機動戦士ガンダム00 The human race's reformation   作:K-15

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第17話 バイブレーション

アロウズの艦隊が撤退した事で難を逃れたプトレマイオス。

刹那とバナージを回収すべく進路を変更する。

「アニュー、大丈夫なの?」

「えぇ、すみません。トレミー進路変更します」

「無理はしないでね。フェルトはさっきのユニコーンのデータ解析を」

「了解しました」

 

ユニコーンの映像が消えるとアニューの体の振るえは不思議と治まっていった。

 

( 何だったのかしら?あれは……まるで死の恐怖を感じたみたいな……)

操縦桿を握り直し進路をユニコーンの居る方角へ向けスラスターを噴かせる。

スメラギもガンダムへ変身したユニコーンについて考えていた。

 

( あれほどの戦闘力を持っていながら何故使わないのかしら?それにあの赤い光、バナージ君の言っていたサイコフレームの光り?GNドライヴの出力が変化したのもそのせい?イアンからは機体のプロテクトの解除が出来なくて詳しい事はまだ分からないって聞いているけど、あの戦いを見る限りガンダムに変身したユニコーンの性能は計り知れないわ。これだけの性能なら単機でモビルスーツ部隊を相手にする事も可能なはず。そうしたらもっと敵への進攻スピードが……)

「スメラギさん!緊急通信です!」

 

するとフェルトが驚いた様子で呼びかけてきた。

「繋いで」

 

フェルトが送られてきた通信を繋ぐとオーライザーに搭乗している沙滋が映し出されてた。

「沙滋君、どうしたの?刹那は……」

「大変なんです!バナージ君と刹那が!」

「落ち着いて。刹那とバナージ君がどうしたの?」

 

スメラギがそう言うと映像が切り替わりる。

そこにはダブルオーライザーと対峙するユニコーンが映っていた。

味方同士で戦闘をしている事にブリッジに居る全員が驚く。

「どう言う事だ、何でダブルオーとユニコーンが戦っているんだ!?」

「刹那!?」

「ユニコーン!?」

「フェルト、マイスターを至急、刹那の救援に向かわせて!」

 

2人が戦う様子を見てもスメラギは冷静に指示を出した。

 

( 元々バナージ君はソレスタルビーイングのメンバーではない。それに初めてユニコーンと遭遇した時はセラヴィーとダブルオーとも戦闘になりこちらは負傷している。今まで味方の振りをしていたの?でも、何故今になって寝返るようなことをするのかしら?)

「スメラギさん!アニューが!!!」

 

プトレマイオスの舵を取っていたアニューが突然シートから崩れ落ち床に倒れた。

「アニュー!」

 

ブリッジに居る3人は急いで倒れたアニューへ駆け寄った。

スメラギが彼女の体を抱き起こした。

「アニュー!しっかりして!」

「怖い……怖い……来る、私を殺しに……怖い……殺される……」

 

アニューは頭を抱えて振るえている。

目の焦点も定まらずスメラギの腕の中でただただ震えていた。

尋常ではない振るえは一向に収まる気配は無かった。

「フェルト、彼女をメディカルルームへ連れて行ってあげて。ラッセは変わりにトレミーの操作を」

「分かりました。アニュー、大丈夫だから」

「来る……死にたくない……」

 

フェルトは振るえるアニューを抱えてブリッジから出て行った。

ラッセは慣れた親しんだシートに座り操縦桿を握る。

「またアナタに頼む事になってしまったわね」

「かまいませんよ、それより―――」

「えぇ、急いでちょうだい」

 

トレミーとガンダム2機は戦うダブルオーライザーとユニコーンの元へ急ぐ。

「どう思う?いきなり敵になるような事をして」

 

ロックオンは合流する最中でティエリアに通信でバナージの不可解な行動を尋ねた。

「その事は僕にも分からない。だが―――」

「だが……何だよ?」

「あの感覚は初めてあのモビルスーツに会った時と同じように思える。」

「何だそれ?俺にも分かるように頼むよ」

(ただ1つ言える事はバナージの気配を感じられない。ユニコーンがガンダムに変身した事と関わりがあるのか?だとしたら、今のユニコーンは……)

