名探偵と料理人   作:げんじー

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このお話は原作第42巻が元になっています。

とはいえ、ほとんどオリジナルの会話メインになっています。
抜けや、前言っていたこととは違くない?という事がないように気を付けていますが結構書いている間に設定していたこととは違う事を書いてしまう事も多々あって作者自身が忘れていることもあるのでもし疑問点がありましたらお気軽にぶつけてください!

コナンに話すのまで入れようと思っていたのですが、急遽次回以降にまとめることにしました。申し訳ないです。

それではどうぞ!


第六十話 -二元ミステリー(4/4)-

「…はあ!……はぁはぁ…」

「ああ、ごめんなさい。ちょっと気が立っていたので殺気が強すぎましたか」

「お前は…緋勇、龍斗か。ジョディが腐ったリンゴ(Ratten apple)の協力者だと睨んでいた……だが、珍しい名前だったからもしやとは思っていたがその言葉。やはり10年前の」

「ええ。あの海であった時よりだいぶ大きくなったでしょう?…貴方は目つきも目の隈も、その荒れた空気も……そして数多の()()も…随分と変わってしまったようだ…っと」

「な!?」

「え?消えた!?」

 

コンテナの下で二人が騒ぐ声がしたが、俺がしたことは単純に速く動いただけ。鍛え上げた今の明美さんならしっかり目線で追って俺の不意打ちに準備できるくらいのスピードだ(防げるかどうかはその時次第だが)。

俺はさっきついでで気絶したコンテナの上にいた男を担いで、未だにショットガンを構えていた赤井さんの腕に飛び降りた。

 

「――っ!!!」

「『猿武』……やはり君は本物か。しかし前は君だけだったのにその担いでいる男の重量すら感じさせぬとはな」

「まあ修行しましたからね。それにこの男、拳銃に爆薬と中々危なそうなものを持っていたので気絶させておきました。後の処理はそちらにお願いしますね」

 

俺はそう言うと赤井さんの腕から飛び降り、ジョディ先生の傍らにその男を降ろした。一応、シャロンさんのお仲間らしいけど、彼を守る約束もしていないしする義理もない。

 

「ちょ、ちょっと!貴方、さっきシュウにショットガンで撃たれていたでしょう!?それにどうしてここにいるのよ、貴方はフランスにいたはずじゃあ…!」

 

あ、そう言えばまだ式典の続きがあったんだっけ。

 

「そうですね…俺もまだ済ませないといけない用事がありますし、現状はある意味()()()()しているわけですから正式に帰国したときにまたお話しましょう。それとショットガンの事なら…」

 

俺は背中が穴だらけになったワイシャツとインナーを破り捨てて背中を丸めた。

二人が息を飲む音がする。それはそうか、ショットガンの弾が皮膚に張り付いているだけでその下の皮膚には一切傷がついていないのだから。背中を丸めたことで押し出されたショットガンの弾がぽろぽろと落ちる。スーツを着ていたら誤魔化しがきいたんだろうけど、生憎と脱いで休憩していた時にすっ飛んで来たからね。それに能力を開放していて身体の作りがトリコ世界の物になっていた俺には拳銃なんてポップコーンみたいなものだし……父さんを始めとした一族でも氣で強化していたら同じことができるってんだからこの世界はつくづく人外魔境になっているよな……

 

「この通り、無傷です。俺もまだ自己の判断で好き勝手言いふらせる立場にはないので当主の意見を聞いて開帳できる情報を提供しますよ。ただ、そうですね…ジョディ先生はFBIでいいんですよね?」

「え?ええ」

「それじゃあ、上司の人に「コード0」って聞いてみてください。知っている人ならその人も同席してほしいですし、知らないならさらに上に掛け合ってみてくださいな」

「は?それってどういう?!」

「…君は、緋勇というのは、それほど認知された存在なのかい?」

 

おっと。こっちを探るような視線で質問を投げかけてくる赤井さん。うーん、開示できるのはここまでなんだよねえ。

 

「さあて?そこも含めてまた後日という事で。ただ、許可が下りれば()()()()()()()()()()()()()()()の疑問は解消できると思いますよ……ああ。情報は残さず、口頭のみで伝えてくださいね。残せばそれだけで敵対とみなします。それでは!」

