小説も今回初挑戦。
生暖かく見守ってくださいませ・・・。
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ
電子的なアラームに強制的に意識が覚醒させられる。
「・・・・あと5分・・・。」
そうつぶやきガシャンと目覚ましを止める。
目覚まし時計に感情があるならば起こしてあげたのにこの仕打ちはなんだと抗議の声を上げるであろう1撃。
目覚まし時計 沈黙
しかしここで急に目が覚める。
「・・・なんで目覚ましなんて鳴ってるんだ?」
そう思い布団から上半身を起こしキョロキョロ。
カーテンから差し込む朝日。
お気に入りの漫画の入った本棚。
プレイしてそのままであろうゲーム機。
そして7時30分を示し床に転がる目覚まし時計。
これらを見つけて一刀は悟る。
「・・・帰って・・・来たんだな・・・俺・・・。」
よろよろと布団から立ち上がりカーテンを開ける。
窓から見えるのは木造建築ではなく近代的なマンションや住宅街。
自動車や通勤途中のサラリーマンなどが駅へ向かい走ってゆく。
いつもの日本の朝だった。
そしてその光景は一刀に現実を突きつけるには十分過ぎた。
「何でだよ・・・これからだったんだよ・・・どうしてだよ!!」
目の前の現実に絶望しながら一刀は叫ぶ。
しかしその声に応えてくれる少女たちはここには居なかった。
・・・・・・・・。
「・・・あ~~~~!!畜生!!!!」
そう言って一刀は立ち上がる。
「うじうじしても何も始まらん!華琳に見られたらひっぱかれるか蹴られるか・・・。」
先ほどの憂鬱な表情はそこには無かった。
「ていうか桂花あたりに見られてたら穴に蹴落とされてたかな・・・。」
そういってネコミミフードの少女を思い出すが少し悲しくなりすぐにやめる。
本人が横に居ようものならまた妊娠騒動が始まるだろう。
「それにまだ戻れないって決まったわけでもないもんな!!」
そういって一刀は青い空を見上げる。
「じゃあな!また会おうぜ!華琳!みんな!」
どこに居るかもわからない、そもそも存在しているかもわからない少女達にむかって一刀は再会の約束をする。
ただの独り言で終わってしまうかもしれない、それでもいいと一刀は思った。
「情けなく立ち止まってたら笑われちゃうもんな・・・。」
ぽつりとつぶやき魏の皆を思い出す。
大剣振り回して追い回されたあの日。
部下の気弾が市場を破壊したあの日。
妹分が広場を穴だらけにしたあの日。
落とし穴に落ちて死に掛けたあの日。
「ちょっとまってもっといい思い出あったよね!?」
そう言ったあとに思い浮かんだのは血溜りのなかに倒れる軍師様の首下をとんとん叩く小さい少女の姿だった。
「あれ見た時はほんとに悲鳴あげるかと思ったなぁ・・・。」
どうして現場に血が流れるんだ!!と言っておけばよかったとしょうもない考えをする一刀。
その後魏での日々を思い出しながら日常へと戻ってゆく。
「もう一度剣道始めてみようかな・・・色々中途半端にしちゃったもんなぁ・・・。」
そう言って思い立ったら吉日といわんばかりに実家に電話をする一刀。
「もしもし?母さん?俺俺、一刀だけど・・・振り込め詐欺じゃありません!!あっちょっとホントに違うから切らないでかあさぁぁぁぁぁぁぁん!!」
一刀の明日はどっちだ。
つづきますです。はい。