///

もう何度目か、両者のサーベルが交差する。

ユニコーンとダブルオーライザーは互いに一歩も引く事無く接戦を繰り広げていた。

ダブルオーライザーはGNソードからビームサーベルを発生させると本体目掛け突く。

だがユニコーンのビームサーベルがそれを許さない。

紙一重でサーベルで受け止めると頭部の横からのビームバルカンを発射する。

刹那はGNソードを引くとGNフィールドを展開しこれを防ぐ。

尚も攻め続けるユニコーン、ビームサーベルを展開するGNフィールドに斬りかかる。

サーベルはGNフィールドを突破出来ず閃光が光る。

「強い!」

「バナージ君、バナージ君!!!」

「今は耐える!!!」

 

GNソードをクロスさせGNフィールドが防いでいるビームサーベルを押しかえす。

GNソードを振り払うとユニコーンは後方に押し出され姿勢が乱れた。

ライフルモードに切り替えてエネルギーをチャージし出力を上げたビームライフルを撃つ。

「これなら!」

 

後方に流されていくユニコーン、刹那はダメージを与えられると思っていた。

ユニコーンは満足に姿勢制御も出来ていない状況で周囲に漂うデブリを蹴り飛ばした。

デブリは発射したビームに直撃し相殺されてしまう。

 

「そんな!?」

 

ユニコーンの思ってもいなかった行動に驚く刹那。

限界ギリギリで戦っている刹那に疲労が見え始めてきた。

一方の相手はまったくペースを崩す事無く猛烈な攻撃を絶え間なく続けている。

(このまま戦っていたのでは負ける!?だがこんな所で負ける訳には行かない。オーライザーには沙滋が乗っている。イオリアから託されたガンダムをココで失うわけにもいかない。そして俺はガンダムで世界を変える!)

「どうするの刹那!?」

「トランザムを使う」

「トランザム?」

「GN粒子を全面開放して機体の性能を向上させる。」

「でもそれじゃあバナージ君が!?」

「やらなければこちらがやられる」

 

ユニコーンは右手にビームサーベルを握りダブルオーライザーに狙いを定めている。

「行くぞ!」

 

GNソードを連結させGNツインランスにするとダブルオーライザーは突っ込んだ。

ユニコーンもまたランドセルのバーニアを全開にして一直線に突き進む。

「トランザム!!!」

 

トランザムシステムを発動したダブルオーライザー、装甲が眩い光に包まれる。

ツインドライヴの粒子発生量が飛躍的に上昇する事で従来のモビルスーツの性能を遥かに凌駕する。

刹那はGNツインランスを構えユニコーンに突っ込んだ。

「はあああぁぁぁぁっ!!!」

 

ユニコーンも右手に握っているビームサーベルを振りかぶる。

互いのサーベルがぶつかり合い鍔迫り合いに持ち込む。

ダブルオーライザーは出力全開でこのまま押し切ろうとする。

「このまま押し通る!」

 

もつれ合う2機、すると不可解な出来事が起こった。

トランザムを発動し機体性能を限界まで引き出した筈にも関わらず、さらにGNドライヴの粒子発生量は増加していっている。

溢れ出るように粒子は絶える事なく放出され続ける。

そしてダブルオーライザーから放出されるGN粒子は2機を包み込んだ。

 

「刹那!これは!?」

 

ツインドライヴから放出する粒子がユニコーンのサイコフレームへ吸い込まれていく。

赤く光っていたサイコフレームが緑色へと変化していく。

「この光りは!?」

 

するとユニコーンのサイコフレームからGN粒子とは違う光りの粒子が発生した。

その光りは向かい合っていた両者を不可思議な力で突き放す。

トランザムを稼動しているにも関わらずサイコフレームから発生した粒子は意図も簡単にダブルオーライザーを押し返した。

「うぅっ!!!」

「わああぁぁぁ!!!」

 