 

俺はさっきと同じ要領で彼らの前から姿を消した。さあて、フランスに飛んで服着替えて…忙しくなるな。

 

 

 

「っく。また消えたか…」

「一体何なのかしら、あの子…」

「さあな。だが出来る説明はすると言っていたんだ。今はそれを待つとしよう」

「…そうね。あら?サイレンの音…?」

「日本の警察か。緋勇が男をオトしてくれたお蔭でベルモットという大物は逃がしたが奴らの組織のコードネーム持ちを生かして捕えて事が出来た。こいつは俺が回収する。お前は上手く日本の警察に説明して保護して貰え」

「ねえ、シュウ?あの子(緋勇龍斗)は本当に奴らの仲間じゃないと思う?その男(カルバドス)を生きて捕えられたのは彼のお蔭だけどベルモットを逃がしてしまったのも彼のせいなのよ?」

「さあな。今のままだと何とも判断がつかん。だが、あの戦闘能力に拳銃すらものともしない耐久力。奴らの仲間なら俺とお前には肉片になっていただろうな」

「う…」

「はあ…いくら親の仇が目の前にいたからと言って、二人が組織とは関係なく交友を深めていると言う可能性を排除してしまったのはお前のミスだなジョディ。邪険に扱っていたのだろう?」

「ウ、うるさいわね!仕方ないじゃないの、彼の行動は逐一怪しかったんだから!…いたたたた」

「ま、確かに調査報告書を見る限りはそうだが。彼と高校で接触していたのだろう?普段の様子はどうだったんだ?そこに嘘はあったのか?」

「………」

「まあ、いい。この男は俺が拘束する。その後の事は彼が帰国してからだ」

「…そうね」

 

 

――

 

 

「あれ、紅葉だけ?」

「おかえりなさい、龍斗…お義父さんは会場に行って説明してくれとるはずです。それで?

何があったか教えてくれます?」

「ああ」

 

紅葉に護衛としてつけているSP透影が事前に俺が現れることを教えてくれたのだろう、突然現れた俺にビックリもせずに説明を求める紅葉。俺は日本に戻ってあったことを説明した。

 

「……なんや、けったいなことが起こってますなあ。それにしても新出先生がほんまは女優のクリスやったとは驚きや」

「彼女とは個人的な付き合いがあったからね。結構親交を深められたよ…ああ、別に他意があって紅葉に黙っていたわけじゃないんだよ?個人的に親戚みたいな付き合いをしていたからさ…」

「……まあ、そう言う事にしといてあげます。それにしてもよかったん?ジョディ先生の前に現れて。結構無茶苦茶やで?フランス―日本間を一時間で移動するって。実際は一瞬やけどテレビで確認が取れなくなった時間がそれくらいやからあっちはそう考えているはずや」

「まあ、あんまりよくはないんだけどね…いつまでも()()()()()()()って言うのも気持ちが悪いし、向こうのお偉いさんと交渉してみるさ」

「…うちもお父様から緋勇の事を聞かなければ知らんかったし、龍斗に教えてもらえんかったら与太話やと思うからなあ…それで?新一君には話すん?」

「んー、そこも父さん…現当主に判断を仰ぐよ。結局、「緋勇」のトップは父さんだから。もし許可が下りないのなら……」

 

トリコ世界には脳科学もかなり発展している。特定の記憶を消すなんてお手の物だ。

こうなった責任として、俺が処理しないとね……

 

 

――

 

 

「さて、事情は分かった」

 

フランスに戻り、新しい服装に着替えた俺は体調が少し回復したという事で式典に参加した。式典も無事終わり、今は父さんに俺が日本でしたことを話し俺の今後の行動を決めようとしている所だ。

 

「まあ、FBIのお偉いさんも我々の事を知っている人はいる。それはアメリカだけでなく全世界だがな」

 

緋勇…それは東京魔人學園シリーズに出てくる主人公の名前だ。俺の「緋勇龍斗」という名前も東京魔人學園外法帖というゲームの主人公と同じだ。因みに父さんの「緋勇龍麻」は東京魔人學園剣風帖のデフォルトの主人公の名前だ。

