機動戦士ガンダム00 The human race's reformation   作:K-15

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第22話 激闘の第2戦

衛星兵器が照射される前に低軌道ステーションから脱出していくカタロンのモビルスーツ。

資金の乏しいカタロンのモビルスーツはフラッグなどGNドライヴを搭載していない旧式ばかり。

脱出した機体は安全圏内へ非難しようとするが待ち構えていた連邦軍の大部隊がそれを許さない。

一斉射撃により地上を満足に見ることも叶わぬまま残骸へと変わってしまう。

圧倒的な戦力差を前にカタロン、クーデター派は逃げる事すら出来ないで居る。

「あいつら!!これ以上やらせるかよ!」

 

そこに長距離ビームが飛来してきた。

ケルディムのGNスナイパーライフルが地上の連邦軍部隊を狙撃して撃ち落していく。

正確な狙撃が次々とモビルスーツへ突き刺さり爆発に包まれる。

それでもたった1機では減らせる数などわずかでしかない。

ケルディムにも砲撃は集中して飛んで来るが脱出するカタロンの部隊を逃がせるほどではない。

以前としてカタロンのモビルスーツは圧倒的な数の前にねじ伏せられていく。

「クソッ!!ダメかよ」

「まだミッションは始まったばかりだ」

「ティエリア!?」

「今は刹那とバナージを信じるんだ」

「アレルヤまで……」

「衛星兵器の破壊は刹那がやる。僕達は少しでも戦力を減らすぞ」

「了解、やるしかないってことか」

 

ティエリアのセラヴィーもケルディムに合流すると高出力のビーム攻撃を開始する。

「出し惜しみはしない。GN粒子開放!」

 

両手に持ったGNバズーカと両肩、両膝のGNキャノンから一斉にビームが発射される。

密集している敵部隊に全弾命中し一瞬の内に複数のモビルスーツが破壊される。

だが後続の部隊がすぐにまた開いた空間の穴を埋めてしまう。

「今は自分に課せられた任務を遂行するだけだ。衛星兵器は刹那に任せてある」

 

アリオスはGNサブマシンガンで敵のかく乱と各個撃破を狙う。

高い機動性と運動性能で機体の被弾を避けていく。

「このままいつまでも持ちこたえるのは無理だ。頼むよ刹那、バナージ」

 

///

バナージは白いパイロットスーツに着替えてモビルスーツデッキのユニコーンの元へと急いだ。

走ってユニコーンに辿り付くとハッチはすでに開放されていた。

「イアンさんが整備してくれたのか」

 

そのまま開放されたハッチに手を掛けてコクピットに入り込もうとした。

するとそこには普段見慣れない物が居た。

「ウケトッテ、ウケトッテ」

 

「ハロ?何でこんな所に居るんだ」

「ウケトッテ、ウケトッテ」

 

ハロは口を空けたまま同じ事ばかり言い続けている。

「受け取るって何をだよ。邪魔だからどいてくれ」

 

バナージはハロを掴むとコクピットの外へと放り投げた。

「ア~~」

 

ハロはボールのようにピョンピョンと跳ねてどこかへ行ってしまう。

バナージはハッチを閉じるとエンジンを起動させる。

全天周囲モニターがモビルスーツデッキを映し出す。

「ハロが言っていたのってコレのことか」

 

モニターには新しくユニコーンに装備されたガトリングが映っていた。

「ガトリングなら使ったことがある。これなら少しは戦いやすい」

 

バナージはヘルメットを被るとバイザーを閉じた。

プトレマイオスから残りのガンダムは発進していく。

刹那と沙慈のダブルオーライザーは衛星兵器の破壊、バナージはそれまで刹那達の護衛である。

ダブルオーライザーのトランザムを発動させライザーソードで地上に居ながらも高出力のビームで衛星兵器を破壊する。

その為に余分なエネルギーを消費する事は出来ない。

ユニコーンはトランザムを発動させるまでと、発動させ出力の低下したダブルオーライザーを守る。

「ダブルオー、出撃準備完了」

「オーライザー、沙慈・クロスロード。出撃出来ます」

 

