Fate/EXTRA-Lilith-   作:キクイチ

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FGO主人公にとってはやっと序盤のチュートリアル終了。


同盟結成

 

 雨が激しさを増す夜。

 カルデアのマスターとセイバーをランサーのいる方へけしかけた後、火々乃晃平は電波塔の上からその戦闘を観測していた。

 

「うっそだろ、おい。槍外したぞ、アイツ」

 

 視線の奥ではランサーがセイバーに向って宝具を放ったにもかかわらず、アッサリと防がれていた。いくら彼女が本気でないとはいえ、この結果はいささか受け入れがたい。

 彼らの会話は聞こえない故推測するに―――いや、無理だ。どう考えても因果逆転を凌駕できるとは思えない。

 

 ……ならば、宝具か。彼の持つ短剣。それが振るわれる瞬前に輝きを放ったのを見た。見ることが出来たのはそこまで。それから後は、魔術で強化したこの目ですら見定められなかった。

 マスターはたいした事は無いが、セイバーには相当戦闘能力持ち。さて、ランサーで押し切れるか……。

 

 そう考えていた矢先、そらからもう一体の―――あれはライダーか?

 

 茶髪と褐色の外蓑を翻す女と……、黒服の……女、っていうかどっかで見た事あるんですけど!?

 

 いや見違うはずもない。あの黒髪の女はうちで雇っていたクソメイドではないか。しかし、何故ここに? 彼女には来るなと言って置いたのに。

 

「はぁ……やっ――――」

 

 自然とため息交じりに“厄介な”と口から言葉がこぼれる前に、

 

「にゃあ」

 

 と足下の猫がなく。自分の使い魔の黒猫が客人の来訪を知らせる。

 それは、外敵の知らせ。

 

 電波塔に張った結界には反応は無い。しかし、この猫は嘘を言っていない。霊質の者に反応するよう育てた霊媒具なのだから。

 

 では、()()()()()()()()()()

 

 それは、魔術師なら可能か? 否、不可能。可能性こそあれど、一介の魔術師ではこの結界を破るには足らない。それこそ封印指定クラスの実力が必要。

 しかして、その場合なら別のトラップが発動する。

 

 生身の人間が来たなら―――ここに押しは言った時点で空間ごと固定する罠が。しかし、その発動はない。

 

 ならば―――答えは一つ。

 

 振り返って答え合わせといこう。

 

「何様かな? アサシン」

『決まっている。 その首を貰いに来たまで―――だ!』

 

 視界には黒い亡霊。ぼろきれの様な黒い外蓑を纏った男が魔力の鳴動と共にこちらに走り出した。

 

「逃げるぞ、猫」

 

 柵のないここから飛び降りて、檻際に鉄骨を蹴り上げて落下スピードを上げる。

 同時に降りてきた黒猫抱え、

 

「“重力加速”」

 

 全身に掛かっている重力を増幅し―――落下スピードをさらに加速させる。

 下方には瞬時に夥しい数の折紙を展開しクッション代わりに着地する。

 

 上を見上げれば、アサシンが黒衣を翻した姿が目に入る。浅黒い肌をした腕が伸び―――何かを投合してきた。

 

 細い針―――闇夜に紛れるように進む針が迫ってくる。

 

 迎撃しなければ、俺がハリネズミになるのは決定だ。

 

 しかし、それを想定せぬ俺ではない。下に飛んだのだって最初から想定していたルート辿ってのもの。

 サーヴァントに勝てる道理はないが、逃げ延びるくらいは可能だ。

 

 着地に使った折紙の殆どを前面へ広げ、即席の魔術障壁を作る。これで、一瞬でもアサシンの視界を遮ることが出来る。

 

 自分の進む先には―――二つのパターン。

 

 一つは、マンホールを開け下水道へ飛び降りるルート。

 二つ目は、そのまま進み廃墟街を颯爽と抜けるルート。

 

