Fate/EXTRA-Lilith-   作:キクイチ

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―――彼女は、天邪鬼。



殺戮戟情Ⅱ:流星雨

 ――――それは、異常な光景だった。

 

 

「チ――――このっ、ちょこまかと……前世はネズミでしたか―――、っ」

「誰が、ネズミだ―――ッ!」

 

 

 キャスターの強烈な打ち下ろしを、ヒビノは弾き返し―――短めの刀で心臓を突こうとする。

 

「ハァ――!」

 

 キャスターは鋭い突きを、槍の腹で打ち付けるようにして払う。

 

 そして―――ヒビノの腹目がけて、鋭い蹴りを放った。

 

 それを十字に組んだ腕で受け止め、咄嗟に後退した。

 

 キャスターと、ヒビノの接近戦。

 

 一進一退の攻防を繰り広げている。

 

 いや、その光景こそが―――異常だった。

 

 

「――――っ。これは、いかん。俺の未熟さを思い知った。身体はどうしたって、人間の域を出ないんだったな。馬鹿みたいに魔力だけは持ってるから誤認しちまった」

 

 

 ヒビノは今改めて再確認したように言っているが……彼は、人間だ。言うまでもないがキャスターは英霊である。

 

 前の層では、そのキャスターの槍の真価を味わった。

 

 もはや、ランサーと言っても過言ではないほどの槍裁き。

 

 彼は、それと打ち合って見せたのだ。

 

 キャスターのクセを把握していたとしても―――単純に力負けするはずだ。セイバーですら、力負けしたっていうのに。

 

 だが、あくまで押し負けていないだけで、キャスターに一撃すら当てれていなかった。

 

 

「一撃を受ければ、腕が痺れ。二撃よければ、足が悲鳴を挙げる。三撃、身を逸らすだけで筋肉が断絶する一歩手前。…………鍛えなすぎだな。よほど平和にあぐらをかいていたらしいな、俺は」

 

 

 などと自嘲的に呟いている。

 

 息を切らせずとも、身体は疲弊しているようだ。時間を掛ければ、彼の負けは目に見えている。

 

 

 ―――だから、こそ。

 

 自分には、分からない。何故彼は―――命を懸けて戦っているのか。

 

 彼らの戦闘が始まった時、セイバーはこう言った。

 

『―――ヤツめ、こちらに気づいているな』

 

 ヒビノは、こちらに気づいた上で戦いを仕掛けた。おそらく、死を覚悟した上で。

 

 サーヴァント相手に戦うなんて自殺行為もいいところだ。戦闘にすら、ならない……はず、なのだ。

 

 まるで、この戦いを見せつけているようにすら感じる。

 

 

「事実、見せつけておるのだろう。―――主従ともども、この()()を愉しんでいる。キャスターには戦闘狂(バトルジャンキー)の気もあるようだしな」

 

 

 ―――彼は、自分達の仕事はSGを見つけ出すことだと言っていた。

 

 なら、わざわざ見せつけてくるということは。

 

 この行為こそが、SGに関わってくると言うことだろう。

 

 しかし、セイバーの言う、“戦闘狂”という言葉には、五停心観は反応しない。

 

 がきん。ガきん。

 

 金属音と火花を散らして、交差する刃物。

 

「そこ――――」

「ぐぅ…………!」

 

 薙ぎ払いが彼を遠くへ吹っ飛ばす。

 

 木々の向こうに彼は吸い込まれるように消えていった。

 

 ―――――。

 

「……奏者が彼奴を心配するのも当然だ。だが、ここは耐えよ。ヒビノは馬鹿であっても愚かではない」

 

 ……分かっている。

 

 彼には何か思惑があってのことだって。

 

 でも―――見るこっちの気分を一切考えない、ヒビノの態度は腹が立つ……!

