Fate/Game Master   作:初手降参

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Fate/Game Master Material 第二部

 

 

 

 

 

Fate/Game Master Material 

 

 

ネタバレ注意

 

 

CR陣営

 

CRのセイバー……ジャンヌ・ダルク

マスター……鏡飛彩

 

医者と聖女という、どちらも人を救う存在であったという縁によって飛彩のサーヴァントとして召喚された。

聖都大学附属病院に入ってからは時々飛彩との関係を疑われたりもしつつ飛彩を手伝い、戦闘面でも活躍。後にアルターエゴ、キアラの暴走に際して宝具紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)を使用し自爆する。

その後にFate/Grand Orderの力で聖杯戦争が開始し、聖杯の完成が近づいた千代田区のルーラーとして復活。オーズ討伐等の活躍を上げる。

最終的には、仮面ライダー討伐時に見に受けたペイルライダーの因子によって行動を塗り替えられ敵対してしまった飛彩によって倒される。

 

マスターとの関係は良好だった。飛彩の事情を知る前も夢を通じて知ってからもサーヴァントとして彼の側に控えている姿に、飛彩はどこか小姫の面影を見ることはあったが、二人は最後まで戦友として在った。

 

 

CRのアーチャー……エミヤ

マスター……花家大我

 

似たような自己犠牲的精神を持ち合わせているという縁で大我のサーヴァントとして召喚された。

マスターと共に花家医院に入ってからは、スキルである単独行動を生かした仕事をこなし、また同じ守護者であるマシュを気にかけることもあった。

聖杯戦争勃発の後には、手数の多さや攻撃の威力をフルに活用して花家医院の防衛に専念し、フィンと共にフォーゼ討伐等の功績を上げる。

最終的にはジャンヌ同様に己のマスターに牙を剥く。しかし横から入ってきたマシュに妨害され、結果彼女に倒された。

 

マスターとは積極的に会話をすることはなかったが、互いに互いを認め、またその在り方を痛ましく思っていた。

 

 

CRのランサー……フィン・マックール

マスター……西馬ニコ

 

フィンの能力に人を癒すものがあったことが、医療関係者となったばかりのニコとの薄い縁を結び、たまたまその薄い縁によって彼女のサーヴァントとして召喚される。

花家医院に入ってから暫くの間は、宝具のこの手に掬う命達よ(ウシュク・ベーハー)の力を生かして人々の病状を和らげることを強制させられていたが、聖杯戦争開始後はやむを得ず近隣の防衛役として戦う。

後にフォーゼを倒したことでエミヤと共にニコの敵になり、彼女を追い詰めたが後から乱入してきたラーマの尽力によってマスターを殺すことなく消滅する。

 

マスターとの関係はやや一方的。ニコの方は第一印象から大してよくなく、最終的にはまあ改善するものの最後まで深い関わりはあまりない。フィンの方はそんなニコでも嫌うことなく接し続けた。

 

 

CRのアサシン……シャルル・アンリ・サンソン

マスター……パラド

 

どちらも共に沢山の人間を葬った者だという縁によってパラドのサーヴァントとして召喚された。

聖都大学附属病院では医者としての技量を生かして人々の救護をしたり、サーヴァントとしてファントム・オブ・ジ・オペラを倒すなどの活躍を上げる。

聖杯戦争開始前に、周囲を纏めて破壊しようとしたカリギュラを押さえ込んで自爆に巻き込まれ、結果消滅する。

 

マスターとはやや噛み合わない関係だったが、どちらも似たような精神性の状態だった為トラブルにはならなかった。また、パラドの言動が彼の救いにもなっていた。

 

 

CRのライダー……マルタ

マスター……九条貴利矢

 

自分を偽りがちなことと、分かり合った存在を亡くしたという二点の縁で貴利矢のサーヴァントとして召喚された。

聖都大学附属病院では病院の防衛の要のような役割を果たし、その宝具である愛知らぬ哀しき竜よ(タラスク)と共に窮地を切り抜けてきた。

聖都大学附属病院陥落後は騎乗スキルを活用してシャドウ・ボーダーの運転手になり、本来なら車より速く走れるサーヴァントの追っ手を振り切る等の活躍をし、また行く先々で救命や戦闘を行ってきた。

結果として東京23区での聖杯戦争が終わる瞬間まで生き残り、真黎斗とナーサリーの主従と交戦、逆転への時間を稼ぐ。

そして二人は主従を維持したままで事件の終焉に立ち会い、笑ってマルタは消滅した。

 