この世界での緋勇の歴史は古く、遡って平安時代から存在していたそうだ。そしてコナン世界には似つかわしくないモノ…鬼や妖魔、そして外法の業に魅入られた人間たちを狩ってきた。

鬼や妖魔は普段は現界しておらず、彼らの世界にいる。なら、そこから出てくるなという彼らの大好物が「人の負の念」というのが厄介な所だ。それを直に味わうため、力をつけるためにそこから出てきた奴らを専門で狩ってきたというわけだ。

俺は彼らの事、そして退魔の事を「鏡の向こう側」と言っている。現実世界と似てはいるが決して交わる事の無いもの、という意味で。まあ、俺達の技術として彼ら(妖魔)の世界に渡る技術があるのも関係しているが。

狩人の存在は世界各地に存在していて、今の世だとその国の警察機関でも幹部に近いものは皆極秘にこの情報は伝えられている。というのも「鏡」と称した通り、人が増えた現代は負のエネルギーに事欠かない。その分彼らも活発化していてお蔭で割とお仕事として成立しているのだ。

勿論、初めてその話を聞いた現代のお偉いさんは「そんなバカな」と一蹴するのだが、そこはそれ。ひとたびあっち(妖魔界)に連れて行けば協力的になってくれると言うわけだ。彼らも妖魔が跋扈する世界等ゴメンという事だろう。父さんに聞いた話だと、現代武器を持ち込んで倒してみると言う実験をしてみたそうだが銃弾や毒は一切効かず、氣を用いなければ倒せないことが分かっただけだった。

 

「まあ、FBIの捜査官というのならそうそう世間にさらすという事はしないだろう。私達の世界の事が表に出て一番困るのは、それらが犯罪に用いられた場合に対処する警察機関なのだから」

「なら、俺の判断で話すという事でいいの?」

「まあ、あっちの世界に連れていく事は容認できないが軽い気功術なら実演していいよ。だけど……」

「技術提供は断る…でしょう?分かってるよ」

「そうか……それにしても新一君も面倒なことに巻き込まれていたんだね。身体を小さくする薬ができる程科学は進歩していたという事か」

「…まあ、うん。ソウダネ?」

 

新ちゃんの事情も父さんには話した。新ちゃんと共にいるとそれに巻き込まれる危険があったからだ。そうなった場合は鍛えた身体能力のみで切り抜けろとお達しが来た。新ちゃんや阿笠博士にも話すという事は了承を貰えた。本当に信頼できる人になら話してもいい、だがそこから情報が漏えいするリスクはお前()自身がすべて背負えと。彼らがその情報を欲して狙われたらその対処もするという意味で。

 

「さて、方針は決まったかな。ここからは二人のワンツーフィニッシュのお祝いとして母さんが料理を作って待っているそうだ」

「おお。久しぶりに母さんの手料理か!それは楽しみだ。早く行こう父さん」

「全く。父さんの料理を食べる時よりうれしそうじゃないか?ちょっと傷つくぞ?」

「何言ってのさ。俺にとっての最初の料理って、記憶にあるかどうかは置いといて母さんの離乳食が原点だよ?特別に決まっているじゃないか」

「それでもなんか悔しんだよ、料理人として」

「だいじょーぶ、二人の料理に俺は優劣があるなんて思ってないからさ。さあ、行こう?」

 

俺と父さんは部屋を出て、母さんと紅葉たちが待っている部屋と向かった。

 

 

――

 

 

「やっと来たわね…」

「おかげんいかがですか?ジョディ先生」

「順調に回復しているわ」

 

数日後。()()に帰国した俺は4年前の比じゃない量のフラッシュを浴びながら凱旋した。沢山の人がインタビューをしたがっていたが、俺は4年前と同じ人物のインタビューを受けた後はさっさと空港を後にした。

高校が始まってからもしばらく祝福の嵐に騒動が続き、やっと落ち着いて来た時に蘭ちゃんたちにジョディ先生のお見舞いに行かないかと誘われた。その日に丁度俺も面会の予定があったので俺は用事があるという事でJK3人で行くように伝え、3人に会わない様に今来たと言うわけだ。

