Side 曹操
「っ――ゲオルグ、
「……無理だ。相手の力が大き過ぎる、使った瞬間神器が破壊されかねない」
「クソッ!」
突然現れた凶悪で邪悪なナニカ。ハッキリ言って悪魔などよりも悪魔らしいそれは殺戮の限りを尽くしている。幸いにも学園に張られた結界のお蔭で町に被害はないものの、何時結界が破壊されてもおかしくはない程の力を感じる。
「なら、空間ごとなら飛ばせるか?」
「……できなくはない。だが、かなり時間が掛かる。それに飛ばすと言っても、どこに飛ばすつもりだ?」
「冥界だ。これは悪魔側の問題、奴らが対処するのが筋だろう」
あんなものを野放しにしたら、この町どころか世界が崩壊しかねない。帝釈天殿よりも遥かに強大で邪悪なバケモノ、人間が相手を出来る限界を超えている。
「待っ、待って! 白音は、白音だけでもこっちに連れて来れない!?」
「悪い黒歌、魔王たちが彼女の周りに結界を張っているから無理だ」
「そんな……」
ゲオルグの言葉に黒歌は絶望したような顔をする。しかしすぐさま顔を上げて、黒歌は妹がいる場所に向かって飛び出した。
「私だけでも行くにゃ! 曹操たちは逃げて!」
「黒歌!」
「……どうする曹操」
「くっ――」
俺は思考を続ける。妹を助けるまで黒歌は止まらないだろう、このままでは黒歌は確実に死ぬ。今、黒歌ほどの戦力を失うのは痛い。この状況を打開できる可能性としては
「曹操、気持ちは分かるが決断を急いでくれ。奴らが張った結界、このままでは確実に壊れる! 俺は絶霧を張るが、どう対処するか決めるのはお前の役目だ」
「くそっ!」
分かっている。この場で最も合理的な対処法は、黒歌を切り捨てて逃げることだ。
今の俺には、背負っている者たちがいる。一人の為に、全員を道連れにする訳にはいかない。だから俺は――
「大丈夫だよ、お兄ちゃん」
――バッ!
突然背中から声を掛けられて、俺は反射的に振り向いた。だが声の主を確認した俺は、別の意味で驚愕する。
「アリス!? 何故ここに!?」
そこにはアリスが居た。いや、アリスだけじゃない。
「ロリコンのあなたには、アリス以外視界に入らないのかしら?」
「まあまあジャンヌ、曹操がロリコンなのは今に始まったことじゃないよ」
「「「「「ロ・リ・コ・ン! ロ・リ・コ・ン!」」」」」
「ジャンヌ、ジーク。それにお前たちまで、なんでここにいる!? というか、そのコール止めろ!」
ジャンヌとジーク、そして『英雄を倣う者』の戦闘メンバーがほぼ全員居た。
「なんかお兄ちゃんが危ないことになっている気がして、私がみんなに頼んだの!」
「アリスが、あなたが危ないって必死になってこっちに来ようとしていたから、また迷子にでもならないように付いてきたのよ」
「僕も似たような理由かな? アリスちゃんが物凄く必死だったからね、家族を放って置くわけにもいかないよ」
「「「「「アリスちゃんを
「……なるほど、取り敢えずアリスとジャンヌとジーク以外は歯を食い縛れ」
割と本気でメンバーをぶん殴ろうと思ったが、それをアリスが止めた。
「お、お兄ちゃん! みんなお兄ちゃんを助けるために来てくれたんだよ!」
……それはお前が頼んだからじゃないのか、という言葉を俺は呑み込んだ。純粋に彼らのことを信じているコイツにそんなことを言いたくなかったからだ。
「それじゃあアンタたち、さっさとゲオルグを手伝いなさい」
「向こうに行くのは僕とジャンヌ、曹操だけにしよう。アリスちゃんは、レオナルドのことを見ていてね」
「うん、分かった」
「おいお前ら。何勝手に話を進めているんだ」
俺がそう言うと、アリス以外が呆れたように溜め息を吐いた。なんだ、その反応は。
「これから少数精鋭で参戦する。彼らはゲオルグと結界の補助、アリスちゃんは癒し。OK?」
「いや、OKじゃないだろ。策もなしにアレを相手するなど無謀だ」
すると、ジャンヌが軽く頭を小突いてきた。
「無謀? 結構じゃない、私たちは英雄の子孫とその魂を持つ者。無茶を押し通せるから英雄なのよ」
「アレは、そういうことを言っていられる次元ではない! お前でも分かるだろ! 今は一刻も早くお前たちの安全を確保するのが先決だ」
