私とオーフィスが京都から帰ってきて数時間後、世界中に瘴気が撒き散らかされ、天界が消滅した。
うん……どういうこと?
世界中のあっちこっちで結界が張られているみたいだけど。コレ、もう少し対応が遅かったら人類どころか全生命体が死んでいたんじゃないかな?
オーフィス曰く、次元の狭間から流れてくるらしく。オーフィスも無視できない強さの龍殺しが含まれているらしいので、私の能力で保護して、同じ龍であるグレートレッドの様子を見に次元の狭間まで向かった。
そして、そこにはグレートレッドのほかに、6つの頭と女性の上半身?がある黒いナニカが居た。6つの頭には、それぞれ10個の角が付いている。女性の方は、呆然とナニカを呟いていた。私にはそれが何故か―――助けてと言っているように見えた。
「絆か……今日はどうした? 非常に残念だが、儂は今取り込み中だ。決闘なら後日にしてもらいたい」
「いくら私でも、こんな状況で挑戦なんてしないよ。貴方も龍なんだから龍殺しの影響を受けているよね? 私の能力で一時的に効かなくするから抵抗しないでね」
私はグレートレッドに触れて能力を使用し、龍殺しが効かないようにする。
「幻化している儂に触れられるのだから、つくづく興味深い能力だ」
「はいはい、御託は後でね。それよりもあれは何? もしかして、黙示録の獣って奴?」
この前調べた特徴と似ていたので、私がそう訪ねると、グレートレッドは「ほう……」と言って一瞬私に目を向けた。
「知っているならば話が早い。あれは|黙示録の獣666《アポカリプティック・ビースト トライヘキサ》。儂と並んで黙示録で語られる獣の数字の大元となった存在だ。力としては、儂とほぼ互角であるが、最悪なことに龍殺しを手に入れてしまったようだ」
「私が影響を受けないようにすれば、倒せる?」
私の言葉に、グレートレッドは特に反応せず。
「絆の力があれば、時間は掛かるが倒すことはできるだろう。しかし、他に存在する全ての世界が崩壊するだろうな」
「……なら、私がやったほうがいいね。でも、どうしよう」
私はグレートレッドの言葉を聞いて、自分が対処した方がいいと判断した。
でも、アレはどう対処しよう? 私にアレを何とかする方法があるか? と聞かれれば、一応方法はある。転生してから決して使わなかった能力の使い方なんだけど、それをやれば大抵の存在は何とかなる。
私の能力は、死体さえあれば死者を蘇らせることすら可能だから、同時に不死の存在でも『死』を念じれば、殺すこともできるのだ。まぁ、進んで使いたいとは思わないけどね。
不死殺しを実験した訳でもないけど、私の中で確実にできると思っている。ただ、私は生まれてからこの方、この方法で命を奪ったことはないんだよね。
なぜか? 理由は簡単、というか単純。私が能力を使うにはトリガーとして、内容を念じなければいけない。つまり私が、相手が死ぬことを望むのが、どうしても無理だっただけの話だ。
私にだって感情はある、嫌なことをされれば怒るし、口では「死んでしまえ」と言うこともある。だが、能力を使うほど、他者の死を望むことはできなかった。
それは道徳的にダメだったとか、良心の呵責が邪魔をしたとかではなく……私自身が対象に死を望むほど、
好きの反対は無関心、って聞いたことがあるけど、まさにそんな感じだね。私は特別に位置づけられた存在以外には、例外なく対応が軽い。仲良くしようが、殺しに来ようが、元々決めていた対処をするだけで終わりなんだ。
長く生き過ぎた所為で心が腐ったのか、それとも私が最初からバケモノ以前に人でなしだったのかは分からない。
ただ、今の私が特別以外に能力で死を与えることができないのは事実だ。まあ、死以外のことだったら大体能力として使うことはできるんだけどね。
でも、コレはどう対処しよう?
目の前に居るコレは、私の
なら、私の特別に危害を加えた? いや、グレートレッドは幻化により影響を受けてないし、オーフィスも私の能力で無事。別に私が興味を向けるほどの理由がないんだよね。ただ、現状これを止めることができるのは私だけという話だ。
「危険だからで殺したら、龍殺しの力を持っているモノ全部対処しないといけないし……」
オーフィスたちを保護して、今までみたいに当事者に任せて放って置くべき? いや、オーフィスたち以外に、コレに対処できる存在居ないでしょ。オーフィスたちを対処できない時点で、この世界の神様って本当の意味での全知全能っていないみたいだし。
「何をするつもりかは知らないが、任せていいのなら頼みたい。次元の狭間を維持する為に、儂がこの場に残っているのは危険なのだ」
じゃあ、なんでここに居るのさ? って、オーフィス以外にアレに対処できるのがグレートレッドだけだったからか……。
「グレートレッド、アレと会話はできる?」
「さてな、どうやら龍殺しを手に入れた際に言語を発することができなくなったようだ。それに今の奴は、周囲に意識を向けている暇などないだろう」
「どういうこと?」
そう聞くとグレートレッドから、光る球のようなものが私の前に出てくる。
「儂の能力で読み取ったアレの情報だ、必要なら受け取れ」
その言葉を聞いて、私は球体に触れた。すると頭の中に映像が浮かび上がる。感情が浮かび上がる。これは……トライヘキサの記憶?
