戦女神達の戦争 軍団、『彼の地にて』 作:電話圏外
戦女神達の戦争 軍団、『彼の地にて』
薄暗いカラオケルーム、そこには50人前後の女性が所狭しと詰めていた
茶髪の少女が女性たちの列の前に立っている
この少女がこの集団のリーダーのようだ
「はい!皆さん、一応リーダー張らせてもらってます!『八神はやて』のような。野村です!気持ち!ナイトやってます!」
集団から野村へまちまちと
「元ネタ的にどうなんだ」
「どうしてそうなったー」
などと笑いと定番のヤジが飛ぶ
「はい、今回我々が飛ばされたのは、『GATE 彼の地にて戦えり』です!因縁深い銀座に移動する前にこの集団で使えるボックス席を予約しておきました、『先行偵察班』の『リーネ』ちゃんのような篠崎さんに拍手ー!」
立ち上がって礼をするおさげのイギリス系の少女に
パチパチと拍手が起こる
「えーと、この後は皆さんには"なじみ深い"日本観光です。認識阻害が掛かっているとは云え、ハメを外し過ぎないようにー」
笑いが起きる
「今晩はバス移動の後、都市部外れの先行組のリフォームしたホテルです」
「その後、19:00からは、魔力組、魔術師組、科学者組、政治家組はミーティングを行います。その後19:30からは兵士組、戦闘職組で会談、21:00からは一般人組で懇談、23:00には兵士、戦闘職、魔術師、政治家組含めて洗い直し、12時には一般枠含めた全体交えて会議です」
「また、観光の際の引率としてそれぞれの組に必ず大人の魔法使い並びに魔術師が組みます」
「はい、ほんなら怪我無いよう、私ら【 軍団 / レギオン 】のいつも通りの『戦争』しましょー」
遊びの様な勢いで戦争と言ってのける狂気
その場の面々は尊敬の意を込めそれぞれの敬礼を返す
違う世界ならば本来 『転生者』 と 呼ばれる者達の軍団であった
その日は都内各所で猛暑日
遊園地、映画館などで特撮、ヒーローものを楽しんだり
アニメ、漫画。限定品の購入
最後に食糧、衣料品の買い出しで終わった
18:00
「八神軍団長、入室!」
総勢12名の女性が従業員用ホールに入った『野村/八神』の姿を認めると立ち上がり答礼
八神はパイプ机とパイプ椅子の即興の会議場、机の前で全員に返礼を行う
全室中央前面に腰かけると着席の合図で全員が席に着く
「では、レギオン隊長クラス会議、始めましょか」
会議は滞りなく進んでゆく
「魔術組、世界各国の主要人物への精神掌握、すり替え完了、それに加え当世界とは異なる異斑魔力波を確認したわ」
各々の目の前のタブレット端末には資料の写真に各国首脳クラスが映し出されていた
「科学組、現地高次元精神生命体への情報解析完了、魔術元素を利用し戦略への転化も可能」
「政治組、ゲート向こうへの干渉は、ドロイド、ホムンクルス、クローン、魔術・科学組の協力によりあらゆる手は滞りなく進んでいる」
「統合すると『物語』の日付が近いと思われる」
「ご苦労さん。続きは明日やね。ついさっき銀座で捕えた捕虜については魂を複製、各所テンプレ通りの然るべき対処をお願いします」
「では、本会議を終了する」
一通りの会議が終わり
ホテルの上層から遠くに見える都会の光を野村は眺めていた
後ろから声がかかり振り向くと管理を任せている転生者の一人だ
「子供組はもう寝たわよ、あなたももう寝なさいな」
「ああ、警備まですまんなあ、ほーしょーさん?」
「あら、そっちのが好みかしら?」
「あー、今回は手を掛けさせたね」
「ふふ、現地通貨を稼ぐぐらい苦労の内には入らないです」
ガワが艦これの鳳翔っぽい転生者はベッドに腰かけると和服の襟を崩し、ぽんぽん、と優しく膝をたたく
コイツとは共に戦場を駆け抜けた古い付き合いだ
甘い吐息に期待を孕んだ艶やかな瞳
そういうことだろう
八神はドアのカギを掛けた所でスイッチも入ったようだ
エアコンの掛かった部屋が"熱帯夜"になってしまい、逆に夜が遅くなってしまったのは致し方ない
余談として翌日、子供組を連れて近くの遊園地のヒーロー・ヒロインショーに向かう
互いにハリ艶の良い肌の八神隊長と鳳翔警備主任が見られたという
…
彼女達は世界に認識されず暗躍を行う
様々な工作は異界、世界双方共に着々と準備は進む
彼女達『レギオン』がどの様な行動を起こすのか
多分いつか続きがあります