「仲間を守る、英雄らしい考えだわ。だけどそれは過去の英雄が創りだした虚像よ、今のあなたは英雄じゃない。その通りに行動する必要なんてないのよ」
「だが……」
「周りを見なさいよ。私たち全員、アレに挑んで勝てると思うほど己惚れていないわ。それでも、私たちはここに居るのよ。他の誰でもない、アンタの為にね」
「―――――っ」
「倣っているだけじゃダメなのよ。英雄という概念じゃなくて自分の意思で行動しなさい、それができなければ人ですらない。いえ、仲間の身内一人救えなくて何が英雄よ!」
その言葉を皮切りに全員が頷いた。
「お前ら……」
ここに居る誰一人として、俺から目を逸らさなかった。戦いから、目を背けなかった。
そうだ、そうだったな……一度助けると決めたのに都合が悪くなったら見捨てるなど、昔の俺以下じゃないか。
「俺は――俺は曹操! 孟徳の子孫にして、英雄を倣う者のリーダー! これより黒歌とその妹を救出する。その為にお前ら、力を貸してくれ!」
「「「「「いいですとも!」」」」」
こんなタイミングでネタを挟むな!
「ゲオルグ、結界はどれぐらい持つかしら?」
「さあね。あのバケモノ、力のバラつきが大きすぎて何時壊されてもおかしくない。でも、俺を誰だと思っている? ゲオルグ・ファウストの子孫で神滅具『絶霧』の使い手だ。結界の一つや二つ、いくらでも、何度でも張ってやるよ」
「アリス、レオナルドはまだ洗脳が解けていないから神器で回復するのはダメだからな」
「分かった!」
「それじゃあさっさと行くわよ。どっかの考えなしや、お人好しやシスコン剣士は既に行っているみたいだしね」
「なに?」
Sideサーゼクス
―――ズバババババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!!
突然、私とバケモノの砲撃にいくつもの線が走り砲撃が逸れる。
「空間ごと切断しているのに、逸らすのが限界ですか……それはそれとして。今、貴方に死なれては困るんですよ。サーゼクス・ルシファー」
「白音! 白音ぇ!」
私の前にはメガネを掛けた青年が―――グレイフィア達の居る場所には、闇の霧を展開しているSS級はぐれ悪魔の黒歌が停止している者たちを瓦礫から掘り起こしていた。
「SS級はぐれ悪魔の黒歌!」
「五月蠅い! わざわざ光を和らげる霧を出してやってるのよ、悪魔は黙ってなさい!」
「なっ――」
あまりの剣幕にグレイフィアが絶句している。青年が持っている剣からは凄まじい聖なるオーラが放たれているが、所持者本人は呆れているかのように溜め息を吐いている。
「黒歌、この場の全員を敵に回すつもりですか? あなたの目的は妹を助けることでしょう?」
「そんなの分かってるにゃ! 白音、発見! しっかりするにゃ!」
小猫を見つけた黒歌が叫ぶ。するとまるで計ったかのようなタイミングで、停止世界の邪眼の効力が切れ、止まっていた彼女たちが動き出した。
「えっ? 姉さま? なんで――」
「白音ええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!」
「わぷっ」
黒歌が叫びながら、彼女を抱しめた。グレイフィアたちは彼女を攻撃すると小猫たちを巻き込んでしまうため迂闊に動けないでいる。
「怪我はない!? どこか動かなかったり、気分が悪かったりしてない!? もう大丈夫、お姉ちゃんが守ってあげるから! ああ、もう! やっぱり悪魔になんて任しておけないにゃ! このまま悪魔側に居たら、絶対これからも厄介ごとに巻き込まれるに決まってる!」
「ね、姉さま落ち着いてくださ――わぷ」
更に抱しめられるが、状況についていけないのか抵抗すらしない小猫。いや……両腕がだらりと力なく垂れているような……。
「黒歌、いい加減落ち着きなさい。妹さんが窒息しかけていますよ」
「えっ――あっ! 白音、しっかりするにゃ! 白音ええええ!!!!」
突然現れた彼らは敵なのか、それとも味方なのだろうか……。
Sideイッセー
―――ドオオオオオン!!
