【クラス】 :キャスター
【マスター】 :火々乃晃平
【真名】 :モルガン・ル・フェイ
【属性】 :混沌・悪
【キーワード】 :三位一体
:アーサー王物語
:魔法の鞘
【ステータス】 :筋力C 耐久D+ 俊敏C+ 魔力A+ 幸運C 宝具EX
【クラススキル】 :陣地作成B 道具作成C
【スキル】 :高速神言A 策謀家C 妖姫EX
【出典】 :『アーサー王物語』
それらを持ち合わせた一見奇怪にも思える女性。
アーサー王の生涯の宿敵である。
【クラス別スキル】
・陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”の形成が可能。
・道具作成:C
魔術的な道具を作成する技能。
・単独顕現:B(隠れスキル)
単独で現世に現れるスキル。このスキルは“既にどの時空にも存在する”在り方を示しているため、時間旅行を用いたタイムパラドクス等の攻撃を無効にするばかりか、あらゆる即死系攻撃をキャンセルする。
【スキル】
・高速神言:A
呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
現代人には発音できない神代の言葉を、神託により授かっている。
・策謀家:C
相手の弱点を瞬時に暴き、自身の打てる手段から相手を確実に陥れる論理。あるいは、その性。
・妖姫:EX
妖精の女王としての証を示したスキル。
対峙した相手のステータスを最大二ランクまで下げる。なお神代に活躍した英霊には効かない。
【人物】
謎の貴婦人。媚びるような声色とは裏腹に、非常に理知的な女性。
しかし、どこか物事を悲観的なとらえ方をしており自身を貶めるようなことを口にする。
かのロクデナシから教えを受けたせいか、非人間的な側面もある。魔性の女の側面。
父王の愛も期待も一身に受けたアルトリアを憎み、その生涯をかけて彼女へと復讐をする妖妃。
ケイ卿曰く「妖精のように無垢かと思えば戦乙女のように壮麗、かと思えば魔女のように残忍」。
自身のマスター、ヒビノコウヘイと最初にあったときは都合の良い道具として認識していた。しかし、彼と会話を、時間を重ねたことで――――。
彼女の本性は他人を虐げることに悦を漏らし、失うことに快楽を得る怪物だ。簡単にいうと、ドMでありドSなのだ。変態である。
もちろん……スパルタ母の側面もあり、真っ当な側面もあるのだが。
【真名:モルガン・ル・フェイ】
先王ウーサーの娘。王を憎み、その王位を狙う。
策略によってマーリンを陥れ、カリバーンを失わせたのも、アヴァロンを奪ったのも彼女である。
また、女性であったアルトリアを魔術によって擬似性転換させ、同じく魔術で幻惑して精子を採取、自身の子宮で育て、王のコピー、クローンと言える存在であるホムンクルス・モードレッドを造り上げる。
そしてアグラヴェインと「いずれ王を倒し、その身が王となる」と吹き込んだモードレッドをキャメロットへと送り込み、国家の転覆を謀る。
その結果は──
彼女は、アーサー王に強い憎悪を感じているが―――それは、もはや過去のこと、と今は割り切っている様子。
そもそも、彼の王を憎悪したのは―――ロット王が死んだ理由が彼の王にあったからである。要は八つ当たりである。
―――自分が叶えたかった願いを、あっさりと腹違いに持ってかれた。
その事実が、彼女の狂気を誘ったのだ。
【宝具】
『
ランク:EX
種別:結界宝具
防御対象:1人
由来:エクスカリバーの魔法の鞘と、死後のアーサー王が眠る島アヴァロン。
妖精モルガン(モルガン・ル・フェ)がアーサー王から奪った聖剣の鞘。
「不老不死」の効果を有し、持ち主の老化を抑え、呪いを跳ね除け、傷を癒す。真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い「妖精郷」に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を守る。それは防御というより遮断であり、この世界最強の守り。
魔法の域にある宝具で、五つの魔法さえ寄せ付けず、多次元からの交信は六次元まで遮断する。あらゆる宝具を持っているに等しいギルガメッシュでも、この宝具を使用中の彼女には最高出力のエアを使っても傷を一つ付けることさえ不可能。
本来は、アーサー王の宝具であるため消費魔力が二倍になっている。
『原初の大釜』
ウェールズ神話の月の裏の女神が狂気と共に持ち合わせているという魔女の大釜。
曰く、ケリドウェン―――つまりはケルト神話で冥界の女神とされる魔女が持っていた大釜。釜で1年と1日材料を煮立てて調剤すると、世界最高の「智恵」「霊感」「学問」の三つを得ることが出来る3滴の魔法薬を作ることが出来る、という逸話から生まれたモノ。