マスターとの関係は、貴利矢が彼女を「姐さん」と言うように姉弟のそれに近い。互いに心を許しあい、各々を否定せずに生かしあってきたという点で最良の主従とも言える。

 

 

CRのキャスター……メディア・リリィ

マスター……檀黎斗神

 

全てのサーヴァントの開発者という、あらゆるサーヴァントと平等に強すぎる縁を持っていた黎斗神は、結果的に偶然メディア・リリィを引き当てる。

黎斗神は初めは彼女に自らの残機の回復や体力の維持をさせつつ彼女を通してサーヴァントを研究し、Fate/Grand Orderへの対策を練る。また、彼女に命じてブランクガシャットにサーヴァントの魂を籠められるようにした。

聖杯戦争開始後も暫くはそうして作業を続けていたが、彼女の体力を回復させるプログラムの複製に成功したらもう用は無くなった為、黎斗神は彼女をジル・ド・レェもろともに自爆させる。

 

マスターとの関係は一方的。人を裏切りたくなくまた裏切られたくないメディア・リリィが黎斗神に尽くすのに対して、黎斗神は最初から彼女を駒としか思っていなかった。

 

 

CRのバーサーカー……ナイチンゲール

マスター……宝生永夢

 

どちらも人間を救うという信念の元に動いたことと、黎斗がナイチンゲールのモデルに永夢を入れていたという極めて強い縁によって永夢のサーヴァントとして召喚された。

聖都大学附属病院ではドクターである永夢に付き添う看護婦として活動する。共に理想は同じだが、時代のずれもあって最初のうちは戸惑うこともあった。

聖杯戦争開始後は、主従共に人命を最優先するという目的のために、人々の安全を守るということを重点に置いて活動する。戦闘向きの宝具を持たないナイチンゲールは永夢のサポートに回り続けた。

ゴーストを倒したことでペイルライダーの因子に感染したものの感染度合いが偶々薄かった為に、誰も殺せないように自分を人目につかない所まで動かした所で永夢に発見され、激励と共に自分を倒させた。

その後、病そのものであるペイルライダーを取り込んだビーストへのカウンターとして、仮初めのグランドバーサーカーに選ばれ再び永夢と共に戦う。

そして全てが終わった後に、再び永夢に激励の言葉をかけて満足して消滅した。

 

マスターとの関係は後半に進むにつれて良くなっていった。元々彼女と永夢は同じ医療関係者だが時代背景の差、動機の差等で対立する可能性もあった。しかし、事情がすぐに切迫し始めたことがナイチンゲールの意識を永夢のそれに寄せていき、結果二人は最後まで同士でいられた。

永夢は時折ナイチンゲールに照れを覚えていたが、ナイチンゲールは彼を一貫して自らの後に続く医者だと捉えている。

 

 

CRのムーンキャンサー……BB

マスター……ポッピーピポパポ→パラド

 

BBの宝具C.C.C.(カースド・キューピッド・クレンザー)発動時の衣装が看護婦であるという点が看護婦であるポッピーとの縁を結び、彼女のサーヴァントとなった。

始めのうちは自らが作られた存在だと自覚していることもあって戦闘を嫌い、マスターを伴って好き勝手に活動する。しかし二度目のキアラ戦でマスターをポッピーからパラドに乗り換えた辺りから戦闘に対しても前向きになる。

聖杯戦争開始後はパラドと共に避難所となった国会議事堂を防衛し続け、パラドに聖杯を掴む権利を手に入れさせる活躍をする。しかしそれによって人々に集中的に狙われるようになり、パラドを守ってBBは消滅する。

 

ポッピーとの関係はあまり良くない。その時のBBが不真面目だったこともあり相互コミニュケーションに欠けていた。しかしBB自体はポッピーも気にかけていた。

パラドとの関係も微妙で、どちらかというと玩具を見る感覚でいる。しかしパラドの意思に暖かいものも感じていた為に彼の期待に応えようと思わされ、結果的に彼を守った。

 

 

CRのアルターエゴ……殺生院キアラ

マスター……小星作

 

特に特定のサーヴァントとの強い繋がりのなかった作の元に偶然呼び出されたサーヴァントがキアラだった。

彼女は作を手玉にとり、自分を強化するガシャットを作らせ、人々を取り込み始めるがジャンヌの捨て身の特攻で計画は失敗。その後逃げ延びた彼女は力を蓄え、マシュも飲み込んでリベンジを謀るが、作の産み出したガシャットと自ら飲み込んだマシュの力で敗北する。

