機動戦士ガンダム00 The human race's reformation   作:K-15

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第2話 謎に包まれて

「ティエリア!」

 

「コレだ、この不愉快な感覚は同じだ」

 

謎のアンノウンに向かうティエリアを刹那は呼び止めようとするがセラヴィーはスピードを緩めない。

このままではアンノウンと接触してしまう。

刹那もダブルオーをアンノウンの方向に向けて飛び出す。

しかしダブルオーの機動性でもセラヴィーに追いつく頃にはアンノウンと接触しているだろう。

「この頭の中を覗かれるような感触は何だ?」

 

ティエリアは依然不愉快な感覚に包まれたままだった。

近づくにつれてその感覚も大きくなっていく。

何故かはわからないがアレを落とせばこの奇妙な感覚も治るのではと感じた。

セラヴィーを全速力でアンノウンに向かわせる。

 

「見つけた!」

 

真っ暗な宇宙空間であの真っ白な機体の色はよく目立つ。

レーダーの反応よりも早く捉えたティエリアはGNバズーカを構えさせる。

 

「高濃度圧縮粒子開放」

 

背部の装甲がスライドし顔が浮かび上がる。

GN粒子が大量に発生し銃身にエネルギーがチャージされていく。

チャージされたエネルギーはピンク色のボールのように形成されている。

 

「ダブルバズーカ、バーストモード」

 

高出力のビームが玉となって発射される。

ビームはデブリを破壊しながらアンノウンに飛んでいく。

白い機体はバーニアを吹かし高速で迫るセラヴィーのビームを右に一回転して回避してしまう。

 

「動きに隙が多い!」

 

連結したGNバズーカを切り離す。

GNキャノンとGNバズーカの6門でビームの弾幕を張る。

数もさることながらセラヴィーの特性からビームもすべてが高出力である。

白い機体は次第に追い込まれていく。

ビームが機体をかすめる。

ビームの弾幕を避けきる事は難しく激しくバーニアを吹かしアンバックで機体を制御する。

だが必死に避けきっても最後には隕石にぶつかってしまい動きが止まってしまう。

それを見逃すティエリアでは無い。

GNバズーカを両肩に乗せるとすぐさまチャージを開始する。

 

「貰った!」

 

ツインバスターキャノンのビームを避ける事は不可能。

ビームの光りに白い機体が照らし出される。

左腕のシールドを構えて最後の抵抗をする。

 

「無駄だ、そんなシールドで防ぎきれるわけがない」

 

白い機体のシールドがX字にスライドする。

シールド中央には丸いエネルギー発生器が着いている。

 

「そんな!?」

 

ビームはシールドに直撃する寸前で弾かれてしまう。

ビームが途切れるとシールドはまた元の姿に戻った。

 

「ならば接近戦で!」

 

ビームサーベルを引き抜く。

白い機体には武器らしきものは見当たらない。

 

「沈めーー!!」

 

ビームサーベルを振りかぶる。

だが今度は右腕からトンファーのように白い機体もビームサーベルを発生させセラヴィーの攻撃を受け止めてしまう。

 

「くっ!このまま押し切る!」

 

GNドライブの出力を上げると2機をGN粒子が空間を漂う。

出力を上げても押し切れない事にティエリアは焦り始める。

 

「お前はいったい何なんだ!」

 

白亜の機体のツインアイが鋭く光る。

装甲の隙間から鮮やかなピンクの粒子があふれ出す。

ティエリアの乗ったセラヴィーは何かに引っ張られるように白亜の機体から引き離される。

コクピットのフレームが動き出しパイロットを包む揺り篭のようになる。

胸の装甲がスライドし内部のフレームがあらわになる。

 

「これは……」

 

スカートや脚部の装甲もスライドし機体の全体像が変貌する。

ランドセルが左右に展開し4機の大型バーニアが、シールドもX字に展開する。

フレームがピンク色に発光しGN粒子とは違う謎の粒子が舞う。

ティエリアは変わった姿に目を見開く。

それはセラヴィーを追いかけていた刹那にも見えていた。

もうすぐ傍まで来ていた時にソレは起こった。

象徴である角も割れフェイスガードも格納される。

変貌したその姿はまるで。

 

「「ガンダム!!!」」

 

 

 

///

 

 

ヴェーダを通じてリボンズも白亜の機体の変貌した姿を見ていた。

初めはダブルオーのツインドライブシステムを見る為だった。

しかしそれ以上に衝撃的なことが起こっている。

ヴェーダにはあの機体のデータは載っていない。

ヴェーダに載っていないガンダムが何故ココに居るのか。

 

「あの機体は何だ?」

 

「へぇ、レベル7まで掌握したキミにも分からないんだ」

 

ソファーに座るリボンズにリジェネはからかう様に言う。

「……」

 

「ふふっそんなに怒らないでよ」

 

「そんな事は無いよ」

 

「どうなると思う?」

 

「アイツの戦闘能力は未知数だ。成り行きを見守る事にするよ」

 