何も出来ずにダブルオーライザーは光りの渦の中へと飲み込まれていってしまう。

虹の光りに包まれながら刹那と沙滋は意識が途切れてゆく。

///

救援に向かっていたプトレマイオスからもその光りは見て取れた。

今までに見た事も無い現象にブリッジの2人は驚く。

「何の光?GN粒子とは違うようだけど」

「まだ俺達の知らない性能を秘めているのか!?」

「ツインドライヴにこんな力が……」

 

映像には眩いばかりの緑の光りが周囲を照らしている。

呆然と眺めているとブリッジにイアンから通信が入ってくる。

スメラギはシートを降り普段はフェルトの居る場所のコンピューターのキーを叩く。

映像は切り替わりイアンの顔が映し出された。

「あの光はGN粒子なんかじゃないぞ」

「イアン、何か分かわかったの?」

「いいや、だがこの粒子発生量は普通じゃない。ダブルオーライザーの稼動テストと比べても遥かに凌駕している。こんなのは初めてだ!俺にも何が何なんだかさっぱりだ!」

「とにかく出来るだけの事をしてちょうだい。こちらからも何か分かればまた連絡するわ」

「了解した」

 

そう言うと通信は切断され画面にはGN粒子の光りの渦が映し出される。

尚も増え続ける粒子にすでに2機は見えなくなってしまっていた。

フェルトはアニューをメディカルルームへと抱えて来た。

アニューをベットへ寝かしつけ様子を伺う。

 

(いきなり倒れ錯乱状態にも似た症状は普通じゃない。ここまで来る途中にもアニューは震えていた。一体、何が彼女をこんなにさせるの?)

 

でもその頃には彼女の体の振るえはまた収まっていた。

「アニュー、大丈夫?」

「すみません、もう大丈夫ですから。すぐに……」

 

ベットから起き上がろうとするアニュー、さっきまでの状態がウソのように今は至って普通のように思える。

「ダメよ、アナタはここで休んでて。後の事は私が何とかするから」

「でも……」

 

「いいから、それに戦闘も終わったみたいだからしばらくここで安静にしていて」

「…………」

 

そう言われて起こしていた体をベットへ寝かせた。

「でも、急にどうしちゃったの?何か病気でもあるの?」

「いえ、そんな事はありません。でも私にも分からないんです。体が震えだして自分にはどうしようも出来なくて……」

「心当たりは?」

「ユニコーンがガンダムに変身しましたよね?その姿が目に焼きついて離れないんです。まるで私を殺そうとしている様で」

「バナージ君は私達の仲間よ。そんな事は……」

 

フェルトの言葉に頭を横に振る。

「そう言うのではないんです。あれは……邪悪な意思のような物を感じました」

「邪悪な意思?」

「すみません。変ですよね?」

「ううん、そんな事はないわ」

 

「うまく言葉に出来ないんです。何と言うかそんな感覚だったんです」

「ともかく、今はゆっくりと体を休めて。スメラギさんには私が言っておくから」

 

フェルトに言われると布団を被りアニューはまぶたを閉じた。

その寝顔を見届けるとフェルトは部屋の扉を開けメディカルルームから静かに立ち去った。

ブリッジへ向かう最中アニューの言っていた事を彼女は考えていた。

(アニューの体は異常が無かった。本当にユニコーンが原因であんな事になるのかしら?)

