コミュ障ヘタレと9人のアイドル   作: まきパリ

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またまたほったらかしてました。すいません。



最後の日

あれからしばらく時間が経って本日浦の星での最後の授業が終わろうとしていた。

 

教師「では今学期最後の授業はここで終わりたいと思います。皆さん次の学校でも頑張ってくださいね。」

 

その後のホームルームも担任から色々言われたが特段話すことでもないだろう。

 

放課後、俺達4人はいつものようにバスで沼津市内へと向かっていた。

 

千歌「なんかあっさり終わっちゃったね。最後の授業。」

 

梨子「その割には誰かさんは途中でスヤスヤと寝息を立ててたわよ。」

 

曜「でも別に私たちは次3年生だし、本当の最後っていうわけでもないよね。」

 

瑠惟「・・・」

 

千歌「どうしたの?さっきから黙ってるけど。」

 

瑠惟「いや・・・まぁ色々思うことがあってな。」

 

1年もこの学校には通えなかったけど、いざ廃校ってなると何だかんだ寂しくなる。

 

瑠惟「色々あったなぁ・・・」

 

そんな言葉が口から出てしまう。

 

梨子「そうね。思えば私達が初めて会ったのは千歌ちゃん家の近くのあの海だったね。」

 

千歌「うん。今でもちゃんと覚えてる。」

 

曜「そういえば私達その話ちゃんと聞いてなかったよ。きっかけは何だったの?」

 

曜がそう聞くと千歌と梨子は恥ずかしさからか少し赤くなってしまう。

 

瑠惟「2人とも仲良く海に落ちたんだよ。」

 

代わりに俺が言ってやった。

 

曜「えぇーー!?」

 

梨子「うぅ・・・」

 

千歌「で、私達瑠惟君に担がれたんだよね。あの時は寒かった・・・。」

 

瑠惟「梨子が軽くて助かったよ。千歌の奴はどれだけおも・・・」

 

千歌「重くないもん!・・・たぶん。」

 

梨子「千歌ちゃんから聞いた話なんだけど、曜ちゃんって瑠惟君がここに来る前から知り合いだったの?」

 

曜「私が水泳の大会で東京に行って道に迷ってたら瑠惟君が会場まで一緒に行ってくれたんだ。」

 

瑠惟「あの時の曜には感謝してもしきれない。なんせちょうど気が滅入ってた時期だったからな。元気とか勇気とか優しさとか色んなものを貰った・・・。まぁ・・・その・・・ありがとよ。」

 

曜「えへへ・・・どういたしまして。」

 

あぁ〜何でこんなにもこそばゆい感じなんだ。自分でも顔が赤くなってるのが分かるし。

 

梨子「こう考えると案外世界って狭いのかもね。」

 

千歌「私は違うと思うな。」

 

「え?」という声と共に3人は千歌の方を見る。

 

千歌「私ね思うんだ。こうして4人が出会えたこと。Aqoursの10人が集まったこと。それって全部運命なんじゃないかなって。私がμ'sと出会って、曜ちゃんとスクールアイドルを始めて、瑠惟君や梨子ちゃんが転校してきて・・・それから6人も仲間が増え・・・そして今ラブライブの決勝までたどり着いた。こんなことただの偶然なんかじゃないよ!」

 

瑠惟「決勝まで来たんだったらもちろん優勝してくれるよな?」

 

千歌「当たり前だよ!私、瑠惟君と最初に約束したこと絶対に果たすから!」

 

瑠惟「!」

 

あいつちゃんと覚えてたのか・・・。

 

俺と千歌との約束・・・。

 

俺がマネージャーを引き受ける時、中途半端な気持ちでやってほしくないからと俺が言ったこと。

 

 

 

 

『ラブライブの頂点に連れて行ってくれ』

 

 

 

あの時は千歌の本気を確かめるために少し無謀なことを言ったが、蓋を開けてみるとその目標まであと少し。

 