完全な万能の釜であり―――聖杯だって材料さえあればぽんぽん作れる。
【SG】
・SG1【三位一体(三相女神)】
簡単に言えば―――
それらが悪魔合体したものがSGとなっている。
彼女の逸話として大きく関係しているため強い言及は伏せておく。
三位一体というより三相女神という概念に近い。
三相女神とは、太古の昔から世界を創造した地母神の三相と呼ばれている概念である。
ソレを表すのに上弦の月、満月、下弦の月と表される。左からそれぞれ、少女、母親、老婆を表す。
月の満ち欠けの様子から死と再生の女神などによく見られる。
というか、三相とか言っているが、大きく分けて三つにカテゴライズされるのであって実際はそれ以上の面を持つ。いくつかは聖なる数字を三倍してください。
とかく、彼女のSG――つまり隠したかったモノは唯一つ。ヒビノに護って欲しいという願いそのもの―――いや、その願うと言う狂気。それは、今の彼女には破綻したモノだ。
キャスターはサーヴァントである、という自分の役割にこだわって動いている。その自分が護ると決めた対象を死地に送り込もうとするなど狂気余る行為である。
愛しているのに傷つけたい。恋した筈なのに壊したい。
ヒビノがキャスターを生真面目と称したが、それ以上の相応しい言葉はない。
まじめだからこそ、強く岸波の言葉を否定したのだ。
――――キャスターはヒビノに恋をしている。
もはやそれは隠しようのない事実である。
いつ惚れたとか、何が原因だとかは、たいした理由はない。少々……丈夫(笑)だっただけだ。しかし、結果としてキャスターはヒビノの好意を抱いてしまった。
自分はそんなものを抱いてはならないと思っていながらそれを抱いてしまった。記憶の殆どを見た以上、彼女は彼の側に立つ自分でない誰かをしているのだ。
この恋が叶わないなら、せめて――彼を護るサーヴァントとしてあろう。
だが、同時に――彼はずっと私に護られていればいい。私だけを護って欲しい。
そんなエゴが彼女の中に生まれてしまったのだ。
それが、あの魔術であり、迷宮の仕組みとして現れていた。
・SG2『
キャスターの―――つまりは、モルガンのSG。
可愛い者に目がなく、飛び突きほおずりせざるを得ない―――溺愛好者である。溺愛できるから、可愛い物を愛せる。溺愛出来る者でなくては、発現しないSGである。……メルトリリスも持っている―――ちょっと特殊だが。
とかく。可愛らしいものを集める、という行為自体におかしいものはない。
女性が可愛らしいものを求めるのはもはや本能。無条件で可愛いものや綺麗なものを集めて眺めたり集めたいという欲求事態を女性は持っているのである。
だが、彼女に“可愛いものや綺麗なものを集めたがるなんて――お前って烏みたいだよな”とか言うと、もれなくコンクリート製の壁に埋め込まれることになる。……ヒビノみたいに。
―――結論として、女性は自分の価値観にあった“美”をもとめがちだ。
例えば、その『美』がお金に向けられれば―――遠坂凜になるのだ(直球)。
キャスター――つまり、モルガンは生前、賢者であり魔術師であり、薬剤師であった。アーサー王に力を貸したことも何度かある。
彼女は魔術師、そして薬剤師であったが故に、よく錬金や調合に使うための素材を集めていた。
時よりガリアやブリテン各地に飛んでは、素材を収集していた。
それがちょっとした趣味となったのである。――――――そこからこのSGへと発展したのだ。
愛らしい者を集めて、煌びやかな宝石なんかも集めるようになった。
ヒビノがプレゼントした、烏のぬいぐるみだが――――――みごとに彼女のこころに響いた。
彼女は烏をよく使い魔として使用する。それは―――単純に好きな動物だからだ。
アイルランド周辺にすむ一般的な烏はズキンカラス。あるいはハイイロカラスともよばれるもの。雑食なので色々食う。
冬場、食料が少なくなった時、彼らは生存するために屍肉を啄む。
ニンゲンが戦争するのは収穫が終わった後である。
故に、人の屍を啄む姿を戦争後にはよく見たのだろう。アイルランドでは、死と殺戮の神には烏がつきものになった。それがモルガンにも少なくない影響を与えていたのだ。
烏は他の鳥より知性が高く、愛らしい―――と彼女は言う。
断じて―――彼女の色気に負けて、木の実を差し出していたり光り物を持ってきてくれるからではない。
―――調教したら、それはもう宝石がざくざく手に入ったからとか、素材が入手したくてこき使っていたとか…………そんな事実はない。
信じるか信じないかは、貴方次第……。
え? ヒビノは信じたか?
