機動戦士ガンダム00 The human race's reformation   作:K-15

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別サイトで上げていましたがこちらでも投稿したいと思います。


第1話 白亜の機影

西暦2312年

 

ソレスタルビーイングは再び世界の変革の為に戦い始める。

 

 

 

 

 

 

ロールアウトしたばかりのダブルオーガンダム、オーガンダムとガンダムエクシアのGNドライブを2機使用した第4世代の新たなガンダム。

しかし初めて搭載するツインドライヴシステムは安定稼動には程遠かった。

イアン・ヴァスティとティエリア・アーデでツインドライヴシステムのマッチング作業を進めるが考えうるすべてのプランを行ってもうまくは行かなかった。

「これでもダメか!安定領域まであと10%なんだが」

 

イアンは頭を抱える。今まで試した中でこの2機のGNドライブが一番同調率が良かった。

 

「トランザムで強制に起動を掛ければ」

 

「馬鹿言うな、そんな事をすればオーバーロードして自爆だ」

 

「ならもう一度システ……くっ!?」

 

突然口を押さえ苦しそうな表情になるティエリア。

ツインドライブシステムの稼動試験をやり始めてからと言う物いつもこうなる。

何とも言えない不愉快な感覚が頭に入ってくる。

メディカルルームで体を調べたが原因は不明だった。

コンピューターでは正常と判断されている。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「……はい、心配は要りません。もう一度システムの再点検を」

 

「本当に大丈夫なのか?まぁいい、後は俺がやるからお前は休め」

 

「了解しました」

 

ダブルオーガンダムからの通信が途切れる。

イアンはもう一度一人でツインドライブシステムを稼動させるためプログラムを組む。

 

///

 

そのころ宇宙のアロウズの部隊がプトレマイオスを捕捉していた。

新型のアヘッドでソレスタルビーングに迫ろうとしている。

ラッセは王留美からの情報でアロウズの接近して来ているのを察知する。

 

「アロウズにこちらの位置を知られた」

 

敵は複数のMSを保有しているがこちらにはティエリアのセラヴィーガンダム1機しか戦闘出来るMSは無い。

ダブルオーガンダムのパイロットの刹那・F・セイエイもまだ戻って来ていない。

ティエリアはたった一人でアロウズの迎撃に出る。

 

「ティエリア・アーデ、出撃する」

 

プトレマイオスのハッチが展開しカタパルトからセラヴィーガンダムが出撃する。

ティエリアを援護するためセンサー障害のあるミサイルをアヘッドの部隊に放つ。

 

「センサーに障害だと!?作戦変更、迂回して輸送艦を叩く」

 

それでも時間稼ぎ程度にしか成らない。

長距離からのミサイルではMSを数機しか命中させることが出来ない。

ミサイルに直撃してもMSは破壊までには至らない。

 

「セラヴィー、目標を迎撃する」

 

GNバズーカを両肩に抱えて貯蔵したGN粒子を開放する。

背部の装甲がスライドし顔のようなものが浮かび上がる。

 

「高濃度圧縮粒子充填、GNバズーカ圧縮粒子開放」

 

ティエリアがアームレイカーのトリガーを引くと顔から緑の粒子が発生し高出力のビームが発射される。

周囲に漂うデブリも巻き込みながらビームがアヘッドの部隊に命中する。

生き残ったMSはセラヴィーに攻撃を始める。

 

「第2小隊はスペースシップを!残りはガンダムを引き付けろ!」

 

アロウズのアヘッド部隊が動き出す。

複数でセラヴィーを追い込もうとビームライフルを連射する。

機動性の低いセラヴィーはGNフィールドを展開し機体を敵のビームから守る。

だがそうしている間にセラヴィーをすり抜けたアヘッドがプトレマイオスに迫ろうとしていた。

ライル・ディランディとスメラギ・李・ノリエガを回収した刹那は小型船でアロウズとソレスタルビーングの戦いを見ていた。

戦況は思わしくない。

刹那は通信機でプトレマイオスに繋げる。

 

「イアン、ダブルオーを出す」

 

「ちょっ!ちょっと待って刹那、こっちはまだ!」

 

「時間がない」

 

そう言うと刹那はシートから立ち上がりライルに操縦を代わらせる。

 

「何で俺がこんなことを」

 

愚痴をこぼしながらもライルは操縦桿を握る。

刹那との通信が終わってしばらくすると完成途中のダブルオーガンダムがカタパルトに移動させられる。

プトレマイオスのMSハッチが開き奥に青い機体が見える。

 

「アレがソレスタルビーイングの……」

 

ライルは開いたハッチに向かい操縦桿を操作する。

刹那は青いパイロットスーツに着替えると危険を顧みず小型輸送船から飛び出す。

 

「ダブルオー、オーガンダムとエクシアの太陽炉を乗せた機体。俺のガンダム」

 

スーツのバーニアを噴かしてカタパルトのダブルオーガンダムに乗り込む。

コクピットに入るとパネルを操作しツインドライブシステムを機動させようとする。

 

「刹那、ダブルオーはまだ」

 

「トランザムを使う」

 

「無茶だ!刹那止せ!」

 

イアンは画面越しに必死に刹那を止めようとするが聞こうとしない。

 