千歌「あの時から私、1日もこの約束を忘れたことはないの。辛かったり挫折しそうになった時も何回もあった・・・。でも、その度にこの言葉を思い出して、また頑張ろう!って思えた。それくらいこの約束は私にとって大切なの。」

 

瑠惟「決勝・・・期待してるぞ。」

 

ただ一言そう呟いた。

 

梨子「それにあなたの作った歌、アンコールステージで歌いたいの。」

 

曜「完成したものを聞いた時から、Aqoursのみんなずっとそう思ってたんだ!」

 

思えば歌を作るのも思った以上に大変だった・・・

 

本当に梨子はすげーよ。

 

曲作りっていったら、あの人にも世話になったなぁ・・・

 

 

 

俺は曲が完成した時に真っ先に披露したのはAqoursでもSaint Snowでもなかった。

 

あれは曲が完成してすぐ後のこと

 

俺は単身東京に向かった。

 

あの人に会うためだ。

 

と着いたのは千歌の旅館よりも大きい立派な家の前。

 

インターホンを押し、しばらくしてからその大きな扉が開いた。

 

「はぁ・・・やっと来たのね。」

 

瑠惟「これでも頑張った方なんですよねー。おはようございます。・・・・・・真姫さん。」

 

真姫「おはよう。さぁ中に入って。」

 

そう。俺が会いに行ったのはμ'sのツンデレお嬢様こと西木野真姫さんである。

 

ピアノが置いてある彼女の部屋に着くなり、すぐに本題にはいった。

 

真姫「じゃあ早速聴かせてもらうわね。」

 

俺は曲が入ったスマホとイヤホンを渡した。

 

真姫「先に聞いておくけど自信はどうなの?」

 

瑠惟「真姫さんのところに来たってことはそういうことですよ。」

 

真姫「・・・全く、昔の可愛さはどこにいったのかしら。」

 

彼女はスマホを操作して音楽を再生する。

 

イヤホンをしているため部屋は静けさに包まれている。

 

この時間が妙に緊張する。

 

真姫さんはいい意味でも悪い意味でも正直なのでダメならバッサリ切り捨てしまう。それが怖い。

 

だが曲を聴いている彼女は時折頷いたり、俺の方をチラチラと見てくる。

 

そして曲が終わったのか、真姫さんはイヤホンを外してスマホを置いた。

 

真姫「ひとつ聞いていい?」

 

無言で頷く。

 

真姫「これあなた一人で作ったの?」

 

瑠惟「いいえ、これは俺が一人で完成させた曲なんかじゃありません。」

 

瑠惟「Aqoursのみんなはもちろん学校のみんな、街の人達、俺たちのライバル・・・みんなが協力してくれました。俺はみんなとの思い出や想いを曲という形にしただけ。だからこの曲はAqoursとAqoursに関わった全ての人達との曲です!」

 

そう言うと真姫さんは「なるほど・・・」と呟きこう言った。

 

真姫「・・・良い曲だわ。歌詞からメッセージがどんどん伝わってくる。」

 

あっ、ちなみに録音した時歌ったのは俺です。

 

真姫「何より・・・これを歌うであろうAqoursの子達の笑顔が見えるわ。」

 

瑠惟「ありがとうございます。」

 

真姫「悔しいけどこんな曲私1人でも作れるか分からないわ。本当に何でもできちゃうのね。」

 

瑠惟「いえいえ、真姫さんのお力添えのおかげですよ。」

 

真姫「私はポイントをアドバイスしただけ。実際に作り上げたのはあなたなんだから。」

 

瑠惟「とにかく良かったです。真姫さんに聴いてもらえて。」

 

真姫「私も聴いてよかったわ。それに・・・決めたわ!」

 

瑠惟「何をですか?」

 

真姫「私も見に行くわ!ラブライブ決勝に!μ'sのみんなと一緒に。」

 

瑠惟「えぇ〜!?ホントですか?」

 

真姫「えぇ。見てみたくなったわ。あなたとAqoursのステージを。そしてこの曲が真に完成した姿を。」

 

この面倒くさがりで有名な真姫さんがわざわざ来てくれるなんて!これは当日に槍でも降るんじゃないか?

