【クラス】 :バーサーカー(セイバー)
【マスター】 :レスタード・ブラッドソン
【真名】 :ハン・ジュバット
【属性】 :秩序・中庸
【キーワード】 :無敵性
:王国出身
:魔法の剣
【ステータス】 :筋力A+(B+) 耐久B+(B) 俊敏B+ 魔力C+ 幸運D 宝具A++(C)
【スキル】 :狂化A+ シラットA++ 勇猛B
【出典】 :史実?『ハン・トゥア物語』
【固有スキル・シラットについて】
シラットA++
東南アジアにて発祥した武術。
合気道や空手に似た戦闘スタイル。気を込めた一撃を放つ。気を込めることによって破壊力を上げている。かなり繊細な技術をようするため狂化されている間は格闘技術に多少+補正がはいるだけである。
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【人物】
黒い衣を纏った褐色肌の男。セイバーの際は、侠客風の口調・性格を顕にする。レスターには兄貴分として接していた。
ハン・ジェバット。
マラッカ王国の戦士であり、物語の主人公ハン・トゥアと幼馴染みであり同時に、親友でもあった。
彼らはマレーシアの伝統武術シラットの鍛錬にはげみ、当時国王を悩ませていた海賊を退治することで名を挙げた。
ハン・トゥアは国王サルタンに忠義をつくして活躍し、ついには軍司令官にまで重用されることになる。
しかし、ハン・トゥアの破格の出世は名門貴族たちの嫉妬の的になり、国王の側室のひとりと関係を持っているといった噂をながす。
国王はこの噂を鵜呑みにし、ハン・トゥアに死刑を宣告する。
死刑をハン・トゥアは受け入れるが、宰相は殺すには惜しいと思い、ハン・トゥアを隠す。
一方、ハン・ジュバットは、死刑にされたハン・トゥアのかわりに軍司令官に任用される。
しかし、いわれのない噂によって死刑を宣告した国王やそのとりまきに、怒り、義憤を覚え反乱を起こす。
追い詰められたサルタンは、ハン・トゥアを死刑にしたことを悔やむが、宰相からハン・トゥアが生きていることを知らされる。国王はハン・トゥアにハン・ジェバットを殺すよう王命を下す。
殺されたと思っていた友人が自身を殺しにきたことを知ったハン・ジェバットの気分は推して知るべしというもの。
かくして親友同士の戦いは始まった。
七日間という死闘を繰り広げ、ケリスを奪いとられ切りつけられる。
勝敗は決したが、それでも死ねずに三日間さまよう。
その間、無関係の市民、護衛官など数千人を殺し続けていた。
彼にとってはもはや人間そのものが耐えがたい敵だったのかもしれない。
というのが物語の内容から読み取ったものだが実際は多少異なっている。
彼は、トゥアに殺された後、魔剣ケリスにより生き返ってしまう。
――トゥアが殺したくないと願ってしまったが故だった。
生き返った彼は、トゥアに娘と妻を託すと告げ、ボロボロの身体を引きずって去って行く。
当時マラッカ王国では忠節こそが重んじられていた。
生き返ってハッピーエンドとは行かなかったのだ。――彼の生を運命が許さないのだ。
彼は無関係の市民、護衛官を殺して回ったというのは間違いである。
彼は悪徳商人、海賊と関わりをもったもの、そしてトゥアを死に追いやろうとした悪徳貴族を標的にした。結果的に護衛官をその時に多く殺害した。
そして三日後にトゥアに殺されかけたことを証明、見逃したとされないために、心臓に短剣をつきさし、短剣を隠して、やっと倒れたという風に見せかけたのだ。
【宝具】
『一掌烈波』≪イッショウレッパ≫
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:2~3
最大補足:1人
気をためて拳に集約、正拳突きの形で放つ強力な一撃。
当たると同時に経絡――身体に流れる気のライン――を破断させ、確実に殺す。
まさしく一撃必殺。
『煌めき謳う雪華剣』≪ケリス・タミン・サリ≫
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1
最大補足:一人
親友トゥアがタミン・サリというジャワの無敵と恐れられた戦士を倒し、手に入れ、正式な持ち主から譲り受けたもの。
トゥアが死んだと聞かされ、彼の形見として持って行った代物。
バーサーカーに無敵性――Aランク相当の対魔力性と強力な不死性を与えている。
頭を切り取っても生えてくる。奪い取り、突き刺すしか倒す方法は無い。
バーサーカーに突き刺し倒した後、蘇生をおこないケリスは消失しセイバーへとクラスチェンジさせる。なお、セイバーのクラス補正は受けられない。
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【レスタード・ブラッドソン】
彼は常に嫌われ、怖がられてきた。――話したこともない大多数に。
母は娼婦で、父は知らない。
そんな彼は他人から疎まれ、さげすまれてきた。深刻ないじめにも遭っていた。
なんど激情のままに殺してやろうと思ったか気が知れない。
しかし、そんな彼を押しとどめていたのは母からの教えに寄るところが多い。
母もまた黒人で疎まれてきたが、命の重さを知っていた。――レスターに教わったのだ。
彼が生まれた瞬間に。
だからこそ、レスターに教えるのは必然だったといえる。
レスターは、母が亡くなったあとも生き続け、職を転々とはしていたが生きていた。
母の祈りを、願いを守りながら。
彼に間違いがあったとしたら――
――それでも叶えたいと願うほどの苦痛にさらされてきたからこそ、歪んだ願いだ。
そうさせたのは他でもなく――社会、他人であった。
心が弱いとは笑えない、笑ってはいけないのだ。
同時に仕方ないとも諦めてもいけないこと。
現代社会に通じる問題である。
もし、主人公と別の世界線であったとしたら、親友になれたかもしれない。
バーサーカー兄貴
略して
バニキ