転生レ級の鎮守府生活   作:ストスト

11 / 87
サブタイに倣って俺も
カミングアウトしよう。
私はウルトラマンファンです。


「カミング・アウト」

ーーーーーーレンゲが再び横須賀に

戻って来た深夜。

鎮守府のとある部屋で天龍達が

話し合っていた。

 

「……なんて言った?

レンゲに“あの事”話すって言ったのか⁉︎」

 

電気は最低限しか付けていないので

顔は分かり難いが、声から天龍である

事はかろうじて分かる。

 

「まだ時期尚早……」と(あられ)が呟く。

 

「あら〜いいじゃない。また一人

艦娘だけの秘密を共有する人が

増えるんだから〜♪」

 

愛宕らしき声が呑気に話す。

 

「まぁそうだな。レンゲは秘密を

漏らすような輩ではない事は

私が証明する」

 

長門が勇ましく言い放つ。

 

「お前は駆逐艦娘にいつも甘いだろうが」

 

天龍がツッコミを入れる。

 

「……でも決めたならやるべきだと

私は思う」

 

「そうよね〜。じゃあ決行は明日の昼、

ここに皆集合。私がレンゲちゃんを

連れて来るから〜♪」と愛宕は

さっさと出て行ってしまった。

 

「何⁉︎愛宕、レンゲを連れて来るのは

私にやらせろ‼︎」

 

「愛宕なら適任だ。

ただし長門、お前はダメだ」

 

「なんでだああ〜‼︎」

 

真夜中の鎮守府に、長門の叫びが

響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。

 

『ハァ……気分が落ち込む』

『そんなあなたにポプテピセラピー‼︎』

『……つまんね……』

『さてはアンチだなオメー』

 

「なんやこのCM……」

 

俺はその日は暇だった。

一応、横須賀鎮守府で預かるという形に

なっているが、俺は深海棲艦であって

艦娘ではないのだ。よって、

遠征とかの任務に全く縁がない。

だから、俺はテレビを見ていた。

 

「レンゲちゃ〜ん、いる〜?」と

愛宕の声が聞こえてきた。

 

「はいは〜い」

 

俺は愛宕の所へと向かった。

 

「あ、いたいたレンゲちゃん。

実はね……」

 

「実は?」

 

「この後は“お姉ちゃん”って言って

くれなきゃ教えてあげなーい」

 

「え"っ……」

 

いきなりなんちゅう難しい課題を課してくるんだ

この人は。

“お姉ちゃん”なんて俺にとっては

「早口言葉を10回3秒内に言え」と

言われるのと同じだ。

 

「……お、おっおお〜……」

 

恥ずかしさで顔が熱くなる。

喉が渇き、締まっていく気がする。

 

「……お……お姉……ちゃん」

 

つっかえつっかえながらも、

俺はなんとか言った。

 

「きゃー可愛いっ♪食べちゃいたいくらい♪」

と愛宕は俺を抱き上げた。

 

「ぐええっ‼︎あ、愛宕さん……

胸が、胸が俺の呼吸を……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛宕に連れられ、俺は一つの部屋の前に

立った。いつもは物置として使われている

部屋だ。

 

「入って入って」

 

「失礼しまーす……えっ」

 

部屋を開けるとそこには艦娘が数人いた。

天龍や長門、霰や潮、電の姿まである。

……俺が驚いたのは艦娘が集まっていた事

でもなく、長門が愛宕を睨んでいた事

でもない。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー電が「タバコ」を吸っていた事にだ。

シガレットとかそういうタバコもどきの類

ではなく、本物のタバコに火をつけて

吸っている。

 

「た、タバコは子供は吸ってはだめですッ‼︎」

 

思わず俺はそう叫んでいた。

電はそれを聞いて子供が出さないような

くっくっといった感じで笑った。

 

「大丈夫だ。艦娘は免疫力は常人の

数倍らしいからな。

これでも()は艦娘の端くれだ」

 

俺は反論しようとして、ある事に気付いた。

 

「……()?」

 

たしか電は「私」だったはずだが。

 

「くく、やっぱりバラす時は

面白いな。色んな反応が楽しめる」

 

そう言いながら電はアップヘアーを

解いた。長い茶髪がはらりと

腰まで落ちる。

 

「これから言うことは本当だ。

聞き逃したら卍固めだからな」

 

次の瞬間、電は耳を疑う様な事実を

暴露した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は元男で、横須賀の前提督だ(・・・・・・・・・・・)

 

……ハイ?

電が?元男?しかも横須賀の前提督?

 

 

 

 

 

「ええええええええええええええええええええええええええええ⁉︎」

 

横須賀鎮守府の真昼時、レンゲの叫び声が

響き渡るのだった。




今回は短めでーす。
深海提督さんとのコラボ楽しかった……
またやりたいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。