信じていたら壁に埋まってない。
・SG3【破滅願望(死の欲動)】
キャスターが抱えている闇そのもの。
アンビバレンス―――在る対象に対して、相反する感情を同時に持ったり、相反する態度を同時に示すこと。あるいは、両面価値とも言われるものをキャスターは得ている。
アンビバレンスを簡単に言えば、愛情と憎悪を同時に持つことや、あるいは尊敬と軽蔑の感情を同時にもつことだ。
かつて火々乃晃平が戦ったセイバー・モードレッドのアーサー王への尊敬と憎悪の同居などが例として挙げられる。
キャスターの場合、『愛する者の死を願う』という、殺害願望にして自殺願望が膨れあがったものだ。
彼女はさらに質が悪い。
「死の欲動」とは「死にたい気持ちに駆られる」というものである。
それは、自身への攻撃性―――つまりは自傷行動をさせる。その自傷行為に、彼女は快楽を覚えたのだ。腕をナイフでさくと、痛いけどキモチイイ、と言った風に。
少々、度が過ぎているが、愛する者を失えば失うほどより強い快楽を享受できたのだ。それこそ、一人一人、愛した人間を摘み取っていく行為はえげつない快楽を約束しただろう。
一見、倒錯したようにみえるものの、実は良くある事例でもある。攻撃性がかなり尖っているだけで。
―――彼女は、完璧主義者である。
完璧主義者とは、完璧な人間が主義とすることはなく。完璧を主義とするということは、完璧になろうとする試みである。品を知り、恥を知っている。
つまりは、自らが完璧と考える知覚状態に達していないと、罪悪感、恥、怒り、不安が引きおこされる。彼女は、完璧ではないのであれば、他人からの称賛や愛を失うと信じているのである。
彼女が失敗を嫌い、恥を嫌う理由はそこにある。
彼女は、日頃から強い心的ストレスを感じており、そのストレス発散のための自傷行為、というわけだ。
故に大切な人、と規定したヒビノと殺し合うことに興奮していたのだ。
また大切な人を失うという恐怖。その喪失感から得る快楽・絶頂。
だが、勘違いしないでほしい。
その行為はあくまで悲鳴の代りに現れたものでしかない。
再三言ってきたが―――彼女は、恥を知らぬ女ではない。
その浅ましさ、おぞましさ、醜悪さを正しく認識しているのだ。抗えぬ快楽による醜態―――それこそ仕方ないと、余人は謳うだろうが彼女はそれを恥じた。
だが、自分にはなにも出来ず、だらだらと快楽にながされて抗えない罪を重ね続けていく。
そんな自分を許せなかったからこそ――――自死を望んだのである。
例え、それが快楽に歪んで汚される願いに堕ちてしまうとしても。
―――彼女に救いはない。
どれだけ贖罪のために自己を崩壊させようが―――それを快楽で汚してしまう。
そして、どうすることもできずに穢れを重ねていくことになる。
自己に関する全てが崩壊しても……彼女は自分を罰せる誰か探し歩いて行く。悪質な螺旋の連鎖そのものだ。デススパイラルそのもの。煽情さあふれるタナトスの花。
―――彼女は、生きていることが罪なのだ。
彼女の根底にあった願いは―――そんな自分を赦さないでほしい、というもの。
………もし、そんな彼女を救うことが出来る人間がいるならば――――彼女を赦さぬと言い続ける誰かだけだろう。
***
【ロット王について】
本来ロット王は、コーンウォール公ゴルロイスとイグレーヌの間に生まれた長女モルゴースと婚姻する。ブリタニア列王記によれば、アンナという名で登場する。
しかし、史実とは違い彼はモルガンと婚姻している。
その上、四人もモルガンに孕ませあげく、全員円卓の騎士になっている。
彼らが騎士を目指したのは父である彼の影響が強いだろう。
自身の理想とした騎士像をアーサー王は持っていて、それに成れるという事実を知っただけで命を託すにたる、と考えた。
故に、彼の王の反対勢力を丸ごと自身ごと、一網打尽にさせたのだ。
―――彼の王に、完成された騎士王としての咎を負わせた張本人。
……彼が死ぬことで、大いに円卓はねじれるのだが、彼は忠道を尽して死んだ。それが誰に讃えられるわけでもなかったとしても。
【ヒビノコウヘイ】
今回の主人公?である。
キャスターのマスターとして。そして彼女の騎士になった。
最初こそ、キャスターにただならぬ不信感を感じていたが、いつの間にか愛していた。
彼の正体は、火々乃晃平が捨てた肉体に仮性の魂が復元されたもの。簡単に言えば、彼の形をしたNPCである。
仮として、火々乃晃平の精神を構築し直し、ロット王の求めに応じ、魂を受け入れ肉体を動かした。
魂が大きく変質したことで、肉体の生命エネルギーをそのまま使用できなくなる。あくまで、肉体は火々乃晃平ものであるため、心臓が排出するエネルギーは火々乃晃平にしか適合しない。
彼の場合、生存する際に補填されるエネルギーが皆無なため一方的に消費する。結果、魔力捻出する度に死に直行するわけである。
―――常人なら二分で自我が消え、肉体を消失してしまうだろうが、持ち前の生命エネルギーだけで、サーヴァントを維持、戦闘させている。スーパー魔力タンク。
モルガンの宝具で竜騎士にされた。
彼女に渡した心臓と白い竜の血をブレンドされた最強の騎士。
そのせいで一回自我崩壊を迎えるも、誰かの手助けもあって無事復活。
――――彼女に愛を告げにアヴァロンへ。
これにて、CCC編は終りです。いやぁ、長かった...。
CCCの特性上、やはり岸波白野が物語のキーパーソンなわけで。
そうなると、こんなエンディングと相成りました。
気がつけば、もう百話超えててびっくり。
ここまで駄文に付き合ってくれた方々、本当に有り難うございます。
次回? ―――やる気が起こればさもありなん。