スメラギはこの短い時間の間に衛星兵器を破壊する為のミッションを考えたがこれが一番成功の確率が高かった。

それでも何か1つミスが起きれば作戦は失敗してしまう。

「トレミーの事は気にしないで。とにかく各自で出来る事をやり遂げてちょうだい」

「了解した。ダブルオーガンダム、発進する」

「沙滋・クロスロード、行きます」

 

カタパルトから火花を上げ2機が出撃する。

プトレマイオスから発進するとすぐにガイドビーコンを合わせてドッキングを始める。

「バナージ君もダブルオーに続いてちょうだい。時は一刻を争うわ」

「分かりました」

アレルヤのアリオスもカタパルトから加速を付け上空へと飛んでいく。

バナージのユニコーンも発進準備が終わりカタパルトから出撃の体制を取った。

その時にミレイナから通信が入った。

「リンクスさん……あの……」

「どうしたの、ミレイナ」

「こんなときに聞くはダメだと思うのですが……どうでしたか?」

「どうって……何が……」

「そ、そうですよね。すぐには無理ですよね?」

「……大丈夫だよミレイナ」

「ほ……本当ですか!!」

「ガトリングは何度か使った事があるんだ。今回も上手くやってみせるさ」

「ガトリング……?」

「バナージ・リンクス、ユニコーンで出ます!!」

 

そう言うとバナージは通信を切った。

カタパルトからユニコーンも出撃して行く。

ミレイナはバナージの言うガトリングの意味が分からなかった。

出撃した2機はメインスラスターを全開にして上昇を掛ける。

連邦軍とアロウズの部隊は他のガンダムに集中しており阻む物はない。

2機は加速し見る見るうちにプトレマイオスは視界から遠ざかっていく。

「トランザムの発動準備をしておくんだ、沙慈」

「わかったよ、ん?」

 

「どうした?」

 

沙慈はオーライザーのレーダーを見た。

発進してすぐには周囲にモビルスーツの気配は無かった。

だが今、自分達を待ち構えるようにデータには存在しないモビルスーツがそこには居た。

「待ちかねたぞ、少年!!」

「アイツは!?」

 

それは黒い鎧を纏ったモビルスーツ。

両手に実体剣を持ち見るからに接近戦が得意な機体だ。

「該当するデータはない。新型だよ刹那」

「こいつの相手をしている暇はない!突破するぞバナージ!」

「行きます!」

 

2機は衛星兵器破壊の為に新型との戦闘を避けようとする。

いつもながらに無駄な時間を消費できない。

ここでミスをしたら次はない。

衛星兵器は間違いなく地上に放たれる。

そこにオープンチャンネルで敵パイロットから通信が飛んできた。

 

「キミとの果し合いを所望する」

 

「お前は!?」

 

「忘れたとは言わさんぞ少年!そしてガンダム!今までの屈辱、ここで晴らす!!」

 

新型は構えを取りダブルオーライザーに迫る。

バナージはユニコーンを前方に出し左腕のシールドを突き出すとガトリングを連射した。

轟音を響かせ無数の弾丸が発射されるが敵パイロットは機体を加速させ弾を振り切った。

その間に刹那はさらに上空へと飛ぶ。

相手パイロットは戦う気がないのだとすぐに覚った。

「ふん、無視をするか。ならば!!」

 

すると新型機のGNドライヴの出力が上昇した。

装甲は赤く発光し、その姿はまるで……

「トランザム!?」

「キミの視線を釘付けにする。我が盟友が作りしスサノオの力、得と見るがいい!!」

 

トランザムはオリジナルのGNドライヴしか発動できない。

だが目の前の敵はそれを成している。

「行ってください、刹那さん。ここは俺が押さえます」

「バナージ……頼む!」

 

衛星兵器の破壊にはダブルオーライザーがトランザムを発動させるしか手はない。

ここは作戦通りにバナージで敵を食い止めるしか方法はない。

「ところがギッチョン!!!」

「!?」

 

するとダブルオーライザーにビームサーベルを発生させたファングが飛んで来る。

瞬時に察知して回避行動を取る刹那、その先で見たものはあの機体。

「スローネの発展型、アリー・アル・サーシェスか!」

「すげぇな、ボスの言う通り本当にここに居たぜ」

「キサマは何の為にここに来た!」

「決まってる、テメェとそこの白いの!!あのときの借りを返しに来たぜ」

「この状況を分かっているのか!このままでは衛星兵器が!」

「知らねぇな!そんなもん俺には関係ねぇ、テメェを殺るだけだ!!」

 