◆
生まれると同時に、俺たちは自身という存在を認識した。俺たちは獣である。全ての獣の大元である。
故に俺たちは獣として活動する。本能のままに、己の欲を満たす。
俺たちは何を望む? 俺たちは、
「戦いたい」と龍の頭が答える、それと同時に別の頭たちも答える。「喰らいたい」「眠りたい」「群れを成したい」「子供を作りたい」「
俺たちは自身を分裂させ、子供を作り、群れとなった。最強となる為に、互いに殺し合い、戦いに身を投じた。殺した俺たちを喰らい、眠りについて身体を全て修復させた。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、ただ獣の本能に従い繰り返していく。
そんな時、光り輝く妙な者が俺たちの前に現れた。それは神だった。
俺たちの望みを叶える代わりに、神は願いを聞き届けて欲しいと言って来た。俺たちは獣である。本能のままに動く知性なき怪物である。約束など無意味、取引など無価値、俺たちの望みは1つのみ。
頭の1つが答えた。俺たちの望みは「生きたい」それだけ。
獣が望むすべての原点であり終着点。それこそが俺たちの望みであり、獣の本能。誰かから与えられるものではなく、己のみが叶えることを許されるものなのだ。
すると神は願いを唱えた。俺たちの出す瘴気が他の生き物を殺してしまう、生きたいと望むのは皆同じである。故に俺たちを封じ、全ての命が尽き果てた終末まで眠って居て欲しいと。
眠ることもまた生きることであり、俺たちの望みの1つである。しばし、まどろみの中に身を置くのも良いかもしれない。しかし、終末とは何時だ? その問いかけに神は答えた。
終末が訪れた時、
俺たちは、まどろみの中に身を堕とした。
何かが近づいてくる。これは、あの時の神か? 随分と怒りに身を染めている。身体がヒリヒリと痛む。目覚めたばかりで神の姿が見えない。音色も聞こえないのに何故俺たちを起こした?
さらに神は近づいてくる。痛い痛い痛い……違う、これは神ではない。これは奴の怒りでしかない。何故だ、なぜ俺たちに怒りを向ける。こちらに来るな、俺たちに触れるな、ここから失せろ。
俺たちは神の怒りを払い除けようとする。すると、液状のナニカが俺たちに降りかかった。
痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイ――――
なんだこれは、俺たちの一部が壊れていく、俺たちの一部にナニカが入ってくる。これは獣の本能ではない、怒りである、感情である。
何故だ! 何故俺たちに、このような仕打ちをする! 神よ、俺たちを殺そうとするのなら、俺たちは生きるために貴様を排除する!
俺たちは初めて本能ではない行動をする、感情のままに身体を動かす。感情が止められない、怒りが止められない。
神の居場所はどこだ……こっちか。
壁が邪魔だ。
天使が邪魔だ。
全てが邪魔だ!
俺たちの歩みを止めようとするな、貴様たちも俺たちを殺そうとするのか、ならば消え去れ!
ここだ、ここが神の居る場所だ。全ての世界で、ここが最も神の力を感じることができる。
なんだこの天使は? 今までの天使とは違い、話しかけてくる。ここに攻めてくるからには相応の理由があるのか、だと。ふざけるな、俺たちを攻撃してきたのは貴様たちだろう!
何を言っている? 言葉を持たぬ怪物とは俺たちのことか? ……そうか、貴様も俺たちを殺そうとするのだな。ならばこの世界ごと、焼却されるがいい!
