「・・・・・・・はぁ・・・何でこうなったんだ?」
俺は自分の姿を見て溜息をつき、現在の状況に絶望した。ウィッグで髪を腰まで伸ばし、唇にはグロス、肌には薄くファンデーション。服装は見覚えのある校章が付いたサマーセーターにブラウス下はミニスカート、つまり・・・常盤台中学の制服である。・・・何故彼が常盤台の生徒(?)になったのか。それは数時間前に遡る。
転入の手続きを済ませて彼は上条当麻とその他諸々集う教室の前に来ていた。
そして
「はーいそれでは転入生ちゃん、入ってきてくださーい!」
元気な子供のような声に違和感を覚えつつ教室のドアを開けた。全員僕を見ていて、自分を見ていた女子はヒソヒソと話し合い、男子は普通に見ていた(2人を除いて)。
「なんで、あんなチンチクリンが女子の注目集めとるんやー!!」
・・・青髪ピアス。本名・レベル・能力不明・エセ関西人のオープンな変態だ。
「・・・・・」
ニャーニャー五月蝿い金髪グラサンの土御門元春。何故か黙って何か探るような目つきをしていた。
・・・そして
「ガラ!(ドアを開ける音)スイマセン!色々とあって遅刻してしまいました!」
出た。歩く不幸装置、上条当麻。右手には魔術・超能力・神のご加護を打ち消す幻想殺し(イマジン・ブレイカー)を持つ。そのため普通の人より不幸な事が起こりやすい。
「も~上条ちゃん!何があったか知りませんが、これ以上遅刻しやがったら、私の超スパルタ特訓ですよ~。」
「何やて上やん!小萌先生の超スパルタコースやて!?羨まし過ぎるわーセンセー?僕も受けたいんやけど「えーそれでは黒田ちゃんの席は吹寄ちゃん隣ですよ」先生・・・酷い・・・でも・・・そんな所もええわ~」
「・・・・・不幸だ」
(何なんだ・・・)
と呆れながらも席に着き、
「えーと吹寄さんだっけ?僕は知ってると思うけど黒田隼人宜しく。」
「・・・・ええ、宜しく。・・・えーと自己紹介があの二バカのせいで自己紹介がスルーされてるけど。」
「・・・うん知ってるよ。でも大丈夫、慣れてるから・・・・(不幸だ)」
「・・・そう・・・色々と大変だろうけど頑張って・・・」
彼女は黒田に同情した。彼も苦労人であると確信したのである。
その後、転校生恒例の質問攻めが始まり、あっという間に放課後。
「・・・・ちょいと待ってもらえるかニャー黒やん?」
鞄に教科書を入れ帰ろうとしたら、土御門に止められた。
「何?悪いけど急いでるんだ。簡潔にお願い。」
「OK、お前はいったい何者だ?」
目つきが鋭くなり語尾も普通になった。滞空回線で僕がこの世に現れたのを見たのだろう。
「少なくとも宇宙人じゃないよ、強いて言うならただの旅人かな?逆さの人にもそう言っといて。」
「ッ!!何故それを知ってんだ?」
「うーん・・・まぁそれは企業秘密だけど、僕は計画(プラン)に加担してないし、逆さの人は名前と昔の職業、現在の状況ぐらいしか知らないから、身構える必要はないよ。」
僕はそう言いながら笑ったが、
「・・・それだけ知っていて何もしていないのは不思議だが・・・まぁいい、余り目立った行動をすると計画(プラン)に無理矢理でも加担させられるから注意しろよ。」
「うん!有難う土御門。・・・じゃあね!」
「ああ・・・」
土御門も大変だな・・・と思ったその時、
D-R-YRMTKKNIT-♪
携帯の着信音がなったため、画面を観ると知らない番号だった。銀行強盗事件の後、御坂達とは連絡先は交換したため、彼女たちでは無いとなると・・・
「・・・あいつ(逆さ)かな?」
まぁこうしてても始まらないし出てみる事にした。
「・・・もしもし?」
『もしもし?黒田君かしら?――』
声は女性だった。どこかで聴いた事があるような無いような・・・
『――れ?ちょっと聞いてる?』
「アッ!す、すいません聞いてませんでした。」
『・・・もう・・・私は固法 美偉。非番のところ悪いけど、ちょっと付き合ってもらえないかしら?』
「・・・仕事中なのにデートのお誘いですか?それにまだ会った事無いのにそういうのは――」
『なっ!ち、違うわよ!仕事が急に来て人員が足りないの!』
「・・・なんだそうですか、驚かさないで下さいよ~一瞬そういう電話かと思いましたよ(汗)」
『・・・・・・とにかく今すぐ支部に来て・・・ちょ、ちょっと何処触ってんの!?』
『良いじゃん折角来たんだし、新人くーん聞こえてるかなぁ?』
え~とこの声は確か、
「柳迫碧美(やなぎさこ あおみ)先輩・・・何故貴方が177支部に?」
『おお!すごい!私ここには余り来ないのに何で知ってるの?・・・それよりも美偉、貴方また大きくなってない?』
彼女は固法 美偉のルームメイトで風紀委員(ジャッチメント)49支部に所属している。
『ちょ、ちょっと本当に止めて・・・ぁん!そ、そこはらめぇーってもういい加減にしてー』
ゴン!!!向こうで誰かの頭を殴るような鈍い音が響いた。
『・・・コホン、黒田君脱線しちゃったけど、とりあえず来て・・・(小声)後さっきの事は忘れて。』
「ハイ分かりました。それじゃあまた今度。」
『・・・ふざけないで、速く来て、5分以内』
ブチ!プー、プー
怒られてしまった。5分以内かあんまり使いたくなかっけど・・・
(J、起きてる?)
