本気を出すことなんてめんどくさい
昔はこんなこと思うこともなかった
一生懸命やれば大人はみんな褒めてくれる
それが予想の範囲内なら・・・
バケモノ
こっち来ないで
バケモノ いや!!イヤァァァ!!!!
どうしてこんなことしたの バケモノ
バケモノ くるな・・・くるなよ!!! バケモノ
【あんたみたいなバケモノ産まなきゃよかった】
「リュー君!リュー君!!ほらほら起きて起きて!」
僕はゆっくりと目を開けると目の前には元気なうさ耳をつけたお姉さん篠ノ之 束が僕の肩をゆっさゆっさと揺らしながら起こしてくれる
僕の隣にはクーちゃんことクロエ・クロニクルが寝ている
「ん・・・はぁ、またか・・・ほらクーちゃん自分のベッドに戻って」
「んへへ〜抱っこしてください〜」
あざとい・・・でもまぁ、可愛いクーちゃんのために運んであげるとしよう
束さんが般若の形相してるけどま、そこは気にしないでおこうかな
僕はクーちゃんをいわゆるお姫様抱っこをして運ぶ
そして戻って来たときには僕は正座をさせられていた
「まったく!束さんがリュー君のためにこんなに頑張ったって言うのにクーちゃんばっかり構って!」
ぷんぷんと頰膨らませて怒る束さんを可愛いなーと正座しながら思う今日この頃なわけですけど
「ごめんごめん、でも束さんこんな時間に起こしてどうしたの?嫌な予感しかしないんだけど?」
さっきまるで幼馴染が朝に起こしてくれるそんなシチュエーションで起こしてくれたが・・・今は朝3時である
そして、今目の前にいるウサギさんは満面の笑顔でいることが僕の恐怖をさらに倍増させる
「リュー君の・・・I・S・作っちゃった♡」
「おやすみなさい」
「ちょちょちょ!!本当に本当に!やっとこの時が来たんだよ!?」
「この時ってどの時さ」
「バケモノと戦える時」
「ッ!!」
「今年いっくんがIS学園に入学するんだって!それに合わせてリュー君も入学させる作戦!」
「行かないよ」
束さんはやれやれといった風に頭を振りニヤリと笑いある人の名前を口に出す
「ちーちゃん・・・織斑千冬と戦いたくない?」
「た、戦いたくない!やめてくれ!」
「嘘なんて言わなくていいよ」
「う、嘘なんかじゃ」
「笑ってる」
「ッ!」
「笑ってるよ」
「・・・寝る!」
「んふふー、こっちで色々手を回しておくからねー」
僕はバケモノだ
名前は龍一(りゅういち)苗字は今は篠ノ之を名乗っている
別に結婚したとかじゃない・・・束さんに拾われた時にもらった
天災と呼ばれる束さんとバケモノと呼ばれた僕
僕はバケモノなんかじゃない
本当のバケモノを前にすれば僕は普通の人間になれるはずなんだ
世界最強のバケモノと言われた織斑千冬と戦えば普通の人間になれるはずなんだ・・・