 当然、俺は―――。

 

 マンホールへと近づき明ける。

 

 そして、穴の中に体を滑り込ませ、

 

「この程度の壁ではなァ――――!!」

 

 かなりの魔術硬度を誇る壁を一線で切り拓くアサシン。

 

 そのアサシンと、マンホールの落ち際に目が合った。

 

 

***

 

 

 アサシンの眼前に広がった魔術防壁。それと同じものを展開しようとすれば、並の魔術師では詠唱、あるいは呪文が必要になる。されど、ヒビノは詠唱なしでそれを展開してみせた。

 その手際にアサシンも感嘆するが―――故に惜しいと感じた。

 

 その程度では。アサシンの壁には成り得ない。

 

 己が宝具―――短剣を取り出し、渾身の力で魔術防壁に向って一閃と振る。

 

 衝撃は腕に伝えられることはなく、まるで豆腐でも切るかのようにアッサリと切り開いた。

 

 開けた視界には狭い通り、その手前のマンホールの中に驚いた顔をして、ランサーのマスターが落ちていくのを確認した。

 

 着地してマンホールへ近づき、穴の中をのぞき込む。穴の先には暗がりが広がり、アサシンの目を持ってしても見透かすことはできない。

 

 横を見れば、マンホールの蓋が寂しげに転がったままだ。

 

 この状況を見れば、ヒビノがマンホールから降りて下水道から逃げだそうとしているのは明白だ。

 しかし―――アサシンは、くるりと体を返した。

 

「オレ以外なら騙せたかもな」

 

 マンホールから落ちていくヒビノと目が合った時、アサシンの目には不可解に映ったのだ。

 彼は大自然の中で育ち、自然の中で師と共に武技を磨いた者。その武術は誰にも劣るものなしと歌われた男。

 故に、彼には気の流れが読める。

 

「気の流れがまるでない―――つまりは人形だ。マスターも言っていたがこざかしい手を使う男よ」

 

 マンホールから覗いたヒビノの顔には、気の流れがなかった。

 

 気とは、自然に生きているものなら何だって流れているソレだ。それがない、と言うことは死んでいるか、ただの機械的なものか。

 つまりは、人形。

 ヒビノが自分の変わり身を使って騙す、という手口をアサシンは既に己がマスターから聞いていた。故に、感嘆に判断できた。

 

 なら、転がっているマンホールの蓋は“下水道を通って逃げた”という事実を作る。演出したというだけ。

 

 ならば、彼はどこへ逃走したのか。

 

 続いて、狭い路地をみれば――その手前、アスファルトの地面が妙な形、小さな半円を描くように焦げていた。 ちょうど、人間の踵ぐらいがぴったりと合いそうなサイズ。魔術で強化した足で逃げればこれくらいの痕跡は残るだろう。

 

 しかし、それもフェイク。

 

 触ってみると焦げ跡は随分前に付けられたものだと判る。先ほどの瞬間において強化して逃げた、と考えると。熱がないワケがない。

 

 視界を回せば、その端、大きな室外機が取り付けられたその建物の壁――そこそこ高い位置に窓がある。ご丁寧に片方だけ開いており、大人の体くらいならくぐれるだろう大きさ。

 ―――そこから逃げたに違いない。

 

 アサシンはそう判断し、ヒビノを覆うと窓に飛び体をくぐらせて建物の中に入った。

 

 

 ――狭い、コンクリートの部屋。

 見渡す限り、何もない部屋。そう、他の逃げ道すらない部屋だった。

 

 その事実に気づいた瞬間、アサシンの背が総毛立つ。

 

「しまっ―――!!」

 

 刹那、部屋の中の壁全てに魔術式がぼうっと浮かび、激しい閃光とともに爆発した。

 

***

 

 

「いやぁ、あっさり逃げられたな。流石に怪しすぎて追う気も失せたかね」

 

 下水道を抜け、別のマンホールから出て逃げ果せ。

 

