ポケットモンスター ジムリーダーへの道   作:ロリトラ

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とりあえず暫定的に、アニポケのような感じでポケモンの鳴き声を入れてみました。
まだアンケートは募集中ですので、意見があれば宜しくお願いします


VSポッチャマ

外に出ると、陽の光が明るく射し込んだ。

眩しいな……1週間ぶりくらいだろうか、太陽を浴びるのは。

 

そうしてフヨウさんと今夜まで、しばしの別れを告げようとすると。

前方から幾人かの人影が現れた。

 

「ん、なんだねキミ達は。ここはもうすぐ取り壊すんだ。危ないから遊ぶなら別の場所で遊びなさい。」

 

……え?取り壊す?ストレンジャーハウスを?

 

「ど、どういう事だよ!なんで!取り壊すって!」

「何故と言われても……ヤマジタウンの為なのだ。」

 

ヤマジタウンの為?何が町のためだよふざけるなよ!

 

そう思い思わず殴りかかろうとすると腕を掴まれる。

見上げると、痩せぎすの背の高いスーツ姿男がいた。

 

「おお、ラヴィンくん。それにしても反対運動はないということだったが、これはどういう事かね?」

「すみません、ヤマオ町長。どうやらこのガキは勝手に廃墟となったあそこに隠れ住んでたようで。」

「勝手にってなんだ!俺は物心ついた頃からあそこでポケモン達と暮らしてるんだよ!勝手に取り壊させてたまるか!」

「黙れ小僧。ここにはヤマジタウンの町おこしの為に、ジョウト地方で大勢の客を集めているポケスロンドームを建設するんだよ。お前みたいな薄汚いガキと野生のポケモンが住んでるくらいで計画を止められるか!」

 

凄い形相で睨まれ、思わず萎縮してしまう。

 

「まぁまぁ、ラヴィンくん。言葉がすぎるよ。私としても心苦しいが、ここ数年で住民がどんどん減っていてね。人を呼び込む策が無いとやっていけないのだよ。」

「知るかよそんなの!」

「君には新しい住まいを用意する、それで勘弁してはくれないか。」

「おお、流石は町長。こんな子供に対してまでそのお気遣い。流石の人徳ですなぁ。」

「それだと……アイツらはどうなるんだよ。」

 

ヤマオは申し訳無さそうに首を振り、言う。

 

「アレらはキミのポケモンでなく野生のポケモンだろう?ならば一緒に暮らすわけには行かないな。」

「そんなの!!」

 

ヤマオ町長は頭を下げて申し訳無さそうに言う。

 

「分かってくれ、これも町民の為なのだ。」

 

本当に、真摯にこちらに対して謝っているのがわかるゆえに、テンガとしても怒るに怒れない。俺達は、どうすればいいんだ……!!

 

「ねぇ、町長さん。その理屈ならさ……今のまま町おこしが出来るなら、取り壊す必要も無いって事だよね?」

 

その時、意識外からの声がかかる。

フヨウさんだ。

 

「な、なんだ貴様は!いきなり無礼だぞ。」

「まぁまぁ、ラヴィンくん。それで、君は?」

「アタシはフヨウ。旅のトレーナーだよ。」

「では、フヨウくん。他に町おこしの方法とは、何があるのかね?」

 

ヤマオ町長がフヨウさんに訊ねる。それを聞いたフヨウさんはニカッと笑って、何故か俺の肩に手を置いた。

 

「それは……このテンガくんがジムリーダーになることさ!」

 

え、え、え。

 

「えええええええええ!!!!!」

「なんとぉぉぉっ!!」

「はぁぁぁぁ!?」

 

俺達は三者三様に驚く。当たり前だ、ジムリーダー?俺が?ムリムリムリムリ!!

 

「ど、どういう事なのかね、フヨウくん。」

「アハハ、簡単よ。今、イッシュ地方全体で再びジム再編の動きが出てるのは知ってるでしょ?だからここに新しいジムが出来れば、リーグを目指す旅のトレーナーがどんどんやって来て町おこしになるわ!」

「な……なるほど…」

「騙されないでください町長!こんなの詭弁です!こんな子供がジムリーダー?なれる訳がありません!」

「そ、そうだよフヨウさん!俺は自分のポケモンすらいないんですよ!無理ですって!」

 

するとフヨウさんはシーッと唇に指を当ててこちらに小声で呟く。

 

「良いから黙ってなさいって。テンガくんはこのストレンジャーハウスを取り壊させたくないんでしょ?ならアタシに任せて。」

 

そう言うと再び町長達に向き直り話し出す。

 

