死神と呼ばれた少年   作:深海龍

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そのせいで死神は人間に嫌われてました。


紅魔郷編
霧と置き手紙


鮭を食べてから1週間がたったある日の事……

 

「……何だよこの霧」

 

目が覚めると空が紅い霧に包まれていた。自然にできたものではなく、人工的に作られたものだと言う事は霧の色が物語っていた。

更にこの霧には妖力が含まれているらしく、力のない妖怪はこの霧に煽られて暴走している。そのせいで周りの森が少し煩い。

 

「異変…か」

 

 

異変

 

それは幻想郷で起こる事件的なものだ。異変は様々な人物、思考、現象が原因で発生する。

 

ある時は自分の存在を知らしめるため

 

ある時は人の噂が現実化して

 

ある時は妖怪や人間の対立の副産物

 

 

その殆どは「博麗の巫女」と呼ばれる奴が解決する。大抵は原因を物理的にボコボコにして解決する。……うん、最終的には暴力に辿り着くのは分かるが、いきなりは酷いと思う。

 

まぁ、暫くすれば博麗の巫女が動いてくれるので、俺には関係ないのだが…

 

「…うーん…」

 

俺は何故か一抹の不安を感じていた。具体的に言えば、最近ほぼ毎日家に来て飯を貰おうとする闇妖怪が来ていないからなのだが…

 

「よし、探してみるか」

 

もしこの霧がルーミアの身体に何か影響を及ぼしていて動けないのなら、一応保護したほうが良いだろう。

 

そうと決まれば護符と短剣と(ルーミア用に)昨日残った米で作ったおにぎりを持って外に…

 

「おっと、一応一応…」

 

もしルーミアや俺の家に遊びに来る変り者が来た場合を考えて、置き手紙を残しておこう。

 

「さ、行くか」

 

取り敢えずルーミアがよく居る湖に向かって歩き出した。

 

___________

 

 

 

 

 

 

「うー…お腹減った…」

 

「お前はほんと予想を裏切らないな…」

 

湖に行った俺を待っていたのは、うつ伏せに倒れて腹の虫が鳴いているルーミアだった。よく見ると服が少しボロボロになっていた。

 

「その声…白か?」

 

「あぁ、ルーミアが腹減ってる事に賭けておにぎりを持ってきた白だ」

 

「…おにぎりくれる?」

 

「当たり前だろ、その為に持ってきたんだから」

 

「やったー!」

 

ルーミアは俺からおにぎりを取ると、勢いよく食べ始めた。その間に俺は湖の対岸にある、昨日まで無かった真っ赤な西洋風の屋敷を見ていた。……この霧の発生源があの屋敷って事は霊力で探ったら分かった。それにしても……

 

「……趣味悪いな」

 

「ご馳走様!」

 

「……お前は相変わらず食べるのが早いな」

 

おかしいな……なんで5個のおにぎりが30秒程で無くなってるのだろうか……

 

「そう言えばルーミア、なんで服が少しボロボロになってるんだ?」

 

「…お腹空いて他の妖怪襲ったんだけど…」

 

「分かった、それ以上は言わなくていい。……大変だな、お前も」

 

さて、このまま家に帰ってルーミアと暇を潰すのが良いのだろうが、どうしてもあの悪趣味屋敷が気になってしょうがない。

 

「ルーミア、今からあの悪趣味屋敷に行こうと思うんだけど、お前も来るか?」

 

「白が行くなら私も行く!」

 

「じゃあ行くか」

 

俺は(何故か)ルーミアをおんぶしながら屋敷に向かって歩き始めた。

 

___________

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

 

「白ー、いないのかー!ん?…な………これは……」

 

白の家には藍が来ていた。そして白が残した置き手紙を見ていた。その内容は……

 

『ルーミア探して来る。暫くしたら帰る。もしこれを読んでるのがルーミアだったら、冷蔵庫の中に西瓜切ってるから食べておいてくれ

 

白』

 

「……大丈夫だろうか」

 

 

藍はそう呟いて西瓜を一口食べた。

 

 

 






紅魔郷編スタートです

……スタートしていいんだよな俺?


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