 いまや、本拠の山に帰ってきていた。

 夜中に暗く。森の濃厚な匂いが立ちこめる中を歩く。

 

 ……マンホールから逃げるとき、最後にアサシンと目を合わせたのは人形―――であっている。ただ、アサシンが勘違いしたとしたら下水道から逃げたのは人形の方と、思い込んだことである。

 俺、つまり本体もそっちから逃げて、後から人形のほうも同じ道を通ることで見せかけた。

 

 ―――しかし、想定以上に速く壁を切り裂かれて、人形がアサシンと目が合ったときはまで完全には逃げ切れていなかった。というか、下にやっと降りれたころだった。

 

 もし、そのまま愚直に降りてこられたらあっさりと見つかったろう。

 

 いやあ、流石は気を読む英霊。電波塔にきた時点で、俺の罠に引っかからなかった以上気を完全に読めるヤツだとは把握出来ていた。完全な奇襲をしかけれたと思い込んでいたようだが、こちらの狙い道理に仕掛けてくれた。

 これで半数のサーヴァントの居場所が把握できる。

 

 ……すこし、体を張りすぎたけど。

 

「さて、じゃあそろそろランサーに、」

 

 ランサーに、連絡を入れようとした瞬間―――ぞくっ、と悪寒が背筋を昇って、

 

「――――っ!?」

 

 悪寒を起こす原因であろう方向、背後へ目を向ける。

 

 膨大な魔力が渦巻き、圧倒的な軌跡が空間を揺らしている。

 

 肌に伝わる感覚がまるで鋭い刃先を突きつけられているかのような冷たさを訴えてくる。

 

 脳は軋み、まずいまずいと警鐘をかき鳴らす。

 

 落ち着け、落ち着け。

 落ち着いて、その存在を真正面から視認する。

 

 黒革の軍服らしきものを羽織り、刀を腰に差している。幕末の軍人の様な格好と言えばいいだろうか。二本差しの一本に手を掛けながら男は口を開いた。

 

「―――こんな夜中にであるいちゃあいけないなぁ。ひょっとしてテロでもする気かな?」

「それはツッコミ待ちか? テメェの方がテロしそうな格好に見えるんだが?」

 

 赤服的な。どこのテロ組織メンバーですかこの野郎。

 黒い髪に、鋭い目つき。殺人鬼まがいの目つきがテロ組織の一人という印象をより深く納得させられる。

 

「ふ~ん。じゃあ、お前は善良な市民ってことかな」

「まあな。生まれてこの方、政府に逆らった事なんて無いよ」

 

 こちとらちゃんと税だって納めている。土地もってるとそれなりに持ってかれるんだぜ? しかし、俺はちゃんと払っている。そんな俺を善良な市民だと言わずなんと言うのか。

 

「政府? てこたぁ、お前さん―――薩長かァァ!!!!」

 

 いきなり目つきを鋭くして、そんあことを叫びながら日本刀を振りかざしてきた。

 

 すんでのところで体を押し倒し、紙一重で躱すことができた。

 

「なっ―――」

「政府軍だろう? 政府軍なんだな? ああ、なるほど。俺達の敵だなァ!!」

「はぁ!?」

 

 なんだコイツ!? 話聞く気ねぇのか…!

 

 そうか! バーサーカーのサーヴァント! キャスターかアーチャーかのどっちかかと思っていたが――――バーサーカーならこのまともじゃない威圧感も、意味のわからなさも説明がつく!

