連載版 僕のヒーローアカデミア~希望の娘と絶望の転生者~   作:アゲイン

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どうもアゲインと申します

父、動く
そんな十三話でございます

また、誤字報告をしてくださったえむ様
大変ありがとうございました

今後も出来る限り誤字は無くしていきたいです


私は敵、そして学園長なのだ

 いやはやどうも。ご無沙汰している。希望ヶ峰 絶だ。

 前回オールマイト達ヒーローとの面白くない戦いを繰り広げ、散々にしてやった私だが、今日という日を無事迎えられたことを嬉しく思うよ。

 

 なぜかって?

 そもそも今日はあれから何日か経っているんだが、今まで暖めていた草案が見事実現したのでね。その準備に追われ、ようやく今日完成したのだよ。

 

「相変わらず馬鹿なことをしているな、私は」

 

 ご覧ください、この巨大な戦艦を。

 以前私が犯した犯罪でなかなか有名になった『軍事基地強奪事件』というのがあるのだが、あれは基地が建つ土地そのものを改造し、そのまま『船』にしてやったのだ。

 組織した部下達で軍人共を範囲外まで退去させ、本土から切り離しを行ったときはもう、至極爽快で気分がとてもよかったね!

 部下達も狂喜乱舞といった具合にその日はどんちゃん騒ぎだったさ。次の日そこらじゅうでゲロ吐きまくって地獄絵図だったことは内緒だぞ。

 

「いやー、しかしすごいな、これは」

 

 全国からの捜索に引っ掛からないよう影に潜みながら開発を進め、ついにここまで完成したのだ。

 

 目指したのは『ガルパン』に登場した『学園艦』で、全長約三キロに渡る超大型艦である。

 生活圏を確保し、さらに自由な行動を取れる。これほど悪の組織の相応しい乗り物もないだろう。

 

 軍事基地を取り込み防衛については問題なし。目視だろうがレーダーだろうが関係なく遮断できる独自技術で偽装も完璧。地下資源だって掘れちゃうんだから燃料の心配もいらない。

 

「完璧じゃないか、我が船は」

 

 外装は凝りに凝ったよ。

 モノクマっぽさは譲れないと部下達と論争を繰り広げなんとか押し通し、白黒のツートンカラーにすることができた。船首にはモノクマ像を設置している。

 私としてはそれでもっと染め上げたかったが、やりすぎはよくないからね。後は部下に任せて本題の建築に携わっていたよ。

 

 なにを隠そうこの戦艦。学園艦を自称していたりするので、やっぱり学校が欲しいな、ということで作りましたよ作りましたよ。

 

「うん。どこからどう見ても原作通りだ」

 

 外観を第三部の舞台である『才囚学園』にしたんだよ。いやー、これを知るのは私一人だから大変だったよ。『希望ヶ峰学園』でもよかったけどアニメやゲームで分かる範囲は小さいし、何より遊びを入れられる所が少ないからね。だからといって『ジャバウォック島』ほど広い訳でもないし、種類は違えど船という共通点もあったこれに決まったんだよ。

 

 もちろん船の規格に合うようにいくらか調整されている部分もあるが、おおむね原作通りと言えるだろう。

 

「絶さん。こんなとこに居たんですか。もうすぐ始まっちまいますよ」

「おや、これは気づかなかった。あまりによい出来なので時間を忘れて眺めていたよ」

 

 どうやら今日のメインイベントが始まるようで、わざわざ左右堕君が呼びに来てくれた。

 さて皆様。ここが学園とするならば、足りないものがあるのではないだろうか。

 そう、学生だよ。

 

 これからここで、入学式を行う手筈さ。さあ、行こうか。

 

 

 

  

 広めに設計した体育館にはすでに大勢の少年少女、青年淑女が集まっている。総勢は確か二百人。男女半々の割合で集めたんだったね。

 

「悪いねみんな。外でぼうっとしていたら思いもよらず時間をかけていたみたいだ」

「問題はない。少しばかり時間が過ぎても調整できる」

「ふはははは! 上司がこれでは先が思いやられるな!」

「本当だね。私なんかで勤まるか心配だよ」

「それこそ無駄な心配っすよ。ここじゃあなたが適任だ。田仲のも冗談ですよ」

  

 遅れてしまった私の声に答えてくれたのは部下の二人、戸小山 平子君と田仲 眼侍君だ。二人とも左右堕君と同じような経緯で私がスカウトした人材だ。他にも大勢いて、この学園艦製造にもそれぞれの分野で貢献してくれた。そしてこれからは彼らが教師として活躍するだろう。それもまた楽しみだ。

 

「さて、では私の初仕事をこなしてくるとしよう」

「お願いしますからあんま変なことしないでくださいよ? ただでさえ俺たち怪しいんですから」

「大丈夫だよ。普通にするさ」

「その言葉が信用ならないんですけどねぇ・・・」

 

 疑うような目線を向ける左右堕君に内心謝りつつ、私はそのまま教壇の下に設置された装置に立った。

 

「いや待てそれいつからあった!?」

「悪いな左右堕君! こればかりは譲れないのさ!!」

 

 制止を促すその声を遮り、私の声と同時に装置は私の身体を押し上げる。そう、全ては原作再現のために!!

 

 BGMと共に空中に投げ出された身体は重力に従い下へと落ちる。着陸地点の教壇へブレることなく立てば、あまりの事態にざわめく彼らにマイクをかっさらってシャウトする。

 

「諸君、ようこそこの『才改学園』へ! ご入学おめでとうございます! 私は希望ヶ峰 絶にして『モノクローム』。この学園の学園長さ!!!」

 

 さあ始めよう。希望と絶望の学園ライフを君たちに! 私達教師一同、その支えとなれれば幸いだ!

 

 娘よ。お父さん教職に就きました。




読了ありがとうございました
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