連載版 僕のヒーローアカデミア~希望の娘と絶望の転生者~ 作:アゲイン
まだまだ続くぞ! 希先生!
そんな四十六話でございます
わたしがいったことを理解した時、クラスのほとんどがあり得ない、ということの内容の言葉をわめき散らした。
まあ、直接見たりしたのは半数にも満たない人数しかいないのだ。
たった三人。
それも、その内の二人は一対一で戦い、その力を知るものはわたしと飯田君だけ。
転移の個性を持っていたあの男と一緒にいた女の子が一番露出が多いけど、それだって正しく認識できているか。
「・・・みんな。おそらく・・・本当だ」
騒々しくなる教室の中で、絞り出すようにして溢れたその言葉が、彼らの注目を集める。
「・・・昨日話したと思うが、僕はその敵に足止めを食らっていた。援軍を呼ぶために全速力で走っていたときに、彼は現れた。
簡単にあしらわれた。
ヒーローとなるべく研鑽を積んできた、そんな自信を砕かれそうになるほどに、いとも容易くだ・・・!」
胸の内をさらけ出すようにしたその彼の姿は、周りのみんなの意識に深く響くようであった。みんな口を閉じて飯田君の方に視線を向けている。
「・・・・・・じゃあなにか。クソ眼鏡」
最初の喧騒が嘘のように静かになるなか、爆豪君のイラついたような発言があった。
明らかに納得などしていないというその表情はおよそ善人とはいえないような凶悪なものである。
「俺はそんな、無個性にいいようにされてたってのか・・・・・・!!!」
プライドの高い彼からしたら、それは認められない事態なのだろう。実際彼は以前からそういった態度をとっていたということをどこかで聞いたことがある。
あれは・・・そうか、模擬戦のときか。
緑谷君との軋轢がそれに関わっているとかなんとか。
「・・・君がそうなのなら。その結果こそが真実だろう」
「ふざけんじゃねぇぞ!!!」
暗に認めているという飯田君の言葉に、反発するように叫びをあげる爆豪君。
「そんなことあのクソ女は言ってねぇ! 俺が無個性に負けるわけねぇだろうが!!!」
「・・・僕は彼と戦いながら、彼らのことを聞かされていた。荒唐無稽な話じゃない。・・・少なくとも嘘ではないと信じることができるほど、彼の言葉には心があった!!」
「ふ、二人とも落ち着けって!!」
「そ、そうですわ!」
ヒートアップした二人がお互いに詰め寄ろうとしているところを止めにかかる。これはもう少し詳しいことを話さなければならないだろう。
隅のほうで様子を伺っていた相澤先生に許しを受け、次の話に移ることにする。
「そこまでだ」
「「はばっ!?」」
「「飯田!?」」「「爆豪!?」」
諌めるのに手っ取り早くテーザーガンを打ち込んだ。
「安心してください。低電圧ですよ」
「明らかそういう問題じゃねえ!!」
「本当にそうなのか!? なんかビクビクしてんだけど!!」
うるさいガキは嫌いだよ。
騒音の原因を鎮圧し、みんなの視線をこちらに集める。
いきなり仕出かしたわたしに若干怯えの感情を見せるが、構うものかよ。
「えー、先ほど述べた無個性の集団ということの根拠ですが、こちらをご覧ください」
そしてプロジェクターからの映像に、判明している彼らの情報が映し出される。
これは警察から提供していただいたものだ。
「これは彼らの資料です。照合した結果、確かに彼らは無個性であることが証明されます」
そこには名前や経歴に加えて、しっかりと無個性ということが書かれていた。
それを見る彼らの表情は難しいものだ。
でも、重要なのはそこではないのだ。
「そして、彼らは全国規模の失踪者のメンバーであり、その多くが彼らと同じく無個性です。
結論から言って、そのすべてが才改学園の組織下にあると見ていいでしょう」
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