転生レ級の鎮守府生活   作:ストスト

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不良の電ちゃん。
すごくいいと思います、はい。
「ぷらずまちゃん」って言うんでしょう?


「電さん」

 

い、(いなずま)が、元男で提督だった(・・・・・・・・)⁉︎

 

「ど、どうして男から女になったんですか⁉︎」

 

電はそれを聞いて、

 

「まあそれを話せば長くなるがいいか?」と

言って近くにあった古い椅子に座った。

そして、2本目のタバコを取り出しながら

話を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー俺がこうなったのはもう7年も

前だ。

その時の俺はまだ男だったし、歳もジジイって

言われるぐらい取っていた。

だがな、志は若い奴にも負けねぇぐらい

熱かった。

「人類を脅かす敵を倒したい」って志がな。

歳を食えば冷えていくもんだと思ってたが、

どうもそうじゃないらしい。

……少し話がずれたな。

いずれ退役になってお払い箱になる日が来るのが

俺は嫌でな。後半年ぐらいで退役、って時に

上層部からお触れが出たんだよ。

 

「きたる深海棲艦対抗の為、歴戦の古強者に

ある実験に力を貸してもらいたい」ってな。

つまり、退役したくない奴は参加しろって

こった。

勿論俺は飛びついたさ。またとない

チャンスだったからな。

で、その実験の日の事だ。

被験者は俺を含めて5人いた。

どいつもこいつもジジイだったよ。

だが皆強い熱意を持っている、そうひしひしと

感じたな。

俺らは科学者連中と艦娘達に

連れられて病院にある手術室みたいな

所に連れられてな。

その中には丁度人一人すっぽり

入れるぐらい大きなカプセルの機械が

5つ並んでたんだ。

そこの中に入るだけでよかったんだよ。

後は連中が勝手に作業してくれたぜ。

俺はワクワクしてたさ。

「また国の為に戦える」ってな。

 

 

 

 

……まさかその後赤ん坊になるまで若返るなんてよ。

その時の俺は想像すらしてなかったさ。

他の奴らも幼児か、運が良くても小学低学年

ぐらいのガキぐらいになっちまってた。

それも、皆女になった状態でな。

それからは大変だったよ。

研究員連中のほとんどが首切られたり

地方に飛ばされたり。

俺達は俺達で読み書きが出来るような状態に

なるまでに4年もかかったり。

枚挙に暇がなかったな。

 

どうやら、俺達が受けた実験は

「男性を艦娘に変えて運用する実験」

だったらしい。

それを知らされたのは3年前、この鎮守府に

秘書艦として赴任する直前だった。

それと一緒にある任務も伝えられた。

 

「もし提督に艦娘を蔑ろにする

行為があったなら即刻大本営に

連絡しろ」っていう任務だ。

そう言われて、俺達は各地の鎮守府に

着任することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「後は察しがつくだろう。俺は

まだ提督を監視する任務についている」

 

電はそう言い終わると、ヤニの匂いを消す

為に消臭スプレーを身体に噴射した。

 

「じゃ、じゃあこの事は……」

 

「当然、提督には内密にしろ。

バラしたらここにいる奴ら全員の首が

飛ぶからな」

 

いいな、と電が髪を結びながら念を

押す。

 

「ちなみに、なんで秘密を艦娘だけで

共有していると思う?」

 

「なんでですか?」

 

「その方がスリルがあって楽しいから」

 

くっくっと電は笑いながら、

「じゃあこれで皆、解散。

お疲れ様でした」と言って

部屋から出ていった。

 

「はーお疲れー。ん、レンゲ?

どうした?」

 

「まじかよ……」

 

なんだか知ってはいけない事を

知ったような気がした。

これからどう電と接していけば

いいんだろ……。

はぁ……と俺はため息をつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー横須賀鎮守府から遥か

離れた小島。そこは深海棲艦の生息海域にも

遠く、はっきり言って目ただない島であった。

その洞穴の中。

 

「はー着いた着いたー。いるかなあ

あいつ」

 

リヴァイア・サンズは蟻の巣のように

大量の部屋が作られ、裸電球の明かりに

照らされた洞穴を歩いてゆく。

そして、ある一つの部屋の中に入った。

 

「ゲンブ、いるかーい!」と頭を突っ込んで

サンズが叫ぶ。

 

刹那、その横の壁に鉛玉が叩き込まれた。

撃ち込んだのはF–4 ファントム、

ロッキードF–117A ナイトホークだ。

どちらもWW2(第二次世界大戦)には

なかった機体である。

 

「騒がないでくれよ。びっくりして

危うく撃ち殺す所だったじゃないか」

 

そこから現れたのは亀の様な

艤装を背負った怪物であった。

手は貧弱そうで、まるで間抜けな

ロボットのそれに近い。

足はなく、一本の角錐のようなもの

があり、ホバー移動をしてサンズの

近くまで来た。

 

「しかし、また腕上げた?

新しい機体があるじゃん」

 

「でも一つ一つ手作りだからね。

ナイトホークなんて一機造るのに

45分もかかったよ」

 

「流石ー。艤装作りの天才と

言われるだけあるよ」

 

「そう言えば1年ぶりだな。

僕の作ったワームは役に立ったかい?」

 

「あれを腹に仕込むのは二度としないよ」

とサンズはやれやれと首をすくめた。

 

「あれを全部出すのに1年もかかった」

 

「ああ、君の艤装だけど、君が

いない間に新調させてもらったよ」

とゲンブはショットガンに似た艤装を

両手で投げ渡した。

サンズはそれを片手で受け取る。

 

「何これ……もしかして“多薬室砲”?」

 

「勘がいいね。これは専用のカートリッジ」

ゲンブが数本のUSB状の棒を渡す。

 

「試していいかな?近くに深海棲艦の

住処でもある?」

 

「前にナイトホークで調査したら

南の方に2つぐらいありましたよ」

 

サンズはカートリッジを

ショットガンの横に開いた穴に挿すと、

 

「じゃあ試しがてら潰してくるよ〜」

と出ていった。

 

「くれぐれも壊さないように〜」と

ゲンブはサンズの後ろから見送るのだった。

 

 




はい、今回もまたオリキャラが出て来ました。
オリキャラの名前は海洋生物や海の神話の怪物を
もじってます。
ex)リヴァイア・サンズ⇒リヴァイアサン
もし良かったら特定でもして下さい。
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