fate/Alter blossom がっこうぐらし!編 作:九十九夜
・・・桜(BB)になってからは次あたりからですね。
では閲覧よろしくお願いします。
---pipi---
-----pipipipipipipガシャンッ
目覚ましを手探りで探そうとして、落とした音でやっと意識が覚醒する。
「もう朝・・・。」
ごそりと布団から抜け出して、抜け出そうとして。
「・・・あれ?」
気付くと既に自分の暮らしているアパートのドアの前に立っていた。
きょろきょろと周りと、それから自身の恰好を確認する。と、こちらも既にスーツに鞄と着替え済みであった。
おかしい、ついさっき自分はベッドから這い出したばかりだというのに、いつの間に?
ついでと思って腕時計で時間を確認するといつも家を出る時間になっている。
「とりあえず、後回しでいいか。」
言って、出勤への道を急いだ。
◆ ◆ ◆
いつも道理に自分の席について
いつも道理に自分の仕事をする そのはずだった。
「・・・なにこれ?」
思わず呆然と自分の机、その上を眺めてしまった。
流石にこれは記憶が飛んでいたとしても自分ではないと思う。
いくら自分が神経質だといっても流石に、流石に。
机の上に
新手の嫌がらせだろうかと思い片っ端から引き出しを開けていく。
空
空
空
ガラリと最後の引き出しを開けると、そこには一枚の用紙が入っていた。
そこには一言、簡潔な文章で「ようこそ。」と書かれている。
「やっと応じてくれたね。」
突然の聞き覚えのある声にハッとして前を向くと、元彼が立っていた。
「ああ、ごめん。君の心情はいまいちわからないけれど。この姿は仕方がないんだ。なんせ、今君が一番イメージしやすい人物の姿を一時的に借りてるだけだから。」
いつの間にかにらんでいたらしい。どう見ても元彼にしか見えない目の前の男は困った様に頬を掻いた。
「俺はただの案内人さ。借り物の、ね。」
「私に・・・何の用?」
「いやいや、用はもう終わったよ。俺は繋ぐだけだしね。」
男はそのままフロアの出入り口へと去っていく、とああそうだとわざとらしくこちらを振り返った。
「この姿の男の今後を話しておこうか。これからもこんな風に警戒されちゃたまらないからね。」
にこにこと、これまたわざとらしく男は笑う。
「この姿の持ち主はね、君と別れてすぐに事故に遭って重傷を負ったのさ。介助がなければ生活出来ないほどの後遺症が残った。」
此処までが現在の話ね。といったん区切り、勿体つけながら再び口を開いた。
「で、これからは誰がその介助につくのかで揉めるんだけど・・・まずその話を聞いて噂の後輩ちゃんとやらは逃げる。で、田舎に帰って静養するってときに昔捨てた女に刺されて亡くなるのさ。大体はね。」
刺されて・・・どんだけ女癖悪かったんだ。
自分でもどうかとは思うが既に愛情は枯渇していたからそれぐらいしか思わなかった。
「じゃ、ここからは君と向こう・・・いや、ここの問題だから。」
俺はこれで、というと男はそのまま入口付近で文字通り姿を消した。
瞬間。あたりが崩れていき、水中に数字の羅列が入り乱れる空間が広がる。
『―――スタート、確認しました。お帰りなさいませ。ようこそ。こんにちは。うエるカム。
いつものように、たいへん長らくお待ちしておりました、――――。
ここは霊子虚構世界 SERIAL PHANTASM―――
通称SE.RA.PHに造られた仮想空間です。
失礼ですが、規則ですので。あなたの
抑揚のない機戒音声と共に緑色の光が自身を包んでいく。
『ラベル:不明
カテゴリ:不明・測定拒否権につき免除
クオリティ:不明
―――必要項目を満たしていないため再スキャンを実行します。
―――情報取得、失敗。再度スキャンを実行します。
―――申し訳ございません。
恐縮ですが、もう一度―――』
聞いたことのあるセリフが耳元で繰り返される。
セラフ?fate/extra cccのあのセラフ?・・・まじか。
そんなことを思っていると突如バジリという音と共に全体に
『様こソ。今にちハ、う江るカム。しょウ号、確にんしマシた。オマちして降りまシタ。それでは、行ってらっしゃいませ。』
そこで、ブレーカーが落ちるかのように真っ暗になって、自身はと言えば急降下し始める。
いったい
何がどうしてこうなった?
◆ ◆ ◆
鳥の鳴き声で目が覚めた。
起き上がった自身の寝ているベッドはかなり広いようで、足を横にずらして広げたぐらいでは出ることはできないらしい。仕方なく、めんどくさいながらも這うかのようにしてやっと床に足を着けた。
此処で、ふと疑問が起こる。はて、自分の目線はこんなにも床に近かっただろうか?
そのまま着た覚えのない可愛らしいワンピースを着て、鏡を探す。と、映ったのは―――
「なんで」
紫の髪と瞳の可愛らしい少女が一人。
思わずその場にしゃがみ込んだ。
「なんで、間桐桜になってるの?」
これが南雲桜、改めブロッサム・ブリューヴェンの人生の始まりである。
此処で登場した仕事場も、セラフも実のところ本物ではありません。
あくまで主人公の精神からいろいろと都合のいいものを引っ張ってきたもので、言うなれば主人公の精神世界みたいなものです。それに、転生するときの引っ張る力が加わって都合よくセラフになっているだけっていう・・・そんな代物です。
では今回はここらへんで・・・。
閲覧ありがとうございました。