ポケットモンスター &Z   作:雨在新人

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ネタバレ案件です。また、独自設定の塊です

読むとああこうしたいのね、とこの先の展開がある程度分かってしまいます
それでも構わないという方のみお読みください


扉 ナンテン博士のガラルシンポジウム議事録

黒き夜の竜について

黒き竜のポケモン。そう聞いて思い出されるものはなんであろうか

ガブリアス、サザンドラ、或いはゼクロム。その辺りであろう。しかし、今一度それらのポケモンは忘れていただきたい。私が今語るのは、ガラル地方、そしてアローラ地方にその存在の痕跡を残す二体の伝説についての話である

 

静粛に、静粛に

諸兄等はその二地方の伝説に竜のポケモン等登場しないと言うのであろう。しかし、私の此度の発表は、伝説に二体のドラゴンポケモンの発見及び関連に関してのものである

 

 

第一に。ガラルの竜について語らせて戴きたい。まず、お手元の資料を御覧いただこう。それは、皆もご存じであろうナックルシティの宝物庫に飾られている4枚のタペストリーの写真である

注目戴きたいのは2枚目。御存じ災厄を見る英雄二人のタペストリー。赤と黒の災厄。けれども、3枚目では剣と盾により追い払われている

そこに、私は注目した。ガラル地方には伝説のポケモンと呼ぶべき存在の伝承が残されていない。それはこのタペストリーにあるような英雄二人……一部では姉妹であったともされる剣と盾の英雄により災厄が払われたという人類の伝説であるからではある。では、その災厄、ブラックナイトとされるものは何であったのか、私の好奇心はその真相を追い求めた

結論として出たものは、剣と盾により払われたということは、恐らくはポケモンの事を指すのであろうという事であった。自然災害にも近いものであれば、剣と盾という伝説とはなり得ない。それは、ホウエン地方といった自然現象を引き起こす超古代ポケモンの伝承が残る地から推察が可能である

 

ならば、ガラル地方において、そのポケモンとはどういう存在であるのか。次に私が注目したのは、災厄が赤と黒の色をしているところであった

赤と黒、そしてガラル地方。考えてみればそれを強く結びつけるものがあるではないか。そう、ダイマックスである

ガラル粒子により引き起こされている事が最近になって確認され、マクロコスモスグループにより遂に時折起こる災いではなく人工的な現象として制御に成功した、あの現象こそがブラックナイトとも呼ばれるかの災厄の正体であると私は推察した。そして、それ以前のガラル地方には、ダイマックスらしき記述がない事から、初のダイマックスポケモンの出現こそがブラックナイトの正体である、と結論付けたのである

 

ならば、初のダイマックスポケモンとは何であったのか。未だに時折見つかるねがいぼしの正体とは?それらを解明する為、私はローズ委員長等に協力を仰ぎ、マクロコスモスグループに更なるガラル粒子の解析を依頼した。私の仮説が正しければ今も見つかるガラル粒子とはブラックナイトの際に現れた原初のダイマックスポケモンが残していったものであり、であればこそダイマックスは起きる。ならば、そのガラル粒子から原初のダイマックスポケモンの手掛かりが見つかるのではないか、と

 

では、資料の次のページを御覧いただきたい

それこそが、ガラル粒子の中に刻まれていた遺伝子データの復元予想図である

骨で組み上げられたかのごとき赤と黒の巨竜。それこそ、ダイマックスポケモンの元祖でありブラックナイトの正体。私はこのポケモンを、ローズ委員長の意見により"ムゲンダイナ"と呼称することとした。これが、私の語るガラルの黒き竜である

 

 

続いて、アローラの黒き竜について語らせて戴きたい

此方は更に簡単である。アローラに残されている伝説は、太陽を食らいし獣ソルガレオ、月を誘いし獣ルナアーラ、そして今も4島を守る守り神のポケモン達。それらの中に黒き竜は居ない

しかし、その他にも伝説がある。かつてアローラを覆い、人とポケモンの光によって払われたという闇。そこにブラックナイトとの関連を感じ、私は現地で調査を進めた

 

そしてソルガレオとルナアーラがかつて開いたという次元の穴の先で私はついにその正体についての確信を得たのである。資料の次のページを見ていただきたい

其処に捕らわれている漆黒のポケモン。赤い鎖により閉じ込められたかのポケモンこそが、光を食らう闇。私は彼等により、そのポケモンと接触機会を得、その写真を撮ったものである

 

静粛に、静粛に!