「子供がジムリーダーになれないって?アタシの地方じゃテンガくんより小さい子供が2人もジムリーダーやってるよ。結局必要なのはアタシは実力と心だとと思うんだ。」

「ふむ……なるほど。キミの言うことにも確かに、一理あるな。」

「町長!?」

 

そして町長はこちらを見つつ言う。

 

「だが、私はテンガくん…だったか?キミの実力を知らない。ならばそれを宛にした計画の変更など出来ないのだよ。」

「なら実力を示せば取り壊しは待ってもらえるってことね?」

「あぁ、だが今は相手を出来るものが……」

「それなら、ワタクシが相手をしますわ、お父様。」

 

新たに、つばの広い帽子を被り、肩にバッグを下げた女の子がやってくる。年は俺と同じくらいだろうか。

 

「い、イチイ?一体いつから聞いていたのかね。」

「そんなことは瑣末なことでしてよ、お父様。ワタクシががこの生意気な子をポケモン勝負で叩きのめして見せますわ!」

「ふむ……確かに、イチイの実力は私がよく知っている。ならばこの子に勝てないようではとても無理だということになるな。」

「なら、テンガくん。キミの力の見せどころよ!」

「え、ええっ!無理ですよ!」

「アハハハ、大丈夫。キミとポケモン達の絆なら勝てるってアタシ信じてるから!それに、そこのヒトモシちゃんはやる気満々だよ?」

 

思わず肩を見ると

『モシッ!』

っとヒトモシは小さくガッツポーズを取る。

まったく。そう言って背中を押されてしまったら。

家族を守る為にも、戦うしかない!

 

「ならば、この勝負は私が審判をつとめよう。ルールは1VS1の道具なし、どちらかのポケモンがひんしになった時点で終了だ。2人とも、いいね?」

「ええ、お父様。」

「は、はい!」

 

そうすると、町長は息を深く吸い。

 

「戦闘、開始ぃぃぃぃ!!!!」

 

大声で勝負開始を告げた。

 

「行きなさい、ポッチャマ!!」

「頼む!ヒトモシ!」

 

お互いのポケモンが真っ直ぐに睨み合う。

ヒトモシとポッチャマ、相性はこっちが不利か……でも泣き言なんて言ってられない!勝つんだ!

 

「色違いのヒトモシ……なかなか可愛らしいポケモンを持ってるんですね。でも、勝つのはワタクシです!ポッチャマ、あわ!」

『ポチャチャチャチャーー!』

 

ポッチャマの口から大量の泡が吹き出される。耐久に優れてるとは言いづらいヒトモシがアレに触れたら一気にピンチだ。なら……

 

「ヒトモシ!スモッグでかき消せ!」

『トモ、シィィーー!!』

 

ヒトモシの口から大量の光化学スモッグが吹き出されるて泡を相殺する。それだけでなく目くらましにもなり、ポッチャマからは完全に見えなくなった。

 

「今だ!ちいさくなる!」

『トモシュトモシュトモシュー!』

 

これで、あいての攻撃は殆ど当たらなくなる……!!あとは少しずつ削っていけば。

 

「このまま逃げながら攻撃すれば……そう考えてるのかしら?そう甘くはいかないわよ!ポッチャマ、こごえるかぜ!」

『ポー、チャァー!』

 

冷気を纏った風がヒトモシの放った光化学スモッグをすべて吹き飛ばしてしまう。やばい!この開けた場所では小さくなったヒトモシは逆に狙いやすい!

 

「ヒトモシ!もう1度スモッグだ!」

『トモォ、シィィーー!』

「無駄よ、こごえるかぜ!」

『ポォ、チャァア!』

 

再びスモッグとこごえるかぜが激突する。だが、これでいい。

 

「ヒトモシ、突っ込んでおどろかす!」

『トモシッ!』

『ポチャッ!?』

 

よしっ、ひるんだ!今のうちに畳み掛けるんだ。

しかし向こうも一筋縄ではいかない。

 

「やりますわね……でも、今の無茶でヒトモシはどくを負いましたわ。こうなればワタクシが有利!ポッチャマ、なきごえでダメージを抑えて時間を稼いで!」

『ポチャチャッ』

 

しまった!攻撃が下がったヒトモシのおどろかすじゃダメージは全然入らない……なら!