アルケーがGNバスターソードをダブルオーライザーに振りかぶる。

刹那もGNソードを握らせて応戦しようとするが目の前に白い機体が立ちはばかった。

「バナージ!?」

ユニコーンはGNバスターソードをシールドで受け止めていた。

「もう時間がないんだ!!早く行ってください!!」

「邪魔すんじゃねぇ!!」

 

必死に刹那を行かせようとするバナージ、この状況で2対1はあまりにも不利。

それでも行かなくてはならない。

そうでなくては全てが無駄になってしまう。

「行こう刹那、バナージ君やみんなの為にも!」

「そうだな沙慈。ダブルオーライザー、目標を駆逐する!!」

刹那はバナージにその場を任せて単機で衛星兵器の破壊を目指す。

逃げる刹那をスサノオは追おうとする。

「逃げると言うのか!」

「行かせないと言った!」

 

ユニコーンはシールドでバスターソードを押し返すと反転してメインスラスターを全開にする。

スサノオの進攻を止める為ガトリングを連射し進路を塞ぐ。

「威勢はいい。だがキミの力では到底、私には及ばん!!」

 

スサノオは剣を構えるとダブルオーライザーの追尾を止めユニコーンへと迫る。

押し返されたアルケーも姿勢を整えバスターソードを構えると再び振りかぶる。

「ヤローー!!やりやがったな!!」

 

2機に挟まれる陣形のユニコーン、たとえ片方の攻撃を回避してももう片方の攻撃が届く。

普通なら損傷は避けられない。

「斬り捨て御免!!」

「くたばりやがれ!!」

 

目前へと迫る両者の刃は確実にユニコーンを捕らえている。

バナージは絶対的に不利な状況でユニコーンの真の姿を開放させた。

 

「ガンダム!!!」

 

だが剣は寸前の所で動きを止めた。

そして2機も目には見えない力により引き剥がされてしまう。

するとユニコーンの装甲はスライドし露出したサイコフレームから赤い光が輝く。

特徴的な頭部の角も割れその姿を変貌させる。

「この姿は!?」

「へへへ、コイツはまるで」

 

ユニコーンは右手でランドセルからビームサーベルを引き抜いた。

そして動きの止まった2機を向け動き出す。

「もうこれ以上、関係のない人を犠牲になんてさせない。アンタ達は俺が落としてみせる!!」

「ならば行くぞ!!」

「やれるもんならやってみな!!」

 

2対1と不利な条件化でバナージの戦いが始まる。

「「ガンダム!!!」」

 

そして2人はガンダムと言うモビルスーツに只ならぬ憎悪を持っている。

 

///

 

「はっはっはっはぁ!!なら行くぜ、ガンダム!」

 

アルケーはメインスラスターを全開にしユニコーンへ構えたバスターソードを振るう。

大型のバスターソードを意図も容易く振り回し、豪快に斬り込んで来る。

 

「ガンダム、この私の手で討ち取ってみせよう!」

 

スサノオの実体剣はアルケーのとは対照的で空気を切り裂くかの如く軽快んい動く。

構えを取ったスサノオもまたユニコーンへと詰め寄る。

 

「「はあああぁぁぁ!!!」」

 

2体が同時に斬りかかって来た。

パワーでねじ伏せようとするアルケーと神速の斬撃を繰り出すスサノオ、どちらも強力で並の兵士なら防ぐ事、避ける事など出来はしない。

 

「ヤロウ!!」

 

「何処へ消えた?」

 

だがユニコーンは2人の前から姿を消した。

互いの剣が火花を散らして激しく交わっていた。

そして動きの止まっている両者にユニコーンが動き出す。

 

「もらった!」

 

スサノオの背後からビームトンファーを発生させ全速力で突き刺そうと迫る。

NT-Dの発動したユニコーンがメインスラスターを全開にしたスピードは常人には捉える事は難しい。

それはスサノオの神速の斬撃と並ぶものがある。

だがパイロットであるグラハムはその攻撃に反応した。

 

「甘い、この程度で!」

 

「これを防いだ!?」

 

反転したスサノオがビームトンファーを簡単に受け止めてしまう。

ガンダムと戦う為に修行を重ねてきたグラハムに不意を付くなど出来ない。

瞬時に相手の気配を感じ取り体を反応させる。

 