常識で考えてもモビルスーツを見ただけで身体に影響があるとは考えられていない。

何か他の原因が有るのではないか、と考えるフェルトだがそれは的外れな思考であった。

ユニコーンのNT-Dがアニューの心の奥底に眠る物に反応したのだ。

だがそれを気付ける人は居らず本人すらも分かっていない。

///

「ここは……」

 

光りの渦に飲み込まれたダブルオーライザー、刹那は気が付くとそこに居た。

居たと言う表現は少し違うかもしれない。

でも確かに意識はそこにはあった。

周囲を見回すが何処を見ても虹色の空間しか見えない。

「刹那……刹那!」

 

声が響いた方へ振り向くとオーライザーに乗っているはずの沙慈がそこに居た。

 

「一体ココは何処なんだ?」

 

「俺にも分からない」

 

宇宙に居たはずがいつの間にかこの虹色の空間に2人は来ていた。

初めて会う現象に2人はただ困惑していた。

 

「そうだ!?バナージ君は?」

 

その言葉を聞いて刹那は直前に何が起こったのかを思い出した。

ユニコーンの救援に行ったはずが向こうがいきなり攻撃を仕掛けてきたのだ。

そして持久戦に耐え切れなくなりトランザムを発動させた。

だがそこからが思い出せず酷く記憶が曖昧になっている。

 

「バナージ君!バナージ君!」

 

沙慈が懸命に叫ぶが返事は返ってこない。

「そんな……いや、まだ諦めたらダメだ!」

 

バナージが言っていた『今の自分に出来る事を最大限にしろ』、と言われた事を思い出す。

ここで諦めてしまっては紗慈彼に会う事は出来なくなってしまう。

だから叫んだ、がむしゃらに、全力で。

「バナージ!!!バナージ!!!」

「アイツならココに居るぞ」

 

すると突然2人とは違う声が聞こえた。

それは刹那も同じらしく2人で声の聞こえた場所に振り向いた。

 

「女……」

 

刹那達が見たのは長髪の女性と目を閉じて眠っているバナージだった。

それを見て沙慈がバナージの元へ駆け寄ろうとするが刹那が肩を掴みそれを止める。

「お前は誰だ。いや、それよりもココは何処なんだ?」

 

刹那がずっと疑問に思っていた事を口にした。

この説明しようがない現象に刹那も戸惑っている。

2人は目の前の女性が言葉を発するのを固唾を飲んで待った。

じっとこちらを見たまま女性は話そうとはしなかった。

「俺達は宇宙で戦闘をしていた。バナージの乗るユニコーンと俺達の乗るダブルオーライザー、だが気がつくとココに居た。アンタなら何か知っているんじゃないのか?」

 

すると女性は重たい口を空けた。

「さぁな、私にもココが何処なのか説明は出来ない。だがこの空間に居れば同じ物を見る事が出来る筈だ」

 

「同じ物?」

「そうだ、人と人が誤解なく分かり合える。それがニュータイプと呼ばれる人類の革新なんだろう」

「ニュータイプ、人類の革新……」

「バナージの精神は今までの戦いでもうボロボロなんだ。だからまたシステムに飲み込まれてしまった。本当なら精神を完全に支配されていた。今の私に出来るのはここまでだ」

 

刹那と沙滋の頭の中にさっき女性が言っていた同じ物が見えてくる。

それはバナージの記憶なのだろう。

断片的にしか見る事は出来ないがソレスタルビーイングに来る前からも戦っていたらしい。

戦争の中で死んで行く仲間、圧倒的なまでの理不尽に成す術もない。

『お前とはもっと……』

『お前は俺達の希望、託したぞ』

『ティクバ、家族を頼んだぞ……』

『悲しいね、バナージ』

 

『お前が泣いてくれている。それだけで私は十分だ』

 

まだ幼い少年には過酷すぎる。

そして暗く蝕まれていく心、その中に一瞬の光りが灯っている。

『私は……オードリー!オードリー・バーン』

『バナージ、必ず私の元へ戻ってきて。約束を違える事は許しません』

 

「オードリー……バーン」

「刹那にも見えたの!?」

「あぁ、俺達が見たのはバナージの記憶。そうなんだろ?」

 

沙滋も垣間見た記憶の断片、これはバナージの記憶に間違いないと確信する刹那。

「私にはお前達の見たものが何なのかは分からない。だがそれと同じ様に見る事は出来た。ソラン・イブラヒム、それが本当のお前の名前」

「バナージの記憶を見せてどうする気だ?何が目的なんだ」

「目的なんかない。それに見せた訳でもない。だが私には少し分かる気がする。これが人類がニュータイプへ覚醒する為の1歩なのかもしれない。偽りのないこの空間なら人は分かり合えると私は信じたい」