 

 

真姫「とにかくお疲れ様。もうすぐお昼ね・・・。ねぇ、良かったら昼ごはん食べていく?」

 

瑠惟「え?マジすか?真姫さんの手作り料理が食べられるんですか?」

 

真姫「別に・・・瑠惟が来るから練習してたとかじゃ無いんだからね!たまたまよ!」

 

やったーー!!

 

ということで俺は料理ができるまでリビングでくつろいでいる。

 

と、ここでインターホンが鳴った。

 

真姫「瑠惟、代わりに出てくれない?」

 

瑠惟「分かりました。」

 

なんだろ?宅急便かな?そんなことを思いながら扉まで来ると何やら外から騒がしい声が聞こえる。

 

恐る恐る扉を開けるとそこにいたのは・・・

 

 

 

 

 

 

「やっほー!」

 

「あっほんとに真姫ちゃんの家に来てるね!」

 

「人様の家の前で騒ぎすぎです!」

 

なんで・・・ここに。

 

瑠惟「穂乃果さん、ことりさん、海未さん・・・それにμ'sの皆さんも!」

 

 

西木野家にμ's集合です。

 

 

真姫「みんな来るの遅いわよ。」

 

ポカンとしている俺の後ろから真姫さんが呆れた声で言った。

 

絵里「ごめんなさい。にこが着ていく服決めるのに時間がかかって。」

 

にこ「あぁー!!絵里!ぬわぁんで言うの!」

 

希「まぁまぁ、それだけ瑠惟君に会うのに気合い入れてたってことやん。」

 

瑠惟「絵里さん、にこさん、希さん。どうして・・・」

 

希「真姫ちゃんから瑠惟君が東京に来てるから会いに来たら?って連絡が来て。じゃあみんなで行くことになったんよ。」

 

真姫さん・・・あなたは・・・

 

真姫「別にいいじゃない。あなた全然顔出さないんだし。意外とみんな気にかけてるのよ。」

 

絵里「少し見ない間にまた大きくなったわね。元気そうで良かった。」

 

にこ「ちょっと!瑠惟!」

 

瑠惟「はい。」

 

にこ「私を見て何か言うことないの?」

 

そう言ってにこさんは全身を見せるように手を大きく広げる。

 

ん〜・・・あっ。

 

瑠惟「もしかして・・・太りました?」

 

にこ「はぁ〜!?どこをどう見たら私が太ったように見えるのよ!」

 

そんなことを言うのでお腹の辺りをつまんでやった。

 

にこ「これは・・・・・・はい。最近グルメロケが多く食べすぎました。」

 

瑠惟「なんて嘘ですよ。にこさんは可愛いですよ。特に今日は一段と。」

 

にこ「そ、そう?ありがとう・・・。あんたにしてはやけに素直に言うじゃない。」

 

瑠惟「それだけ会えて嬉しいってことですよ。」

 

にこ「/////」

 

「あっ!にこちゃん照れてるにゃー!」

 

にこ「別に照れてなんかないわよ!凛!」

 

瑠惟「凛さん。相変わらず元気ですね。それに・・・髪も結構伸びてきましたね。似合ってますよ。」

 

凛「ありがとにゃ!」

 

大学生にもなって「にゃ」はどうかと思うが、可愛いから大丈夫だろう。

 

花陽「クンクン・・・はっ!この匂いは!真姫ちゃん何か作ってるの!?」

 

真姫「まぁね。」

 

その時μ'sに衝撃が走る。

 

「「「真姫(ちゃん)が料理!?」」」

 

真姫「なんでそんなに驚くのよ!」

 

 

 

そんなこんなでμ'sの皆さんと昼食を取ることに。

 

メニューは真姫さん特製ナポリタンにトマトリゾット、唐揚げにトンカツ・・・って数えられないくらい沢山あるな。

 

それに・・・厚焼き玉子だ!!(主の大好物)

 

真姫「それ、好きでしょ?ことりから聞いたの。」

 

ことりさんの方を見るとニッコリ微笑んでいる。

 