「今度はこちらの番だ」

 

ユニコーンを弾き返すと両手の強化サーベルを合体させた。

 

「ソウテンの切れ味をとくと味わうがいい!」

 

「早い!」

 

スサノオがソウテンを構えて接近戦を挑んでくる。

トランザムの発動しているスサノオの機動性はガンダムとも対等に渡り合えるように設計されている。

その機体性能とパイロットの技量でユニコーンにも勝るとも劣らない。

だがバナージも数々の死線を潜り抜けてきた。

そのなかで培われてきた経験とニュータイプとしての勘はグラハムに負けていない。

迫り来るソウテンの斬撃に右手でランドセルのサーベルラックを引き抜いた。

ビームサーベルで攻撃を受け止めると視界に大きく閃光が散る。

 

(この人は、強い!)

 

グラハムの戦闘能力に舌を巻くバナージ、息つく間もなく左腕からビームトンファーを発生させ目の前のスサノオをなぎ払う。

 

「言った筈だ、この程度で私は倒せん!」

 

「くっ!?」

 

スサノオはメインスラスターを噴かすと一瞬の内に上昇しまたもユニコーンの攻撃を避けた。

バナージはシールド裏に装備されているガトリングを敵に目掛けて発射した。

薬莢が飛び散り実弾の雨がスサノオに飛来する、しかしその機動性にガトリングでは追いつく事が出来ないで居た。

飛び回る敵機に1発として弾が当たらない。

 

「相手の動きがこんなに早いなんて」

 

「行けよ、ファング!!」

 

敵はスサノオ1機だけではない、意識を逸らした内にアルケーから放出されたファングが周囲を囲っていた。

縦横無尽に飛び回るファングはビームサーベルを発生させるとユニコーンに襲い掛かった。

 

「ファンネルか、それなら!」

 

メインスラスターを全開にし一気に機体を上昇させるバナージ。

ファングは赤い残像に目掛けて突撃するがそこにはもう何もなかった。

 

「近くに本体が居る筈だ。何処に消えた?」

 

「消えるのはテメェだ!!」

 

下方からバスターソードを振り上げてアルケーが斬りかかって来た。

その攻撃にバナージは反応するのがやっとだった。

メインスラスターを噴かして上昇すると寸前の所で切っ先をすり抜ける。

ガトリングを連射しながら敵機と距離を離して体制を整えようとする。

それでもガトリングの弾は威嚇程度にしかならず、そうしている間にもまた背後からスサノオが迫り来る。

 

「また後ろか!」

 

「それでこそだガンダム!」

 

もう何度目か、スサノオの強化サーベルとユニコーンのビームサーベルが交わり鍔迫り合いに持ち込む。

火花散る閃光の中でまたしてもファングが襲い掛かってきた。

 

「ファンネルぐらいで」

 

「くっ!小賢しい」

 

2機は離れるとファングの追撃を逃れる為に回避行動に移った。

2機の驚異的な機動性にファングでは追いつく事が出来ない。

そうして振り払うとグラハムは再びユニコーンを目の前にして構えを取った。

 

「先ほどは邪魔をされたが今度こそ!」

 

赤いGN粒子を発生させメインスラスターを全開にして突っ込む。

トランザムを駆使した高速攻撃で因縁の相手を仕留めるべく剣を握り締める。

だがそこに追いついてきたアルケーはスサノオ目掛けてGNバスターソードを構えるとビームライフルを発射した。

赤い粒子のビームがユニコーンとスサノオに目掛けて飛んでいく。

 

「追いついてきた」

 

バナージはシールドを構えてアルケーのビームライフルのビームを受け止めた。

シールドに内臓されているIフィールド発生装置がビームのエネルギーを弾き返す。

一方のグラハムのスサノオも素早く反応してこれを回避する。

 

「キサマ、私の邪魔をするか」

 

「そいつは俺の獲物だ!虫みたいな機体に取られてたまるかよ!」

 

「私の愛機を侮辱するか!」

 

「だったらどうした?俺はテメェを落としたって全然構わねぇぜ」

 

「その減らず口、後悔するがいい!」

 

「おもしれぇ、やってみろよ!」

 