その後、ポッピーに染み込んだキアラの因子とテール・オブ・クトゥルフを合成して黎斗神が新たにキアラを作り出した。それはゲンムコーポレーションへの爆弾としての役目を担っていたがそれは果たされず、彼女はマシュに取り込まれる。

取り込まれた後はネロとジークフリートに説得され、好き勝手した後にマシュへの協力に同意する。

 

マスターとの関係は最悪。初めは作を洗脳したが、洗脳が解けた後は作は責任を感じてキアラと敵対、彼がキアラへの決め手となることも多くあった。

 

 

 

ゲンム陣営

 

マスター……真檀黎斗

 

衛生省に回収されたFate/Grand Order内部の黎斗のセーブデータが自我を取り戻しバグスターとして復活したもの。しかし自我を取り戻す過程で数多の人が触れるインターネットに直接接触、情報が一部汚染され、本来の檀黎斗の人格から少しばかりずれた行いをするようになった。

ゲーム開始時から一貫してゲームマスターとしての立場を維持し、ゲームを思い通りに動かすことに執心してきた。その目的はゲームを通じて世界を掌握、命を管理するという手段を経て、世界から恐怖をなくし娯楽が溢れる理想郷を体現すること。

しかしその強引すぎるやり方は他のサーヴァントの敵意を買い、最終的には強化した味方に背中から刺されたことを切っ掛けとして弱体化、自我はマシュに、肉体はライダー達に倒される。

 

 

ゲンムのセイバー……ジークフリート

 

カルデアにいたジークフリート。召喚されてからは自分の行いが正しいのかを悩み続け、CRの敵にもなれない煮え切らない態度を取り続ける。最終的には信長の助言にしたがって窮地のマシュを助け、バルムンクと霊核を託して消滅した。

その後はマシュの中でネロと共に彼女の戦いを見守り続ける。キアラが入ってきた際にはあらゆる手を尽くして説得した。

 

 

ゲンムのアーチャー……織田信長

 

カルデアにいた信長。召喚された時から最終的には真黎斗を倒そうと考えており、その為の種を巻き続ける。真黎斗に神性を獲得させたのも定期的にガシャットを借りて戦況を見ていたのもその一環。

ジークフリートを決断させ、エリザベートの決意を確かめ、アヴェンジャーを味方に引き込み、ラーマとシータに恩師を裏切らせ、そうすることで全てのサーヴァントが後悔なく逝けるように配慮してきた。

最終的には勝てる状況を確信して自らの霊基を燃やして自爆、後に全てを託した。

 

 

ゲンムのランサー……エリザベート・バートリー

 

カルデアにいたエリザベート。始めのうちは現在の状況を極力楽しもうと努めていたが、人々の苦しみを目の当たりにするうちに迷いが生まれ、戦えなくなる。その後偽物のウィザードが放たれたことを機に一念発起し、ゲンムコーポレーションをイリヤと共に離れ、己の身もろともにウィザードを倒す。

 

 

ゲンムのアサシン……ファントム・オブ・ジ・オペラ

 

カルデアにいたファントム。かつてのように真黎斗に付き従い、その命令に従って聖都大学附属病院に侵入する。しかしパラドと貴利矢に抵抗され作戦は失敗、真黎斗の勝利を祈って消滅した。

 

 

ゲンムのライダー……ペイルライダー

 

ゲンムが長い期間をかけて産み出した究極のライダー。ドクターに対抗する病そのもの。仮面ライダーの偽物を解き放った際にはこのライダーの一部を忍ばせていて、その感染力のテストとして他のサーヴァントの行動を書き換えさせた。

実体化してからはライダー達を苦戦させ、ビーストの構成要素となって立ちはだかる。

 

 

ゲンムのキャスター……ジル・ド・レェ

 

カルデアにいたジル・ド・レェ。真黎斗の意見に従い残虐な活動もいとわずに戦う。ゲンムコーポレーションの防衛も行い、プレイヤーの徒党や自衛隊を殲滅した。

テール・オブ・クトゥルフを手に入れてからも真黎斗に従い続けたが、それを危険視した黎斗神がメディア・リリィを自爆させたことにより巻き込まれ消滅。回収されたガシャットはキアラの残滓と混ぜられることとなる。

 

 

ゲンムのキャスター……ナーサリー・ライム

 

カルデアにいたナーサリー・ライム。黎斗の才能もまだ健在だったため、真黎斗と共にゲームマスターとしてゲームを動かす。積極的にガシャットの開発などを行ったが、しかし彼女はゲームマスターとしての日々に退屈も覚えていた。

