萌えっ娘もんすたぁ ~遙か高き頂きを目指す者~   作:阿佐木 れい

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何に苦戦したってマチスの口調に一番苦戦した。
今回は前編です。長くなりそうだったので分割してみました。


【第十話】クチバ――痺れる程に凄い奴 前編

「シェル、水鉄砲! 飛べ!」

 

「りょーか――お、およよ?」

 

 あれれっ?

 体がうごかない。マスターの通りにやろうとおもったのに、全然うごかない。

 うーん!

 うでとか足とか、がんばって力を入れてみても、ぜんぜんうごかない。

 

「ふふ、サイコキネシス」

 

 なんか、マスターのたたかってるひとがやってるみたい。

 だけど負けるもんか。

 

 じたばた、じたばた。

 うごけ、うごけー。

 

 でもうごかないや。

 下にいる、すたーみーとかいう人の目がひかってる。こわいー。でもきれいだなー。

 

「貴方は確かに強い。正直、並大抵のトレーナーじゃない。でもね、何度だって言ってあ

げる」

 

 でも、がんばる。

 こわいけど、がんばる。

 だって、マスターといっしょにいるって決めたから。

 

「わわ、うごけないー」

 

「シェル!」

 

 だから。

 だから。

 負けないもん!

 

「――やたっ!」

 

 あたった、あたった!

 でもでも、あれれ?

 

「私は香澄。ハナダシティジムリーダーの香澄よ! 貴方が全力で挑んでくるのなら」

 きかない。ちょっとうごいたからがんばってみたけど、やっぱりきいてない。

 

 マスター。

 マスター。

 ふぁある。

 

 わたし、こんどはがんばるから。

 こんどはぜったい、ぜーったいかつから。

 だから、

 

「全力で撃ち砕く! それが私の戦い方よ!」

 

「み、みぎゃああああぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 ――ごめんなさい。

 

 

 

  ■

 

 

 

 クチバジム内部、受付を無事終わらせた俺たちは、控え室へと向かう途中、ただならぬ空気に包まれていた。

 

「おい、どうすんだよこれ」

 

 ごくり、と唾を飲み込む。

 汗が一筋流れ落ち、床に雫となって跳ねた。

 

「失敗はもう許されないんだからね?」

 

 わかってるさ。

 後ろで固唾を飲んで見守っているリゥの視線を浴びながら、俺は一度目を閉じる。

 大きく息を吸い、吐く。

 何度となく繰り返した、おまじないだ。

 

 今度こそは大丈夫。

 そう信じ、俺はそっと手を伸ばし、成功してくれと祈りをこめる。

 万にも感じる時間。

 だが、実際は数秒。しかし確実に時間は経つ。

 俺の――いや、俺たちの祈りは天へと届いたのか、

 

 

 ブブーッ!

 

 

 無慈悲にも宣告された。

 

「……すまん」

 

「……ううん」

 

 力なく項垂れる俺を、珍しくリゥは責めなかった。

 呆然とした瞳で見上げる。

 上につけられたスピーカーからは機械的な女性の声で、

 

「プログラム解除コードは失効されました」

 

 何度目になるかわからない結果を報告してくれた。

 しかもだ。

 

「これで本日52回目の失敗となります。ざまぁ!」

 

 機械らしい平坦な声で言われると、普通に言われるより腹が立つ。

 俺はゆっくりと扉へと向かって指を向け、

 

「龍の息吹」

 

「諒解」

 

 ぶっ壊してやった。

 

 

 

  ■

 

 

 

 俺とリゥの頭脳的プレイで見事最初の関門を突破し、俺たちはようやく控え室へとたどり着いていた。

 実に長かった。余裕を持って行った方がいいとレッドに言われてなかったら、遅刻じゃ済まないくらいだ。

 だが、ここまでたどり着いた。

 

「ねぇ、このジムは何のタイプが相手なの?」

 

「ん? ああ」

 

 俺は戦略会議として出していたリゥ、シェル、コンの顔をそれぞれ見渡す。地面タイプ? 仲間に出来なかったよ!