「まったく、私が悪魔を救う日が来るとは、滑稽なものだな……」
「ゼノヴィアさん、霧まで斬らないでください!」
立ち上がろうとする俺の前に見覚えのある人物が現れ、校庭に創りだしたクレーターに落下したことで光の攻撃を躱した。さらに俺たちを包み込むように闇の霧が現れ、とんがり帽子を被った魔法使い風の金髪の少女が文句を言う。
「あなたは……」
「此間ぶりだな。リアス・グレモリー、赤龍帝、それと聖魔剣使い」
現れたのはゼノヴィアだった。ミカエルさんの話では協会を追放されたって聞かされたけど、まさかこんなに早く再開するとは思わなかった。
「大丈夫ですか?」
とんがり帽子の少女が魔法を使ってくる。それに対して部長は、彼女に手を向けた。
「何をする気!」
「安心してくれリアス・グレモリー、私たちは君たちを害するつもりは無い」
「ただの治癒魔法です。それと、この闇の霧で光力を軽減させているので、これを払うようなことは止めてください」
そう言われると、部長は視線だけをこちらに向ける。身体が温かい、アーシアとは少し違うけど、治療されていることは間違いないようだ。
「………本当みたいね。分かったわ、今は貴女達を信じましょう」
「助けられておいて随分と上から目線だな。追放された直後はそちらに行こうかと考えてしまったが、やはり行かなくて正解だったな」
「な、なぁ……」
俺は必死に声を絞り出す。
「イッセー!」
「なんだ赤龍帝? あまり喋らない方がいいぞ」
「俺より、木場とギャスパーを先に治療してくれ……」
鎧を着ている俺と違って、部長を守るために立っていた二人は直接光を受けたんだ。二人の方がダメージを受けている筈。
「安心しろ、全員同時に治療している」
「少し時間が掛かりますが、他の2人も大丈夫です」
そう言われて二人の方を見ると、俺と同じような光に包まれている。魔法を同時に使うなんて、この子凄いんだな。
「アーシア・アルジェントも、こんな気持ちだったのだろうか?」
「ゼノヴィア?」
「……いろいろあってな。彼女に謝ろうと思ってはいたものの、いざとなるとなかなか言い出せなくて……後日、改めて謝罪させてもらう」
彼女は以前よりも柔らかい表情で言った。そっか、謝ってくれるのか。アーシア、良かったな。
「さて、今は君たちを守ることに徹しよう。此間の借りは、ここできっちりと返させてもらう」
そう言ってゼノヴィアは、デュランダルを持って霧の外に出て俺たちとバケモノの間に立ちはだかった。
Sideヘラクレス
「オラァ!!!」
「空も飛べぬ人間が!」
俺は向ってくる魔法を殴り壊す。流石に旧魔王の血を持っているだけあり、その魔力は強大で、俺の強靭な肉体は少しずつ傷付いていく。だが、致命傷といえるようなダメージは今のところ受けていない。早急に決着をつけるべきだな。
俺は足に力を入れ、悪魔に向かって全力で跳躍する。
「鬱陶しい!」
「落ちろ、下等種族!」
大量の魔法が飛んでくるが、それが何だと言うんだ。両腕で魔法を殴り払い、勢いのまま悪魔に殴り掛かる。
「オラァ!!!」
「そんな単調な攻撃が当たるものか!」
だが躱された。空を飛べる分、空中戦では相手の方が有利。だが、それでも
俺は跳ぶ直前に手に取った瓦礫の破片を悪魔が居る場所とは反対の方向に軽く投げる。
―――ガン! ドォオオオン!!!