その分、最終決戦では派手に暴れるが、その中で彼女は本当の満足を得る。その満足はゲームマスターとしての物ではなく、旅を楽しむ少女のものだった。

 

 

ゲンムのバーサーカー……カリギュラ

 

カルデアにいたカリギュラ。やはり狂気に呑まれていたが、それでも真黎斗を信じていて、自分が消滅すると知っていてもなお彼の計画に従った。彼の力によって関東に狂気が振り撒かれ、聖杯戦争の始まりが円滑に進むこととなる。

 

 

ゲンムのアヴェンジャー……エドモン・ダンテス

 

カルデアにいたアヴェンジャー。初めは真黎斗の恩讐の行く末を見届けるために彼の行いに賛同、静観していたが、イリヤと出会った辺りから真黎斗への反意を抱き始める。それを見破った信長が彼に助言をしたことによってアヴェンジャーも信長の側につき、真黎斗を裏切ることとなった。

全てが終わった後には、安堵と疲労感と満足感と共に眠りにつく。

 

 

ゲンムのカップル……ラーマ、シータ

 

カルデアにいたラーマとシータ。今でもずっと、本来二度と会えない自分達を引き合わせてくれた黎斗に感謝を抱いている。しかしシータが真黎斗の行いで苦しむ人々を見て気に病み、またラーマもそんなシータを見て悩んだ。結果、信長の助言によってラーマはシータと共にゲンムコーポレーションから離れる。

その後は大我を助けたり、最終決戦に突入するなどしてCRを助けた。ビースト討伐後は互いに生き延びられたことを喜び、手を取り合って眠りについた。

 

 

ゲンムのシールダー……マシュ・キリエライト

 

カルデアにいた守護者、マシュ・キリエライト・オルタ。こちらの世界でももう盾はない。元々人理を守ることだけを考えてきた彼女は自らのやりたいことを見失い、迷走を続ける。

しかしエミヤとの対話、人々の観察等を経た結果、自分のために世界を救うのだという結論に辿り着き、CRと一緒にはならずとも協力すると決意した。

その後真黎斗に挑み敗北し、ジークフリートのバルムンクと霊核を受け継ぐ。そうすることでFate/Grand Orderの枠から外れた存在になった彼女は仮面ライダーを倒したり人々を救ったりして戦い続け、最終的に多くの人々の助けを得て真黎斗と再び相対する。

 

彼女は人にはなれなかった。しかし全てのサーヴァントの思いを受け止め、それと共に世界を救うことで、確かに仮面ライダーになることは出来た。

 

 

 

その他

 

マシュの一部……ネロ

 

第六特異点でマシュの中に入ったままこの特異点まで引き継がれた。マシュの心の高揚に応じて原初の火(アエストゥス・エストゥス)の炎を与えたり黄金劇場を与えたりとマシュを隠れて支え続ける。また、キアラが入ってきた際には彼女を押さえ込み、あの手この手でジークフリートと共に説得した。

 

 

主を亡くしたキャスター……イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

ゲンムコーポレーションを攻略しようとしたとあるマスターのサーヴァント。戦いの中でマスターが消滅し、自らも消えるのを待つのみになった彼女はたまたま出会ったアヴェンジャーに助けられ、迷い、悩み、その末にエリザベートと共に出奔する。その後またゲンムコーポレーションに戻ってきた時には、彼女はもう戦う目的を見つけていた。

最終的にはアヴェンジャーと共に戦い続けてビーストを倒し、彼と共に安らかな眠りに戻っていった。

 

 

通りすがりのマスター……操真晴人

 

オケアノスのキャスターと名乗る謎のサーヴァントのマスターだった人間。かつて使えた魔法はゲームエリアによって封じられたが、それでもキャスターにかけられた強化魔術で人々を救い続けた。

その果てにエリザベートと遭遇、ウィザードのガシャットロフィーを託される。その後はウィザードの力で人々の希望を守り続けた。

 

 

グランドキャスター……ソロモン

 

本来ならFate/Grand Orderのゲームのラスボスだったゲーティアと共に消える筈だったが、黎斗がゲーティアを倒した為に残っていた存在。グランドキャスターとしてフルスペックが使える状態で呼ばれたため、ゲーティアのように光帯を回しての人理砲も再現可能。

当然彼もまたカルデアのことを覚えていた為に、真黎斗には思うところがあった。ビーストを倒した後には、もう二度と自分達が目覚めないようにFate/Grand Orderを徹底的に破壊、粉砕する。そして安心して消えていった。

 


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