 

ニュータイプ、かつてジオン・ダイクンの唱えた宇宙に適合進化した新人類。

だが今と言う現実の前には兵器としてしか利用されていない。

ジオン・ダイクンの唱えた分かり合う人類とは程遠い存在となってしまった。

それは悲しい事だ、人類が自らの手で進化への歩みを止めようとしているのだ。

人類の進化、この広大な宇宙で人と言う存在はあまりにも小さい。

だから寄り添い、助け合い、繋げていかなくてはならない。

人はそれが出来るのだから。

「もうすぐバナージは目を覚ます、それにこの空間も消える。後の事はお前達に任せるぞ」

その場から消えようとするのを沙滋は呼び止めた。

「待って、なら何でバナージ君は戦うの?それじゃあニュータイプを否定してるのと同じ、何も変わらないよ」

「人を殺すのと戦うのとは違う。こいつは生きている限り戦い続ける。ニュータイプとして、そしてそれはお前達も同じ。イオリア・シュヘンベルグの唱えた戦争根絶、成し遂げて見せろ」

 

そう言い残すと目の前から女性は消えた。

彼女が言っていたように虹色のこの空間も終わりが迫っているのが分かる。

刹那は消え行く光りの中で眠っているバナージを見た。

「これがニュータイプ……人類の革新。俺達の戦いの先にある人類の可能性」

///

虹色の光りが薄くなっていく。

少しずつ視界は良くなり暗闇の支配する宇宙へと戻っていく。

スメラギはシートに座りただじっとその様子を見ていた。

「ラッセ、トレミーを前進させて。2人の回収に向かいます」

「了解」

ラッセは操縦桿を握りプトレマイオスを虹の光りへ前進させる。

加速を掛けるプトレマイオスにガンダムも続く。

そこへメディカルルームから戻ってきたフェルトがブリッジの扉を開けた。

「戻りました。状況はどうなりましたか?」

「分からないわ、こんな現象は初めてよ。それよりアニューはどう?」

「体には異常ありませんでした。今は安静にして眠っています」

 

「そう、良かった」

 

フェルトは話終えるとシートに座り現状を詳しく把握する為にコンピューターのキーを叩く。

保存されたデータを見るフェルト。

そこには光りの渦に飲み込まれるダブルオーライザーとユニコーンが映っている。

 

「そんな……このような事がありえるのですか?」

 

「現に起きてしまっているわ。今は出来る限りのデータ採取をしてちょうだい」

「この粒子量……」

 

スメラギの指示でデータ採取をしようとした。

すると見えなくなった2機がプトレマイオスの望遠カメラが捕らえた。

「あれは!?ダブルオーとユニコーンだ!」

「フェルト、2機の状況は!」

 

望遠カメラの映像には宇宙に漂うダブルオーライザーとユニコーンが映っていた。

動きは完全に止まっておりパイロットがどうなっているのかが分からない。

そしてサイコフレームをあらわにしガンダムへ変身していたユニコーンは白亜の機体に戻っている。

「2機とも機能を停止しています」

「ガンダムに2機を回収させて。回収が終わりしだいトレミーは連邦の衛星兵器破壊ミッションに移ります」

「この状況でか!?」

 

スメラギの作戦に驚くラッセ、立て続けに戦闘を行われてはにクルーも機体も疲労が出来ててしまう。

それを理解していながらもスメラギは作戦を変えようとはしなかった。

「戦力を整えてからでは第2射が撃たれるかもしれない。事は一刻を争うわ」

「それは勘弁願いたい。了解した!」

 

腹を括るラッセ、それは他のクルーも同じだった。

これ以上被害を広げさせはしない。

その想いを胸にソレスタルビーイングは次の作戦の準備に取り掛かる。




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