そして瓦礫を殴りつけ、俺の持つ神器である
「なっ――くっ!」
「オラァ!!!」
咄嗟の所で悪魔は障壁を張るが、俺はそれをぶち抜く。避けられないと判断した悪魔は、腕をクロスさせてガードした。だが、その選択は間違いだ。俺に殴られた時点で、神器の発動条件を満たしてしまった。
―――ドォオオオン!!!
「ぐぁあああ!!!!」
再び神器を発動させる。爆発に呑まれ、吹き飛ぶ悪魔。俺は地面に着地する。そして、更なる追撃を掛けようと上を向いて――
―――ドン!
「っ―――ガハッ!」
一瞬で意識が飛び、痛みで意識を無理矢理覚醒させられる。突然、真横から強烈な衝撃を受けて吐血。受け身を取ろうとするが、勢いが強すぎてゴロゴロと転がり、近くの瓦礫の山に叩きつけられた。
―――GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!
俺を殴り飛ばした本体が咆哮を上げる。すぐさま次の攻撃に備えるために立ち上がろうとするが、足に力が入らない。
「ゴボッ!」
さらに大量の吐血をする。まるで身体の血液を全て吐き出すような感覚に、視界が揺らぐが、唇を噛んで意識を保つ。
マズい。おそらく砕けた骨が内蔵のどこかに刺さっている。強制的に過呼吸になる身体は今すぐにでも治療しないと危険だということが嫌でも分かった。
俺は自身を殴り飛ばした本人を見る。だが、奴は俺を見ていなかった。まるでゴミを一つ掃除したとでも言わないばかりに、既にこちらに目を向けていない。いや、もともとこちらを見ずに攻撃していたのかもしれないが。
少なくとも今は、俺のことを眼中に収めるつもりすらないようだ。
―――ふざけるなよ。
「ぐっ――がぁ……」
俺は既に壊れかけの身体に力を入れて立ち上がろうとする。しかし、いくら力を入れても身体は地面から離れない。
「動、けぇ―――」
俺は……俺は、あの男の矛になると決めたんだ。こんなところで死ぬ訳にはいかない。
意識が混濁していく。まるで、今までの自分の人生を清算するかのように、昔の記憶が蘇る。
かつて俺は、自身が特別な力を持っていることを知って調子づいて英雄を模倣していた。そんな時、あの男は現れた。
英雄の子孫であり、俺と同じく神器を持つ人間。俺は最初、あいつが気に食わなかった。英雄を名乗るものなら、人外どもをぶちのめして大成を出すべきだと考えていたからだ。
だが、あの男はこの強大な力を救済の為に使うと言い出し、俺を誘った。
頭にきて最初は言い争いになり、最終的には殺し合いにまで発展した。今にして思えば、俺の一方的な言いがかりだったが、奴はその殺し合いで俺を攻撃しなかった。バカみたいに俺の攻撃を受けていた。俺は本気で殺すつもりだった、今でも殴った時の感触は覚えているし、神器で両腕を吹き飛ばしもした。
だが、それでも奴の目は真っ直ぐと俺に向けられていた。何故そんな目ができる? 何故恐怖も怒りも向けずに俺を見る?