 香澄戦以来、コンもやる気ばっちりのようだ。弱気だった瞳に以前は無かった少しだけの強さを感じる。

 

「クチバシティジムのジムリーダー、マチスが使うのは電気タイプだ」

 

 控え室に置かれているモニターを見ると、バトルフィールドが映っている。

 僅かに地面があるのは、おそらく地面タイプの萌えもんを考慮してだろう。むき出しの地面がまず挑戦者からジムリーダーへと――ちょうどハナダジムのように大きな道の如く敷かれてる。そして、地面の間に水たまりのようにコンクリートが存在し、面積として三分の一はコンクリートで固められているようだ。更に注意すべきは、いくつもの避雷針が建てられている点である。

 

 マチスが扱うのは電気タイプ。利用するなら一番使えそうであるが、さて……。

 画面を見ながら戦略を立てる。剛司や香澄と同じように、マチスも一筋縄ではいかないはずだ。

 

「電気、か」

 

 呟いたリゥが思い浮かべているのは、この間の香澄戦だろう。スターミーもまた、雷を使用していた。その威力たるや、得意な技ではないのにも関わらず、弱点を突いたシェルを一撃で仕留めるほど。加えて、今度はエキスパートとも言える存在だ。

 香澄がコンを封じていたのなら、マチスはシェルを封じたも同じだ。香澄と同じように今回も切り抜けられるとは限らない。

 それに――

 

「かみ、なり……?」

 

 シェルは震えている。

 どんな萌えもんにも物怖じしなかったシェルが、初めて震えている。

 それほど、スターミーとの一戦はダメージが大きい。

 

「シェル、大丈夫か?」

 

 放心しかけていたシェルだったが、俺の声が届いたのか、首を大きく横に振った。

 

「うん、だいじょーぶ」

 

 しかし、表面上はいつもと変わらないように見える。

 いや――変わらなさ過ぎた。

 

「なら、今回も頼むぜ」

 

「ばっち」

 

 極力、温存はするけれどな。

 シェルの頭を撫で、俺は再度告げる。

 

「相手は電気タイプだ。素早い動きに、身体まで痺れるおまけ付きだ」

 

 だが、

 

「それでも結果は変わらねぇ。

 ――絶対に勝つぞ!」

 

 相手の手の内がわからない以上、下手に考えを巡らせて先入観に囚われるのも良くない。マチスが取るであろう戦法を可能な範囲・視点で予想していき、対処するのが俺の戦いだ。

 そして、俺には俺の戦いがあるように、仲間たちを信じるだけだ。

 

「行きましょう」

 

「ああ」

 

 シェルとコンをボールに戻し、相棒と共に控え室の扉を開けた。

 

 

 

    ■

 

 

 

 

 控え室から続く扉を開けると、熱気が俺を迎えてくれた。

 バチバチと帯電している電気によって、室内温度は高い。そこには熱気だけではない熱さがあった。

 

 そんな中、腕を組んでいる迷彩服の男が、ニヤニヤと笑いながら俺を見下ろしていた。

 クチバシティジムリーダー、マチス。元軍人だと聞くが、実力は昨日見たものより遥かに高いだろう。

 

 モニターに俺とマチスの手持ちの数が表示される。俺が3、そしてマチスが5――数の上でも不利、か。

 だが、数で負けているのはいつもの事だ。

 

「あー、あー」

 

 マチスは備え付けてあるマイクをテストし、

 

「よく来たネ、マサラタウンのファアル!」

 

 その顔に浮かべる不敵な笑みは、戦場で培われたものか。

 

「ミーは戦争でエレクトリックポケモン使って、生き延びたネ!」

 

 だが、その笑みの根底には誰にも拭えない自信が伺える。

 戦場で仕込み、手に入れた萌えもんと己の自信。

 マチスを支えているモノは、少しくらいの衝撃では揺るがないだろう。

 

「みんなビリビリシビレて動けナーイ!」

 

 だから、俺が

 

「ユーも同じ道辿る違いナーイ!」

 

 

 その自信を丸ごとぶっ潰す!