世界を燃やし、そして消滅させた。だというのに、未だに怒りは収まらない。
分からない。どうすれば、この怒りを止めることができる? 俺たちは、今まで感情などを持っていなかった。コレは、どのような行動を取れば処理できるのだ。
怒りが俺たちの中で渦巻いている。しかし先程までとは違い、何に対して怒りが向いているのか分からない。怒りを向ける矛先が分からない。
現状において必要ない筈であるのに、体中に力が
苦しい、怒りが熱を持っているようだ。まるで炎だ。炎が俺たちの中で暴れている、俺たちの身体を破ろうと燃やしている。
苦しい、苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。
どうすればいい? 分からない。どうすればいい? 分からない。どうすればいい? 分からない。どうすればいい? 分からない。どうすればいい? 分からない。
分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ分からないワカラナイ。
誰か……助けてくれ…………。
◆
「…………………なにこれ」
これは、おそらく目の前に居るトライヘキサの記憶なんだろうけど。正直私は何とも言えない……。
正確な理由は分からないけど、おそらく聖書の神様に封印されていたところを無理やり起こされて、天界を攻撃したってことかな? 天使と会話してるつもりだったようだけど、記憶を覗くかぎり咆哮していているようにしか思えない。あれでは会話なんて無理だろう、神様だから理解できたのか、天使だから理解できなかったのかは分からないだけど。
「まぁ、対処法が分かったからいっか」
自我を失っている訳じゃないなら、能力で言葉を理解できるようにすればいいだけだ。まぁ、その後コレがどう行動するかは、コレ次第だけどね。
積極的に世界を壊そうとしている訳でもないし、なんとかなるでしょ。な~に、ダメだったら私たち以外の全生命体が死に絶えるだけだ。オーフィスと二人だけの世界というのも、悪くない。
「何をする気かは知らないが。次元の狭間も本格的に危険になってきた。ここは任せるぞ、友よ」
「グレートレッド、無責任」
いやオーフィス、別にグレートレッドが無責任な訳じゃないよ。本当に空間も危険な状態だし、寧ろ早くここから離れて欲しい。
と、そんなこと考えている間にグレートレッドの姿は消えていた。私から離れたら。龍殺しを受けて苦しい筈なのに、そういう弱みはまるで見せないのだから、本当に威風堂々とした龍である。
さて、私の方もコレの対処をしてしまおう――って、暴れ出した!
「オーフィス、私をトライヘキサの所に連れて行って!」
「分かった。我と同等でも、絆が居ればアレは警戒するに値しない」
機動力において、私ではトライヘキサに逃げられたら追いつくことができない。それに、私が離れたらオーフィスが龍殺しの瘴気を浴びてしまう。二人で一緒に対処するのが一番安全で確実なのだ。そしてそれは、私たちの得意分野である。
さあ、あの起きたばかりの子を、あやして落ち着かせられるか、癇癪を起して暴れまわるか。世界一危険な子守を始めよう。
Side グレードレッド
儂はトライヘキサの咆哮によって、崩壊していく次元の狭間を維持・修復するために彼らの場所から離れたのだが――
「こ、これが真なる赤龍神帝グレートレッドか……見ているだけなのに、なんつー重圧だ」
「な、なぁ? 本当に弱っているのか? 主の言葉を疑う訳ではないが、とても俺たちが敵うようには見えない」
「何を言うか! 現に今でも、この空間には龍殺しを大量に含んだ瘴気が満ちているではないか。いつ他の神話勢が出張ってくるかも分からない、さっさと仕留めるぞ」
そう言って先程から攻撃をしている悪魔どもは「バカな」「何故だ」「報告と違う」などと勝手に驚愕している。サマエルの龍殺しに届かないような中途半端な龍殺しの武器や魔法を使ったところで儂を傷つけられると本気で思っておるのだろうか。
儂は能力を使用し、この悪魔たちの
儂はさらに能力を使用し、その大元の原因まで
此度の一件は、リリンという悪魔が儂を殺すためにサマエルを送ろうとし、その転送を無理やり行ったことで送る座標が狂い、偶然トライヘキサの封印された空間に転移された訳か。
どうも、リリンという悪魔は怪我と怒りで正常な判断ができなかったようだな。完全に自棄を起こしている。魂だけになったせいか、細かいところは読み取れないな……。
この者たちとの関係は、これらの主がリリンの資金源として協力していた
「貴様ら、今の儂は機嫌が悪い。儂が見逃している間に、ここから失せよ」
儂は警告する。普段なら気にもかけない存在だが、今の次元の狭間は、この悪魔どもでも暴れられれば危険な状態なのだ。今の次元の狭間は儂だけではなく、儂がオーフィスに場所を与えたもの。ここを壊させることは、褒美を与えた儂の龍としての沽券に関わる。決して崩壊などさせる訳にはいかん。
