転生レ級の鎮守府生活   作:ストスト

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注意‼︎
最後の辺りでオリキャラが僅かながら
出現します。
苦手な方はバックして下さい。


「演習?なにそれおいしいの?」

 

俺たちは砲撃練習を終えて間宮食堂に来ていた。

「いや〜残念でしたね長門さん。

まさかチョコだけ売り切れてるなんて。

まあ、また来ればいいですよね」

 

(やけにげっそりしてるのは気のせいだよな?)

 

「ああ……そうだな……」

 

(ああ、アイスを一口だけ交換する作戦が……)

 

そんなときである。

 

「あ、いたのです。レンゲさん、

司令官さんが呼んでいるのです」

 

電が俺を呼んだ。

 

「神崎提督が?俺に?」

 

「長門さんは来なくていいです」

 

「何故だー‼︎」

 

長門が悲鳴を上げる。

 

「大体もう30分も約束の時間を

過ぎてるのです。早くしないと

比叡さんの手料理味見係に

してやるのです」

 

「さあ行こう‼︎書類が私を待っているッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神崎提督は演習場の前で俺を待っていた。

 

「あー来てくれたか。すまないね、

急に呼んだりして」

 

「いえ、大丈夫ですけど、俺に何の用が

あるんですか?」

 

「実はね……」と神崎提督は

俺に耳打ちした。

 

 

 

「加賀さんの代わりに演習に出てほしい」

 

「ウェ?」

 

何を言うんだあんたは。

提督の話だと加賀は3日前に

赤城のために猪を取りに行って

右手を骨折してしまったらしい。

帰ってきて第一声が、

「やりました」だったそうな。

 

うん、話がずれたな。

俺は加賀の代わりに演習に出ることに

なった。

 

ルールは1対1。

模擬弾を使用する。(艦載機の弾も含め)

どちらかが轟沈判定を受けるか

降参したら負け。

至ってシンプルなルールだった。

相手は内房鎮守府の秘書艦翔鶴だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでこうなるんや、他にもいたでしょう

赤城とかさー……」

 

「なってしまったものはしょうがないですよ。

演習、よろしくお願いします」

 

「あ、はいこちらこそ」

 

判定をするのは神通だ。(ちなみに改)

 

「それではー、横須賀鎮守府所属、

レンゲと、内房鎮守府所属、翔鶴の

演習を開始しまーす」

 

その後ろでは何故か様々な艦娘が

いる。

というか、隅でどっちが勝つか

賭け事してんなよ……。

 

「……始めッ‼︎」

 

先に動いたのは翔鶴。

あっという間に弓を引き絞り、

矢を数本放つ。

矢は空中で数機の戦闘機に変わり、

急降下してくる。

俺も負けじと……あれ。

 

艦載機ってどうやって出すんですか?

 

ババババババババッ‼︎

 

「いててててッ⁉︎」

 

艦載機の機銃を受けてしまう俺。

 

「レンゲ、小破判定‼︎」

 

嘘、今ので⁉︎

 

「もたもたしていると轟沈判定を

受けてしまいますよ」

 

どうしようもないから今もたもた

してんですよ俺は。

 

その間にも艦載機は攻撃を続け、

俺はとうとう大破判定まで出して

しまった。

 

「むりだってば……どうやって艦載機

出すんだよ‼︎」

 

……急に鼻がムズムズしてきた。

やばい、こんな時にくしゃみが。

 

「へっ……ふぇ……

……ふぇくしょん‼︎」

 

ドオンッ‼︎

 

「きゃああッ⁉︎」

 

え、何が起きたの?

俺の艤装を見てみると砲から煙が出ていた。

……そうだ、別に艦載機出さなくても

いいじゃん‼︎

俺、戦艦だから‼︎

 

「翔鶴、大破判定‼︎」

 

よし、この調子でいくぞ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝者、翔鶴‼︎」

 

「ありがとうございました。

初めてとは思えない位強かったですよ」

 

「いえ、こちらこそ勉強に

なりました」

 

あの後俺は負けてしまった。

だけど闘っていて翔鶴さんは

優しい人だと再確認出来た。

他の鎮守府にもこんな人がいる

だろうか。

俺はそんなことを思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「司令官……」

 

内房への帰り道、翔鶴が芝浦に呼びかける。

 

「二度とあんな真似をするな。

いいか、俺達にとって深海棲艦は

敵だ。そのことを肝に銘じておけ」

 

その返答は冷たいものだった。

まるで彼の深海棲艦に対する恨みの

ように。

翔鶴は、彼の後ろ姿を悲しげに

見つめるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンゲが演習をした深夜。

執務室にて神崎は二つの書類を

見比べていた。

一つは、レ級を至急大本営に

連行すること。

レ級をどうするかはわからなかった。

そして、もう一つは。

ーーーーーー内房の遠征組を轟沈寸前に

追い込んだ「何か」についてだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所は変わり大本営。

その地下の厳重に造られた牢獄の中。

それは粗末な椅子に座っていた。

形は人型だが、手錠に繋がれている

両手は黒い甲殻(但し蟹の様なものではなく

トカゲや鰐の鱗が幾重にも重なって

融合した様なもの)で覆われ、

腰のあたりには鰐の様な尾が生えている

時点で人ではないと分かる。

そして、その目は二つ、真っ赤に燃えるように

闇の中で光っていた……。

まるで、これからの不安を確信させるように……




シリアスな雰囲気になって来ました。
芝浦提督、謎の存在。
これらがどう絡んでくるか、
期待……はしないで下さい。
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