「トランザム始動!」

 

機体が赤く光りだし戦闘画面にトランザムと表示される。

それでもGNドライブの安定機動には至らない。

 

「トランザムでもダメか。」

 

「MS2機急速接近中です!」

 

GNドライブから緑の粒子が発生する。

「目覚めてくれダブルオー」

 

次第に粒子量が増えて行く。

 

「ここにはオーガンダムとエクシアと」

 

セラヴィーとプトレマイオスの攻撃を抜けたアヘッドが目の前でビームライフルを構える。

 

「俺が居る!」

 

ツインドライブを前方に出し大量のGN粒子を放出する。

それによりアヘッドのビームライフルは掻き消されてしまう。

ダブルオーのツインドライブから放出されるGN粒子がプトレマイオスからも溢れ出す。

溢れ出たGN粒子が渦のように動き宇宙に光の橋を作り出す。

光の橋から何かに導かれるように1機の白いMSが流れてくる。

それは可能性と言う名の獣。人類の革新。

 

「ダブルオーガンダム、刹那・F・セイエイ出る!」

 

ツインドライブの起動したダブルオーガンダムがプトレマイオスから出撃する。

GNドライブを2機搭載した事により粒子量が格段に増大している。

 

「新型!?各機散開して叩け!」

アヘッドはビームライフルで牽制しながらダブルオーを囲い込もうと行動に移る。

ビームが雨のように放たれるが高い機動性を持つダブルオーはビームを寄せ付けない。

 

「ダブルオー、目標を駆逐する!」

 

刹那はビーム攻撃を避けるとGNソードに装備されているビームライフルを使かう。

ツインドライブの高出力により大型砲にも匹敵する威力と射程を発揮している。

 

「なっ!?何だと!」

 

発射されたビームがアヘッドを脆くも破壊する。

 

「何だあの性能は!」

 

アヘッドの部隊はダブルオーの性能に驚きを隠せないで居た。

今のMSにはGNドライブが標準搭載されている。

4年前のようにガンダムに遅れを取るはずがない。

陣形を整えもう一度ダブルオーに攻撃を仕掛けようとする。

残ったアヘッド全機で一斉にビームライフルを発射する。

 

「GNフィールド作動」

 

両肩のGNドライブが前方に移動すると大量のGN粒子がダブルオーを覆う。

アヘッドのビームは再びGN粒子に掻き消されてしまった。

だがジンクスのパイロットはその性能を逆手に取る。

腰にマウントされているビームかく乱幕のグレネードを投げつける。

グレネードは爆発するが周囲に被害は無い。

ダブルオーはGNソードのビームライフルを使うがビームかく乱幕によりビームがジンクスまで届かない。

 

「これでビームは使えない!接近戦ではコッチが有利!」

 

右腕にあるGNランスでダブルオーに突撃する。

刹那はGNソードをライフルモードから実体剣に切り替える。

 

「これが俺達の!」

 

ダブルオーもGNソードを構えるとアヘッドに接近戦を仕掛ける。

ツインドライブを最大出力にし一気にスピードを上げる。

目前と迫るアヘッド、GNソードを振りかぶる。

GNランスと交わり火花を上げる。

 

「ガンダムだ!」

 

GNソードは滑るようにアヘッドの胴体を両断し機体が爆発する。

GNドライブの赤い粒子が爆発と同時に宇宙空間に漂う。

 

「っく!撤退だ!」

 

アヘッドの性能では太刀打ち出来ないと判断した部隊長が残ったMSの撤退を始める。

だがそれを見逃すティエリアでは無い。

「ここから逃げられると思うな!」

 

背中を向けるアヘッドにGNバスーカで砲撃を開始する。

高出力のビームから逃げれずに次々と飲み込まれていく。

 

「敵モビルスーツ、撤退して行くです!」

「取りあえず一安心だな」

 

プトレマイオスのブリッジでミレイナとラッセがレーダーで敵の撤退を確認すると安心して声を出す。

戦闘が終わりブリッジに安らぎの空気が漂う。

 

「待って、C-36ポイント付近からアンノウンが接近中!」

 

「何!?」

 

フェルトがレーダーで未確認の兵器を察知すると再びブリッジがピリピリとした空気に変わる。

 

「映像入りましたです!」

 

ブリッジの戦闘画面に小さく機影が映し出される。

物凄いスピードで見る見る内に近づいてくる、映像に映る姿がよりハッキリと映る。

「角?」

「真っ白でキレイです」

 

「……」

 

その姿はさながらおとぎ話に出てくるユニコーンのように見えた。

フェルトは冷静に接近するアンノウンに対処しようとデータを採取する。

 

「現在存在するどのMSのデータとも該当しません。それにあのMSにはGNドライブが搭載されていません」

 

そのモビルスーツからは擬似GNドライブから放出される赤い粒子が発生していない。

レーダーにもGN粒子の反応は出ていなかった。

 

「アイツだ!この不愉快な感覚は!」

「ティエリア、どうしたの?」

突然声を荒げるティエリア、こんなのは今までにもあまり見た事が無い。

プトレマイオスに帰艦しようとしていたセラヴィーが旋廻して離れていく。

方向はあの白亜のモビルスーツ。




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