連載版 僕のヒーローアカデミア~希望の娘と絶望の転生者~ 作:アゲイン
六話をまだ読んでおられない方はご注意ください
娘、友達を作りテストを蹂躙する
そんな七話でございます
それからクラスのみんなと話ができ、だいたいの人の名前は把握できた。
一部難解な性格の人がいたが、この人たちはまあ、おいおい交流していこう。
「それにしてもさ、希ちゃんてほんとに綺麗だよね!!」
元気に語りかけてくる頭に触覚を生やした紫色をした肌の少女、芦戸 三奈。彼女は頻りにわたしの容姿を誉めてくれる。
「髪の毛なんて艶々で、この長さでこれってすごいわ」
長髪に憧れでもあるのかため息をつきながらわたしの髪をいじってくる短髪の子、耳朗 響香。
先に仲良くなった百に加えてこの三人は割りと早く仲良くなれた。三人とはすでに名前で呼び合う仲だ。わたしのコミュ力もなかなかのものだろう。
他の、特に男子はこちらを遠巻きに見ているだけだ。なかには明らかに性獣が混じっているのでそいつには近づいてほしくない。
さて、そろそろ担任、相澤先生が来る頃だろう。なんて考えていたら、教室のドアを開き謎の物体が侵入してきた。
わたしはすぐに気づいたが他のみんなは若干時間を掛け静かになった。
「はい、君たちが静かになるまで八秒かかりました。」
その物体から顔を出したのはこのクラスの担任、相澤先生の不機嫌な態度を隠しもしない姿だった。というかそれ寝袋なのかよ。
「時間は有限。君たちは合理性に欠けるね」
おう、いきなりのジャブだ。攻めてくるなこの教師。
寝袋から出してきた顔で教室を見回し、睨みを効かせてくる。
「担任の相澤 消太だ。よろしくね」
こんな空気にしといて自己紹介ができるのか。さすがプロヒーロー、動じないな。
「早速だが、これに着替えてグラウンドに出ろ」
ズルっと取り出したのは体操服。あれ、入学式は?
◆
さあ、いろいろあったが身体測定だ。それも個性を使用しての。
面白そうだの言っていた奴等は先生の言葉に押し黙る。
個性把握テストと称されたそれは自分達がどこまで出来るのかの限界を知るためのものだ。軽い気持ちでやるような奴はそもそもここにいるべきではないのだろう。
そして告げられる最下位の除名。これにはクラス全体がどよめく。だけどわたしには関係ない。
わたしには父と共に研鑽したこの個性がある。問題はこれっぽっちもないのだ。
五十メートル走から始まったテストだが、こういった種目というか、こういったものはわたしの十八番といってもいい。
試験のときに展開したブースト機能で急加速。
瞬く間にゴール。
一秒弱といったところか。隣で走り出そうとしていた金髪君が風圧で吹き飛ばされていた。ごめんね。
続くハンドボール投げでは大砲を展開し射出した。軽く三千メートルは越えただろう。
御茶子ちゃんという娘が記録『無限』という結果を出していたのが印象的だった。さすがのわたしでもこれには勝てない。父でも重力制御には手こずっていたなー。
反復橫飛びを高機動モードで残像ができるほどの動きを。ぶっちぎりだった。件の性獣がガン見しきたが関わる気はないので無視した。
と、こんな感じでスペックをフルに活用して他を圧倒するほどの成績を叩き出した。そもそも基本的な身体能力の測定において一般を置き去りにした機能を誇るわたしに勝てる訳がないのだ。もし勝ちたいのだったら父のような理不尽を連れてきてくれなければ。
そんなこんなでテストは終わった。途中、もじゃ髪の子がなにかしていたようだったが、相澤先生と絡んでいるようだったのでそっとしておいた。
ちなみに除名は嘘だった。ですよねー。
◆
そして放課後。わたしの個性についていろいろ聞かれたが、そういうことができる個性なんだと押し通した。
騒ぎも落ち着き寮に帰ろうとしたとき、わたしを呼び止める声が掛けられた。それは朝話しかけてこなかった男子の声で、
「希望ヶ峰、お前に話がある」
そこには50メートル走で吹き飛ばした金髪の少年が、こちらを睨んでいた。最近のわたし、睨まれ過ぎ?
読了ありがとうございました
今回の投稿はこれにて終わりです
感想などがあれば大歓迎ですので遠慮なくお願いします