じゃあもしかして真姫さんが料理を教わったのは・・・

 

既に食べ始めている俺以外の人は「美味しい」と感想を漏らしながら食べている。

 

俺も大好物の厚焼き玉子からいただこう。

 

箸で一切れ掴むと真姫さんがじっとこちらを見た。

 

瑠惟「あの・・・そんなに見られると食べにくいというか・・・」

 

真姫「私はいいから早く食べてよ。」

 

瑠惟「じ、じゃあいただきます。」

 

口に入れると俺は目を見開いた。

 

瑠惟「美味しい!」

 

口の中に広がる甘みと僅かな出汁の味。ふわふわ過ぎない確かな感触の焼き加減。全てが絶妙なバランスで合わさっている。

 

しかもこの味・・・

 

ことり「良かったね真姫ちゃん!」

 

真姫「ありがとうことり。ふぅ。良かった。」

 

そんな俺を見ていた穂乃果さんも続いて厚焼き玉子を頬張った。

 

穂乃果「これ!ことりちゃんが作る時の味だ!」

 

真姫「ちょっと穂乃果。それは瑠惟のだから・・・。」

 

瑠惟「俺は大丈夫ですよ。それに真姫さんこれ本当に美味しいです!」

 

にこ「あの真姫がねぇ。誰かのために手料理を練習するなんて、よっぽど彼のことが好きなのね〜。」

 

真姫「にこ!」

 

俺はことりさんに聞いた。

 

瑠惟「真姫さんに料理を教えたんですか?」

 

ことり「うん。瑠惟君が作曲頑張ってるから私も瑠惟君のために頑張りたいって。」

 

俺は感動したよ。

 

瑠惟「真姫さん!!」

 

思わず真姫さんに抱きついた。

 

真姫「ち、ちょっと!な、何してるのよ/////」

 

瑠惟「俺嬉しくて。真姫さんが俺のために料理を練習してたなんて・・・。ありがとうございます!」

 

真姫「だ、だから別に瑠惟の為なんかじゃ・・・もう、しょうがないわね。今日だけよ。甘えるのは。」

 

そう言って真姫さんは俺の頭を優しく撫でてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

あ〜美味かったなぁ真姫さんの料理。

 

そんなことを思い出しているといつの間にか沼津に着いていた。

 

今日の練習はフォーメーションの確認と各自気になるパートの修正と簡単なものだ。

 

練習中みんなが色んなことを聞いてくれる。

 

 

 

千歌「瑠惟君、ここってこういう風に動いた方がいいかな?」

 

瑠惟「いや、千歌だったらこっちの方がいいんじゃないか?」

 

千歌「うん!確かにそうだね!ありがと!」

 

 

あぁ・・・

 

 

梨子「こんな感じでどうかな?」

 

瑠惟「うーん・・・俺が梨子ならもうちょっと優しい感じでやるかな?」

 

梨子「なるほど・・・。」

 

 

そうか・・・

 

 

曜「船長!私はしっかりできているでしょうか!」

 

瑠惟「おう!曜はバッチリだ!その明るさでOK!」

 

曜「了解であります!」

 

 

こうして

 

 

ルビィ「先輩・・・ルビィちゃんとできるか不安です。」

 

瑠惟「心配すんなよ。ルビィちゃんならできる!Saint Snow時もできただろ?」

 

ルビィ「はい!ルビィ頑張ります!」

 

 

教えてやれるのは

 

 

花丸「先輩!今日も腕立て付き合うずら!」

 

瑠惟「じゃあ今日は30回な。」

 

花丸「ずらぁ〜!」

 

 

一緒に練習できるのは

 

 

善子「私の新衣装作り手伝いなさいよ!」

 

瑠惟「えぇ〜。めんどくせー。」

 

善子「あぁー!今面倒くさいって言ったわね!」

 

 

こんなやりとりも

 

 

果南「瑠惟ー。ここのフォーメーションなんだけど・・・」

 

瑠惟「あぁーここはセンターの人を中心に・・・」

 