そう言うとリボンズは微笑む。

ガンダムへと変身した白い機体とセラヴィーガンダムとダブルオーガンダムの戦闘が始まろうとしていた。

白い機体はランドセルからビームサーベルを引き抜くとティエリアの前から姿が消える。

 

「!?」

 

ガンダムへ変身する前とは比べ物にならないほどの機動性にティエリアは反応出来ない。

あまりのスピードにさながら瞬間移動のように見えた。

気づいた時には右手に握っていたGNバスーカが切断されていた。

 

「この力は!?」

 

破壊されたGNバズーカを放棄し白い機体を捕らえようとする。

白い機体の露出したフレームから赤い光が照らされている。

移動するとそこには赤い粒子が漂っていた。

 

「コレ以上はやらせん!」

 

白い機体とセラヴィーのビームサーベルが交わる。

 

「ティエリア、援護する!」

 

ダブルオーもGNソードのライフルを動きの止まった敵へ連射する。

だが白いガンダム反応速度の前ではすべて見切られてしまう。

セラヴィーの胴体を蹴り飛ばすとその反動を利用しビームを回避する。

照準をダブルオーに絞るとまた姿が消える。

 

「早い!?」

 

すると視界から消えた敵が背後から迫る。

 

「そこか!」

 

GNビームサーベルを引き抜き振り向き様になぎ払うと白い機体のビームサーベルと鍔迫り合いになる。

そのまま握っているGNソードで敵に斬りかかろうとする。

 

「防いだ!?」

 

X字のシールドがコレを防ぐと頭部のバルカン砲がダブルオーを襲う。

 

「くっ!」

 

バルカン砲から逃れるために距離を取りながらツインドライブを前方に出し弾を防ぐ。

 

「刹那、挟み込む」

 

「了解、攻撃行動に移る」

 

白い機体にはバルカン砲とビームサーベルしか武装は見当たらない。

二人は射撃戦で仕留めようとする。

それでも相手はバーニアを使った俊敏な動きで2機のビーム攻撃を避けきる。

機械制御による操縦で動きは直線的だが圧倒的なスピードで攻撃を寄せ付けない。

縦横無尽に動き回る白いガンダム、右手に握ったビームサーベルをセラヴィーに投げる。

回転してピンク色に円を描きながら真っ直ぐに飛んでいく。

ティエリアは高濃度のGNフィールドでコレを弾き飛ばす。

 

「何処だ!?」

 

「下から来るぞ!」

 

防いでいる間に又しても姿を見失ってしまう。

セラヴィーの足元にビームサーベルが届こうとしていた。

 

「やらせるものか!」

 

GNキャノンに付いている隠し腕からセラヴィーもビームサーベルを出す。

寸前の所で直撃を免れるが敵も左腕に装備されているサーベルラックを稼動させもう一撃加えようとする。

 

「まだもう一本残っているのか!」

 

迫るビームトンファー、今からでは防ぎきれない。

ティエリアは覚悟を決めた。

 

「トランザム!!!」

 

セラヴィーの装甲が赤く発光し瞬時に白いガンダムから離れる。

ビームトンファーが何も無い空間を斬りさく。

 

「はぁぁぁっ!!」

 

ダブルオーのGNソードを白いシールドで受け止める。

 

「離れろ、刹那!」

 

トランザムを発動させたセラヴィーが隠し腕を出し6本のビームサーベルを持つ。

刹那がユニコーンから離れるとセラヴィーのビームサーベルによる連撃が始まる。

右から、左から、6本のビームサーベルで斬りつけるが相手も残った3本のビームサーベルとビームトンファーで格闘戦を仕掛ける。

手数はセラヴィーの方が多いが敵の反応速度が勝っていた。

白い機影が背後に斬り抜けるとセラヴィーの右手が、両肩のGNキャノンの隠し腕が切断された。

 

「なに!?トランザムまで!」

 

「後は俺がやる。ティエリアは離脱を!」

 

「くっ!?」

 

ティエリアは損傷した機体でバーニアを全開にし最後の攻撃を仕掛ける。

アンバックで姿勢制御し振り返る白いガンダムに強引に体当たりをする。

セラヴィーの重い機体重量が相手を吹き飛ばす。

 

「くぅぅぅっ!」

 

当然ティエリアにもその衝撃は伝わる。

吹き飛んだガンダムはバーニアを噴かすが間に合わずデブリに背後から激突する。

 

「ティエリア!無事か?」

 

「機体の損傷が激しい。これ以上は……」

 

「ヤツは!」

 

露出していたフレームから光りが無くなっていく。

鮮やかなピンクはグレーに変わりただのフレームになる。

装甲もスライドし元の姿へ戻っていく。

数秒で角の付いた白亜の機体になる。

 

「元の姿に戻った!?」

 

「どうする、破壊するか?」

 

「いや、トレミーに連れて行く。僕の記憶ではヴェーダにこのガンダムのデータは無い。調べる必要がある」

 

「了解、アンノウンを捕獲する」

 

ダブルオーが動きの止まった白い機体の腕を掴みプトレマイオスまで引っ張っていく。

コクピットの中でバナージ・リンクスはまだ静かに眠っている。




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