 

 ちらり、と令呪をみて使うかどうか逡巡する。

 

 ―――ランサーは使えない。

 

 懐から小瓶を取り出し、蓋を開け、呪文を告げる。黒い液体が地面を腐らせ汚す。その瘴気はあらゆる生を否定する毒霧のようなもの。

 

 

「黄泉よさらば。我が身は地獄の鬼こそ相応しき」

 

 黒い泥の中から、白いものが浮きでてくる。

 ソレは200近くの小さくとも一メートルは超えているだろう白い棒。ぷかりと浮かび出る巨大な一つの髑髏。

 そうあれば、その光景を見た者は当然だが人間の骨格が出てきたと感づくだろう。

 

 骨は組み上がっていき―――上半身の骨格が組み上がった。巨大な髑髏の目にエーテルがくべられ燃え上がる。

 

 ―――どくん。

 

 空間が揺れ、大気が圧倒的な魔力に鳴動する。

 それは心臓。その骸骨の巨体に相応しき心臓が動いている。血肉はないが、骨子がある。

 

 猛々しい炎を発しているとすら思えるほどの圧倒的な魔力と神秘。いや、実際発している。

 周囲の木々がその熱に焦げ始め、やがて発火する。

 

 その姿は地獄の在り方に相応しい……!

 

「謳え、骸骨ども! その怨嗟の炎を高ぶらせ――――敵を討て!」

 

 轟々と唸りを上げ、神秘がバーサーカーへ押し寄せた。

 

 

***

 

 

 ……バーサーカーとの戦闘があったのがちょうど一時間前。

 

 なんやかんやで、逃げ延びた俺は家に無事に帰還し―――眼前に鎮座する問題に頭を悩ませていた。

 

 目の前にいるのは、真顔ランサー、カルデアのマスターとそのサーヴァントのセイバー。そしてうちで雇って、今は休暇中のクソメイドとそのサーヴァントのライダーである。

 何だか気まずそうに頬をかくカルデアのマスターと、何故か俺を見ながらにやつくライダーに。我が意を得たりとばかりにお茶を客人に渡すクソメイド。

 

 なぜ、此奴らが本拠であるうちの中にいるかと言えば。

 

「……つまり、お前らは俺と同盟を組みたいと? で、俺と連絡が取れなかったから、俺に直接会えば、疑問も晴れて一石二丁! ……だから、俺の、家に入れたのか、ランサー?」

「概ね、祖の通りだ。猿よりは理解力があるな。褒めてやるぞマスター」

 

 ぶっ殺すぞ(出来ない怒り)。

 

 いけしゃあしゃあというはこのランサーである。バーサーカーと決死の逃亡劇を行っている間に全然助けに来ないポンコツサーヴァントがいると聞いて。

 

 ……こなかった理由。カルデアメンバーを連れてくるため。

 

 ふぅ。ブン殴りてぇ(直球)。

 

 カルデアから、現在の状況は聞いた。よく分からん通信を通して人理焼却だのなんだの聞かされた。

 ……俺が知らなかった情報はここが特異点化しているという事実だ。

 

「特異点化は十中八九、聖杯関連だろうな。さっき、俺が説明した通り今回の聖杯戦争は俺が催したものではない。……この聖杯戦争を起こした張本人に俺は用事がある」

『じゃあ、こちらと同盟を組んでくれるのかな?』

「そうだな……目的は殆ど一致している。俺との同盟は聖杯戦争を起こした下手人を捕らえる、あるいは殺すまでの期間。そして、その下手人の命をこちら預かりとすること。その条件がのめるなら俺は構わん」

『―――ふむ、下手人か。そこまでこだわる理由を聞かせて貰っても?』

「……こちらで調べた結果、下手人の名は“火々乃胴雷”と、確定した。とうの昔に死んだはずの男が何の因果か舞い戻ってきたらしい。なに、身内の恥を何とかするってのは大して珍しくない話だろ?」

『なるほど。らしい理由だ』

 

 今話したのは、カルデアの所長代行をしているレオナルド・ダ・ヴィンチと、シャーロック・ホームズ。どちらも英霊でカルデアに手を貸しているらしい。

 

 ……あのカルデアに彼の英霊が答えるとは。聞けば数々の有名な英霊が召喚されているらしい。よくあんな組織に手を貸す気になったものだ。

 