2人は共通の敵が居るだけで味方ではない。

ゆえに合間見えることなど出来ない。

互いの刃はユニコーンではなく目の前の新たな敵に向かって伸びた。

 

「なんだ、仲間割れをしている?」

 

自分にではなく互いに攻撃をし始める敵にバナージは一瞬戸惑ってしまう。

だがこれで1体2という不利な状況は覆った。

この好機をバナージは逃さず、一気に攻め立てた。

メインスラスターを吹かし機体を加速させスサノオの背後に一瞬の内に接近し、右手のビームサーベルを振り上げる。

鍔迫り合いを繰り広げる2機、ユニコーンの姿を捉えたサーシェスは停滞させていたファングを射出させる。

 

「もらった!」

 

「背中など取らせはせん!」

 

気配に気付いたグラハムはアルケーのバスターソードを押し返し振り向き様に強化サーベルを一閃させる。

あとわずかの所でビームサーベルはスサノオの剣に止められてしまう。

 

「くっ」

 

だがアルケーから射出されたファングが一斉に両機に襲い掛かる。

縦横無尽に飛び回るファングはビームサーベルを発生させて装甲を切り刻もうとする。

スサノオに搭乗するグラハムは素早い剣捌きで自身に向かって来るファングを叩き落した。

ガンダムと戦うべく長きに渡り修行した彼は驚くべき集中力で損傷する事無く襲い来るファングに剣を当てていく。

 

「小賢しい!白いガンダムは……」

 

一方のユニコーンは迫るファングに目に見えない波動をサイコフレームから放出させた。

ファングは寸前の所でユニコーンの目の前でその動きを止めてしまう。

その光景に敵であるサーシェスとグラハムは目を丸くする。

 

「どう言う事だ?何で動かない!」

 

ユニコーンはビームサーベルで動きの止まっているファングを斬り付けるとアルケーへと飛ぶ。

瞬く間に数の減るファングに通用しないと見切りを付けたサーシェスはバスターソードを構える。

瞬きをする間もなくユニコーンはすぐ目の前まで迫ってきている。

構えたバスターソードをなぎ払うとビームサーベルをぶつかり合い激しく火花が飛び交う。

すかさずサーシェスは右足の隠し腕からビームサーベルを出し奇襲を掛ける。

 

「これならどうだ!!」

 

ビームサーベルを切り上げるがユニコーンは機体を反らして寸前で避けてしまう。

ユニコーンはシールド裏からガトリングをパージすると銃身に頭部のバルカンを連射した。

弾が直撃したガトリングは装填されている弾丸にも火が飛び爆発した。

爆発で生まれた煙は白いユニコーンの姿を隠す。

 

「ヤロウ、何処に!」

 

「これで!」

 

ユニコーンの両腕のビームトンファーが横一閃しビームサーベルの光りが煙を照らす。

爆煙に消えたユニコーンの姿、目で必死に跡を追うサーシェスだが気が付いたときには両足を切断されていた。

溶断した箇所から火花が飛び、姿勢制御の出来なくなったアルケーはそのまま地上へと落下していってしまう。

 

「コノヤローーー!!!」

 

サーシェスの叫びは誰にも届く事なく大空に響き渡る。

すでにその頃にはユニコーンとスサノオの戦いは再び始まっていた。

 

///

 

刹那はダブルオーライザーをさらに上空へ向けて飛行させる。

目標は衛星兵器のみ、他の事には一切目もくれずにただひたすらにガンダムを動かしていた。

高度はさらに上昇していきもはや地上の景色は見えなくなっていた。

 

「重力がなくなってきた。もうすぐ宇宙」

 

「沙慈、ライザーシステムの準備だ。トランザムを発動させて一撃で落とす」

 

「わかってるよ、刹那」

 

モビルスーツの出力では衛星兵器の破壊に時間が掛かりすぎてしまう。

今回の作戦では以前のように波状攻撃での破壊作戦は時間も戦力も足りず行えない。

よって単機での破壊を考えたスメラギはダブルオーライザーに全てを託した。

ツインドライヴとトランザムシステムを使えば従来のモビルスーツを遥かに凌ぐ出力を得る事が出来る。

だがその一撃で破壊出来なかったら作戦は失敗を意味する。

 

「目標は連邦軍の衛星兵器。破壊するんだ、俺達で!」




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