ヤンデレ狗神と高雅の巫女   作:冥竜王ツカサ

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プロローグ追加して見ました。


プロローグ:寂れた劇場で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恋に狂うとは言葉が重複している。

恋とはすでに狂気なのだ。

    ~ ハインリッヒ・ハイネ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君はとある寂れた劇場の前に立っている。

 

もう何十年経つだろうか、貼られたビラは既に文字が読めないくらいに劣化していて入り口の所々に改修したあとが残っている。

 

君は好奇心で建物の中に入ってみる。

 

するとそこには一人の紳士がいた。

 

劇場と呼ぶには狭い舞台の真ん中に髭をきれいに整えた紳士が椅子に腰掛けてこちらを見ていた。

 

「おやこんなご時世に客とは珍しい。お客さん、何を観に来たんだね?リア王かい?それともマクベス?」

 

その紳士は人懐っこい声で懐から数枚のチケットを取り出すと両手に広げて見せた。

 

君は少し戸惑いながらも1番端のチケットを指さす

 

「これかい?どれどれ・・・・・・むむnこいつは君には刺激が強すぎるよ他のをおすすめする。お前さんこれを純愛の物語と思ってるんだろうがこいつぁ歪んだ愛、いやある意味究極の愛かも知れんな」

 

紳士は髭をいじりながら君の目を見てそう言う。

 

君はそんな紳士を見て何者か尋ねる。

 

「え?私が誰かって?私はただの案内人さ。強いて言うなら劇場の悪魔ってところかな?」

 

紳士は少し笑いながらそう言う。

 

「話を元に戻すがこの劇は君には早すぎるんじゃないかな?これはこどもが見るもんじゃないさ」

 

紳士は胸ポケットから煙草を取り出し火をつける。

 

君はそんな紳士に反論する。

 

「え?こども扱いするなって?親切のつもりで言ったんだが・・・・・・そこまで言うなら仕方ない。ふいるむの準備をしなくちゃいけないから先延ばし椅子に座っておきなさい。飲み物は1つ5ぽんどだ。文句言わないでくれ、これだって一応商売だからね」

 

そういうと紳士は席を立ち奥の方へ消えていった。

 

君は観客席に座りながら改めて劇場の回りを見渡す。

 

やはり劇場と呼ぶには小さくとても劇を出来るような場所とは言えなかった。

 

ようやく君はあの紳士に一杯くわされたのではないかと考える。

 

その時紳士が劇場の垂れ幕をくぐりながら何やら大きい円盤のような物がついた映写機を持ってきた。そしてそれを君の方に向けながら横に着いたダイヤルを回す。

 

君はその異様な姿の機械を凝視する。

 

その視線気付いた紳士は笑いながら手を振る。

 

「大丈夫大丈夫、機関銃みたいな兵器じゃないさ。ただうちの劇を見るにはこの機械が必要なんだ。この機械は私の自作なんだがふいるむの方はうちの友人しか作れないんだぞ。名を冥竜王と言ってね、洒落た名前だろう?」

 

紳士は機械を再度設置し直し、君の方を向いた。

 

その目は全てを見通してしまうかのような青い目をしていることに気付いた。

 

「では上演前に少し説明させていただきます。この劇はリアルに劇を体験出来るように実際に貴方の精神を劇中の時間に投影します。肉体的な影響はありませんがなんせリアルに見えるので精神的に支障をきたすかも知れませんがその時は私をよんでください、私は側にいますから」

 

一転して劇場の支配人の顔になった紳士が劇の説明を行う。

 

 

君はその説明を聞いて少し怖くなったが好奇心の方が勝り紳士に向かって頷いた。

 

「では心の準備は出来ましたか?引き返すなら今ですよ、と言っても意味ないですか」

 

紳士はそう言うと上についたボタンを押す。

 

すると君の意識はその機械に引っ張られるかのように吸い込まれ意識を失うのであった・・・・・・

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