《はい、私はあの怠け者と違って規則正しくがモットーですから。》
(・・・OK、んじゃ滞空回線をHKしといて)
Jとは黒田が能力に人格植えつけて出来たものだ。しかし、この能力はどんな人格になるかはランダムで決まる事だ、ちなみに性格は簡単に言えば紳士(だからJ)で凄腕のハッカーでもある。
「・・・完了しました。これで貴方は透明人間ですよ。」
相変わらず仕事が速いなぁ・・・と感心している暇はない
ビュン!!
風紀委員(ジャッチメント)177支部。さっき電話があってから4分30秒、間に合った・・・
「・・・失礼しまーす。」
「美偉、新人君てどんな感じ?もしかしてもう篭ら――
「してないし、するつもりもない!というか今日初めて会うんだけど。」
「よし、じゃあ新人君と美偉の発展を祝って美偉にはこれを着て仕事をしてもおうか!」
といって柳迫は何処からともなく異様に露出度が高いメイド服を出してきた。
「ッ!!そんなの着れるわけないでしょ!!どっから買ってきたの!何でサイズ合ってるの!。」
「伊達にルームメイトやってませんよ。フフフ・・・。」
「「・・・・ハァ」」
僕と固法先輩の溜息がシンクロし、二人とも僕がいることに気がついた。
「・・・どうも初めまして、黒田隼人です。・・・で用件は――」
「はいはーい!そんな堅苦しくしないでもっとフランクにいこうよ。ねぇ黒田君、美偉を見た時一番目に付いたものって何?」
「――なんでしょうか?固法先輩。」
「酷い!こんな仕打ち生まれて初めてだよーウエーン(嘘泣き)」
「すいません、柳迫先輩。貴方と話していていると、面白くてツイ仕事の事を忘れてしまいそうなんでまた今度。」
なるべく丁重にお断りしたのだが、彼女は椅子の上で体育座りをして机に八の字を書いていた。
「・・・ね、ねぇ黒田君〈常盤台狩り〉って知ってる?」
゛常盤台狩り〝
姿の見えない犯人が常盤台生を気絶させるという迷惑極まりない人物だ・・・まぁ犯人にも同情の余地はあるが、やり過ぎだ。
「はい、路地裏などカメラや人がないところで行われていて、被害が常盤台生のみの事件ですよね?何かあったんですか?」
「えぇ、実は佐天さんと初春さんが常盤台中学を見学しに行ったんだけど、佐天さんが事件に巻き込まれたみたいで・・・」
原作どおりだな、僕が介入したからなんか変わると思ったけど、まだだったみたいだな。
「・・・佐天さんの容態は?」
「大丈夫。命に別状はないのだけど・・・」
彼女はそこで言葉を切った。良い辛いのだろうか?まぁ被害が「変な眉毛になった」だからなぁ。
「で、僕を呼んだ理由はその事件の犯人の能力の特定ですか?」
「半分正解だねぇ、黒田君。」
と今まで空気だった柳迫先輩が復活していた。
「・・・半分とはどういうことですか?」
「フッフッフ・・・何か予想してみたらどうかなぁ?」
柳迫さんが目をランランと輝かせながら、近づいてきた。俺は後ずさろうとしたら、
ガシッ!と後ろから僕の両脇に腕が入りホールドした、その犯人は・・・
「・・・ごめんなさい、でも私たちじゃ高校生だって分かっちゃうから・・・」
「・・・あ、あああの、な、なな何故僕を押さえつけてるんですか?//」
何故彼がこんな喋り方になっているのかというと、男なら誰だって意識してしまうものが首から頭を覆い彼の顔を挟んでいたからである。そして彼の疑問は今まで後ろを向きガサゴソやっていた柳迫さんが腕をクロスして指の間に化粧道具を投擲具のように挟みこんだ柳迫が解決してくれた。
「おお!やっぱり美偉は黒田君の「いいから、速く説明。」ハイハイ、んじゃ第十区で活躍した黒田君は潜入捜査とかで変装とかした事ある?特に性別を偽る奴とか」
「ま、まぁた、多少はありますけど・・・自分は女装趣味はないですよ・・・」
「ふーんじゃあ今日が初か~フフフ」
「あ、あの、」
「問答無用!」
そして冒頭で言った様に彼は女装した姿で鏡の前に立っていた。
「プククク・・・似合ってる・・・でも凄いね。もうこれじゃ男だっていっても冗談にしか聞こえない!」
「凄い・・・本当に男?」
「止めてください!そして固法先輩!僕はれっきとした男ですから、首傾げないで下さい!」
「・・・じゃあとりあえず、常盤台中学に向かって、其処に白井さん達がいるから。」
「了解。そ、それで入ってきますわ。」
「「ええ、行ってらっしゃい(笑)」」
更新が遅くなってすいませんorzなるべく早くするつもりです。
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