連載版 僕のヒーローアカデミア~希望の娘と絶望の転生者~   作:アゲイン

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どうもアゲインと申します

学園の案内、後編

そんな内容でございます


更新時間が遅れて申し訳ありません
新作の案がパッと頭に浮かんだため、その内容をまとめるのに時間がかかってしまいこのような時間となってしまいました
本当に申し訳ありません


SS:学園の日常 後編

 さて、妨害がありましたが改めて、そしてはりきって次の所に向かうのですの。

 午後からは、さらにこの学園特有の施設を見学していきますの。

 

 

 

 皆さんを連れてきたのは船の後方に作られた施設ですの。今までのようなまさしく学校、という雰囲気を覆すような夜の大人の施設。

 

 そう---カァージィノー(カジノ)、ですの。

 

「レディース&ジェントルメン!! 娯楽の殿堂へようこそですの! ここは夢と希望と絶望、スリルと興奮が混ざりあったハイテンションアミューズメント!

 知力と根性、運とイカサマ!

 全てを駆使して相手を打倒する至高にして思考の勝負場!

 

 その名も!! 『タレントダービー』!!!」

 

 イエーーー!! 最高に盛り上がってますのーーーー!!!

 光るネオン。響くサウンド、泣きわらい。

 愛憎こもごもなこの巨大賭博場こそ、我ら才改学園が誇る総合アミューズメント施設なんですの!!

 

「ここでは先程の『モノポイント』を賭けて勝負しますの。勝負の内容は自由。カードでもボードゲームでも、殴り合いでも構いませんの。重要なのは、『いついかなる条件であれ、勝負に全力を尽くすこと』」

 

「全戦力を使い、極限まで集中し、逆境に僅かな光明を見いだせるか。そこまでして、初めて自身の才能と向き合うことができる。

 というのが学園長のお考えですの。

 才能といっても、本人がそれを受け入れるかは本人次第ですの。極端な例でいえば、心優しい人に殺人鬼の才能が見出だされたとしますの。当然その人はその才能を忌避するでしょう。しかし、重大な局面で、それは大きな枷となります」

 

 丁度いい、そこでやっているのをちょっと見学させてもらうのです。これを見ればよく理解できるですの。

 

 そこには、小さなテーブルの上で、膨大な殺気を発しながら対峙する、二人の男が居たんですの。

 

 

 

 

 積み上げられたチップは、それぞれのポイントを視覚化したものだ。一枚の最上限の五十万ポイントチップ、それが山となり谷となり、うず高く積まれている。

 

「・・・もう、いいだろう」

 

 そうつぶやいたのは、この長い戦いに辟易していたからだ。すでに何百戦と繰り返し、何百人と蹴落とした。最後に残ったこの男こそ、本当に最後の相手であった。

 

「そうだな」

 

 疲れたようなこちらの声に応えたのは、逆に普通な、特に気負ったものを持たない男の声だ。

 

「ダニエル。オールインだ」

「・・・応じよう。オールインしよう、赤代」

 

 それでも、やはり同じことを考えていた。いくらやっても鼬ごっこ、それはここまでの対戦で嫌というほど味わった。

 それならば、この一戦で勝負を着けようというのは合理的な考えであった。

 

「勝負」

「・・・勝負」

 

 お互いの手札を公開し、この勝負の幕引きを行った。

 

 

 結果、

 

「なん・・・だと」

「ば、馬鹿な」

 

 お互いに、豚。ノーペア・・・! 役無し・・・!!

 

「き、貴様! ここまできてこれか!!」

「お前だってそうだろうが!! どうすんだこれ!!」

 

 通常であれば、ドローという結果となる。

 しかし!

 ここではそうではない。この学園では、オールインでのドロー、引き分けの場合、

 

 胴元の勝ち、掛け金は全回収となってしまうのだ・・・!!

 

 そしてこの場合の胴元とは、この施設の責任者。

 

「---どうやらうちらの勝ちみたいだね」

「---うん。ボロ勝ち」

 

 柱の影から二人の女性が現れる。一人は無表情だったが、二人揃って明らかに楽しげな雰囲気を醸し出している。

 

「いやー、儲けた儲けた。大儲けだね」

「待ってくれ先生!」

「待たない。ルール」

「今月の食費が!?」 

 

 無慈悲なる宣告により、絶望の淵に追いやられた男子は膝から崩れ落ちた。そんな様子には目もくれず、嬉々としてテーブルのチップを袋に回収している。

 

「ふひひ。大量大量!!」

「ざくざく」

 

 この二人こそ、この施設の責任者にして無敗のギャンブラー。

 

『超超人級の賭け狂い』、霧島(きりしま) 令忌(れいき)

『超超人級の予言者』、霧島(きりしま) 幽忌(ゆうき)

 

 姉妹の教員であり、たびたびこうして大会のようなものを開いてはカモを見つけて根こそぎ刈り取るのだ。

 犠牲者にはご冥福を祈っておこう。

 

「次はもうちょっと上手くやるんだよ~」

「パフェ食べたい」

「お~よしよし! お姉ちゃんがたらふく食べさせてあげるからね~」

 

 よっしいこう。

 いこう。

 

 そうして振り替えることなく、この場から去っていってしまった。

 それはもう、躊躇の欠片も持たないものであった。

 

 

 

 

「皆さんお分かりですね。こうして、力がなくば奪われるだけなのです。それが嫌ならば、全力で抗わなくてはならないのです。

 励まなくては、すかんぴんなのです」

 

 新入生一同、同じことを思った。

 『ああ、この人も被害にあったんだな』、と。

 憐れんだ目線にさらされた巡は、誤魔化すようにして大声をあげる。

 

「と、とにかく! こんなことにならないためにも、頑張って才能を身に付けなければならないのです!!

 さあ、次にいきますですの!!!」

 

 そうしてその後も、他の施設を回り、新入生は基本的なことを学んでいった。

 彼らもまた、経験を積み、その才能を磨き掛けていくことだろう。

 自らの意思の元、絶望の尖兵とならんがために。




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