そこの博士、何か?ふむ、これが到底竜には見えない、と?

成る程、確かに。けれども、良く良く見て戴きたい。特に胴を

何か見えては来ないだろうか。不可思議な形だとは?

私はこの胴を、竜のアギトであると結論付けた。そう思えば、足のパーツも何処か竜の手の骨にも見える。そうして形象を見て取った結果、私はひとつの結論に達したのである

このポケモンは、本来は竜のポケモンであったのだろう、と。アローラの古き言葉を取り、私はかのポケモンをネクロズマと呼ぶこととした。これが、私の語るアローラの黒き竜である

 

そして、総括させて戴きたい

ムゲンダイナとネクロズマ。どちらも黒き竜の骨から出来、黒き闇についての伝承を持つポケモンである

ならば、二体に関連は無いのであろうか。そうして見比べた結果が、次の絵である

ネクロズマの両腕らしきもの以外は、似たようなパーツが確認できるというのが分かるであろう。ネクロズマ額に見えたプリズムがコアであるとするのであれば、コアを露出するというのも共通点である

また、ブラックナイトは隕石と共に起こったという伝承、そして同じく隕石と共に現れた幻のポケモンデオキシスもまたコアを露出している事から、それらが外宇宙から現れたポケモンの共通事項であると仮定する

そこから、私はひとつの結論に達した。この二種のポケモンは、本来は同一種である、と。恐らく、剣と盾により払われた結果、肉体の大半を失ったムゲンダイナの姿こそがネクロズマであろう、と

現状、それを裏付けるものは無い、調査を続けたい次第である




ということで、独自設定の塊です
隕石に居た巨竜(真のムゲンダイナ)が隕石が落ちたダメージで体が消し飛び骨だけになったものがムゲンダイナ
更にそこから大ダメージを受けて頭と一部しか残らなかった為コアを覆うエネルギーを消してプリズムを露出し残ったパーツを組み直して腕に生きるためにエネルギーを溜める機関(突き出した白いパーツ)を外付けしたのがネクロズマ(通常)
ムゲンダイナ姿から何とか本来の姿に戻ろうとして暴走したものがムゲンダイマックス。ネクロズマ姿からではパーツが少なすぎて何とも出来ないから他の光を、伝説を取り込んで補おうとしたのが黄昏の鬣であり暁の翼であり未明の繭(イベルタル吸収)。足りないものは足りないと割り切って残ったパーツから真ムゲンダイナの姿を模した姿になったものがウルトラネクロズマという形の設定です。ウルトラネクロズマが本当の姿とも自身も知らない未知の姿とも言われるのは、前足にも翼がありそれとは別に巨大な翼もあるゼクロムみたいな形の4翼を持つ幾多の角のある巨竜(本来のムゲンダイナ)というところは本来の姿なものの、パーツ無いのを割り切ってあるもの使って作り直したものだからですね
つまりネクロズマ(通常)はムゲンダイナへと体を取り戻すことで進化する同一種であり、かがやきさまとは肉体があった頃の真のムゲンダイナであるという設定です
ムゲンダイナ=かがやきさま=ネクロズマ
ちなみにアズマくんに接触してきたのはメガロポリスの人々のやらかしで体を傷つけられ、治せないかとアローラに来たら守り神等にボコボコにされてネクロズマ姿になった個体であり、ガラルで隕石の中で眠りについているのとは別個体です
ネクロズマとムゲンダイナのサイズが変?ちょっとパーツの形違わない?って辺りはキョダイマックスだよで流してください

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