果南「流石っ!頼りになるね!」

 

 

今日で

 

 

鞠莉「Hey!そこのboy!この後マリーとお茶しない?」

 

瑠惟「誘うならもうちょっと今風にしてくださいよ。」

 

鞠莉「Oh!Sorry.」

 

 

最後・・・

 

 

ダイヤ「瑠惟さん、大会当日の段取りですが・・・」

 

瑠惟「それなら俺が後でグループに送っておきます。」

 

ダイヤ「まぁ。それはありがとうございますわ。」

 

 

もうできないんだな・・・

 

 

 

そう思うと俺は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑いが止まらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな俺を見てAqoursのみんなが寄ってくる。

 

千歌「え?どうしたの?」

 

瑠惟「ハッハッハ!」

 

瑠惟「全くいい1年だった!みんなもそう思わないか?」

 

突然意見を求められ困惑するAqours。それでもみんな何も言わず首を縦に振った。

 

瑠惟「俺良かったって思ってる。沼津に来て、浦の星に編入して、Aqoursのみんなと出会って、Saint Snowに出会って、・・・またバスケができるようになって・・・・・・ラブライブ決勝に進出して・・・・・・・・・それでもみんなの場所を守れなくて・・・・・・・・・・・・こうやって最後の練習を迎えて・・・」

 

さっきまで笑っていた俺の声は少しずつ滴り落ちる涙に変わっていた。

 

瑠惟「わがままだってことは俺が一番分かってる。でも言わなきゃ俺がどうにかなりそうなんだ。だから今から言うことは俺の独り言だ。どうか流してくれ。」

 

 

 

 

 

瑠惟「俺・・・Aqoursのみんなのこと大好きだよ。

 

だから・・・・・・もっと一緒にいたい。・・・離れたくない。

 

みんなでもっと練習したい。

 

みんなでどこかに遊びに行ったり、他のスクールアイドルを見に行きたい。

 

一緒に努力したい。一緒に何か大きなことを成し遂げたい。

 

一緒に泣いたり笑ったり、喜んだり喧嘩したり・・・

 

 

 

 

 

また1人になるのは嫌なんだ・・・」

 

もう自分でも何を言ったか分からないくらい言いたいことを言った。

 

すると何かが俺を優しく包み込んだ。

 

 

 

千歌「ちゃんと本当の気持ち言えたね。」

 

 

 

瑠惟「!」

 

これはいつか俺が千歌に向けて言った言葉だ。

 

 

 

千歌「私達も瑠惟君のこと大好きだよ。」

 

 

 

梨子「確かに今日が最後の練習で、明日には東京に出発だけど。」

 

 

 

曜「明後日はラブライブ決勝があって・・・。」

 

 

 

花丸「その後はみんな離れ離れになっちゃうかもしれないずら。」

 

 

 

ルビィ「ルビィも先輩達と一緒にいたい!でも・・・」

 

 

 

善子「私達みんな前に進まなくちゃダメなんだって。」

 

 

 

果南「それを私達に教えてくれたのは他でもない瑠惟だよ。」

 

 

 

鞠莉「でも離れても私達は一人なんかじゃないよ。」

 

 

 

ダイヤ「だってこの空は繋がっていますから。きっとまた会えますわ。」

 

 

 

千歌「うん!だから東京に行った後でもみんなで会おうよ!

私みんなで行きたいところたくさんあるんだ!・・・・・・だからみんなで一緒に前に進もうよ。」

 

やっぱり俺はバカだな。こんな当たり前のこと忘れて泣いてたんだから。

 

瑠惟「独り言・・・聞かれてたか。」

 

千歌「まるで聞いてくれって言ってるみたいだったよ。」

 

 

 

みんなが前を向いて進んでるのに俺だけ思い出で立ち止まるのはおかしいよな。

 

 

 

 

 

 

眩しい世界で呼ぶ声が聞こえた。

 

 

 

 

 

Aqoursのみんなの声が。

 

 

 

 

 

 

あの光の向こうへ一緒に!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回から決勝です。

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