 

 

***

 

 

 

 飛び散る、木粉。

 

 ―――一瞬、意識が飛んだ。

 

 こちらの、刹那の隙を縫うように払いが飛んできた。

 

 ―――ど。ど。ど。

 

 

 垣間見た、“死”の感触に心臓が回転し続けている。

 

 血管が皮膚を割って這い出そうなほど脈打っている。

 

 ―――嗚呼、なんて。

 

 

 恐怖、しているはずなのに。

 

 頬を歪める口端を、感じる。

 

 

 ――――ぞっと、背に冷たいモノが流れる。

 

 すぐそばの木の後ろに隠れる。

 

 どうやら、木粉が上手く視界を切ってくれたらしい。

 

 彼女は、俺を探しに―――こっちにきた。

 

 

 ――――心臓を無理矢理に落ち着けさせる。

 元より、後付の代物。

 

 その程度は、可能。

 

 代償は―――意識の、混濁。

 

 

 息を大きく吸って、静かに吐く。

 

 刀をもった手首を叩く。

 

 

 かたかた、と五月蠅く震えたからだ。

 

 

「あらァ……? 私を、愉しませてくれるのではなかったのですかぁ?」

 

 

 こりゃ、絶対バレてる。

 

 だって―――――今、()()()()()()()()()()

 

 ―――音を立てない様に直上に飛ぶ。

 

 

 ずどんっ、と太い木に穴が空いて―――琥珀の槍が突き出してきた。

 

 

「おいおい……、随分な化け物ぶりだな」

 

 

 これには、流石のオレも引く。/ 俺のサーヴァントってこんなんばっかだな。他には、ライダーしかしらんが。

 

 枝を掴んで、太い幹に昇る。

 

 彼女がオレを知覚する前に蹴って、別の木に飛んでおく。

 

 音は立てない。

 

「―――ふーん。飛んで避けましたか……ですが」

 

 

 おっと、音は立ててない筈なんだがなぁ……!

 

 

 木の後ろからオドの流動を感じる―――大魔術の予兆。

 

 

「%&#%―――!」

「やっべ」

 

 

 悪寒が自分を這うより速く。その場から離れるように次の木へ飛ぶ。

 

 瞬間。

 

 

 轟音と共に、光線、熱線が放たれ―――オレがさっきまでいた木が消失した。

 

 

 ―――とんでも、ねぇ……。

 

 

 本気で、死ぬかと思った。

 

 しかし、なんでオレの居場所は分かったんだ。/ 当然、分かる理由があったからだ。

 

 それは?/ 一つ、魔術で見つけた。二つ、烏に聞いた。三つ、木精に聞いた。

 

 じゃあ、木精だ。つーか、魔術と他の選択肢被ってるぞ。/ 何故なら烏は見当たらない。というか大切な烏を消費財にはしないのが彼女だ。彼女は妖精―――夢魔すら統べる女王である。ここは彼女の庭、故。聞いた方が速いだろう。

 ……お前の奥さんえぐくない? 人間相手に本気ですよあの子!?

 

 彼女の全力のしごきにガウェインは全力で逃げるほど。オレも、だがね。/ つーか、お前ガウェインに剣教えてたよね? なんで、教える方が逃走してんの?

 

 モルガンは手加減を知らない上……スケジュールをびっちり組むタイプだ。普通の人間なら疲労で死ぬレベルのしごきを平然とし、笑顔で“やれ。できない? 殺す”を実践してくる/ あっ……察し。

 

 

 ……で、探知対策は……なんかあるのか?/ 世界中によく見られる逸話があってだね……。酒を地に叩きつけたまえ。

 

 懐から、神酒をとり出し地面に投げつけ――――る、必要はなさそうなので木の幹にしたたらせるようにして、酒を地面にそそぐ。

 

 なるほど……こういうことか。

 

 

 オレの視線の先には―――ほわほわ、とあっちこっちにうごく……白い発光体が見えた。それは、小さな人型にも時折見えるモノだ/ お前……『視』えているのか……精霊が、妖精ですら、ないそれを。

 

 驚くことか/ 精霊の視認―――、ならば浄眼……いや、妖精眼(グラムサイト)持ちか。俺の身体でよく出来たな。

 

 ……お前も持っていた、と言うことだぞ……?/ ……マジで?

