大海原の祖なる龍   作:残骸の獣

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34話をシュウウウウウッ!

色んなところで年末イベント始まってて手がおっつかないぜー!!
取り敢えずドイツ艦コンプします。






34 白蛇(複数)、思い思いに過ごす

新世界:スコール島

 

偉大なる航路に存在する島の気候は特殊である。その中でも特に後半の海、通称『新世界』と呼ばれる海路に点在している島々にはそれぞれに独特な気候が存在している。その未知の気候の中には雪や雨の比較的安全なものから年中雷の降り注ぐ等の危険なものまでさまざま、それらは海賊、海軍含め数多の船乗り達を苦しめてきた。スコール島もそんな島の一つである。ほぼ一年中雨季が続くこの島では作物が育たない、だが幸い海水は温かく、海産物は豊富な為、島民たちは漁をして生計を立てていた。

そんなスコール島の海沿いには切り立った崖が多く、とても船を停められるスペースなど無かった。2箇所、それぞれ島の反対側に存在する唯一の波止場と砂浜を除いては。

 

スコール島:港町の波止場にて

普段は漁をする為の小型漁船が停泊している筈の港には大きな軍艦が一隻、その帆には大きなカモメのマークが印されている。

海兵達が整列し、島民たちが物見遊山に集まる中、タラップを降りる彼女に皆視線を奪われた。

 

軽いウェーブのかかった片目が隠れるほど長い純白の髪、スラリとした高身長に色白の肌、深い紫色の瞳を宿す目の覚めるほど美しい女性。豊かな胸をシャツで押さえつけ、灰色のパンツスーツを着込んだその女性の背には大きく『正義』の二文字が入った大きめのコートが揺れている。

 

「…やっと着いた。」

 

「ようこそスコール島へ、大将白蛇。歓迎致します。」

 

白蛇と呼ばれた女性の前に立ち、笑顔で挨拶する将校とそれに合わせ敬礼する海兵達。

 

「………」

 

気まずい沈黙が流れる、かなり友好的な挨拶を交わしたはずなのに当の大将白蛇は無表情で将校を見つめていた。

 

「あの…大将白蛇…?」

 

「ワタシのことは『レム』と呼んで欲しい、気に入っている。」

 

「いえ、ですが白蛇の名称はコードネームですので…」

 

「むー……」

 

「…分かりました、レム大将。」

 

「………満足。」

 

「(…?ちょっと口角が上がった…笑ってるのか?無表情過ぎて分からん…。でも…凄い美人だな…)」

 

「?いつまでワタシの顔を凝視しているの?」

 

「もっ、申し訳ございません!ご案内致しますのでこちらへどうぞ!」

 

海軍大将とは軍の最上位に位置する将校だ、そんな上司の機嫌を損ねようものなら降格待ったなし、酷い場合はその場で粛清される可能性だってある。

固まっていた将校は慌てて動き出し、レムを案内し始めたその時。

 

「お姉ちゃん、おねえちゃ〜ん!」

 

「おい走るなって…」

 

整列する海兵の間を抜けて二人の子供がレムの下へ駆け寄る。

他の海兵達が慌てて連れ出そうとするがレムは手でそれを制止した。

 

「も、申し訳ございませんレム大将!直ぐに連れ出しますので…」

 

「不要、彼女達とは旧知の間柄、追い出す必要は無い。

リン、御母様の具合はどう?」

 

リンと呼ばれた少女は笑顔で頷いた、後ろから追ってきた兄らしき少年も戸惑いながらレムを見る。

スコール島は嘗て、少数の島民が暮らす殆ど開発の進んでいない限界集落状態だった。そこを政府が開拓し、ある事件で島を追われた島民たちに提供されたのだ。リンとその兄もそのうちの一人である。

 

「うん!お姉ちゃんから貰ったおくすりを飲んでから体調が凄く良くなったって言ってた。最近はお買い物も一緒に行くの。」

 

「…そう、なら良い。そのままストックが無くなるまで飲み続けて、御母様の病気ももうすぐ完治するはず。」

 