 ちらり、と横目にカルデアのマスターをみれば、まじめな顔でこちらの話をじっときていた。我関せずとお茶を啜っているランサーと比べれば百倍信用に値する。あとで冷凍ミカンをやろう。

 

「……で? お前達は拠点の一つも構えれていないと。その能力も持ってないと。それでよく参戦しようとかおもったな?」

「あははは……えっと、なんか、すいません」

「チ―――まあ、いい。運がいいことに部屋はいくつもある。好きにつかえ」

「あ、ありがとうございます!」

 

 ちゃんとお礼を言える現代の若者にほっこり。

 

「じゃあ、これからよろしく。あ、俺はセイバーのハン・トゥア。よろしくな!」

「……真名、明かしてもいいのか?」

「ああ、別に。マスターの許可も出てるしね」

「……まあ、よろしく」

 

 友好的(フレンドリー)にセイバーは近づいて、手を刺しだしてくる。差し出された手に一応答えて、握手する。

 

「アジアの果て、ヨーロッパの境にまで旅した大英雄にして冒険者よ。君が味方でこころ強い限りだ」

「うちのマスターは見ての通り三流の魔術師だ。適度に助言してくれると助かる」

「あまり期待するな。俺とて上手いほうじゃない」

「またまた」

 

 ハン・トゥア、か。月のバーサーカーは強敵だったが、彼の史実、つまりはハン。ジュバットを殺したのはこのハン・トゥアだ。なら、ランサーのゲイ・ボルクを防げたのもうなずける………ちょっと無理があるような、気がしないでもない。

 

「で……久しぶりだな、クソメイド。来るなって言いつけた記憶があるんだが?」

「……御当主様。お久しぶりです」

「いや、いつもはご主人様って言ってたろ」

「はぁ………本物ですか」

「何故、ため息? あと、俺の質問答えろよ」

「今、私は休暇中なので」

「ああ、そういう……じゃあねえだろ! ……ま、いいや。じゃあ、メイドなんて呼べないな。後、給金も出せないぞ?」

「構いません」

「そうかい………後でくれって言っても」

「いりません。ご主人様ほどがめつくないので」

 

 クソメイド……こと、椎名ナツキ。彼女との縁はまぁ、今年で三年くらい立つ。実は同い年な大学生だったりするのだが……休暇、夏休みを駆使して俺を捜索したらしい。

 

 彼女の隣にはこっちをニヤニヤして見つめる女―――ライダーの姿。無茶な召喚で記憶がない……らしい。嘘か本当かは判らないが、信用は……正直、出来ないが。ま、ランサーよりは使えるだろう。

 さっき目があってからずっとこうしてニヤニヤされている。なんか怖い。

 

「……なにか用か、ライダー?」

「………………………」

「………………………」

 

 じっと無言で見つめられた件。

 なんとんなく目がそらせず、じっと見つめ合うことになる。俺の顔なんか着いているのだろうか?

 

「………………いい」

 

 何かしら呟いた後、突然ほにゃりと顔を崩して。

 

「余はライダー。ランサーのマスターのマスターよ。よろしくお願する」

「こちらこそ」

「あと、これから余の閨に来ん―――」

 

 阿呆な言葉が後ろから聞こえてきたが無視して外に出て、自分の部屋に帰って寝よ。……軽く水浴びてから。

 

 

 

 




去り際に声すら掛けられないランサーェ...

*

火「情報を集めてくれれば、それに応じて品をやろう。欲しい商品があれば、礼装、素材。あるだけ注文するがいい。働きには正当な給料を払う。コレ、社会の鉄則」

 ※イベント報酬が解放されました!

火「各種輝石から魔石に秘石。果てには歯車、羽に伝承結晶まで。欲しいモノはあるかな?いや、あればいいんだ。魔術師の蔵出しだ。欲しいだけ持って行け。まあ、働きしだい、応相談だがな」

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