 

 気づいていなかったのか……。

 

 

 まあ、いい。

 

 

「――――なっ、妖精が酔っている!? ……何倍にも精力圧縮した神酒。こんなものが用意できるのは……あの人だけ。……こざかしい」

 

 

 ―――――キャスターは、今度こそ。一つの目を失った。

 

 

 キャスターの視界、影を縫うようにして身を隠す。

 

 さて。

 

 問題は……。

 

 もう一つの目―――未来視が残っている。

 

 正確には、高レベルの直感スキルに近いものだが……それでも―――アレがある限り、接近戦で勝利はない。

 

 

「木の上部に―――焦げ跡。木を渡っていた? モモンガですかぁ?」

 

 

 挑発めいた彼女の声には耳もかさない。/かしてんじゃん、腕ぴくっとしてんじゃん。お前奥さん好きすぎだろ。/うるさい。アレだから、アイツが蠱惑的に言うのが悪い/それな。

 

 手段を構築し、オレに示せ―――()()()()?/ ……オレの夜とかどうとか言って置いて、そう言って頼るんですかそうですか。――――彼女の未来視を超える方法なんて実質一つだ。分かってんだろ………()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 簡単に言ってくれる。

 肉体的には、結構ギリギリだっていうのに。

 

 懐から―――黒鍵を取り出す。

 

 あの神父からぼったくりとしか思えない値段で買った物だ。……コイツを上手く使うしかない。

 

 

***

 

 

 キャスターは、苛立っていた。

 

 自身を愉しませる、だとか戯言を吐いたヤツが途端に見当たらなくなったのだ。

 

 木精に、地精。挙げ句の果てには水精まで酔っていて、使い物にはならない。

 

 探知は、不能。

 

 ――これは、撤退されたか。

 

 そう考えるのが普通である。

 

 しかし、キャスターのその考えを彼女自身が否定する。

 

 あの男は、ヒビノコウヘイという男は―――決して、約束を違わない男で、嘘を言えない男だ。

 

 

 

 どうせ、自分を仕留めるなんらかの策を立てているのだろう。

 

 

 

 ()()()()()()雨は、今や上がってい待っている。水精が酔って機能しなくなったためだ。

 

 

 

 ―――さて、あの人はどんな方法で追い詰めてくれるのでしょうか。

 

 

 

 正直、彼女は―――数十分前のコロシアイに興奮していた。

 

 心地よい熱さが、躯を駆け巡っていた。

 

 青い刀。それが、執拗に首に、胸に迫る度に―――。

 

 殺される自分の姿を脳内に映し出しては―――。

 

 

 

 ……なんと浅ましい。

 

 拒絶、した筈なのに。どうしようもないほど……、彼を求めている。

 

 ――――理由が分からない。

 

 明確に拒絶したのに、彼がここに来た意味がわからない。

 

 自分と殺し合いに興じようとした意味もわからない。

 

 何よりも―――こんな自分に、こだわるのかが、わからなかった。

 

『俺は、お前のマスターだからさ』

 

 

 

 そう言って、自分の前に現れた阿呆面を思い出す。

 

 

 

 何故、こんな自分を、信じようなどといったのか。

 

 ――――あの人は、人を信頼出来ない欠陥品の筈なのに。

 

 自分すら不安定で。

 

 疑心をずっと抱き続けて―――辛くは、ないのだろうか。

 

 

 

 そう考える自分に――キャスターは、苛ついていた。

 

 自分が、切り捨てたのに―――今だ、思い続けている自分に腹が立った。

 

 

 

 ――――ひょっとしたら、自分を、罪深すぎる自分を……赦して、くれるのではないか。

 

 そう期待する、自分を殺したくなった。

 

 

***

 

 

 とん。とん。とん。

 

 そんな軽快な音とは裏腹に―――ヒビノは、木々の間を駆け飛んでいく。

 

