ガンガン描きまっせ‼︎
7/8に間違いがあったため訂正致しました。
ーーーーーー意識が飛んで、再び
目を覚ました時、俺は
ベッドの上に寝ていた。
確か……俺は倉井から託された薬を飲んで
……それから……。
「……う、……ここは……」
「内房の船渠よ」
隣を見ると、そこには比叡がいた。
比叡だけではない。天龍も、赤城も、加賀も。
翔鶴や
「……ッ、あのレ級は……?」
「彼女なら、隣のベッドに」
レ級は隣のベッドに寝かされて眠っていた。
その奥には58も。
「俺の意識がない間に……なに、が……?」
そこまで言って、俺は口を押さえた。
「あ……え……⁉︎」
口から紡ぎ出す声は長年聞き慣れた
声ではなく、女性の声だった。
それだけではない。身体に掛けられた
毛布の上からでも分かる2つの胸の膨らみ。
そして、その毛布を掴む腕は細く、
病的なまでに白かった。
それはまるでかつて見た
「そ……んな、馬鹿な……俺が……
俺がッ……‼︎」
もはや身体の調子など気にしてはいられない。
俺は弾かれたようにベッドを飛び出した。
後ろから誰かが追ってくる足音が聞こえてくるが、
それを考える暇さえ今の俺にはなかった。
扉を開け、廊下へと飛び出し、俺は駆け出した。
突き当たりの角に鏡がある。
それを目指して、俺は走り、そして全身を
鏡の前に晒した。
その姿は。
……紛れもなく、深海棲艦。
ヲ級の姿が鏡に映し出されていた。
ただしあの特徴的な頭の艤装はなく、
鎮守府の提督が着る服を纏っていた。
「……う……ああ……。
うあああああああああああああああああああッ‼︎」
俺はその姿を見て、慟哭した。
鏡など、自分の姿などもう見たくもなかった。
只々、身体中を感情が駆け巡っていた。
自分が裏切られた事。
自分が憎む存在に成り果ててしまった事。
恐らくは……自分が皆を傷つけた事が。
俺の心を壊してしまいそうだった。
「ああああああああああ‼︎
うわああああああああッ‼︎」
「芝浦君ッ‼︎落ち着いて‼︎」
後から追いついた神崎が俺の肩を掴んだ。
その手を俺は振り払う。
「触れるな‼︎俺に、俺に触れるなアアッ‼︎」
「司令官‼︎落ち着いて下さい‼︎
私がそばにいますから‼︎」
翔鶴が俺を抱き締めた。
俺は振り払おうとしたが、彼女の力は
意外に強く、その強さが俺を落ち着かせて
くれた。
「ハアッ……ハアッ……フゥ……」
荒かった息が収まっていく。
それにつれて翔鶴の力も弱まっていった。
「とりあえず、戻りましょう。
話はそれからです」
「司令官、行きましょう」
翔鶴が俺の手を握る。その手は暖かく。
思わず俺はその手を強く握った。
「……司令官?」
「いや……なんでもない。気にするな」
俺は、翔鶴の手を握りながら、後悔していた。
一瞬でも彼女を、艦娘達を不安定な存在だと
思っていた事に。
不安定というのは倉井が言った倉井自身の
意見であって、俺の意見でもなく、そして
事実でもなかった。
そして同時に、海軍学校で見た事のある1つの
格言を思い出していた。
ーーーーーー事実というのは存在しない。
存在するのは解釈だけである。
(ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェの
言葉より引用)
その頃とある島では。
「ねぇ〜まだ行かねぇーのかよー。
早くさあ〜俺三宅島行きたいんだけど‼︎」
サンズがゲンブにぼやいていた。
「イカリが来ない限り、行動はしないよ。
今のリーダーは僕だからね」
「ちぇッ‼︎ドケチ‼︎ノロマ‼︎優柔不断‼︎人格者‼︎」
「なんで最後褒めた」
その時である。
洞窟の入り口から誰かが上がる音がした。
そのままズルッ……ズルッ……と足を
引きずる音が響く。
「イカリ?」
その通り、イカリであった。
その顔は半分焼け爛れ、腕は3本
中途で千切れている。
「クソどもがッ……‼︎サンズッ‼︎
ボケッとしてねーで
持って来い‼︎」
「あいあい」
サンズは面倒そうに手を振ると、
バケツを取りに洞窟の奥に消えた。
「どうした?鎮守府の提督が自分の
鎮守府を壊す様を見たんじゃないのかい?」
「ちょっかいを出したらこの始末さ……
レ級に一杯食わされたぜ、畜生がッ‼︎」
イカリの目が赤く染まってゆく。
ゲンブはそれを見て、ため息をついた。
「戦艦レ級ならしょうがないさ。
むしろ誇るべきだと僕は思うがね」
「戦艦レ級ってあれか、大本営のアレだろ?
あいつは素質あるぜ。今はまだだけどよ〜
どんどん強くなるかもな」
イカリはサンズのバケツをひったくるように奪い、
中味を傷口に塗り込んだ。
みるみるうちに頭や触手の傷が再生してゆく。
数秒後には、イカリの怪我は完治していた。
「それは、俺たちにとっては不都合極まりない。
早い所、可能性の芽を摘んでおくべきだ」
「丁度さア、三宅島拠点にしようって話が
でてんだよね〜。いますぐ行こうぜいますぐ」
サンズの言葉にイカリは潜水マスクをつけながら
哄笑した。
「クカカカカカ!渡りに舟とはこのことだ‼︎
ゲンブ‼︎俺の槍あるか?」
「あるある。ほら」
ゲンブが6本の槍を持って、イカリの所に来た。
その槍は、先端が槍というには尖っておらず、
同時に魚雷が先端に付いていた。
「今回は本気でやらせてもらうぞ……‼︎
弱き者は服従させる‼︎刃向かう者は殺す‼︎
俺たちのモットーでなア‼︎」
「お前だけでいいわ面倒そうだしよ」
サンズが子猫に(「ラーエ」という名前を
つけたらしい)餌を与えながら突っ込む。
「さあ、我々の拠点作成の第一歩を
開始しますか」
ゲンブが、号令を出した。
そして、それこそが、丙型生命体の、
人類に対して人知れず出した
宣戦布告であった。
レ級は可愛い。異論は認めない。
えー、いつなるか分かりませんが、
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