やはり俺が戦略級魔法師なのは間違っている~星を呼ぶ少女~   作:かのんベール

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ちょっと長くなりました


楽しい時間

今日は火山島にある遊園地に来ている。

 

「八幡、こっち」

 

「分かったから引っ張るなよ、爆発対象物と勘違いされちゃうだろうがっ」

 

何故か北山のジト目がいつもより悪化した...。もう、俺が悪かったからそのゴミを見るような目は止めてもらえませんかね?いや、何が悪いのか知らないけど。なに?俺なんかしたっけ?

 

「はぁ。じゃああのソフトクリーム奢ってくれたら許すかどうか考えてあげてもいい」

 

いやいや、おかしいでしょ。なんで俺が悪いみたいになってんの?しかも許すって言ってないし。あくまでもこいつは考えてもいいって言っただけなのだ。その上さらに、奢れときたもんだ。お前奢らなくても店ごと丸々買えるだろ?そんなに持たざるものから奪い取って楽しいか!?いくら背が小さくて保護欲が注がれる見た目で、顔も美少女だからってなにやっても許されると思うなよ!

 

「はぁ、分かったよ。買ってきてやるから、なに味がいいんだ?」

 

「...」

 

おい、なんだこいつ。せっかく俺が買ってきてやるって言ってんだから早くリクエスト言えよ。ついでにお前はそこで待ってていいから、早く俺の袖から手を離せ。

 

「声...」

 

「は?なにいってんだ北山。頭打ったか?」

 

「声に出てた...」

 

なっ!?ま、マジですか?つまり、目の腐った俺が北山見たいな美少女のことを保護しようとしてるってバレちゃったってことですか...orz

これは犯罪ですね...。憲兵さんこちらでーす。なんか今日は憲兵さんが多いからすぐに逮捕されてちゃうねっ!

 

「ま、まぁ...なんだ...その...だから、北山にソフトクリームを奢ってやらんでもないってことが言いたかったんだよ。それ以上でもそれ以下でもないから安心しろ」

 

我ながら、言い訳にもなってない言い訳だな...。

 

「はぁ。八幡がそういう人間だって知ってた。私はイチゴでいい。あと、別に買ってきてくれなくていい。一緒にいく、だからこのまま袖はキープ」

 

結局フェンスに寄りかかってソフトクリームを食べるまで放してはくれなかった。

 

「よおっ、八幡じゃねぇか!なにやってんだ?」

 

西城と吉田か、丁度いいっ!理不尽に奢らされたことをチクってやるか。

 

「見ての通りソフトクリーム食ってんだよ。俺の金でな」

 

「ん?そりゃ当たり前だろ?」

 

「あぁ、そういうことか」

 

ふむ、どうやら吉田は状況が理解できたようだな。さすが神童と言われていただけのことはある。さすしん

 

 

【挿絵表示】

 

 

「そんなことよりよ、この施設ってこんな近くにあるのに軍の基地とは陸続きっつうか、人工島続きにはなってねぇのな」

 

そんなことだとっ!?西城許すマジ。後で絶対に許さない人リストに名前を書いといてやる。

 

「あぁ、まぁそれは仕方がないよね。補給基地とはいえ一応は軍の基地な訳だし、この施設だって基地の余剰エネルギーで運営してる訳だから、どちらかっていうとこっちがおまけみたいなもんだからね」

 

そんな話をしながらお土産店が並ぶ区画を歩いていると、不意に頭上から声が降ってきた。どうやら二階に千葉達女性陣がいたらしい。またなんか言われたのか西城がキレている。ざまぁみろと言いたいところだが、あれは毎度恒例の夫婦喧嘩だしな、吉田は柴田とアイコンタクト送ってるし、逆に俺が残念な状況だなこれは。もういっそのこと北山とイチャイチャしてやろうかと思い、北山の方を見てみたんだけどなんか期待した表情でこっち見てたから直ぐに目をそらした。いや、そらしちゃうのかよ。つーか俺は何を期待されてたんだ?

 

まぁ結局はその後司波妹と合流してレストランに入った。のだが...

