ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか。 ♦︎ 龍の力を宿す少年の物語♦︎   作:Akutu0119

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龍との邂逅を経て手に入れた力、それは果たしてアークをどのように導いていくのか・・・


成長と秘密

記念すべき初めてのダンジョン探索を何事もなく終えて本拠(ホーム)へと帰還する二人の手元には小さな袋と夕食の材料が握られている。小さな袋の中身は今日の二人の成果であるヴァリスが入っている。

 

モンスターの魔石はギルドの換金所で大きさなどに応じ換金されているのだが二人はまだ今日が初めての探索、駆け出しの駆け出しで当然ながらヴァリスの換金額も多くない。だが二人にとっては今日の成果(ヴァリス)は額以上に特別なものだろう。

 

二人が本拠(ホーム)の地下室へと帰り着いた直後、ひとつの影が凄まじい勢いで突撃してきた。地下室へと最初に降りてきたアークが本来ならばその突撃を受けるはずだったのだが、まるで予期していたかのようにその影--ヘスティアを避け、結果後ろにいたベルが突撃を食らい押し倒されるハメになっていた。

 

「二人とも、お帰りっ!何処も怪我なんかしていないかい⁉︎もうボクは心配で心配で・・・」

 

「ぐふっつっっ⁉︎か、神様、ただいま戻りました」

 

「ただいま、ヘスティア。俺もベルも怪我なんかしてないぞ、まぁベルは今のタックルで怪我したかもなー」

 

アークの呑気な一言をきっかけに押し倒したベルの上から慌てて退くヘスティアと痛みを堪え苦笑いでいるベル、そしてそんな二人を楽しそうに眺めるアーク。昨日出会ったばかりの三人だったが傍から見れば不思議とそうとは思わせない睦じい様子が伝わってくるのであった。

 

「あ、そうだ。二人ともステイタスの更新をしておくかい?」

 

本拠(ホーム)に帰還後、用意した材料で作った簡単な夕食を済ましひとごこちついている最中、ヘスティアからステイタス更新の確認をしてきたのでベルとアークは二つ返事で答えを返した。

 

「じゃあベル君、服を脱いでベッドに横になってくれ」

 

言われたとおり服を脱いでベッドに横になったベルのお尻の上にヘスティアは飛び乗った。そして用意した針で自らの指を刺しそこから滲んだ血を--神血(イコル)を背中に落としステイタスを刻みはじめた。

 

ステイタスは神聖文字(ヒエログリフ)で刻まれている。それは子どもたちの様々な体験や出来事から得た経験値(エクセリア)を取り出し成長の糧に変えていく、神のみに扱いを許された力。

 

「さぁ、これが君の新しいステイタスだ」

 

ややあってステイタス更新は終わり、ベルの手元にはステイタスを写した紙が握られておりベルは視線を紙に落としていた。

 

ベル・クラネル

Lv.1

力:I0 → I13

耐久:I0 → I10

器用:I0 → I17

俊敏:I0 → I20

魔力:I0

《魔法》

【 】

《スキル》

【 】

「アーク君お待たせ。君も服を脱いで横になってくれ」

 

そしてベルにしたのと同じくアークにも新たなステイタスを刻みこんでいくのだが、不意に上に乗っているヘスティアから僅かだが驚きが伝わってくる。

 

「・・・・アーク君、これが君の新しいステイタスだ」

 

ヘスティアから渡されたステイタスを写した紙、そこには。

 

アーク・シファー

Lv. 1

力:I0 → I82

耐久:I0 → I40

器用:I0 → I61

俊敏:I0 → I53

魔力:I0 → I64

《魔法》

(インドラ)

・付与魔法

・雷属性

・詠唱式 【鳴り響け(ライトニング)

【 】

《スキル》

龍の力 (ドラゴン・フォース)

・宿主の渇望を具現化する

・龍の力の発動権

・龍の力を発動時、全アビリティ超高補正

・龍の力を発動する度に龍へと昇華する

紲護渇望(デスモス・セリスィ)

・護る為に飛躍する

・護るものがある限り永続する

 

そこにはアビリティが大幅に伸びたことが記されておりそれ以外、スキルや魔法については()()()()()()()と変化はないようだった。

 

実はあの龍との邂逅から目覚めたアークはヘスティアだけ起こしステイタスの更新をしてもらった。そこで発現している規格外のスキルと魔法の存在について体を震わせたヘスティアに尋問され龍との邂逅を説明し、他の神々には絶対にスキルは教えない事、いずれは伝えるがベルにも今はスキルについては秘密にする事を決めたのが朝にあった出来事である。

 

ヘスティアが驚いていたのは予想を超えたスキルの効果、アビリティの異常な成長によるものだった。

 

「アーク君、朝にも言ったがあまり無茶はしないでくれよ。もちろん君の望みは知っているし君のことを信じてる、だけど君に何かあればボクやベル君は・・・」

 

「わかってる。絶対にヘスティアとベルを悲しませるようなことはしない。だから安心してくれ、な⁉︎」

 

未だ不安は残るヘスティアだったがアークのその言葉を信じると決め頷きを返し、何事もなかったかのようにアークと共に紙を眺めているベルの元に足を進めた。




今回も読んでいただきありがとうございますヾ(๑╹◡╹)ノ"

アークのスキルがチートでバランス壊さないか不安ですね:(;゙゚'ω゚'):

読んでの感想やアドバイスがいただけるとテンション上がるのでもしありましたら気軽によろしくお願いします^_^
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