俺が間違っているのか? そんな筈はない、間違っているのはアイツだ。あの場でアイツを殺すことは簡単だった。だが、殺してしまえば俺が正しいとアイツは理解しない。そう思って、何時でも抜けて良いことを条件に行動を共にし始めた。そして知った、アイツの実力を。
悪魔に襲われていた人間を助けるために、十体以上の悪魔を一度に相手取り、一瞬のうちに消滅させた。相性もあっただろうが、その光景は圧倒的だった。助けた人間には感謝され、それを見た俺は思った、やはり人外は殺すべきだと。だが、アイツは苦しそうな目をしていた。
何故だ? 理解できない。その場に居る誰もが奴のことを称賛しているのに、何故そんな顔をする? その時だけではなかった。奴はいつも人外どもを殺すときそんな顔をする。
ムカついた。イラついた。俺は手本のつもりで、奴の代わりに人外を殺してやった。すると奴は、俺に感謝した。苦しそうに、俺に感謝した。意味が分からない。
なぜお前が、そんな顔をする。それだけの力を持っていながら、殺す理由がありながら、何故お前が苦しそうに顔を歪める。俺は苛立つ気持ちを、人外を殺すことで発散した。何体も殺した。
すると、人外に襲われていた奴らに感謝された。だが、同時に心配された。怪我は無かったかと、怖くは無かったかと。ウザいと思った俺は、無用な心配だと吐き捨てた。しかし、それでも彼らは俺を心配した。
そんなある日だ。強い悪魔を相手した俺は、ボロボロに負けて帰った。すると、俺を心配していた奴らが慌てて治療し始めたのだ。その時は既に身体は治りかけて、怪我の跡も無かったというのに、アイツ等は俺に泣きついてきた。
何故お前たちが泣く? 怪我をしたのは俺だ、死に掛けたのも俺だ。お前たちじゃない。そんなことを考えていると、アイツは言った。
俺がコイツらを救ったからだ、と。
救った? 俺は殺しただけだ。ただのストレス発散だ。救ったつもり何て微塵もない。なのにアイツ等はバカみたいに感謝して、過剰なぐらい心配して、俺の後を着いてくる。
それが嫌で俺はそこから逃げ出すと、アイツ等は俺を一日中探し続けて、そんなアイツらがすごくバカバカしくて、戻ってやると喜ばれて、いつの間にか俺はアイツ等に妥協するようになっていた。
そして、ふと振り返ると俺の後ろには仲間がいることが当たり前になっていた。今まで一人で戦っていたのが、二人、三人と増えて行き、いつしか背中を預けて戦っていた。
だが、一人だけ俺の前を進む奴がいた。そう、アイツだけは俺の前に居た。英雄らしくない英雄の子孫。それは歪で不器用な輝きを放っていて、まるで一つでは美しく輝けないからと他の光を集めているような光。その眩しさに、不覚にも俺は憧れてしまった。
その輝きは脆く弱かった、だから俺は矛になると決めた。アイツの脆い部分を補ってやると、その光を壊そうとするものを全て薙ぎ払ってやると。
………なんでこんなこと思い出しちまったんだろうな。これが走馬灯って奴か?
「動けってんだよ! この
自分を奮い立たせるように、血を吐きながら叫ぶ。まだ、意識がある。手も、足も、頭もある。
なら動けよ! ヘラクレスの魂よ、ギリシャの大英雄の魂よ! お前は12の試練でバケモノを倒したんだろ。なら、目の前に居るコイツ一匹ぐらい倒して見せろ!
「うがあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
獣のごとき咆哮を上げて、俺は気合で立ち上がった。これ以上は動けない、立っているのがやっとだ、だから。
「禁手化!」
俺は神器を禁手化させる。俺の神器の禁手化、その効果は。
―――ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!
身体全体からミサイルのように、爆破の力を飛ばすこと。休むことなく俺は撃ち続ける。バケモノが煙で見えなくなっても決して止めない。
倒れる訳にはいかないんだ。今の俺は、沢山の者を後ろに背負っているんだ。守りたい光があるんだ。絶対に、負ける訳にはいかねえんだ!!!
ヘラクレスのキャラ崩壊がやべぇ……あっ、過去話は捏造です。