連載版 僕のヒーローアカデミア~希望の娘と絶望の転生者~   作:アゲイン

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どうもアゲインと申します

気になった人たちへの対応はこうする

新章、体育祭騒乱
そんな五十話でございます



戦いはすでに始まっている的なあれ
威圧を基本とした挑発 


 才改学園への反抗を決意したヒーロー科一同。

 それはそれとして、目の前に差し迫った一大イベント『雄英体育祭』、これに向けての研鑽の日々が始まろうとしていた。

 しかし、それは何も彼らだけではない。

 この機会に己が力を示さんとする他の科の者たち。彼らもまた、能力の向上に勤めると共に、格上の相手として認識しているヒーロー科の者たちの動向に気をつけていた。

 

 なにより、今回の襲撃はすでに知れ渡っている。自分達よりもっずっと早く実戦を経験したというのは大きい。

 話題性グンバツな1-Aの教室は、大量の見物人によって包囲されていた。

 

 

 

 

 がやがやと騒々しい廊下からの視線に晒されるクラスの面々。庶民派な者たちの多くはこの状況に慣れていない。緑谷などはガチガチになってしまっている。

 だが、そうはならない者もいるのだ。

 

 

「・・・ウゼェ」

 

 クラス随一の不良、爆豪。

 周りのプレッシャーなど意に介さない、傍若無人の権化である。

 

  

「・・・ふん」

 

 光を操る個性を持つ、伊留御。

 へし折られた根性が逆に強靭な精神を作りつつある。

 

  

「・・・・・・」

 

 クールな無愛想男、轟。

 No.2ヒーローの息子の彼には、乗り越えねばならない壁の存在で頭がいっぱいだった。

 

  

「・・・この甘味、深い・・・!?」

 

 サイボーグ系少女、希。

 おやつの羊羮の旨さに、今更ながらに驚愕していた。

 

 

 

 若干一名外のことには一切興味がなかったりしてるが、概ねこの四人が中心となって関心をかっていた。

 妬み嫉みは多々あれど、その力量は注目されてしかるべきであろう。警戒と牽制のため、多くの観衆が辺りを取り巻いていた。

 

 

「・・・あれが?」「ああ、そうみたいだ」「きつい顔してるな」「あれがエンデヴァーの息子か」「あっちの二人は?」「知らない奴等だ」「希ちゃんprpr」「違反者だ裁きに掛けろ」「惜しい奴を・・・いや惜しくはないか」

 

 

 集団にもおかしな連中がいるみたいだ。緑谷は別の警戒をするべきではないかと思った。

 そうこうしている内に教室の中で動きがあった。そもそもが放課後なのだ。自分を鍛える時間が少しでも欲しいのに、こうも邪魔されては堪らないとばかりに、まずは爆豪が動いた。

 

 

「・・・どけ、モブども」

「「「ああ!!」」」「「「なんだと!!」」」

 

 喧嘩を売っていくスタイルである。

 一瞬にして偵察しにきた者たちを敵にまわした。

 爆豪の不遜な態度の物申すべく集団から幾人か動きがあったが、それを一陣の風が押し止めた。

 突然の風の発生源に目をやれば、そこには腕を変形させた少女が立ち上がり、扉の外の群衆に向けてその腕を向けている。

 

 希である。

 

 頬を膨らませてモゴモゴとしているが、咀嚼が終わったのかそれも終えて外に歩いてくる。

 

「・・・いくよ電飾」

「伊留御だっつってんだろ」

 

 雑な呼び掛けに伊留御が応えつつ、海を割るモーゼの如く闊歩していく様はまるで女帝のような有り様である。

 その後ろに控えるように伊留御、爆豪が続く。

 見るものが見ればマフィアかなにかの子供にしか見えない面子である。

 するとその足を止め、行進を集団の中で取り止める。

 なんだと思う周囲の者たちに向けて、少女は語り出す。

 

「ここにいる奴等の気がしれない。こんなことをしているぐらいなら、自分を鍛える時間に費やした方がいい」

 

 喧嘩を売るスタイルである。

 一瞬で周りが敵になった。

 

「・・・ふぅ。今の挑発で感情が動いた人はそれこそ相手にならない」

 

 あきれたような物言いに、言い返そうとしていた面々の出鼻を挫く。『やれやれだぜ』とでもいうような、あまりにもイラつく動作を見せつけてくるので上手く言葉に出来ないのもあり、唸り声のようなもの以外は声をあげられないでいる。

 

「全力で相手をする。くだらないことをする暇があるならそのための力をつけてからくることにした方がいい。

 

 

 じゃないと優勝する意味がない」

 

 それは爆豪などよりよほど不遜な、圧倒的に上からの優勝宣言であった。

 呆気にとられる群衆を尻目に、彼女たちは歩みを進めていってしまう。

 その背中には、決意のようなものがありありと浮かんでいる。

 それが見えた者はその発言がハッタリでないことを感じ取った。

 

 強敵の存在を知った者たちは、行動を開始した。

 そんれによって起こるだろう、騒乱がすぐそこまで迫っているのだった。




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