あぁ、確かにこれは居心地はよくはないなー
女子たちの視線は主に二方向に向いている
一番前で真ん中の織斑一夏
窓際でひたすらペン回しをしている僕こと篠ノ之龍一
僕の方に向いている視線は僕ではなくペンを見ていた可能性が高いけど・・・
ただ、この好奇心を含んだ視線は別に嫌いではない
好奇心が猫を殺すなんて言葉もありますけどねー
僕はひたすらにペン回しをしながら山田先生が進行する自己紹介を聞いていた
「織斑一夏です!よろしくお願いします」
爽やかイケメンな織斑君が自己紹介を始めると皆んなの視線は織斑君に釘付けだ
皆んなどんなことを言うのか期待していると・・・
「以上です!」
皆んなずっこけた
僕もペンを落としてしまった
「いたっ!!!げ、千冬姉!」
・・・あれが、織斑千冬
織斑千冬の登場により教室が沸く
ははっ、大人気じゃないか
僕も僕とて内心凄いテンションは上がっていた
あれが本物のバケモノ・・・僕が人として生きていけるかもしれない可能性か・・・
自己紹介は僕の番に来ていた
僕の前の人も篠ノ之という苗字らしい・・・結構いるのかな?
僕も立ち上がり自己紹介する
「どうも篠ノ之 龍一って言います。別に篠ノ之 箒さんとは兄妹じゃないんで・・・一応専用機は持ってます。ただの一般人ですけどどぞよろしく」
専用機持ちと聞いて場はざわつく
織斑先生も少し興味があるようだ
けどなーあんまり見せたくないんだよなーただの欠陥品だしあれ・・・
まあ、1日目は何もないだろうなーと思っていたら織斑君がやらかしてくれた
授業のほとんどわからないって言う笑い話を披露してくれたり
金髪女子の皮肉に気づかず逆に怒らせたりと見ていて飽きない人だなーと思いました!まる
「いやー織斑君って面白いねー!よかったら友達になって欲しいかな!」
「面白くなんてないよ・・・全く散々な目にあった」
「僕のことは龍一でいいよ!篠ノ之って苗字二人いるみたいだし」
「じゃあ俺のことも一夏でいいよ、よろしく龍一」
「よろしくね一夏君」
僕は一夏君と握手した
ま、飽きない学校生活は送れそうかなー
一緒の部屋みたいだし安心かなー
女の子と一緒の部屋とか落ち着かないし・・・
「じゃ、部屋行こうか?それとも学校探索してみる?」
「あれ、俺たちって部屋一緒なのか?」
「さっき先生から鍵もらったときに同室だって聞いたよ?流石にこの歳で女の子と一緒の部屋はまずいでしょ」
綺麗なお姉さんと可愛い少女と暮らしていた僕が言うのもなんなんだけどさ
そんな心の声なんて知らずに一夏君はすごく安堵している様子
「そっか!そうだよな!まあ、この視線にちょっと疲れたし今日は帰ることにするかな」
「オーケーオーケー!じゃあ、帰ったら少し勉強でもしようか」
「思い出したくなかった・・・」
あぁ、いいなこの日常
ここにいる限り僕はちゃんとした人間でいられるんだ
その日は部屋でついていけるだけの知識を無理やり叩き込んだ
睡眠時間は僕も一夏君も2時間でした
目の下にクマを作った一夏君とピンピンしている僕
体の鍛え方が違いますよ!あの二人と生活してたら睡眠時間2時間でも全然平気になってしまった・・・てか、落ち着いて寝れるだけで幸せを感じる
席に着くと目の前の女の子が話しかけてくる
「篠ノ之・・・お前は姉さんの知り合いか?」
「ん?姉さん?もしかして、束さんのこと?」
「・・・そうだ」
「知り合いって言うか命の恩人かなー捨てられていた僕を拾ってくれたんだよ・・・そして今の僕が僕でいられるのもあの人のおかげ」
その話を聞いて明らかに顔を強張らせた申し訳ないという感情で埋め尽くされているんだろうか
「大丈夫だよそんな顔しなくても!今は幸せだからね〜」
少しおちゃらけた風に言った
幸せなのは本当だ・・・ただしこの幸せが続くとは思ってはいないけど
「お前ら静かにしろ!これからクラス代表を決める!自薦他薦は問わない」
「私織斑君がいいと思いまーす!」
「私は龍一君かなー」
「ちょっと何で名前で呼んでるの!」
「えぇ〜だって同じ苗字二人いるから名前の方がわかりやすいでしょ〜」
女の子から推薦されることはまぁ、嬉しかったりする
でもんー、めんどくさいから適当な理由つけてパスしちゃおうかなー
なんて思っていたら金髪美女子が机を思いっきり叩き立ち上がる
「納得がいきませんわ!そのような選出方法!男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!」
お!言うね言うね!!嫌いじゃないよその性格!
色々好き勝手言う金髪美少女。セシリア・オルコットに対して一夏君も言い返す
「イギリスだって大してお国自慢ないだろ」
「あなた!私の国をバカにしますの!?」
一触即発ムード
お互い睨み合い先に沈黙を破ったのはセシリアさんの方だった
「決闘ですわ!」
「望むところだ。ハンデはどのくらいつける?」
その言葉にクラスの女子がみんな笑う
そりゃそうだ、ISが生まれて女と男が戦争したら三日持たないと言われているくらい戦力差がある
ただ、そんなクラスの笑い声も静まり返ることになる
・・・僕の笑い声で
「あははははッはっはっはっはっは!!!!ひー面白い!!」
「あなた何がそんなに可笑しいんですの」
「いや、ハンデ!ハンデね!僕このクラス代表戦降りようと思ってたけど一夏君のおかげでやる気出てきちゃった!」
「僕ハンデとして一歩も動かないでセシリアさんと戦うね」
教室は先生合わせて誰も喋らなくなってしまった・・・
これ主人公チートになる展開だ!!!