 ひゅん。ひゅん。

 

 獣のような速度―――尋常ではない移動方法。大凡、人間らしい動きではなかった。

 

 もっとも、木を蹴って飛んで移動する手段をとるものなど―――それこそ、獣ぐらいである。

 

 ヒビノは、ただ疾駆した。

 

 

 風のように。静かな稲妻のように。

 

 

 そして、所々止まっては―――自分の髪の毛を何本か抜いて、魔術で硬化し木の幹に突き刺していく。

 

 それこそが、彼の策。

 

 うまく行かなかった用の苦し紛れの一手。

 

 

 ―――彼女が、素直に仕留められてくれればいいが。

 

 

 そう彼が思えば―――近くに、キャスターの気配を感じ取る。

 

 

「―――さあ、刻限だ」

 

 

 ヒビノは、口端をつり上げ、笑う。

 

 歓喜。その―――愛しい人を、殺せる歓喜であり、愉悦だった。

 

 舞台は、もう整っている。ならば、彼はその刃を振るいに行くのみ。

 

 

 キャスターは、ちょうど彼から視て中央にふらり、と迷い出た。

 

 彼の目的からはちょうどいい場所―――木々に囲まれていて、それこそ、縦横無尽

に疾走できる。

 

 それは、奇怪に思える素早さ。

 

 ヒビノは、体をバネのようにして―――さながら水面を弾けていく飛礫のような、低い獣染みた跳躍を見せた。

 

「―――――――っ!」

 

 その鋭利な殺気にキャスターは振り返るも―――彼女の首筋には刃物。

 

 避けるのは、間に合うまい。

 

 そう思った彼女は、跳ね上がってくる刀を自分の琥珀の細槍を短く持って打ち落とす。

 避ける、という選択肢をとっていたなら、彼女は八つ裂きになっていた。

 

 ざしゅ、と肉の切れる音。

 

 逸らされた刃はキャスターの頬をさく。

 

 同時に、彼女の槍の穂先はヒビノの腕の表面をさく。

 

 ヒビノが飛び込むように斬りつけた以上、体勢を立て直すのはキャスターの方が圧倒的に速い。

 

「とった―――!」

 

 腕を引くようにして、その無防備に晒された背を裂こうとする。

 

 それが、振るわれたならば―――ヒビノの背骨から心臓まで切り裂かれることになるだろう。

 

「―――――っ」

 

 が、その目標は突然消失した。

 

 ―――とんでもない速度で、彼は真横へ飛んでいたのだ。

 

 地面すれすれの低い重心で、人間の運動能力を軽く無視してそう動いた。

 

 まるで、蜘蛛で獣。日本には女郎蜘蛛という妖怪がいるが、形容するならば―――やはり、それこそが相応しい。

 

 咄嗟に体を反転させ、横一線に槍を振るう。

 

「――――なっ」

 

 

 キャスターは驚きの声をあげる。

 

 それも当然。

 

 ヒビノは、あろう事か――――キャスターの振るう槍の上を足で蹴って疾走したのだ。

 

 直上に飛んで、足下に来た一瞬を蹴って――キャスターの胸に刃を伸ばす。人間を逸脱した攻撃。

 

 されど。

 

 彼女は、魔術師(キャスター)である。

 

 故に。

 

 彼女は、魔術式による障壁を造り盾とした。

 

 だがしかし。

 

 そんなこと、彼が知らぬ筈もなく。

 

 彼女がタダの短刀思い込んでいるそれは―――“剪る”概念を込めた礼装である。それは――切り取る、というよりは、切り拓く、というもの。

 

 言うなれば―――障壁は悪手だった。

 

 『壁』、『魔術壁』程度では、『剪る』概念を止められない。むしろ相性が悪い。

 

 ―――そこで、本来なら彼女は詰みである。

 

 高速で迫る刃は、たやすく魔術障壁を切り拓き――その首すら断つ。

 

 されど、彼女には未来視がある。故に、自分が殺されることを―――予見出来た彼女は、とっさに地面に魔力を放出し――全力で後ろに後退する。

 