 

「ああ、彼は私の上司で…」

「初めまして、ジェイムズ・ブラックだ。日本での奴らの捜査の統括をしている」

「初めまして、緋勇龍斗です。統括という事はそれなりに人員が導入されているんですね。ということはレイ・ペンバーもFBI捜査官だったんですか?」

 

俺はずっと気になっていた、孤児院であった()()()()()()()()()()()()男性の事を聞いた。

レイの名前を聞いたジェームズは気配を少々剣呑にして。

 

「はて?誰の事かい?」

「もし違うなら、次に会ったときは不審者としての心構えで対応するだけですので。あの染みついた硝煙の香りは日常的に拳銃を発砲している証拠。さらに人の血の匂いもしてました。そんな人は警察か犯罪者かのどちらかですから……」

「…ふむ。これは誤魔化しようがないかな。確かに彼はFBIのメンバーだ。シャロン・ヴィンヤードと親交があった君に張り付けていた捜査官だよ」

「ああ、やっぱり」

「当局に問い合わせしたら一時帰国の命令が出てね。私も日本に戻ってきたのはついさっきなんだ。よもや、あのような世界があるとはね…」

「ジェイムズ、それは…?」

 

ジェームズさんは彼の上司に呼ばれて事情…俺達の世界の事を説明されたそうだ。まあおおむね、父さんが俺に話してくれたことのアメリカ版って所だな。

 

「まさかそんなオカルトな世界が実際にあるなんて…」

「ちなみに情報が隠匿されているのは一般人が安易に手を出さないようとするためという事以外にも、貴方たち警察官がその情報に惑わされて適正な捜査が出来なくなることを防ぐためでもあります。何か不可思議なことがあれば、「妖魔の仕業だ!」と思考停止されないためにね。それに俺達が動くような案件は不思議と俺達の元へ情報が届くようになっています。これはここ100年の実績があるので目に見えない因果(Fate)でもあるんでしょう」

「……それで、君はどうするのかね?私の上司の話では緋勇というのは世界各地に点在するそう言う事を生業にしているものの中でも最も力を持っているそうじゃないか。さらにその現役の当主は2()0()()()()出来事から彼単体でアメリカを落とせると評価されている…」

「そうですね…特に何も」

「何も?」

「ええ、何も。捜査協力、情報提供を求められれば生業に関わらないことなら話しますし、犯罪に巻き込まれたらその解決の協力も超常的な能力は抜きにして手伝いもします。ですが、組織を潰すために武力を貸せと言われたら拒否します。第二次世界大戦時、俺の祖父の弦麻や曽祖父の弦哉は戦争には一切加担しませんでした。妖魔との戦いは行っていたそうですが。実際、日本が核を落とされ敗北が濃厚になった時点で戦争に参加しようとした一族もいたそうですが彼らは粛正されました。その位、俺達は緋勇の名を重く持っています。超常的な力をあてにはしないでくださいね?俺達(鏡の向こう側)のことは俺達が対処します。だからこちら側(表や裏の現実世界)のことくらい自分たちで解決してください」

「ふ、む。つまり、君が今後犯罪組織に加担することは無いということだな?」

「そんなことをすれば俺は父さんに殺されてしまいます。ああ、俺とシャロンさんの関係は…」

 

俺はFBIの方々が疑問に思っているであろう、二人の間柄に関して話した。出会い、やり取り、こっちで再会してからの数か月の事。

 

「……さっき」

「はい?」

「さっきレイ・ペンバーの時や、俺と再会したときにも言っていた血の匂い……それは(ベルモット)からも感じ取れたんじゃないか?」

 

ずっと壁に背を付けて黙って聞いていた赤井さんが聞いて来た。

ふむ、血の匂いに気付かなかった、か。流石に鋭い質問をしてくるな。

 

「勿論、気づいていましたよ。かなりの数の死臭ともいえる血の匂いをね」

「ちょ、ちょっと!それに気付いていたのに何もしなかったって言うの!?」

 

俺の答えにジョディ先生が気炎を上げる。まあ普通はそうだよね。

 

