連載版 僕のヒーローアカデミア~希望の娘と絶望の転生者~   作:アゲイン

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どうもアゲインと申します

二人目は紅一点、紅厳院です
そんな二十九話でございます


USJの三人衆 銃姫の紅厳院

 一方こちらは黒霧と共に、無力化された13号を守りながら反撃を繰り出そうとしている生徒たちを撃ち据える少女の姿が。

 

「ほんとゲキ萎え~。草も生えない」

 

 まるっきりやる気のないその態度を改めることはなく、淡々とその手に握る銃器を操り牽制を繰り返す。

 その卓越した技巧により、たとえゴム弾だとしても凄まじい脅威となって雄英の生徒たちを襲い、少女をどうにかしようと迫る者もあえなく返り討ちとなっている。

 

「黒ちゃんあのさあ、ぶっちゃけ飽きてきてんだけど?」

「・・・ならば控えていればよろしいのでは」

「でもさ~、人撃つ機会ってなかなかないじゃん? ここでぶっ殺しなら実弾撃てんのにさ。学園長も意地悪だよね~」

 

 全体的に軍服のようなものが改造された出で立ちの少女、紅厳院 朱美はそのふわふわとした自身の金髪の毛先をいじっては暇潰し程度の会話を続ける。

 この少女と組まされた黒霧は、その恐ろしいまでの射撃のセンスに目を見張っていた。

 

「(『超高校級のガンナー』などと、冗談のような紹介をされたときには実力の程を疑いましたが・・・・・・まさかここまでとは)」

 

 朱美が操る銃、うろ覚えな知識からその種類を探り出してみればかつてメジャーなものであった『S&W』、スミス&ウェッソンと呼ばれるものであることがわかった。

 

「しかし、古風なものをお使いで」

「自動拳銃じゃジャムったときが面倒でしょ。それにこれ、形は古めかしいけど最新の特殊合金製で強度、軽さがダンチなんだからね」

 

 そのように話しながらでも射撃は止まらず、流れるようなリロードに隙は見当たらない。

 

「M19コンバットマグナム。総弾数6発で今回は357マグナム弾を模した特注のゴム弾を使用。全長205mmの2.5インチモデル。重さはなんと635gまで削ったんだから」

 

 流れるように説明される銃器の詳細に、ここまでのものを聞かされるとは思っていなかった黒霧はどう応えたものかと思案してしまう。

 その僅かな隙を突かれたのか、先程から爆発を起こす個性をもった生徒が攻撃の合間を縫って朱美に迫る。

 

「死ねやボケェ!!」

 

 押し寄せる爆発の熱波。数瞬とかからず自らを襲うであろうその脅威に対し、しかし焦ることなく対応する銃姫。

 上からくる攻撃に両手の銃を低く構えたかと思えば、鳴り響く轟音。それは間髪入れずに放たれた弾丸の奏でるもの。爆発を切り裂きさらには爆豪の体に狂いなく突き刺さる。

 

「おごはっ!?」

 

 自身の放った攻撃を、まさか突き進んでくるとは思わず無防備に受けてしまったせいでかなりのダメージが体を硬直させる。降り立つも力が入らずに膝が曲がり出すが、目の前の相手はそれを待つような相手ではではなかった。

 

 

「このダボがぁーーー!!」

 

 

 崩れる爆豪の顔面めがけて繰り出される容赦ない蹴り。軍靴を履いたその一撃は容易く彼を吹き飛ばした。

 あわてた味方のフォローによりなんとか回収されたが、多くの視線はそれを行った彼女に集まっている。

 

「ふざけんじゃねぇぞクソガキが! 私の髪に焦げ目をつけやがって!! まじ許せねぇーーー!!!」

 

 今までの気のない態度が鳴りを潜め、その美しい顔を般若のような厳めしいものへと変貌させている。

 いつの間にしまったのか、右手はフリーになっておりその手には僅かに焼かれた髪が一房握られている。どうやらそれが逆鱗だったらしいと理解した周囲の人間は、その変化にかなりドン引いていた。

 

 

 

「もう手加減は終わりだガキども!! この私の『超高校級のガンナー』としての才能をとくと味会わせて、お前たちを絶望のそこへと叩き込んでやる!!!」

 

 

 

 一度止んだ銃撃の嵐がさらなる暴威を発揮して襲いかかってくる。先程までの攻撃が生易しいと感じるほどのそれによって、雄英の生徒たちは身を守ること以外の行動ができなくさせられてしまった。

 さらには、

 

「私のリロードはエボリューションだ!!」

 

 そう叫ぶ敵の少女は変態的な動きと速度をもってして攻撃が止むことがない。攻め手を欠いた状態でやれることは少なく、銃弾が切れるか、耐えられなくなるかの勝負となった。

 

 

 こうしてここでの戦いは、その有り様をしばし変えたものの、次の局面へと移るのだった。




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