 

 

 マチスがマイクを放り投げ、ボールを投げる。

 行け――

 

「リゥ!」

 

「GO! マルマイン!」

 

 先鋒はリゥ。頼れる相棒の相手は、出来れば当たりたくない相手でもあった。

 

 マチスが先鋒に選んだ萌えもんはマルマイン。電気タイプの萌えもんで、その素早さは

全ての萌えもんから見てもトップクラスだ。シェルと同じように身体を丸め、転がる事やその素早さを活かして相手の懐に潜り込む事も可能とする。

 

 だが、本当に恐ろしいのは他にある。大爆発、という自爆技を持っている事だ。使えば最後、自分は瀕死になるが相手を巻き込めば道連れにするかの如く大ダメージを与えるという大博打技だ。しかも持ち前の素早さもあり、相手の懐に飛び込んでという戦法が可能な実に厄介な相手だ。

 

 ここでいきなりリゥは失いたくない。だが、マチスは確実に大爆発を狙ってくるだろう。こちらの手持ちは3体、だがマチスの手持ちは5体だ。押し切られるのはマズい。

 打開策は……思いつく限りでひとつだけある。

 

「マルマイン、雷ネ!」

 

 マチスが素早く指示を下す。

 やはり予想通りと言うべきか、大爆発だけでは終わらない。こちらの意識が博打技に向かうのをわかっていて、敢えて使用しないでいるのだろう。

 

 なら、こちらは誘うだけだ。決め手の一発は俺たちの方にこそある。

 

「リゥ、接近しろ!」

 

「諒解!」

 

 走りだしたリゥの背後に雷は落ちた。

 やはりだ。スターミーが何故雷を使用する場合にサイコキネシスで動きを封じていたのか疑問だったのだが、今ので合点がいった。

 

 雷を発動する際は視線を使う。つまり、視線の先に落ちる。そして発動までには若干ながらラグが存在している。だからこそ、スターミーはサイコキネシスで相手の動きを封じ、雷を必中させる道を選んだ。

 

 つまり、こちらが自由に動き回れる状態にいるのであれば、そう簡単には当たらなくなる。

 

「戦術ミスじゃないかネ、ファアル! マルマイン――」

 

 マチスが更に指示を下す。

 大爆発か否か。いずれにせよ、次の行動は決まっている。

 

「リゥ、下方向、叩きつけろ!」

 

 リゥは地面を叩き付け、更に地面を蹴ってマルマインを飛び越えるような形で跳び込んでいく。

 大爆発があってもこれならばダメージは少ない。

 だが、それすらもマチスは読んでいた。

 

「ソニックブゥム!」

 

 どこぞのホウキ頭のような発音で下した指示は、大爆発ではなかった。

 空中かつ至近距離とあって、リゥは直撃を食らうも大したダメージは無い。おそらく、牽制用だ。

 そして、こちらに隙が出来た時こそがマチスの狙っていたタイミングでもあったのだ。

 

「マルマイン、大爆は――」

 

「更に竜巻!」

 

 そしてそのタイミングこそ、俺が狙っていた瞬間でもある。

 大爆発に見られる自爆系の技は、自分が持っているエネルギーを暴発させる技だ。即ち、どれだけ準備をしていたとしても数秒なりのタイムラグは出来てしまう。

 

 後は簡単だ。その間にこそこちらの攻める手段がある。

 リゥの起こした竜巻に飲み込まれ、マルマインは上空へと一瞬で上昇していく。

 

「……ノゥ」

 