「はーい!」

 

「おいリン!そろそろ…」

 

「リン。仕事が終わったら家にお邪魔するから、また後で。」

 

「ありがとうございますレムさん。リン、ホラ行くぞ!」

 

「え〜レムお姉ちゃんともっとお話したいのに〜。」

 

兄に引き摺られリンは列の外へと離れていく。

レムがミラより託された大将白蛇としての指令、それは『アンの事件で島を追われた者達への支援』だった。開発や資金の提供をはじめ、医学への貢献や旧島民と新島民の諍いを諌めたりなど、内容は多岐に渡る。ミラが七武海選抜や廃船場の管理などで多忙な中、医学の知識を持ち、人間に対して比較的友好だとしてレムが選抜された。

 

「……行こう、案内して。」

 

「はい、どうぞこちらへ。」

 

今度こそ将校に案内され、レムは駐屯所へと歩みを進める。

 

「(謎の大将白蛇、噂では死神と呼ばれる程冷酷だと聞いていた、どんな恐ろしい方かと思ったが…)」

 

「(子供にも慕われているのか…若いのになんて寛容な方だ。)」

 

「(優しい色白ミステリアス美人…最高だな!)」

 

「(結婚しよ…)」

 

列を組む海兵達も氷の様に艶やかで美しい大将に尊敬(?)の念を抱いていた。

 

政府最重要機密、及び海軍最高戦力、大将白蛇、レム。スコール島へ6回目の来訪。

 

ヒトとの共存、島の復興。嘗ては人間の心を知らず、天廊に立ちはだかった紫氷の番人は新しい〝やりがい〟に密かに心を踊らせていた。

 

 

 

 

同時刻、スコール島。島の裏側に位置する砂浜にて、ある海賊団が船を寄せ、小舟で上陸していた。

彼等は自分達の船長を探す為、船長お気に入りの酒が飲めるこの島へと足を運んだのだった。

上陸した3人の男のうち1人が頭を掻きながらボヤく。

 

「全く…オヤジの酒好きにも困ったもんだよい。酒くらいいくらでも俺達が船へ持って行くってのに…」

 

「ゼハハハ、仕方ねェさマルコ。気に入った酒場で煽る酒ほど美味ぇもんはねえよ。」

 

「そいつぁ一理あるがよティーチ。

医者の話じゃオヤジの身体は少しばかり良くない様だし、早く連れ帰って安静にして貰わなきゃ困るぜ。」

 

「サッチは心配性だなァ…酒くらい飲みたい時に飲ましてやりゃあいいだろ。」

 

マルコ、サッチ、ティーチ、同じ海賊旗(ジョリーロジャー)に集う彼等は海賊なら聞けば誰もが恐怖する大海賊団、『白ひげ海賊団』その一員だ。クジラを象った船首が印象的な16からなる大船団が如何に巨大組織かを物語る。

3人は船長が行方不明になったのに際し、彼のお気に入りだったこの島へ目処を付けやって来たのだ。

数ヵ月前この島に立ち寄った時、此処は少数の島民たちが細々と暮らす島だった。いつ他の海賊に荒されるとも限らないため、近々島を自分達のナワバリにして支配という名の保護を行う予定である。

 

「しっかし、いつ来ても此処は雨だよい。」

 

「これでも新世界の気候の中じゃ優しいほうだろ。

ジャングルの向こうから煙が見える、オヤジも街へ行ったんだろう。町外れの廃れた酒場をたいそう気に入ってたからな。」

 

「確か名前は『アーネンエルベ』だったか、呼び難い名前だなァ…」

 

「オヤジにしちゃ珍しい気まぐれだよい…面倒事が起きてなきゃいいが…」

 

白ひげ海賊団一番隊隊長マルコ、及び4番隊大将サッチ、並びに戦闘員ティーチ、スコール島へ上陸。

 

 

 

 

 

 

海賊と海兵、決して相容れないこの両名が偶然同じ島に鉢合わせになったとしたら、〝何かが起こる〟のは容易に想像がつくだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海軍本部 廃船置場