「そこは、彼女の過去後ろ暗い事をしていたという事には気づいていました。だけど、俺にとってはそこはどうでもよかった」

「な!?」

「勿論、釘は刺していましたよ?実際、俺と出会ってから彼女から血の匂いが新たに増える事はありませんでした。俺は博愛主義者ではないです。それは人の負の念が渦巻くせいで手間が増えていることに起因しているのかもしれないですが、俺の周りの人に迷惑がかからなければ俺がどうこう動いたりはしません。制限もありますしね」

「で、でも彼女を警察に突き出すことだってできたでしょう!?」

「…それを言うのなら、赤井さんの血臭。ただの捜査官じゃあそこまでつくことは無いでしょう?いくらFBI…アメリカの捜査官だと言っても」

 

――かなりの人間を、殺してきたのでしょう――?

 

「………」

 

俺の言葉にただただ沈黙を貫く赤井さん。その沈黙が答えだ。

 

「ともかく、犯罪に巻き込まれてしまえば出来うる捜査協力はします。シャロンさんも次会うときに何か良からぬことをしていたら俺が捕まえましょう。俺の周りに危害が及ぶのならそれを防ぐために力を注ぎましょう。ですが、戦力としてはあてにしないでください」

「……わかった。君については「武術に長けた一般人」として接していく事としよう」

「ボスっ!?」

「そう言う認識で構いませんよ。別にここで付き合いが切れると言うわけでもなさそうですし…」

「今回巻き込まれた子供たちは二人とも君の知り合いだったからね。また会う事もあるだろう」

「ですね」

「ね、ねえ」

「はい?」

「緋勇やそのオカルトチックな世界が実際に存在してある程度上の人間には認知されていることも分かったわ。でも、ベルモットは貴方の家の事を知っていたわ」

「何だって?」

 

どういうことだ?俺はシャロンさんに実家の事は話していないぞ?

 

「彼女はボスから聞いたって言っていたわ。何か心当たりになることは無い?」

「……緋勇が、表の警察機関や政府と密約を結んだのは公儀隠密…幕末にかけての当主だった「緋勇龍斗」が尽力したと聞いています」

「緋勇龍斗?」

「ええ。緋勇の中でも初めて「龍」の名を冠した人物です。とにかく、そこからは徹底して情報統制をすることとなり、一般人の口伝でも残らない様に書物は禁止にしたり、時には気功による処理を行ってきました。知っているとしたら旧家…緋勇の協力者の昔からある一族ですが…

太平洋戦争前後に生まれた鈴木財閥の人すら、緋勇家については表向きの事しか知らないとなると、貴方たちが追っている組織は割と昔からある存在の可能性が高いですね。幕末前後は割と一般人も被害に遭っていましたから、そこからずっと秘密裏に伝え聞いていたのかも……歴史があるという事はそれだけで面倒なことですよ?」

 

横のつながりも幅広いことになっているだろうしね。これ位は、今言われた情報の返答として問題ないだろう。しかし、ボスって結局今どんな姿をしているんだろうな。

 

「それじゃあ、俺はこれで。早く良くなることを祈っています」

「ありがとう、そしてごめんなさいね。貴方の事を疑っていたから邪険な態度を学校でとってしまって……」

「事情を聴いてしまった今、怒るに怒れないですよ。シャロンさんが貴女の両親の仇であることには変わりないですからね…」

 

俺はそう言って病室を後にした。

 

 

――

 

 

新ちゃんに話そうとしたが、なかなか時間が合わず話せずじまいだった。

小五郎さんが京都に仕事タイミングと俺が紅葉の家に呼ばれた日にちがぴったり一致したことから、ついでに平ちゃんにも話しておこうという事で俺も行動を共にすることになった。

 




ぶっちゃけ、本編で(オカルト方面で)コナンと戦う事はありませんからかなり蛇足な感じです。ですが、「各国警察機関にも知られている」「日本の上層部は知っている」はこれからどこかで使えそうな要素なので入れました。

妖怪退治(妖怪が事件の肝)の話は本編で出さずにこれまでと変わらず原作ベースでやっていきますのでご安心下さい。日常会話でぽろっと出すかもしれませんが。
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