 竜巻の中でマルマインが点滅していくのがわかる。

 俺は高く腕を掲げ、告げる。

 

「一体目――」

 

 さぁ、始めようかマチス。

 

「――撃破」

 

 最高に痺れる戦いってやつを。

 直後、マルマインが大爆発によって散り果てる。瀕死となって落下し、マチスによって回収された。

 

「ふぅ、余裕」

 

 戻ってきたリゥもまだまだ動けるようだ。

 さて、次は何を出してくるか。

 身構えた俺に向かって、マチスは軍人さながらの笑みを浮かべた。

 

「やはり、簡単な戦術じゃ倒せないネ」

 

 上等だ、来いよジムリーダー。

 

「GO! エレブー!」

 

 マチスの投げたボールから、黄色い縞々の模様がついた、雷を連想させる萌えもん、エレブーが現れる。電気タイプの萌えもんの中ではスピードは遅いが、その破壊力と触れたら強制的に相手を痺れさせるほど帯電している電気は驚異でもある。

 戦い方もおそらく、香澄のニョロボンと酷似しているだろう。ただし帯電している以上、こちらが麻痺する可能性は高い。格闘戦主体は不利だ。

 なら――

 

「リゥ、交代だ。頼むぜ、コン!」

 

 格闘戦が無理なら、遠距離から倒すまでだ。

 水タイプの技は覚えていないはずなので、コンの有効性は高い。

 

「はいっ!」

 

 ボールから飛び出したコンは、怖じける事なくエレブーと対峙している。スターミー戦を切っ掛けに何かが吹っ切れてくれたのだろう。クチバシティへ向かう道中にも、頼もしい姿を見せてくれた。

 もっとも、その信頼に答えるためにも俺がしっかりしなくちゃいけないわけだが。

 

「エレブー、雷!」

 

 さすがクチバジム。雷系大技の大盤振る舞いだ。

 

「コン、動き回れ!」

 

 即座に俺の指示に従ってコンは戦場を駆け回り始める。そうなると、自然雷はほぼ命中しなくなる。

 加えて、視線がこちらに釘付けになるため、

 

「更に火炎放射!」

 

 隙も生まれる。

 だが、

 

「甘いネ、ファアル! ビリビリ、電磁波ネ!」

 

「ひうっ――!」

 

 直撃。

 体外で帯電していた電気を四方に放出したエレブーによって、コンは一瞬ながら麻痺状態に陥ってしまう。

 致命的な隙だった。

 そしてその瞬間を逃す甘い相手ではない。

 

「GO、雷パンチ!」

 

 エレブーが地を蹴る。

 

 ――どうする?

 

 命中すればコンは敗北しかねない。

 かといって、回避出来るような生ぬるい一撃ではない。

 

 ――なら、

 

「コン、火炎放射!」

 

 賭けるしかない!

 接近するエレブーは瞬時にして炎の中に閉じ込められる。

 しかし、止まらない。

 圧倒的なまでの圧力がコンへとのし掛かってくる。

 

「甘いネ、ファアル!」

 

「お前がな!」

 

 炎を抜けてエレブーが現れる。

 全身を炎に焼かれながら、瞳は鋭くコンを睨み付けている。

 一瞬の交錯。

 

「コン、もう一度だ!」 

 

 カウンター気味に繰り出された火炎放射は、しかし届かないかに見えた。

 捨て身覚悟の一撃。

 おそらくマチスを含めて誰もがそう思ったことだろう。

 だが、

 

「What's!?」

 

 コンは耐えていた。

 拳ではなく纏っていた雷の方が痛手を負った程度で、真っ正面から受け止めていた。

 

「はっ、火傷ネ!」

 

 そう、火傷である。いくらエレブーが強靭な一発屋とて、限度はある。全身を襲う火傷を前に全力の一撃など放てるはずもない。

 マチスが気が付いたがもう遅い。

 既にコンは動いている。

 