 

 

「オーライオーライ、はいクルスストップ。

じゃあ行くぞー。」

 

「いつでもどうぞ…!!」

 

そう言って刀を抜き、構える俺の部下。

船首を頑丈なロープで括り、滑車を使ってクルスに反対側を引っ張らせることによって垂直になったガレオン船、俺がクルスに合図してロープを離させるとそれは重力にしたがって真下にいる男へと容赦無く降り掛かる。

 

「曲がった太刀筋大嫌い…三角飛鳥、『骨燕(ボーンスワーロ)』ッッ!!」

 

叫び声と共に同時に放たれた3本の真っ直ぐな斬撃が倒れ込むガレオン船の船底にぶち当たり、竜骨を中心に縦三等にカットされ、廃船置場に鈍い音を響かせる。

 

「切り口も鮮やか、見事だった。ご苦労さん。」

 

「お粗末様です…」

 

 

 

ごきげんよう、祖龍です。本日は俺氏の職場からお送りしております。

此処は見渡す限り廃船の山、海軍で使われなくなった船を処分する廃船置場。

ごみ捨て場(ジャンクヤード)と言えば聞こえは悪いが、捨てられているのは船だけなので臭いとかは特にしない。むしろ使われくなった木材はいっぱいあるので再利用すれば小屋くらい直ぐに作れる、実際余った木材でプレハブみたいな事務所をトムに作ってもらった。トム曰く「ウォーターセブンに居た頃を思い出すぜ、たっはっは!」らしい。

ここでの主な仕事は前述のとおり、使われなくなった軍艦を処分すること。

軍艦は全部木材で出来ているわけじゃない。木材はもちろんの事鉄製品、大砲と船首の主砲は取り出して再利用するか、溶かして別の船の一部になる。ムダなんてないよ。

俺氏が配属される前は酷い有様だった。誰もやりたがらない仕事だから場所なんて整備されている訳もなく、全て1から整えた。足の踏み場もなかったのを全部片付けて平らにして、設備を整えて、センゴクさんに直談判して人も増やしてもらったし…無人島開拓してるみたいだった。どんなDA〇H島だよ…

それに色々難癖付けてくる聖地のOBも黙らせないといけなかったし……素人は黙っとれ(ボソッ)

とにかくなんやかんやあって今の設備を手に入れたワケよ。

いやー長かったね。なんせ白蛇の仕事と中将総督の仕事の合間にちょくちょくやってたからね、これも龍の身体のおかげかな。六徹位してもピンピンしてるの、俺。祖龍にとって睡眠はオマケみたいね。

「中将、いつ寝てらっしゃるんですか?」て聞いてきたポルポ君に六徹したって言ったらドン引きされたよ、そんでもって肌に悪いから徹夜はやめろっておつるさんにしこたま怒られたナリ。解せぬ。

 

そんでもって、今は廃船置場の現場監督としてのお仕事をまっとうナウ。新入りのTボーン君、海軍に来る前はどっかの王国の騎士だったらしいが見事な剣の腕前だ。というか斬撃飛ばすのはこの世界の剣士のアイデンティティなんだろうか?

彼、世界政府に加盟した自国を想って海兵に志願するほど正義感が強く、自分の身を削ってでも部下を守る部下思いの優しいナイスガイなんだけど…絶望的に顔が怖いのよね。顔骨ばってるし、歯も欠けてる。そのせいで子供からよく怖がられるらしい。

 

「人は顔じゃなくて心、だな。」

 

「…?中将殿、如何されましたか?」

 

「いやなんでも。今ので午前の分は終わりだから事務所で昼食にしよう、一緒にどうだ?」

 

「はっ、御一緒させて頂きます!」

 

騎士上がりだからか、めっちゃキビキビ動くTボーン君と一緒に事務所へ向かった。

 

…………………

 

 