「逃がすか―――!」

 

 ―――それすら、予見した彼は。

 

 あらかじめ、片手の指の間に挟んだ黒鍵―――魔力で編み上げた刃――を投げつける。

 

「Dust to dust――! 塵は、塵に!」

 

 ぎゅん、と空を疾走する白い牙。

 

 全部で三つ―――急所、首だけではなく、右腕、左足にも向っていく。

 

「ち――――」

 

 キャスターは、舌打ちをしながらも無理矢理、腰を低くして――首へ飛んできた黒鍵を余け。

 次いで腕に迫る―――刃を打ち落とし。

 

 ざしゅ、と足に突き刺さる。

 

「――――っ」

 

 キャスターの足の踏みしめられる力の釣り合いが崩れ――たたらをふむように後退する。

 

 それは、絶対的な隙。

 

 そこから、体勢を直すのは無理で。

 魔力放出で避ける―――のすら見越す、ナイフの軌道。

 

 キャスターは、完全にチェックメイト。

 

 彼女は―――思い出す。

 

 なんども、彼にチェスで勝負挑んだというのにただの一度も勝利は出来なかった。

 盤上では、勝てない。そう思い知らされた。

 

 ――――嗚呼、なんて、屈辱的。

 

 いつもなら――死が近づいてくる興奮が自分を染め上げるが、今夜は違う。

 

 ――――負けたく、ない。

 

 キャスター―――モルガンにとっては、初めての思いだった。

 

 いつも、『役』にこだわっていて―――こんな風に、対等に殺し合うことをしたことがなかったからだろうか。

 

 キャスターは、笑う。戦いの愉悦を彼女は感じていた。だから―――もう少し、期待、してしまう。

 

 だいたい。盤上で、同じ舞台で戦うから負けそうになるのだ。

 

 チェスなら―――それこそ、盤をひっくり返せばいいだけではないか。

 

 

 

「貴方に、称賛を。私を人間の身でありながら追い詰めた貴方には、喝采こそが相応しい。だが―――私は、それ以上のワガママを貴方に、求めます」

 

 

 ――――どくん。

 

 心臓が高鳴る。

 

 期待。不安。憧憬。興奮。希望。絶望。嫉妬。殺意。快感。

 

 色んな感情が、自身の中で渦巻くのをキャスターは感じていた。

 

 

「――どうか、受け取ってね?」

 

 

 キャスターは、空に浮かぶ月に―――指を差す。

 

 

 たった、それだけの行為なのに―――――後、一秒もあれば首を避ける距離、なのに。

 

 

 ぞ。ぞ。ぞ。ぞ。ぞ。

 

 

 ヒビノには、得体の知れない―――悪寒としか形容しようがないものが背を駆け上がってきた。

 

 

 ヒビノはそれに逆らわず、体をバネにして跳躍する。

 

 本能が―――逃げろ、と叫んでいるのだ。

 

 キャスターから転進、木々の奥の方へ疾走する。

 

 

 ふと、上をみる。

 

「―――――おい、おい。そりゃ、反則だろ…………」

 

 

 一言で言えば、絶望。

 

 

 空には―――いや、()()()()()()()

 

 ソレは、月を中心にした、大魔術。目視にして十以上の小節は紡がない(事実上無理な手段)と―――出来ないであろう嵐の招来。

 

 落ちてくるのは―――流星。

 

 

 それも、一つではない。

 

 ―――コーンウォールでは、結構見られるらしいが、さて。

 

 流星雨。

 

 

 ペルセウス座流星群もかくやという星の雨。

 

 

 ―――絶景、というべきだろうが。

 

 

 ―――――――全てが、たった一人のための殺意で構成されていた。

 

 

 

 




空から振ってくる極太ビーム。
地上の焦土化待った無し。
―――主人公の明日はあるのだろうか。というか、岸波は無事なのだろうか。

彼がいないとsgとれないしね(魔術師発想)
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