 

「ヒトモシ、至近距離でスモッグを連発だ!」

『トモ、シィィー、シィィーー!!』

 

光化学スモッグがポッチャマの顔面に吹き付けられる。スモッグは特殊技、攻撃を下げられても関係はない!」

 

「この……ワタクシのポッチャマから離れなさい!はたく!」

『ポー、チャッ!』

 

しかしノーマルタイプのはたくはヒトモシの身体をすり抜ける。

 

「しまった!ポ、ポッチャマ!こうなったらこごえるかぜを撃ち続けなさい!ヒトモシがどくで倒れるまで粘るのよ!」

『ポォ、チャァア!!』

 

再び冷気を纏った風が押し寄せる。ここまで来たらあとは時間との勝負だ。

頑張ってくれ、ヒトモシ!

 

「スモッグで相殺し続けてくれ!!」

 

『トモォ、シィィィーー!』

『チャァアーー!』

『シィィィィーー!』

吹き荒れる冷気と光化学スモッグ。そのぶつかり合いは突如、終わった。

『ポ……チャ、ポチャァ……』

ポッチャマのひんしという形で。

 

「ポッチャマ、戦闘不能!よってこの勝負、テンガくんの勝利だ!」

 

やった、やったぁ!!

『トモォッ!』

ヒトモシが嬉しそうに胸に飛び込んでくる。

 

「やったぞ、ヒトモシ!」

 

そうヒトモシを抱えて喜んでいると、突如ぐったりし始める。しまった、スモッグの中に突っ込んだ時にどくをくらってたんだ。

懐から取り出したモモンのみを与えて、ヒトモシの身体からどくを抜く。

『トモォ……』

呼吸が落ち着くと、そのまま彼女は寝てしまった。疲れたのだろう、無理もない。戦闘なんて滅多にしないんだ。

ヒトモシを抱えたまま前を見ると、イチイ……だったか。先程の少女がこちらにやってくる。

 

「なぜ……ワタクシのポッチャマは負けたんですの。」

「そ、それはどくのダメージで…」

「そんなことは分かってますの!どうやったらどくにさせたことに気づかないなんて……」

「いや、それはテンガくんの手腕じゃなく、キミの方だとアタシは思うな。」

 

そう、言葉を掛けてきたのはフヨウさんだった。

 

「ワタクシ達に、問題が……?」

「うん、ポッチャマってプライドがとても高いんでしょ?どくになった姿なんてキミに見せたくなかったんじゃないかな、アハハ。」

「そう……ですの。」

 

そう言うとポッチャマを入れたボールを見つめ、再びこちらに向き直る。

 

「テンガ……と言いましたわね。今からあなたはワタクシのライバルです!次は、必ず倒しますからせいぜい腕を磨いて待ってらっしゃい!!」

 

そう言うと、彼女はヤマジタウンの方へとはしりさった。

 

イチイが去ると入れ替わりでヤマオ町長が話を始める。

 

「さて……キミの実力だが。アレでもイチイはヤマジタウンの子供の中では随一の強さでね。それを倒したキミにはなかなかの実力があると認められる。」

「じゃあ、取り壊しは……」

「ああ、ひとまず延期だ。」

 

しかしヤマオ町長は顔を厳しくして、言葉を続ける。

 

「ただし、1()()()だ。私としても延々と待てる訳では無い。1年間でキミがジムリーダーになることが決まらなければ、ストレンジャーハウスは予定通り取り壊させてもらう。」

「1年間……!」

 

それは、長いようで、とても短い気がする。その間に、ジムリーダーになんてなれるのだろうか。

 

「町長、そんな決めて宜しいんですか!?」

「野生のポケモンに害を与えることなく町おこしが出来るなら、我々としてはその方がいいだろう。それに、1年間で結果が出なければどのみち続行なのだ。計画はあくまで一時停止に過ぎないのだから。」

「は、はぁ……そうですね。出過ぎた真似を致しました、申し訳ありません。」

「いや、構わないよ。キミの助言は私の助けになっているのだから。」

 

そこで再びヤマオ町長はこちらに向き直ると、一言別れを告げる。

 

「それでは、また1年後だ。キミがジムリーダーになれることを祈っているよ。」

 

そう言うとヤマオ町長とラヴィンは去っていった。

 





つよさをみる


ヒトモシ Lv.6 ♀ ☆

おや テンガ
とくせい もらいび
もちもの なし

わざ
ひのこ
おどろかす
スモッグ
ちいさくなる

むじゃきなせいかく
Lv.1のときにストレンジャーハウスでであった
こうきしんがつよい




ポッチャマ Lv.9 ♂

おや イチイ
とくせい げきりゅう
もちもの せんせいのつめ

わざ
はたく
あわ
なきごえ
こごえるかぜ

なまいきなせいかく
ヤマジタウンでタマゴがかえってであった
ちょっぴりみえっぱり
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