巨大船をくり抜いて作られたクルスの巣、そのすぐ横にウチの事務所はある。海面がモコっと盛り上がり、現れたクルスが海面から顔を出した。デカイ犬と変わらないな、可愛い奴め。

 

「よーしよし、ちょっと待ってろクルス。今昼飯を持ってきてやるからな。」

 

グルル…と嬉しそうに唸る姿はとても庇護欲をそそられるというか、守ってあげたくなるというか、たまにコイツが人喰い海王類なのを忘れそうになる。

 

「お帰りなさいませお姉様、昼食のご用意は整っておりますわ。」

 

「みら、おかえりー」

 

扉を開け、出迎えてくれたのはいつもの可愛いメイド達。次いで香ばしいスパイスの香りが鼻腔をくすぐる。

 

「今日はカレーか」

 

「はい、今回はシーフードで攻めてみました。魚の骨抜きはイルミたんが頑張りましたの。」

 

「ふふーん」

 

「そうかそうか、イルミーナご苦労さん。可愛いなこいつめー」

 

わしわしわし…

 

笑顔でイルミーナの頭を撫でる、あ''〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ〜

 

「くるすにご飯あげてくるね。」

 

そう言って巨大な骨付き肉を担いだイルミーナは出ていった。

 

「おう船長、戻ったなぁ。たっはっは!」

 

「トム、戻ってたのか。オックス・ロイズの進捗はどうだ?」

 

おっと、我等が船大工トム爺さん。ここ数日工房の方へ篭もりっきりだったけど戻ってきてたんだ。

 

「順調だ、竜骨が生きてたのが幸いだな。戦闘は無理でも浮かべるだけの観覧用なら問題ねェよ。」

 

「それは良かった、年内に終わりそうか?」

 

「ああ、俺から言い出した事だ。ドンと任せとくれ。」

 

た…頼もしすぎんよトムさん。流石海賊王の船を造った船大工やでぇ…

なんて話しているうちに、イルミーナが戻って来たので5人で昼食を食べる事に。

Tボーン君、美味しいのは分かるけどガチ泣きするのは止めような?顔えらいことになってるで?

 

んで、昼食を楽しんでいると思い出したようにイルミーナが呟いた。

 

「あれ?あんとれむは?」

 

「レムは『白蛇』の仕事でスコール島、アンはストロベリー少将と一緒にフールシャウト島へB級グルメを食いに行った。」

 

「…びーきゅうぐるめ?」

 

「まあ要するに、珍しい物を食べる為に出ていったんだよ。電伝虫も渡してある、2人ともスグ戻って来るだろうし心配するな。」

 

「ふーん」

 

心配するな。とは言ったものの、レムはともかくアンのやつは放っとくと何するか分からんのよね。

好戦的だし、プライド高いし、某作品的に言うと姫〇ルの姿をしたプライドの高いモード〇ッドってかんじだ。使う炎は凶悪で、グァンゾルムの使う龍属性混じりの焔、赤黒いその炎は1度燃え移ると水に飛び込んでもなかなか消火できず、アンの意思で消すか対象を灰にするまで燃え続ける。一応普通の炎と使い分けできるようだけど、一歩間違えば島ごと滅ぶ危険な力だ。

というか龍種、強過ぎませんかね。ワンピ世界の枠から外れた俺達は本当に規格外らしい。

つい先日、ゴア王国の汚職の証拠を弟子(スパンダム)の所へ届けにエニエス・ロビーへ行った時の話だが、そこにたまたまいた諜報員のフクロウ君に「道力」について教えて貰った。

「道力」とはドラゴ〇ボールでいう戦闘力の様なもので、銃を持った海兵1人が10道力、六式を完全に習得した諜報員を300道力とするらしい。今CP9で最も道力の高いルッチ君が3500であるのに対し、気まぐれに測ってもらった俺の道力はなんと53万

 

 

5 3 万 で あ る、フリー〇様かな?

