ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ
ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイウン……あれ?
「全員……鉄クズにして沈めてやる‼︎」
イカリがそう言いながら海中に潜行した。
「雷撃の用意‼︎」
恐らくイカリは潜行した事から艦種は
潜水艦。雷撃や対潜攻撃を当てれば大破、
うまくいけば一撃で沈める事が出来る。
「魚雷発射‼︎」
数本の魚雷が海中に投下される。
俺達は更にその場から離れるようにした。
留まっているのは危険だと判断したからだった。
(馬鹿が。こんなモンはよぉ、マヌケが
喰らうもんなんだよ)
イカリはそう呟き、一気に15m程
潜行した。
そこまで潜行されると魚雷の爆発の威力は
半減してしまう。
(だが……その内味な真似をしてくるかもなァ。
そんな事はさせない。そんな事を考える
暇すら、貴様らには与えん)
魚雷をやり過ごしながら、イカリは潜水マスクを
取り、口の中に海水を取り入れた。
「どうだ?直撃したか?」
「……駄目みたいです。全て避けられました」
「やっぱり、そう簡単には無理、か」
パチン。
そう、音が鳴った。
「……なんだ今の音は?フィンガースナップか?」
パチン。 パチン。
その音は俺達の背後にある岩礁から聞こえていた。
「ふざけやがって……この野郎‼︎」
天龍が挑発に怒り陣形を乱す。
俺は慌てて天龍を抑えた。
「待って下さい‼︎罠かもしれないんですよ⁉︎
ゆっくりと、慎重に離れるべきです」
天龍はその言葉を聞いて落ち着きを取り戻し、
首を振って答えた。
「いや、わざと俺達を離れさせる作戦かも
しれない。あえて近づいた方がすぐに
反撃出来る可能性があるからな」
「……分かりました。でも、近づく
必要はありません」
そう言いながら俺は尾の艤装を伸ばし、
感覚を共有する。
後ろの岩礁。そこから俺達の目が届かない所に
イカリの白い触手が複雑に絡み合い、
パチン、パチンとフィンガースナップのような
音を立てている。
だが、出ているのは二本の触手のみ。
瞬間的に理解した。
これは俺達を遠ざける訳でも近付ける訳でもない。
……俺達をここに留める為だということに。
「ぷしゅん‼︎」
間抜けな音が、すぐ側で聞こえた。
誰かがくしゃみをしたのかと思ったが、
それは盛大な間違いであった。
「ぐっ‼︎……ツゥッ……くそ‼︎」
天龍が足を抑えてうずくまる。その右足の
ふくらはぎを、氷柱みたいな氷が
刺し貫いていた。
ダラダラとそこから鮮血が流れ出す。
「ぷしゅ‼︎ぷしゅん‼︎」
再び間抜けな音が聞こえる。
反射的に、俺は天龍を突き飛ばしてそこから
飛び退いた。
だが間に合わなかったか、左手首に熱が
走った。
「うぐあ⁉︎」
慌てて左手首を見ると、恐らく氷柱が原因だろう。
パックリと切れていて、そこから血が
流れ出していた。
「……ふん。この攻撃で1人仕留めるつもり
だったのだが……まぁいい。いつでも
仕留められる状態になったからね。
最後に殺してやる」
イカリの頭が、こちらを向いて嘲笑っていた。
多分だが、奴の触手は伸縮自在なのだろう。
そうでなければ、奴の頭から50mも離れている
岩礁に触手を突き出せるはずがない。
「全員、ここから生きて帰れると思うな……」
その言葉と共に、イカリの頭は沈んだ。
ただ一つ確かな事は、俺達は奴の策に
見事に嵌ったという事だろう……。
一方、長門とサンズは互角の勝負を
展開していた。
長門が砲撃すればサンズは器用な方法で回避し、
サンズが砲撃すれば長門は拳に保護膜を
展開して弾く。
この繰り返しが先程から延々と続いていた。
「しかし、中々やるねー。あくまで砲撃に
限った話になるけどさァ‼︎」
サンズが右足に保護膜を張り、飛んできた
砲弾を蹴り飛ばした。
刹那、背後から僅かな殺気を感じ取り、
サンズはそこから飛び退いた。
「ッ‼︎」
次の瞬間、先程までサンズがいた所に
錨が叩きつけられた。
もしその場に留まっていたら、サンズの頭は
叩き潰されていただろう。
「汚ねーぞてめーら‼︎二人がかりなんてよォ‼︎」
サンズが不意打ちを仕掛けた闖入者……
電に向かい叫んだ。
よっこらせと電が錨を肩に担ぎながら言う。
「ご生憎様。こっちは一人で闘うなんて
一言も言ってない」
サンズはそれを聞いてしばらく黙っていたが、
やがて髪を搔き上げるような動作をして、
「……全く、一本取られた気分だよ」と
言った。
「じゃあ、こっちも近接戦ありでいくぜ。
……ところで、だ」
そう言いながらサンズは足を指差した。
「お前らは主機とかいう部分から
足に浮力を生み出させて浮いてるんだろう?
俺達も似たようなもんさ。
ただし、俺達は足だけじゃなく全身から
浮力を生み出せるがね。しかも」
サンズが海面に無造作に手を突っ込む。
しかしその海面は、まるでゼリーか
何かのようにぐにゃりと柔らかくその手を
受け止めた。
「上手く加減すりゃこんな感じにも出来る。
……さて、何で俺がいきなりこんな事を
言ったか分かるか?」
「知りたくもないな」
「冷たいなあ。まぁ、簡単な答えだよ。
この事象を利用してお前らを、ぶちのめす」
サンズが冷え冷えとした目で、
だが、どこか笑いを堪えたような声で
長門と電に語りかけた。
イカリの能力解説。
≪凍結能力≫
自身の体温を-5℃程まで下げることで
物体、特に液体を凍結させる。
イカリは海水と通常の水の凝固点を利用して
体内で作り出した水を凍結させて口から
発射する。