「お、おい。どうすんだよ……」
「一度、報告に戻り主に指示を仰ぐべきでは?」
「何を言う! グレートレッドを仕留めるまで戻るなと活を入れられたのを忘れたのか、いちいち指示されなければ行動できないなど、貴様らは子供か!」
「本当は弱っていることを悟られない為に虚勢を張っているだけだ。現に俺たちを無理やり排除しようとしないのが、その証拠だ!」
そういって戸惑いながら攻撃を続ける悪魔たち。貴様らを排除しない理由は、それよりも次元の狭間の崩壊を案じているだけだというのに。
相手をするだけ面倒だ。放って置けば、そのうち諦めて帰るだろう。儂が相手をしなければならないほど、この悪魔たちは強くはない。
「ダメです! 我々より先に武器が持ちません!」
「元から武器など使い捨てだ! 魔法戦に切り替えて攻撃を続けろ、奴に休む間を与えるな!」
懲りずに攻撃して来るこの悪魔どもには、学習能力という物がないようだ。貴様ら程度の攻撃など、永遠に受け続けても掠り傷1つ付かないというのに。
む? サマエルの龍殺しが消えたか……ならば、もう儂が維持しなくともよいな。ただ、次に彼らと戦うのは次元の狭間が完全に修復するまで先延ばしになりそうだ。
「!? 龍殺しが……」
「無理です。我々では、仕留められません……」
「……仕方がない、攻撃を一点集中して鱗一枚でも引きはがせ! 何も持って帰らないよりはマシであろう」
「「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」」
悪魔たちの攻撃が儂の身体の一点に降り注ぐ。
「そんな!?」
「嘘だろ、おい!」
「いくら最強の龍だからとしても、我々は力だけなら最上級悪魔に匹敵するというのに、その一点集中でも傷一つ付かないなんて……」
「こんなの、どうにもならないだろ!」
驚愕し、慌て出す悪魔たち……………なるほどな。
「貴様らは、何を望んでいる?」
「ひぃい!?」
「うわぁ!」
「なに?」
儂が話しかけたことで、悪魔たちはそれぞれ反応を示すが、儂は構わず続ける。
「儂の鱗を望むか? それが貴様たちの望みか?」
『………………………………………』
儂の言葉に、全ての悪魔が黙った。
この者たちは愚かにも、儂の警告も意に介さず向かってきて、儂から
儂は龍だ。あらゆる存在の、理不尽の壁として立ちはだかる力の化身。それを知ってなお龍に挑みに来るものはなんだ?
愚者と勇者だ。
さて、この者たちはどちらだ? 龍を打倒することは試練だ。勝者は勇者、敗者は愚者だ。この者たちはまだ、どちらかは分からない。
ならば、儂は彼らに試練を与えねばならない。
儂の鱗を望むか? 良いだろう、褒美としてならくれてやろう。
儂の加護を望むか? 良いだろう、儂に認めさせれば力を与えてやろう。
儂の全てを望むか? 良いだろう、儂を打倒したのならば永遠の忠義を誓ってやろう。
本来、勇者は人間にこそ与えられるものだが、今の儂は不完全なのだ。悪魔を勇者として見ても良いだろう。この者たちは、儂を知ってもなお挑んできたのだから。
しばしの沈黙の後、一匹の悪魔が声を上げた。
「我々は○○様の眷属であり、手足であり武器である。我が主の望みにより、貴様を眷属として望んでいる」
「ほう……」
答えた悪魔は、この中で指揮を執るように
主の武器か……確かにこの者たちの
「儂を望んでいるのは、貴様らの主なのだな?」
「その通りだ」
「ふむ……」
神託として、勇者が龍に挑むのも正しいだろう。だが、儂が褒美を与えるのならば、それは儂を直接打倒、もしくは認めなくてはならん。儂は勇者に褒美は与えるが、
だが、この者たちは主の武器だという。一個人ではなく、主の一部であるという。ならば、この者たちを見定めるには、その主もこの場に居なくてはならん。
この者たちに試練を与えて乗り越えた時、褒美を与えられないというのは龍として示しがつかない。本来ならば試練の前に指摘するのだが、次元の狭間が崩壊するという緊急事態により、彼らを蔑ろにしてしまった。彼らは既に儂に挑み、儂を打倒しようと試練を始めているのだ。今更止めさせるなど、儂が納得いかん。
ならばどうするか? 龍である儂が、勇者の場所に赴くのは間違っている。龍は壁であり、挑む物なのだ――ならば。
儂は能力で見つけた悪魔の居る冥界を、その悪魔以外の
「な、一体何事だ!? ――っ! か、身体が!?」
呼び寄せられた悪魔が慌て出し、次元の狭間の無にあてられて身体が消滅しようとするが、大した問題ではない。
今回だけは特別だ、儂の方から条件を整えてやった。
さあ、挑んでくるがいい勇者候補たちよ。勇者として儂を討つか、愚者として無残に散るか、儂が見定めてやろう。
世界が軽く消滅していますが、原作では世界を破壊できる破壊神シヴァに大きく力の差を持つ、力を奪われる前のオーフィスと同格なのだから、やろうと思えばできるのではと思ったので、このような感じにしました。