「いっけェェェェェ――!」

 

 咆哮と共に吐き出された火炎放射は瞬時にしてエレブーを呑み込む。

 決着はついた。

 身を焦がすような空気がこちらまで漂ってくる中、

 

「二体目――」

 

 エレブーは仁王立ちのまま、気絶していた。

 

「――撃破、です!」

 

 追いついたぞ、マチス。

 さぁ、ここからが本番だ。

 

「やはり強い! 挑戦者ファアル、鮮やかにマチスの先鋒を二体撃破だぁっ!」

 

 観客の完成も一際大きくなる。

 俺は彼らに右手を挙げて答え、戻ってきたコンの頭を撫でた。

 

「わ、わふっ」

 

「ありがとな」

 

 くしゃくしゃと乱れない程度にすると、コンは小さく、

 

「い、いえ……」

 

 頷いていた。

 

「ハハハ、面白くなってきたネ! ここからが本番。マジでバトルだヨ!」

 

 マチスはホルスターからボールを抜き取り、軽く放り投げてからキャッチする。

 

「ここからがバトルの真髄! GO、ライチュウ!」

 

 ピカチュウが黄色だとすれば、それは橙だった。まるで夕日のように見えるも、先程のエレブーとは違い、帯電していない。だが、離れたこちらでもピリピリと肌を指すような静電気が起こっている。

 

 間違いなく、マチスの切り札だ。

 

「……さて」

 

 マルマイン、エレブー、そしてライチュウ。マチスの手持ち萌えもんはライチュウを入れて残り三体だ。雷タイプと限定すれば、重複していない限りそれほど多くはない。

 

 俺はしばし迷い、もう一度コンを出すことに決めた。

 幸いにしてドラゴンタイプであるリゥは電気には耐性があるし、コンも弱点というわけではない。方法はまだある。

 だが、そんな俺をマチスは封じ込めにかかる。

 

「ライチュウ、雨乞いネ!」

 

 マチスの指示の元、ライチュウが雨乞いをすると、ジムの内部に雲が発生し雨が降りだした。雷雲立ち込めているのか、生み出された雲が時々光っている。

 

 ……マズい。

 

 雨乞いという技は補助的な役割をもたらす技で、それ単体では何の攻撃力も無い。だが、雨乞いを行う事で一時的に気象を変更し、雷は発動までのタイムラグがほぼ無くなり、更に炎タイプの技も封じられる。当たり前だ。雨が降っていたら火は消える。

 

 唯一救いなのが、広範囲に自然を歪めるほどの技故に効果時間はそれほど長くないという点だが、それでも今は致命傷に等しい。

 

 どうするか……選択を迫られた俺に、マチスは更に追い打ちをかける。

 

「ライチュウからチェンジ! レアコイル、GO!」

 

 即座にライチュウを元に戻し、次に出してきたのはレアコイルだ。

 三人の小さいコイルが集まった萌えもんで、常に一緒に行動している。また、三体のコイルが行う攻撃ともなるので、電気の威力も単純に高い。

 

 更に厄介なのが、鋼タイプだという点だ。防御に優れた属性で、一部属性以外はその硬さでダメージをほとんど寄せ付けないと言っていい。

 

 ドラゴンタイプのリゥは鋼タイプに有利な技をひとつも持っていないし、効果を発揮する攻撃は皆無だ。唯一弱点である炎タイプのコンは、雨乞いによって封じられてしまっているようなものだ。水タイプのシェルは言わずもがな。

 

「さぁ、カモン! ユーの実力、ミーに見せてヨ!」

 

「くっ……!」

 

 シェルに続いて、炎タイプのコンまで封じられた。

 残る戦力は攻撃がほとんど無力化されてしまうリゥのみ。

 打開策を何一つとして見い出せないまま、俺は選択を迫られた。

 

 

                                                                                                          〈後編へ続く〉

 


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