ君はハナの威力にはかなわず鼻をすすりながら慌てて親を呼びに行く。

「次こそは負けないからなー。」

カンタ君は心に誓った。

 

感想

友達と遊ぶのは楽しい=命をかける価値がある

ハナは怖い

親をみくびってはいけないようだ

 

教訓

今度は親の部屋にハナを繋いでおこう




結構バカなことをしてきたんだなと我が父ながら思いました。不定期に更新していこうと思っています。次回は後編ですね。面白いと思っていただけたら光栄です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。