 

 

それもフクロウ君が測れる限界らしく正しくは計測不能という事だ。(あんまり測るとスカウターの如くフクロウ君がボンッてなるらしい、怖いね)

因みにレムとアンは50万前後だ、それでも俺と3万程しか変わらない。まあこの手の数字なんてアテにならんし気にしなくていいよ。そして、流れでスパンダムも測ったが25道力だった。

……よし、この話終わり!閉廷!解散!(弟子ェ…)

 

あとなんかカリファっていう諜報員の女の子がよく俺の事をチラチラ見て様子を伺ってくる。そして時たま鏡を取り出して自分を映し、はぁ…とため息を吐いていた。どうしたん?

イルミーナは何故かジャブラっていうチンピラみたいな諜報員とさっき話したルッチ君に凄い警戒されてた、なんでも2人とも動物系の能力者でイルミーナといるとなぜだか悪魔の本能が勝手に彼女に服従していまうらしい。獣になる能力だから野生の勘も鋭いのかね。試しにイルミーナに「おなかすいた」と言わせたら「ヒィッ!?す、スグお持ちします!」「くっ…何故だ、逆らえん…」と言いながら剃使って猛スピードで購買から焼きそばパン(パシ)ってきてくれた。ジャブラ君の方はイヌイヌの実モデル『狼』だと言っていたし、只の狼じゃ神殺しの獣(フェンリル)には勝てないか。能力にも上下関係とかあるってことかね?

 

「まあ二人なら上手くやる、私達も色々とやらないといけないことが多いしな。」

 

私事ではあるがステラの妊娠とか、テゾーロとの結婚準備とか、ゼファー先生の息子のジェイク君が訓練校に入った事とか、色々ある。特に結婚式の準備とかは割と急務。めでたい二人の門出ですもの、できちゃった婚とはいえ愛し合う二人の間に子供まで産まれて…オジサン(外見はお姉さん)は嬉しいゾォ!

俺氏が元居た島に貯蔵してあった財宝を元手にテゾーロが始めた海運業も軌道に乗ってきたらしいし、これでしばらくは安泰だろう。テゾーロの奴は賞金稼ぎもやってるからミホークみたいに名が知れれば海賊でなくてもいつか七武海として登録できるかもしれない。やったぜ。

テゾーロは強いぞー、「もう二度とステラを失いたくない」と決意の眼差しで俺に迫ったきたのは今も記憶に残ってる。それ以来スパンダムに続く二番弟子みたいになった。根性あるしいい目をしてたよ…

それとアイツには婚約祝いと称して俺がちょい昔に海賊船を襲撃した時に回収し、扱いを任されていた悪魔の実をあげたからな。確か『ゴルゴルの実』だっけ?身体から金を生み出す能力が備わってる。闇オークションで売られる予定だったらしいし回収して正解だったネ。情報くれたクロコダイル君には今度なんかしら恩返し考えといてやろ。

 

その後も5人は談笑しながら食事を続け、それぞれ午後の仕事へと戻る。多忙でござる、中将総督の書類仕事が残ってたんだよな〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

偉大なる航路 フールシャウト島

本来なら荒野とサボテンが広がるだけの静かな田舎島は今、島の一部が業火に覆われ、熱風か辺りに吹きすさぶ異常地帯と化していた。大きく渦巻く炎、その円の中心に二人の人影が見える。

 

「あっハハハハハ!!ほらほらどうした、そんなんじゃ(オレ)に傷一つ入れる事ぁ叶わねえぞ!」

 

「くっ…舐めるな…!

俺は…人間なんぞに絶対に屈しないッッ!!」

 

「骨があるなァ、良い。もっと我を楽しませろ、フィッシャー・タイガアアアアアアア!!」

 

女の笑い声と共に湧き出す真っ赤な火炎が身の丈二倍はあろう相手の男を舐める。

 

 

フールシャウト島。この島では今、1人の男が、巨大な伝説へと果敢に挑みかかっていた





なんか閑話みたいな回でした、次はタイガーVSグァンゾルムの予定です。

なんやかんやで今年最後の投稿かも…来年もスキを見ては駄文をぶちこんでいくので宜しくお願いします


良いお年を〜ノシ

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