 

「どうしたんですか、西城くん?」

 

「いや、なんか外が妙に殺気立ってないか?」

 

「確かに、あっちに2人と向こうにも1人...あれは憲兵かな?」

 

「誰かを探しているみたい」

 

「軍の施設から脱走者でも出たんでしょうか?」

 

「時間には少し早いですけど今日はもう帰りましょうか?」

 

「そうだな」

 

そうだよねっ!ここに留まってわざわざ面倒ごとに巻き込まれる必要なんてないよねっ!さっきも七草先輩と渡辺先輩も必死に誰か探してたみたいだし、確実に会ったら巻き込まれるしな。俺は外から眺めるのが担当であって、当事者になることは専門外なんだよ。

 

結局その意見に反対はなく、朝きたときと同じようにスバルのR2並みに小っこい車にのって北山の飛行機へと戻る。なんでこんなレトロな車作ってんだよ、100年の型落ちって逆に凄いぞ?

 

「ハッチが開きっぱなしになってる...」

 

うーん、なんで?もしかしてジャックされてるとか?

 

「ちょっと中見てくる」

 

「待て北山、俺も行く」

 

「分かった」

 

俺たちは恐る恐る飛行機に登場するが、中に人影はない。次にコックピットへと向かう。

 

ん?なんかコイツ寝てねぇか?ふざけんなよっ!俺も行く(キリッ)とか言っちゃったじゃん!いや、なにもなかったのはいいんだけどね。コイツも居眠りが無ければいい使用人なのだそうだ。もうね、それは致命的な欠陥だと思うんだが。北山の合図で残りのメンバーも次々と搭乗してくる。なんか千葉が立ち止まってて、吉田が怪訝そうな顔してたが特に気にする程のことではないか。本人がなにも言わないのだから、詮索する必要もないだろう。ようやく全員が乗り終わりハッチがしまったタイミングで、こちらにもうスピードで近付いてくるジープが一台。

 

「そこの自家用機、今すぐハッチを開けなさい!繰り返す!今すぐハッチを開けなさい!」

 

あーあ、もたもたしてるから面倒くさいのが2人も来ちゃったじゃん。別に検査してくれても構わんけど早くしてほしいもんだな。俺は早く家に帰りたいんだよ。いや、帰るのは別荘か。だったらいっそ、北山と結婚すればあの別荘も一応はいえと言えるようになるんだよな...。うん、あり得ないな。家柄とかそういうもの以前の問題だよな。さて、ハッチは西城が開けるらしい。

 

「あいつら...」

 

が、なんか千葉が西城押し退けて前に出ていったな...何すんだ、あいつ?

 

「これより機内を改めさせてもらうっ」

 

「断るわ」

 

「なんだとっ...なっ!?エリカお嬢様!?どうしてここにっ」

 

「で、私たちの機になんの用?」

 

「はっ、基地から特別な患者が逃げたらしいと...」

 

「らしい?」

 

「我々はそうとだけ伝えられていますっ」

 

「ふぅん。でも、そんな患者はこの機には乗ってないわよ」

 

「し、しかし念のため...機内を...」

 

「居ないって言ってるでしょ!」

 

「で、ですが...」

 

「なに?千葉家の私の言葉が信じられないって言うの?」

 

「いっいえ!」

 

「で、ですが...」

 

「いいからっ。失礼いたしました!」

 

うはぁ、憲兵さん追い払われちゃったよ...。

 

「ねぇ、今のって千葉家の道場のお弟子さん?」

 

「そうよ。あいつら一応私の顔は覚えてたみたいね」

 

うっはぁ、偉そうだなー。まぁ、偉いんだろうけどさ。でもあいつらしくないな。なんであんなに憲兵が調べるのを拒んだんだろうか?

 

「ねぇ、エリカ?どうしてあの子をかばったの?」

 

「なんだ、やっぱり深雪も気づいてたんだ」

 

え?え?なんの話?吉田も首捻ってるし、みんな話に着いていけてないぞ?

 

「もう出てきてもいいわよー。そこにいるんでしょ?」

 

すると、後ろのトイレの鍵が外れて中から出てきたのは...

 

「幼女だとっ!?」

 

いかんいかん、ついつい声を上げてしまった。

 

「八幡うるさい。降ろすよ?」

 

すみませんでした。いくら俺でもこんな上空で放り出されたら...あ、大丈夫そうですね。それにしてもこの幼女なんか患者服来てるけど、もしかするともしかするんじゃないんだろうか?しかもそれを事前に知っておきながら、憲兵を追い込んでいたのか。これって、一応誘拐なんじゃない?しかも海軍相手に思いっきり喧嘩売ってるんだが。どうすんだよ...

 

 




フェンス越しに見える基地に関して話すレオンと幹比古のシーンですが、地面に描かれた水はなんなのでしょうか?水溜まりなのか、穴なのか模様なのか...。
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